頑張る中年は転生を繰り返す

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1章

003.

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 巨大な爆発音も、土がはぜる音も、大気が引き裂かれる音もなく、ただ、白い景色がキャンバスに広がるように、丘を、山を、健太郎を巻き込んでいく。
「なっ、なっ、なんっだ!?」
 慌てはするものの、生来の順応性がMAXに稼働した結果、状況把握は早々に諦め、白い光のようなものが落ち着くのを待った。
 ここまで非現実的な現象であれば、自ずと例の「管理者」を連想したことも、落ち着きを取り戻した一因である。
 それは「信頼」とは全く違う「諦め」の心境からだったが。

 一応苦し紛れの気持ちで、顔を両腕で守り目をつぶったまま状況を静観していると、人の声らしきものが聞こえてきた。
 それは、どう聞いても年若い女の子達の「日本語」での会話に聞こえた。

「な、なに? どういう状況?」
「状況を言うなら…あの女神っぽい人が言っていた異世界についたんだと思うよ…」
「ひゃー! まじでー! すげー!」
「何から何まで、ホント、不思議なことばかりね…」
「うひひ。なにーこのファンタジー。なんっか、ワクワクするねぇ!?」
「何…? 怖い。助けて…」
「私にしがみつかないで下さい。力になれそうにありません」
「いや冷たすぎでしょ!? 小さい子は傷つきやすいんだからね!?」

 …いきなり姦しくなったが、どうやら女の子が八人、光の柱の発生した場所に現れた模様だ。
 三度体験した健太郎だから、ほぼ確信していた。あれは転生の光だと。
 そして、彼女らは日本からの転生者なのだと。
 声だけ聞くとだいぶ年若い。恐らくほとんど十代の女子ではないだろうか。
 十代の、日本の女子。それって、女子校生。「JK」なのでは。
 年甲斐もなく、ドキドキが収まらない鼓動を恥ずかしく思いながら、閉じていた目を開く。これから始まる出会いへの期待感で心臓が破裂しそうだ。心境はデリヘルで絶対可愛いと確信した女の子を自宅に呼び出した時の、家のインターフォンが鳴った時のそれ。絶対可愛い。今からそんな子のおまんこを嘗め回してぐしょ濡れにしていいんだ!? と言った、彼女たちにはだいぶ失礼な期待感に満たされている健太郎と、彼女たちのーー目が合った。

 まず、一番手前に立っていたのはーー今日本は夏なのか、夏服仕様のグレーのセーラー服にスカーフタイプではなく、ミニネクタイ。裾にワンポイントの白いラインが入ったプリーツスカートというJKスタイルの黒髪ツインテールの女の子。こちらを警戒するその眼差しが、きつく成りきらないのは、その大きなぱっちりとした丸い瞳のせいか、そして何よりカッターシャツを押し上げるその大きな胸元に薄ら水色のレース模様が浮き上がっているのが見えた。
「…誰? おじさん? ちょっと、それ以上は近づかないでもらえますかっ?」
 ーー警戒心が高いのは良い。その恫喝しきれてない恫喝でさえも今は愛おしい。

 次に、その子の後ろからひょこり顔を出したのは、これまた同じ制服に身を包んだ茶髪ボブカットJK。ああ、JKという響きだけで辛抱が効かなくなってくるのはなぜなんだろう。最初の娘と背丈は同じくらいだが、所謂モデル体型で、胸は控えめ。控え目も可愛くて大変結構。そして、こちらは鋭い釣り目を活かし、こちらを睨むその様は先ほどの娘よりは堂に入っている。読モ系かと思ったらヤンキー女子だったのだろうか。
「うわ、おっさんじゃん。こういう時はイケメンが迎えに来てくれるもんじゃないの?」
 ーー期待はずれでごめんなさい。でもそのギャルっぽい口調尊いです。

 次々目に映る股間を刺激する色香に満ちた女体に目移りする健太郎だが、その女の子達の中で、実は最初から気になっている娘がいるが、健太郎はあえて無視した。

 その次に気になっていたのは…。ズバリ…エロイJK!
 この娘は冬服はブレザーなのか、今はカッターシャツのみを上に着ているみたいだが、艶やかにテカる胸元開いて谷間が完全に見えてしまっている。上乳がフルオープンされてもう吸い付きたい。 
 ーーいやぁ。でかい…。最初の娘も大きかったけど、この娘は輪をかけて、でっかい…。
 それにその赤のチェックスカートは、隠すという本来の機能を全く理解してない異常な短さ。だがそれがいい! これぞJK!
 そこから艶めかしく伸びるむっちむちの太ももには、鉄板の黒ニーハイソックス!
 やばいわぁ。このJKお持ち帰りたーい。
 そんな彼女は「興味があります!」と大音量で伝えて来るような大きな瞳をこちらに向ける。
「やっほろー、うわ、胸ガン見しすぎだよおじさん! あはは!」
 ーー残念ながら、胸ばかりじゃなく太ももの絶対領域も味わってるんだぜ。

