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第一章 始まり

第2話 招待されたパーティ

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あれから1日、特別クラスに行くために無理矢理準備をさせられた。むっちゃ疲れたわ、あれ。
そして翌日。
「ふわぁ~、眠い...。」
あくびした瞬間、
「は!渡川さんのあくび姿、拝みたい!」
「写真に撮りたかった!」
などと男達は嘆いている。意外とモテるのだ、これが。
「お主、もう眠いのか?3日は眠くならないだろう。」
いや、そっちの感覚がおかしいでしょうが。
「そういえば、ヴァンパイアって昼間はダメなんじゃないの?」
それ、気になってたんだよね。
「あぁ、日光耐性があるから大丈夫だろう。」
え、何そのヴァンパイアにとっての便利な機能!!
「というか、職員室に行くのだろう。」
あ、そうだった!



「じゃ、きみは2-T(特別クラスだからTです。)にクラスを変える..これでいいかな。」
「すいません、ありがとうございます。」
「いつでも戻って来ていいんだからね、向こうって変な人が多いらしいから。」
さわっ。
「っ...!」
ぞぞぞっ。
がらっ。
「失礼します、渡川さんが遅いので迎えに来ました。」
「ちっ。」
「あ、今の学園長に言っておきますから。」
「言える物なら言ってみーーーー。」
「失礼します。」
ガン無視して出ていく。
タッタッタッ。
「え、えぇ!?」
「ああいうのはほっとけ、こっちには証拠もある。」
そういうものじゃないでしょ...。



「学園長、山田先生(やまだせんせい)の証拠取れました。」
「ありがとう、それと沙雪、来週の招待されたパーティ忘れないでね。」
「私も行くあれか。」
「そう、ルキアの名字が決まるパーティよ。」
え、それは聞いてないんだけど。
「やっぱりルキア,ライトではダメなのか?」
「ダメなの、それは私の時の名字だから。」
え、ライトって言うんだ。おばあちゃんの時の名字。



今日は、招待されたパーティの日、ドレス着るのめんどくさいんだよね...。
「おいお主、早くしろ。」
あぁ、そうでした。
「じゃあ、行こうか。」
案内された車に乗って向かう。



「うわぁ、久しぶりに来たな...。」
相変わらず大きいよ、この屋敷。
「私は40年ほど前だな。」
「40年も前!?私ですら10年前なのに!?」
5歳から6歳の時によく来てたんだよね。
「渡川沙雪様とルキア様ですね、ご案内致します。」
お、来たきた。
「では、行きましょうか、ルキア。」
「っ...!...そうですね、沙雪。」
おお、なかなか臨機応変に対応出来てる。



コッコッコッ。歩く音が鳴り響く。
「あ、あの方は沙雪様!」
「ル、ルキア様!まさか、また契約を...!?」
なんか色々言ってるなー...。
「こちらのお部屋でお待ちください。」
「ありがとうございます、それでは、失礼します。」
ガチャ。
「あら、来たの。」
「ええ、おばあ様。」
「もう普通に喋って良いのよ。」
あ、そっか。思いっきり忘れてた。
「本当にめんどくさい、ああいうのは嫌いだ。」
うん、分かる分かる。
「さあ、時間が来たわ。私は行くわね、沙雪。」
「行ってらっしゃい。」



「失礼します、お時間でございます。」
あ、来た。
「分かりました。ルキア、ご準備を。」
「準備なら終わっております。」
「ふふっ、用意周到ね。」
これでいいかな、スタッフの人も唾飲み込んで見てるし。
「失礼しました、案内お願い致します。」
「は、はいっ。」



「ただいま参りました。」



「では、ヴァンパイアルキアの名をルキア,D,アルキールとする。」
申告しといてよかった...。名前の争いになる所だったよ。
「ありがとうございます。」
パチパチパチ。
「では、ご自由にお楽しみください。」
「では、私達は用事があるので。」
「そんなぁ。」
「少しだけでも!」
と口々に言っている。
うん、無視しよう。



「私の名はルキア,D,アルキール...か。」
「そう、まあどうせルキアって呼ぶけど。」
「これからよろしく、渡川。」
ドキッ。
イケメンのはにかむ顔はヤバイ!!これから耐えるの、これ!?
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