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短編集

夜の公園にいるモノ

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夜中に甘いものが食べたくなりコンビニに向かおうと財布を持って外に出た。
コンビニでお菓子を買って家に帰る途中に公園が目に入った。

「この公園、夜になると不気味だなぁ・・・」

周りは暗く、街灯が少ない公園は不気味で静かだ。
そのまま通り過ぎようとしたが、ギィイ、とブランコを漕ぐ音が聞こえ、
振り返ると背の高い人のような形をした青白いものが
ブランコに座り、ブルーを見つめていた。

「えっ・・・?」

目を擦りもう一度見るとそこには何もいなかった。
ブルーは少し怖くなり走ってその場から離れた。

家に帰り、鍵を閉める。
今日はもう寝ようと、お菓子を机に置いてベッドに入った。
カーテンの隙間から何かが覗いていることを知らずに。


***


「もうこんな時間・・・早く帰らないと・・・」

学校の部活で帰りが遅くなり、辺りは暗い。
ブルーが帰る道にはあの不気味な公園を通らないと行けなくて
走って行こうとする。

「ブルー・・・」

公園の方から名前を呼ばれ、
ブルーは振り向くとぐいっと腕を引っ張られ公園に入ってしまった。

「えっ・・・な、何・・・」

引っ張られた方の腕を見ると青白い肌に、長い体をした何かが
ブルーの腕を掴んでいた。

「うわぁあ!?」

悲鳴をあげて公園から出ようとするが、
見えない壁のようなもので公園から出られない。

青白いものは後ろからブルーの体に抱きつくと、
ドロドロとした地面の中に連れて行こうとする。

ブルーは暴れるが、びくともしない。
青白いものはニヤリと笑い、ブルーを地面の中に引き摺り込んだ。

目が覚める。
そこは公園で、明るいのに周りに人が誰もいない。
公園の外に出ようとするが、公園の外は真っ暗で出られない。

何かに肩を掴まれる。
振り向くと青白い何かは、ニヤリと大きい口で笑うとブルーを抱きしめた。

「コレデ、モウ寂シクナイ」

青白い何かはそう言うと、ブルーを強く抱きしめた。
ブルーは永遠に青白いモノと、この公園で過ごし続ける。

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