 そんな種付け準備が完了した、女子からメスへ脱皮するお年頃の芳醇な香りが匂い立つ女の子たちの中で、逆に目立つのが、天使の輪を幻視するほどの神々しいロリん娘ちゃん。
 すでに涙目の幼女は、金糸を編んだようなサラサラの金髪ロングを携え、どう頑張っても小学生にしか見えない丸っこくプルンと弾むような肌の小顔、華奢な肩、小さい体躯、折れそうなほど細い手足。
 着ているのは私服なのか、全体的にクリーム色を基調として、頭にベレー帽、首から下には肩の出るサマードレスを着こんだ彼女が頭上の帽子で顔を隠しつつプルプル震えている。たぶん天使が存在するとするならこの子のことだろう。その幼女はずっとおびえた顔でこちらをちらっと見てすぐに隠れた。
「ひゃっ…!」
 --おかしい。ロリコン属性はなかったはずだが、あの幼女を抱き枕にして毎晩いい夢みたい。絶対好い匂いする。

 それとはさらに逆方面で目立つ人が一人、明らかに完全にメスとして成熟しきった、芳醇なおまんこ臭がその全身から発する色香に感じ取れる、エロいおねぇさんがいた。
 角度によっては青みがかって見える黒髪は艶やかに長く、掴めば指が沈みそうなふっくらした尻まで伸びている。おそらく20代の半ば位だろうか、そうでなければ説明のつかないエロスが彼女からは常に立ち込めていた。
 期待を裏切らず、胸元が大きくあいたセーターらしきものの首元から、巨乳が零れ落ちそうになっているではないか。あの服は、おそらくSEX用だ。あんなエロい服で日常を過ごしていたらただの痴女だろう。
 よくみれば鈍く光沢するビキニトップスのような布地が、服の代わりにおっぱいを包んで支えていた。支えているというより、おっぱいをねっとり圧迫しエロい効果を発揮している以外にないのだが。
「あれ、こんなピチピチの女の子の中でも、そんなエッチな視線を私に向けてくれるなんて。
 おじ様はストライクゾーンが大きめなのかしら♡」
 --あなたがストライクゾーンに入らない男は、生物学上オスとは呼べないな。

 ここまでで、約半数以上の女子が極太陰茎でも挟めそうな巨乳の持ち主で大変結構なお点前(てまえ)なのだが、おっぱいという一点であれば、一番目立っているのが一人いる。
 その娘のおっぱいが一番大きいというわけではない。
 全体的に細くて華奢で背丈も小さな彼女なのだが、いざ胸部に目を向ければ、不釣り合いなほど唐突に飛び出す巨乳がばるんと主張していた。体の横幅からおっぱいが飛び出ている。それが奇形に見えるかといえば、絶妙のバランスで成り立っているのか、とにかくエロい。揉みたい。その男根から脳髄に上るような欲望を誘発するいかにも柔らかそうな胸はもしかしてノーブラなのではないだろか。
 見た目中学生な彼女のアッシュブロンドの髪はおそらく天然もの。それを短くボーイッシュにまとめたその中性的な雰囲気が、さらにおっぱいとのギャップを生み、媚薬でも出ているのではないかと思うほどの性衝動に耐えながら、彼女を見ると、こっちに気付いたのか、少し胡散臭い目を向けてきた。
「なーに見てるんすか? お金とっちゃうっすよ?」
 --え。お金払ったら見ていいの?

 興奮する。
 町に作物を卸しに行く以外女と接することもない、しかも対応するのはおばちゃんのみという暮らしを、ここ一年続けていた健太郎にとって、こんな若く可愛い女の子達に接することは喜び以外の何物でもない。
 その場の、女子から匂い漏れたような、若干甘みを帯びた空気を体内に取り込むだけで、射精してしまいたいくらいの劣情が股間に響き続ける。
 だが、そんなエロい妄想も、そろそろ終わりにしないといけないだろう。
 彼女たちを見れば、最初あった不信感を露わにした視線が、今ではほぼ犯罪者を見るに等しい蔑視に変わろうとしているようだから。

