ラピスラズリの夢

sweet martini

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第2章

一夜*

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ギルバートは彼女の腰を抱き寄せた。
耳朶を甘噛みすると、微かに体が震える。
「感じやすいんだな」
ナタリーはさらに赤くなって首を振った。
彼はさらに彼女の頬に触れると、キスをした。
唇に温かいものが触れる。
そして何かが、ナタリーの口を割って入り込んできた。
「んっ!」
強く抱き締められているせいか、声を上げることが出来ない。
しかし、その奇妙な感触は嫌いではなかった。
むしろ、快いような…

そのままギルバートは彼女の胸元に手を入れた。
左手で起用にファスナーを下ろす。
ドレスと下着が一気に滑り落ちた。
ナタリーはハッとして胸を手で隠す。
彼はそれを見るとクスッと笑った。
「やめるか?」
「いいえ、大丈夫。」
彼女にも、それなりの覚悟はあった。
そろそろと手を下ろす。
そして、彼女の肌が露わになった。

ギルバートはナタリーの姿を見て、息を吞んだ。
どこに隠していたのかというほどの豊かな胸に、傷一つない白い肌。
それは確実に、彼が見てきた女性の中で1番美しかった。
「綺麗だ。」
彼は思わず呟いてしまった。
本当は、ロイへの復讐のためだったのだ。
愛する女性が自分以外の男に抱かれ、そして捨てられるほど屈辱的なことはないだろう。
だから彼女のことは乱暴に扱うつもりだったのだ。
作戦変更。
彼は思った。
そのまま愛人にするのも悪くない。

胸にギルバートの指先が触れる。
その冷たい感触に、ナタリーはぞくっとした。
くすぐったいような感覚。
そして彼の手が先を摘むと、何かが背筋を駆け抜けた。
「あぁ!」
彼女は自分の出した声に驚いて口元を手で覆った。
自分が変だ。
性に疎い彼女は、胸を母乳をあげるための場所としか認識していなかった。
何これ?

戸惑うナタリーを尻目に、ギルバートはその柔らかい胸をつかんだ。
優しく、かつ的確に刺激する。
彼女は口を抑えて必死に声を殺していた。
そんな彼女を愛しく感じ、彼はまた口づける。
片手で蕾を弄りながら、彼の手は下半身へと下っていった。

それはついに、彼女の花園へと到達した。
柔らかい茂みを抜けると、そこにはたっぷり蜜をたたえた花が開いていた。
ナタリーの頬は羞恥に赤く染まる。
くちゅり。
彼の指が周囲を浅く撫でた。
彼女はたまらず身をよじらせる。
胸よりも、強い感覚だった。
そしてその指がある一点をつまむと、彼女はついに声を出してしまった。
「やぁぁっ」
腰が抜けそうになる。
「さあ、本番と行こうか。」
ギルバートはナタリーを抱き上げるとベッドに横たえた。
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