1 / 6
プロローグ
しおりを挟む
轟々と唸り声を上げるガラス窓へと視線を移し、外れないようにと窓枠へと手をかける。
外は近年稀に見るほどの猛吹雪で、数歩先の景色さえもわからない。はぁ、っと手に息を吹きかけ少しズレてしまったカーディガンを肩まで掛け直す。
机へと戻ろうしたその時、視界の端に何かを捉えた。
「――っ、なんだってこんな日に!」
最悪だ。最悪だ。最悪すぎる。
こんな猛吹雪の日にこんなことをする馬鹿がどこにいるというのだ。今すぐ追いかけて、ふざけるなと叫んでやりたかった。
けれど、それは叶わない。何せ今しがた走ってきた時にできたはずの足跡さえ消えてしまう。少しでも体勢をズラせば来た道を見失ってしまうほどの視界の悪さだ。
それに――
「んの、バカヤロウ……」
足元に置かれていた小さな小さな赤子の入った籠を抱きしめ、私は孤児院の中へと戻って行った。
◆
「テオドール!」
「へっ、ミオンおばさんには追いつけねぇって!」
「おば――! 私はまだ28よッ!」
星暦430年。春。
5歳になった俺は孤児院の中を駆け回るのを日課にしていた。
名誉なことに、つい最近この孤児院で1番のヤンチャ者という称号を手に入れた。兄妹たちを差し置いてこの俺が、孤児院で1番になったのだ。
「テオ、ミオンさんを困らせたらダメでしょ」
「そうだぞ、お前は少し落ち着いた方が――」
「リオ兄さんも昔はテオと同じだったって聞いたけど」
「う、うるさい。 今はもう違うだろ!」
「たまにテオとイタズラしてるよね」
ミオンおばさんから逃げた先にいたのはリオン兄ちゃんとドロア姉ちゃんだった。
2人はこの孤児院で1番の年長者で、俺にとっては実の兄姉のような存在だ。ここの皆をまとめてくれる苦労人とミオンおばさんは言っていた。
ドロア姉よりも背の低かったリオン兄はいつの間にか背丈が伸び、今では街の男の人と変わらない。
ドロア姉もミオンおばさんと比べれば背は低いけど、スタイルが良くなった――らしい。
そして、その周りにくっついているのが俺にとっての弟妹たち。あまり懐いてはくれていないけど、全く気にしない。
俺は1番自由な位置にいる男として好き勝手させてもらうのだから。
「で、テオ。 今度は何をしたの?」
「勉強中にさ、ミオンおばさんの背中にコレいれたんだ」
そう言って俺はずっと手に握りしめていた足の多い虫を見せびらかした。
瞬間、ドロア姉の絶叫とともに俺の手に鈍い痛みが広がり、手のひらにいた俺の愛すべき虫――テオドール・ジュニアが宙を舞い、花壇の土へと消えた。
まるで翼を得たかのように一瞬にして土に潜り、俺はアイツと出会うことは出来なかった。
「何すんだよドロア姉――」
「こっちのセリフよ、バカ! 何よ今の! あんなのどこにいたの!? それを捕まえてミオンさんの背中に!? バカじゃないの!? 死にたいの!?」
初めて見るほど怒り狂ったドロア姉に肩を揺さぶられ、俺は目を回す。ああ、星が見える。
「ま、まあ、落ち着けよドロア。 虫を捕まえるのは男なら誰だって――」
「限度があるのよ! 限度が! 何よ、今の! 信じられない! あんなのずっと握ってたの!?」
「う、うん」
「よし、切り落とそう」
それはやめて欲しい。本当に。
上下左右の区別もつかないほどに揺れた視界の中、俺は地面に額を擦り付けるように頭を下げる。
そして、次の瞬間には凄まじい力で頭蓋骨を掴まれ、強制的に空を仰がされる。
「テオドール、捕まえたぁ」
「ミオンおば――お姉様……」
その日、孤児院のある丘の下。そこに広がる市場まで俺の悲鳴は聞こえていたという。
◆
「ミオン、テオドールの成長具合はどうだい」
「どうもこうもありませんよ、シスター。 手に負えなすぎます。 ヤンチャなんて言葉では当てはまりませんよ、アレ」
「あっはっはっ! いいじゃないかい、それこそ男の子というものだよ」
シスターは豪快に笑い声を上げ、天を仰いだ。
夜半、私は孤児院の3階にある院長室へとやってきた。
この定例報告ももう何度目だろう。
「で、成長具合はどうなんだい」
「……はぁ。 本当に、あの子は凄まじい体力と運動能力を持っていますよ。 日に日に彼を追いかけるのが困難になっていきます。 今日も……そうですよ! 今日! ちょっと聞いてくださいよ!」
そう言って私はあの子、テオドールに勉強を教えている最中、背中に足の多い虫――今思い出しただけでも寒気がする――を入れられた話をシスターに怒りをぶちまけるように話す。