 ーーなので現実に帰ろう。
 そう気持ちを切り替え彼女たちに向き合い直す健太郎だが、その立ち返った現実も、まだ非現実味を帯びたままだ。
 彼女たちは転生してきたようだが、何故複数人いるのか。
 彼女たちも日本で死亡してしまったのか。
 なぜ健太郎の自宅の近くにピンポイントに現れたのか。
 --第一声に迷うところだが、まぁ、答えが出るわけでもない。そのまま聞こう。
 まず、自分の正体不明さを解消しながら、彼女たちの不安を取り除くことにする。
 それに一番効果的なのは、きっとこれだ。

「こんにちは」
「…っ!? えっ!?」

 --ズバリ「日本語」での挨拶。
 自分はあなたたちの同郷もしくはそれを知っているであろう人物です。
 ひとまず言葉の壁という割と巨大な障壁――不安は解消されますよ。
 そんな思惑を込めて放った言葉は、思い通りかはさておき、彼女たちに衝撃を与えることには成功したようだ。

「に、日本語? え? にほん…じん…なの、ですか?」
 先ほどまでの子猫の威嚇に似た警戒心が少し鳴りを潜め、たどたどしく、どちらかと言えば思わず零れ落ちたように話してくる女子校生。
 ーーというか通じるかわからないのに、日本語で話しかけてきてたのね。
 先ほどから普通に日本語で喋ってくるから、こちらが日本語を使えることを予め知らされていた可能性も考えたが、どうやら、そこまで頭が回っていなかったか、通じないと思って言いたい放題していたかのどちらかだったようだ。
 ひとまず、コミュニケーション可能な空気は整いつつあると感じた健太郎は、一番手前に立っているJKを、一旦この集団のリーダーと見据え、会話を始めることにした。
 ちなみにこの子は「頭が回っていなかった側」だろうことは見抜いている。
 良いとこの育ちに見えたこともあり、世間知らずを相手取る方が会話が有利に進められるという打算ではあった。あと、はやくJKと会話したかった。
「『元』、ね。今は基本的にこの世界の人間だよ」
「そう、ですよね…日本人の顔つきとは違いますし…」
 ちなみに健太郎の元々の顔は、純日本人らしい醤油顔である。
 『今』はそうではない。
 そう、一度目の転生ではそのままの姿で敢行されていたのだが、二度目以降は基本的に別の人間の姿で転生をしていた。流石に同じ世界での転生では、混乱を招きかねなかった為、外見を変えさせてもらっていたのだ。
 ちなみに今の健太郎の姿は、髪型だけで言えば日本人の時から慣れ親しんできた、短く刈り込んだ黒髪ではあるものの、年齢を感じさせるその顔の彫りの深さは、何方かというと日本人よりは欧米人のように見えるだろう。自然、イケメン度も上がり、渋いおじ様に見えなくもない。
 この世界の標準的な顔つきが、欧米人顔のため、それに合わせた形だ。
 ーーだから「あいつら」に正体がばれる事もそうそうないだろうな。
 健太郎はぽつりと声に出さず独り言ちる。
 彼女らに出会ってから、気になっていた人物、よく見ればその隣にいた人物もそうだったがーーまだ先ほどからの変態寄りの人物観察が済んでいない、幸運な女の子が二人。
 健太郎は彼女たちのことを知っていた。
 片方は、「強烈な」顔見知りというだけだが、もう一人はぶっちゃけ肉親だ。

 ーー実の妹だった。

(いや、元気そうで何よりだよ)
 まさか再会できるとは。
 元の世界との関りを完全に諦めていた健太郎としてはにわかに信じがたい事態だが、さすがに妹を見間違えることはない。相変わらずの絶世の美少女振りに苦笑するものの、あえて無視していた理由にそろそろ直面しておいた方がいいだろう。
(見たことない顔してるなぁ)
 健太郎の知っている妹『相良 澪(みお)』は、成長するに連れ小言が煩くなりはしたが、彼女の本質は「天真爛漫」。
 「もう、仕方ないなぁ兄さんは」そんな言葉が口癖の妹は、その内容とは裏腹に溢れんばかりの笑顔を見せてくれた、優しく気遣いのできる気立ての良い自慢の妹だった。
 --で、誰だこの冷徹少女。
 今健太郎の目の前には、妹と同じ顔をした、今日びマネキンでももう少し表情あるんじゃないか、と零しそうになるくらい、感情のない目をこちらに向ける少女が立っていた。
 目が死んでいる。
 何があったらそんな顔ができるようになるのか。そんな想像を始め、不意に心の底に鉄の塊に侵されたような気持ちの悪い感情に支配される。

