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腐侍女の有給消化
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「昨日は何処へ」
出来過ぎヒューバート様は、おつむの回転がお速いので、会話はいつも端的です。
要するに、昨日の私の「腐った休日の過ごし方」をお知りになりたいのでしょう。
私め、昨日は有給を頂戴致しておりました。
「絵師様の元に行っておりました。」
「何故」
速っ!会話はキャチボールですよ!
「余り無闇に休まぬ様に」
なぬぅ?!
有給消化は労働者の権利です!
寧ろ義務ですよ、義務!
法で定められた休暇を定められた日数消化するのは権利であり義務なのですよ!
私が休まず罰っせられるのは貴方様なのですよ?!
返答を返さない私に不審を覚えたのか
「無闇に休まぬ様に」
出来過ぎて法令を遵守出来ない出来過ぎ上司が宣いました。しね。
「で、絵師と何をしていた」
尋問!
そう云えば昨日お休みだったよね。
最近忙しかったからね。
珠にはお休みしたいよね。
それで、何してたの?
的な流れでしたらお答え致しますが、尋問には答える筋合いはございません。
「....」
黙秘させて頂きました。
「答えてもらわねば私が困るのだ」
何故!
「...殿下の」
殿下の?
「殿下の」
殿下の?
「....」
早く言え!
「御髪を一本下げ渡そう」
「絵師様の元で絵を学んでおりました!」
速攻でお答え致します。
もぉ~早く言ってよ~。
で、御髪は?と手を差し出します。
「何の為に?」
まだ聞く?!
「二本下さいませ。」
「殿下がハゲても良いのならば」
「一本で結構でございます!」
その後は、「で、何故」と詰問されて、殿下のお姿を記録に残す為でございます、とお答えしたところで漸く開放されました。
とんだパワー・ハラスメント上司ですね!
腐ってしまえ!
ですが、尊い殿下の生御髪を頂戴できると云う幸運に恵まれましたので、良しと致します。
ところでヒューバート様、この御髪、どうやって入手されたのでしょう。
殿下の御身に触れられる数少ないお方なので可能なのでしょうか。
全くもって羨ましい。腐ってしまえ。
私めなど、手が触れただけで切腹の危機ですからね!
出来過ぎヒューバート様は、おつむの回転がお速いので、会話はいつも端的です。
要するに、昨日の私の「腐った休日の過ごし方」をお知りになりたいのでしょう。
私め、昨日は有給を頂戴致しておりました。
「絵師様の元に行っておりました。」
「何故」
速っ!会話はキャチボールですよ!
「余り無闇に休まぬ様に」
なぬぅ?!
有給消化は労働者の権利です!
寧ろ義務ですよ、義務!
法で定められた休暇を定められた日数消化するのは権利であり義務なのですよ!
私が休まず罰っせられるのは貴方様なのですよ?!
返答を返さない私に不審を覚えたのか
「無闇に休まぬ様に」
出来過ぎて法令を遵守出来ない出来過ぎ上司が宣いました。しね。
「で、絵師と何をしていた」
尋問!
そう云えば昨日お休みだったよね。
最近忙しかったからね。
珠にはお休みしたいよね。
それで、何してたの?
的な流れでしたらお答え致しますが、尋問には答える筋合いはございません。
「....」
黙秘させて頂きました。
「答えてもらわねば私が困るのだ」
何故!
「...殿下の」
殿下の?
「殿下の」
殿下の?
「....」
早く言え!
「御髪を一本下げ渡そう」
「絵師様の元で絵を学んでおりました!」
速攻でお答え致します。
もぉ~早く言ってよ~。
で、御髪は?と手を差し出します。
「何の為に?」
まだ聞く?!
「二本下さいませ。」
「殿下がハゲても良いのならば」
「一本で結構でございます!」
その後は、「で、何故」と詰問されて、殿下のお姿を記録に残す為でございます、とお答えしたところで漸く開放されました。
とんだパワー・ハラスメント上司ですね!
腐ってしまえ!
ですが、尊い殿下の生御髪を頂戴できると云う幸運に恵まれましたので、良しと致します。
ところでヒューバート様、この御髪、どうやって入手されたのでしょう。
殿下の御身に触れられる数少ないお方なので可能なのでしょうか。
全くもって羨ましい。腐ってしまえ。
私めなど、手が触れただけで切腹の危機ですからね!
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