普段なら私の愚痴や口調を注意するシスターだけど、この時ばかりは私に対して共感を示してくれた。「あのバカにはしっかり教育しておくよ」というシスターの言葉に救われた。鉄拳制裁を求む。
さて、怒りをぶちまけ、制裁することを誓って貰えた私の怒りは次第に胸の奥へ顔を隠し、冷静さが表へと出てきた。
テオドール。彼がここにやってきた日のことは生涯忘れることはない。
類を見ないほど猛吹雪の日、あの子はこの孤児院の前に捨てられた。ほんの少しでも発見が遅れていれば、彼は今こうして生きていられなかっただろう。
そう思えば私はテオドールの命の恩人だ。その恩人にアイツ――
と怒りが再び顔を出し始めたところでシスターが口を挟んだ。
「あの子の身体能力。 あれは常人のそれじゃあない。 あの子は……」
テオドールが3歳の頃、孤児院の皆で1年に1度キャンプに行く日。私たちは魔獣に襲われた。
毎年行っている街の外にある森林近くの草原。その年は猛暑が続き、森の木の実が少なかった。魔獣たちは極度の空腹に駆られ、獲物を誰が先に見つけるか、自分が狩られる側に回らないかを気にして獰猛さをいつも以上に光らせていた。
そんな時期に、いい匂いを纏わせた人間が森に近づいたのだ、餌として認識されても文句は言えない。
そんな森の状況を知らなかった当時の私たちは森に近寄り、当然のように魔獣に囲われた。
けれど、誰一人として犠牲者は出なかった。
あの時現れた魔獣を一匹残らず倒してしまったのが、何を隠そうテオドールだ。
当時のことを彼は覚えていないそうだけれど、私やシスター。そしてリオンとドロアは覚えている。
彼の成長は世界のためになると判断したシスターは、あの日以来テオドールの成長を定期的に聞きたがる。
自分で確かめないのは、シスターが忙しい身分にあるからだ。
普段、彼女は孤児院にはおらず、この国の中心――ディアンの街にある大聖堂に勤めている。
「――私にはね、見えるんだ」
「何がです?」
「あのバカが、将来皆に愛される英雄になる姿がね」
「それは傑作ですね。 もし本当にそんなことになったら、私は笑い死にそうですよ」
きっと、片手に虫を持った女の子たちから嫌われる英雄になることだろう。
そんな姿を夢想し、堪え切れなくなった笑い声を漏らし、シスターと2人で笑いあったのだった。
外は近年稀に見るほどの猛吹雪で、数歩先の景色さえもわからない。はぁ、っと手に息を吹きかけ少しズレてしまったカーディガンを肩まで掛け直す。
机へと戻ろうしたその時、視界の端に何かを捉えた。
「――っ、なんだってこんな日に!」
最悪だ。最悪だ。最悪すぎる。
こんな猛吹雪の日にこんなことをする馬鹿がどこにいるというのだ。今すぐ追いかけて、ふざけるなと叫んでやりたかった。
けれど、それは叶わない。何せ今しがた走ってきた時にできたはずの足跡さえ消えてしまう。少しでも体勢をズラせば来た道を見失ってしまうほどの視界の悪さだ。
それに――
「んの、バカヤロウ……」
足元に置かれていた小さな小さな赤子の入った籠を抱きしめ、私は孤児院の中へと戻って行った。
◆
「テオドール!」
「へっ、ミオンおばさんには追いつけねぇって!」
「おば――! 私はまだ28よッ!」
星暦430年。春。
5歳になった俺は孤児院の中を駆け回るのを日課にしていた。
名誉なことに、つい最近この孤児院で1番のヤンチャ者という称号を手に入れた。兄妹たちを差し置いてこの俺が、孤児院で1番になったのだ。
「テオ、ミオンさんを困らせたらダメでしょ」
「そうだぞ、お前は少し落ち着いた方が――」
「リオ兄さんも昔はテオと同じだったって聞いたけど」
「う、うるさい。 今はもう違うだろ!」
「たまにテオとイタズラしてるよね」
ミオンおばさんから逃げた先にいたのはリオン兄ちゃんとドロア姉ちゃんだった。
2人はこの孤児院で1番の年長者で、俺にとっては実の兄姉のような存在だ。ここの皆をまとめてくれる苦労人とミオンおばさんは言っていた。
ドロア姉よりも背の低かったリオン兄はいつの間にか背丈が伸び、今では街の男の人と変わらない。
ドロア姉もミオンおばさんと比べれば背は低いけど、スタイルが良くなった――らしい。
そして、その周りにくっついているのが俺にとっての弟妹たち。あまり懐いてはくれていないけど、全く気にしない。
俺は1番自由な位置にいる男として好き勝手させてもらうのだから。
「で、テオ。 今度は何をしたの?」
「勉強中にさ、ミオンおばさんの背中にコレいれたんだ」
そう言って俺はずっと手に握りしめていた足の多い虫を見せびらかした。