 路地裏ーー夕闇ーー誰も通らない通学路ーー漏れ聞こえる掠れたような悲鳴ーー
 じゅぶっ、じゅぶぶっ、じゅぶぅぅぅっ
 繰り返し脳幹をマヒさせるように響く、粘着質などロドロがかき混ぜられる淫音。
 始めてからどれくらい経ったのだろう。小さい体躯に覆いかぶさり機械のように小刻みに上下する薄汚い中年の下ーー最初のような絹を裂くような甲高い嬌声は掠れ切り、ずっとぶつぶつ同じことをつぶやく女の子は、身に纏っていたであろう女子中学のセーラー服を、ほとんど着衣していない。
 上半身の服はすでに腕を拘束するだけの布になっていて、清潔感のある水色の生地に、可愛い水玉の描かれたスポーツブラは、強引に上に捲れ上げられ、白くにちゃにちゃと濁った汁に塗れていた。
 あぁーー揺れる、揺れる
 ピンと健気に屹立した、ピンク色の乳首が中心で自己主張する小ぶりな乳房が、上に、下に。
 気持ち悪い荒い息を、女子中学生に吐き掛け続ける中年の腰の動きに合わせて、上に、下に。
 じゅぶぅぅぅぅっ、じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ
 少女の下半身を覆っていたスカートはもはや片足にまとわりつくだけになり、スポーツブラと同じ布地の水色の水玉模様のパンティは、辛うじて足首にぐっしょりと絡まっていた。
 彼女の両足は、中年の腰の両横から突き出ており、ゆら、ゆら、ゆらと揺れている。
 中年の汚い尻が、少女の小柄なぷりぷりとしたお尻に叩きつけられる度に、上に、下に、上に、下に、ゆらゆら揺れる女の子の足。
 じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ
 無理やり突き入れ、破瓜の血のみで愉しんでいた頃が信じられないくらい、随分水気が増してきていた。
 女子中学生のおまんこは、水浸しだ。常に痙攣し続ける膣肉は、メスと化した女子が絶頂を繰り返している健気なアピールでありーー肉棒ピストンを体の底から求めている証のようだった。
 中年の出っ張ったビール腹と、女子中学生の可愛いすべすべしたお臍が、にちゃにちゃと汚らしい音を立て、離れては、また合わさる。女子中学生の小さなお腹が、でろんと肥え太った中年の腹に侵されるように、何度も押しつぶされた。
 湯気が出るほどに匂い立つ、女子中学生のおまんこの周りは、中年のいきり立った男根と、少女の淫裂から漏れ出た様々な付着液が混ざりあい、白く濁り、中年と女子の結合部からじわじわと体中に侵食されていく。
 犯されていく。
 にゅるぅぅん。と女子の穴ぼこから引き抜かれる、白濁した粘液塗れの屹立の先が膣口まで戻る。
 ーー澪は犯されていた。
 じゅぶぶぶぶぶぶっ。
 再びぐちょぐちょに蕩け切った澪のおまんこに、中年の怒張が注入されていく。
 天真爛漫な笑顔を見せていたその顔には、絶望の色が濃く降りて、目にはもう色はなかった。
 強姦を受けていることーー
 処女を失ったことーー
 乱暴されていることーー
 そしてーー
 どうしても、どうしてもーー気持ちいこと。
 気持ちいいのだ。
 肉棒をおまんこにじゅぼじゅぼされるのが、たまらないのだ。女子中学生の小さな膣に収まらない男根が、軽々しく子宮口をたたくのが、我慢できないくらい愛おしいのだ。
 こんな変態デブ中年に無理やり処女膜をじゅぶりと突き破られ、女子中学生の小柄な体躯が受け止めきれないことなどお構いなしにひたすら繰り返されるピストンが、おちんぽ生せっくすが、大好きなのだ。
 じゅぼんっ、じょぼっ、じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっぼっ!
 次第に女子中学生の膣奥を叩く淫棒の勢いがどんどんどん強まっていく。
 じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっ!
 女子中学生にまんぐり返しの姿勢を強要し、高くつき上げらた女子のおまんこに中年は意味不明な奇声を迸らせながら、高速ピストンを打ち付ける。
 じゅぼ、じゅぼっ、じゅぼぼぼぼぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっ
 女子の体は、がくがくと全身をまるで痙攣していると見間違うほど乱暴に扱われ、それでもなお子宮の奥から全身に駆け巡る淫欲は、メスの本能の赴くまま、昂るのを抑えられない。

 子宮の奥底ではーー今からおまんこに中年の汚い精液が中出しされるーーとすでに理解していた。
 澪はずっとぶつぶつと独り言を繰り返しーー
 ドビュルッ
 つぶやいてーー
 ビュルルルルーッ! ドビュッ! ビュル! ドピュ!
 いたーー
「たすけ、て、お兄ちゃん…」




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