瞬間、ドロア姉の絶叫とともに俺の手に鈍い痛みが広がり、手のひらにいた俺の愛すべき虫――テオドール・ジュニアが宙を舞い、花壇の土へと消えた。
まるで翼を得たかのように一瞬にして土に潜り、俺はアイツと出会うことは出来なかった。
「何すんだよドロア姉――」
「こっちのセリフよ、バカ! 何よ今の! あんなのどこにいたの!? それを捕まえてミオンさんの背中に!? バカじゃないの!? 死にたいの!?」
初めて見るほど怒り狂ったドロア姉に肩を揺さぶられ、俺は目を回す。ああ、星が見える。
「ま、まあ、落ち着けよドロア。 虫を捕まえるのは男なら誰だって――」
「限度があるのよ! 限度が! 何よ、今の! 信じられない! あんなのずっと握ってたの!?」
「う、うん」
「よし、切り落とそう」
それはやめて欲しい。本当に。
上下左右の区別もつかないほどに揺れた視界の中、俺は地面に額を擦り付けるように頭を下げる。
そして、次の瞬間には凄まじい力で頭蓋骨を掴まれ、強制的に空を仰がされる。
「テオドール、捕まえたぁ」
「ミオンおば――お姉様……」
その日、孤児院のある丘の下。そこに広がる市場まで俺の悲鳴は聞こえていたという。
◆
「ミオン、テオドールの成長具合はどうだい」
「どうもこうもありませんよ、シスター。 手に負えなすぎます。 ヤンチャなんて言葉では当てはまりませんよ、アレ」
「あっはっはっ! いいじゃないかい、それこそ男の子というものだよ」
シスターは豪快に笑い声を上げ、天を仰いだ。
夜半、私は孤児院の3階にある院長室へとやってきた。
この定例報告ももう何度目だろう。
「で、成長具合はどうなんだい」
「……はぁ。 本当に、あの子は凄まじい体力と運動能力を持っていますよ。 日に日に彼を追いかけるのが困難になっていきます。 今日も……そうですよ! 今日! ちょっと聞いてくださいよ!」
そう言って私はあの子、テオドールに勉強を教えている最中、背中に足の多い虫――今思い出しただけでも寒気がする――を入れられた話をシスターに怒りをぶちまけるように話す。
普段なら私の愚痴や口調を注意するシスターだけど、この時ばかりは私に対して共感を示してくれた。「あのバカにはしっかり教育しておくよ」というシスターの言葉に救われた。鉄拳制裁を求む。
さて、怒りをぶちまけ、制裁することを誓って貰えた私の怒りは次第に胸の奥へ顔を隠し、冷静さが表へと出てきた。
テオドール。彼がここにやってきた日のことは生涯忘れることはない。
類を見ないほど猛吹雪の日、あの子はこの孤児院の前に捨てられた。ほんの少しでも発見が遅れていれば、彼は今こうして生きていられなかっただろう。
そう思えば私はテオドールの命の恩人だ。その恩人にアイツ――
と怒りが再び顔を出し始めたところでシスターが口を挟んだ。
「あの子の身体能力。 あれは常人のそれじゃあない。 あの子は……」
テオドールが3歳の頃、孤児院の皆で1年に1度キャンプに行く日。私たちは魔獣に襲われた。
毎年行っている街の外にある森林近くの草原。その年は猛暑が続き、森の木の実が少なかった。魔獣たちは極度の空腹に駆られ、獲物を誰が先に見つけるか、自分が狩られる側に回らないかを気にして獰猛さをいつも以上に光らせていた。
そんな時期に、いい匂いを纏わせた人間が森に近づいたのだ、餌として認識されても文句は言えない。
そんな森の状況を知らなかった当時の私たちは森に近寄り、当然のように魔獣に囲われた。
けれど、誰一人として犠牲者は出なかった。
あの時現れた魔獣を一匹残らず倒してしまったのが、何を隠そうテオドールだ。
当時のことを彼は覚えていないそうだけれど、私やシスター。そしてリオンとドロアは覚えている。
彼の成長は世界のためになると判断したシスターは、あの日以来テオドールの成長を定期的に聞きたがる。
自分で確かめないのは、シスターが忙しい身分にあるからだ。
普段、彼女は孤児院にはおらず、この国の中心――ディアンの街にある大聖堂に勤めている。
「――私にはね、見えるんだ」
「何がです?」
「あのバカが、将来皆に愛される英雄になる姿がね」
「それは傑作ですね。 もし本当にそんなことになったら、私は笑い死にそうですよ」
きっと、片手に虫を持った女の子たちから嫌われる英雄になることだろう。
そんな姿を夢想し、堪え切れなくなった笑い声を漏らし、シスターと2人で笑いあったのだった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる