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キャスリーンは呆れが顔に出ていたらしい。フランツが察する様な表情をしている。淑女たるもの何時いかなる時にも...ええい、彼女にはそんな配慮は無用だろう。
「何を訳の分からない事を仰っておられるのでしょう。」
「だから、貴女、私の邪魔をしてるのでしょう。正直におっしゃいよ!」
「邪魔を?」
「そうよ!」
「何の邪魔をしたのだと?」
「お茶会よ!夜会も舞踏会も!」
「何故私がそんな邪魔など「貴女しかいないじゃないっ、そんな事をするのは!」
キャスリーンは思う。アルフォンは理知的な人間だ。勤勉であるし己を律する事にも長けている。アンソニーが手離さないのは彼の才を認めているからだ。そうしてアルフォンは情も深いのだろう。何があろうとも最愛の女性一筋でいたのだから。
けれども、これは無い。
「アマンダ様。お茶会も夜会も舞踏会も、お呼び下さる方がいるから伺うのです。呼ばれぬものに出席するのは無理と云うもの。」
「だからっ」
「私の話しをお聞きになって下さい。」
「っ!」
「モートン男爵令嬢。」
「何を?!」
「貴女は男爵家のご令嬢です。伯爵家以上からの家とは元よりお付き合いは少なかったのでは?」
「そんな事、」
「そんな事があるのです。茶会も夜会も人を選びます。爵位は尚の事。どこの家が呼ばれた会なのか、招かれたのは誰であったのか。呼ばれた貴族はそこを必ず確かめます。」
「ふん、貴女なんて何処に行っても笑い者じゃないっ」
「ええ。夫と貴女の醜聞のせいで。」
「なんですって?」
「夫と愛人の有り様が、貴族の在り方を弁えない有り得ない姿であったが為に。」
「私達を馬鹿にしているの!」
「確かに呆れてはおりましたが馬鹿にしてはおりません。私なりにお二人を尊重して来たつもりです。けれども貴族の皆様がどう思うのか、それが理解出来なければ、貴女はこれからも大好きなお茶会も夜会も招待を受けることは無いでしょう。」
「言わせておけば小娘が、」
「小娘?結構です。事実ですもの。私は貴女より八歳も若いのですから。それで、侯爵家の夫人とお認め頂き差配をさせて頂いております。」
女性に対して年齢の事を持ち出すのはタブーであるが、あちらが先に言い出したのだから仕方が無い。キャスリーンはらしく無い物言いだと思ったが、敢えて言葉にした。
「離れに引き籠もって、それのどこが夫人だと言うの?私はずっと前から愛されていたのよ。アルフォンの愛は私にあるのよ!」
「ええ、そうでしょう。確かに旦那様の最愛は貴女です。」
「当たり前の事よっ」
「ですが、私達は貴族です。愛云々の前に為すべき事があるのです。喩え夫人に愛が無いのだとしても、社交は正式な妻を選びます。それを認識出来なければ貴族は務まりません。爵位の低いお家にはそこら辺が緩い方々もおいででしょうが、高位貴族はそこを見誤ってはならないのです。仮に貴女を侯爵夫人と同等に扱ったなら、その能力を疑われるのは貴女を呼んだ貴族家なのですよ。」
キャスリーンの言葉に、アマンダは先程までの紅潮させた顔色を真逆に変えた。
青を通り越した蒼白な顔を浮き上がらせて、口元をきつく結んだ。
「お前がこの私を馬鹿にするなど許さないわ」
そう言い終わる前に大きく手を振り上げて、その手に持った扇子でキャスリーンの頬を打つべく振りかぶった。
「きゃっ!」
振りかぶった手が降ろされる事は無かった。キャスリーンとアマンダの間に滑るように護衛が入って、アマンダの腕を捻り上げた。アマンダが小さく悲鳴を上げる。
「そこまでです。」
「離しなさい!離すのよ!この女っ!」
「モートン男爵令嬢、キャスリーン夫人への暴挙は許されません。」
護衛の男は平素は無言を貫いていたから、その護衛の発言にアマンダは瞳を大きく見開いた。
護衛の後ろにフランツがいる。どうやらフランツもキャスリーンの盾になろうと間へ入っていたらしく、身体能力の差から護衛が一歩早かったらしい。
「衛兵を呼びますよ、アマンダ様。」
「馬鹿をおっしゃい!」
護衛に腕を取られたままのアマンダに、フランツが近寄り警告する。
「侯爵夫人並びにその嫡子への暴行は大罪です。」
「ち、嫡子?」
「当然でございましょう。キャスリーン様のお腹におられるお子様は、ノーマン侯爵家の嫡子にあられます。」
「そんな馬鹿な事ないわ!私の子はどうなるの!ミリアはどうなるの!」
「ミリア様は未だ認知されてはおられません。この言葉でどうかご理解下さい。」
「そんな訳無いわ!そうよ女の子だからよ!次は男児を生むわ!そうなれば嫡子は、「有り得ない事を仰るものではございません。」
アマンダに被せる様に割り込んだフランツは、キャスリーンにはその背中しか見えない。
けれども、これまで聞いたことの無い低く冷たい声色であった。
漸く騒ぎを知ったのか、ロアンとアマンダの護衛らしき男が玄関ホールへ駆け込んで来た。
護衛に腕を捻り上げられフランツに詰られるアマンダの姿。その手は大きく振り上げられ扇子が握り締められている。
何が起こったのか一目瞭然。
キャスリーンはアマンダを目に映す事を辞めた。
それからロアンに向かって、
「貴方は侯爵家に長く仕えて来たのでしょう。お義母様も旦那様も、貴方の能力を認めて信頼していたのでしょうね。ですが私は考えを改めようと思います。男爵令嬢を抑えられなかったのは、これで何度目かしら。本邸を貴方に任せて大丈夫なのかしら。
私は考え直さなければならないと旦那様に進言すべきだと思うのよ。この子に害悪を近付けた事を、私は決して許しません。」
腹を撫でながら、キャスリーンはロアンに言い捨てた。
身体に障ったのではないかと慌てて侍女が駆け寄る。
フランツは思った。
この方の背に、かつての夫人が見える様だ。あの美しく聡明で貴族の中の貴族であられた先々代侯爵夫人。
キャスリーンはその背後に確かな威光を放って見えた。
「何を訳の分からない事を仰っておられるのでしょう。」
「だから、貴女、私の邪魔をしてるのでしょう。正直におっしゃいよ!」
「邪魔を?」
「そうよ!」
「何の邪魔をしたのだと?」
「お茶会よ!夜会も舞踏会も!」
「何故私がそんな邪魔など「貴女しかいないじゃないっ、そんな事をするのは!」
キャスリーンは思う。アルフォンは理知的な人間だ。勤勉であるし己を律する事にも長けている。アンソニーが手離さないのは彼の才を認めているからだ。そうしてアルフォンは情も深いのだろう。何があろうとも最愛の女性一筋でいたのだから。
けれども、これは無い。
「アマンダ様。お茶会も夜会も舞踏会も、お呼び下さる方がいるから伺うのです。呼ばれぬものに出席するのは無理と云うもの。」
「だからっ」
「私の話しをお聞きになって下さい。」
「っ!」
「モートン男爵令嬢。」
「何を?!」
「貴女は男爵家のご令嬢です。伯爵家以上からの家とは元よりお付き合いは少なかったのでは?」
「そんな事、」
「そんな事があるのです。茶会も夜会も人を選びます。爵位は尚の事。どこの家が呼ばれた会なのか、招かれたのは誰であったのか。呼ばれた貴族はそこを必ず確かめます。」
「ふん、貴女なんて何処に行っても笑い者じゃないっ」
「ええ。夫と貴女の醜聞のせいで。」
「なんですって?」
「夫と愛人の有り様が、貴族の在り方を弁えない有り得ない姿であったが為に。」
「私達を馬鹿にしているの!」
「確かに呆れてはおりましたが馬鹿にしてはおりません。私なりにお二人を尊重して来たつもりです。けれども貴族の皆様がどう思うのか、それが理解出来なければ、貴女はこれからも大好きなお茶会も夜会も招待を受けることは無いでしょう。」
「言わせておけば小娘が、」
「小娘?結構です。事実ですもの。私は貴女より八歳も若いのですから。それで、侯爵家の夫人とお認め頂き差配をさせて頂いております。」
女性に対して年齢の事を持ち出すのはタブーであるが、あちらが先に言い出したのだから仕方が無い。キャスリーンはらしく無い物言いだと思ったが、敢えて言葉にした。
「離れに引き籠もって、それのどこが夫人だと言うの?私はずっと前から愛されていたのよ。アルフォンの愛は私にあるのよ!」
「ええ、そうでしょう。確かに旦那様の最愛は貴女です。」
「当たり前の事よっ」
「ですが、私達は貴族です。愛云々の前に為すべき事があるのです。喩え夫人に愛が無いのだとしても、社交は正式な妻を選びます。それを認識出来なければ貴族は務まりません。爵位の低いお家にはそこら辺が緩い方々もおいででしょうが、高位貴族はそこを見誤ってはならないのです。仮に貴女を侯爵夫人と同等に扱ったなら、その能力を疑われるのは貴女を呼んだ貴族家なのですよ。」
キャスリーンの言葉に、アマンダは先程までの紅潮させた顔色を真逆に変えた。
青を通り越した蒼白な顔を浮き上がらせて、口元をきつく結んだ。
「お前がこの私を馬鹿にするなど許さないわ」
そう言い終わる前に大きく手を振り上げて、その手に持った扇子でキャスリーンの頬を打つべく振りかぶった。
「きゃっ!」
振りかぶった手が降ろされる事は無かった。キャスリーンとアマンダの間に滑るように護衛が入って、アマンダの腕を捻り上げた。アマンダが小さく悲鳴を上げる。
「そこまでです。」
「離しなさい!離すのよ!この女っ!」
「モートン男爵令嬢、キャスリーン夫人への暴挙は許されません。」
護衛の男は平素は無言を貫いていたから、その護衛の発言にアマンダは瞳を大きく見開いた。
護衛の後ろにフランツがいる。どうやらフランツもキャスリーンの盾になろうと間へ入っていたらしく、身体能力の差から護衛が一歩早かったらしい。
「衛兵を呼びますよ、アマンダ様。」
「馬鹿をおっしゃい!」
護衛に腕を取られたままのアマンダに、フランツが近寄り警告する。
「侯爵夫人並びにその嫡子への暴行は大罪です。」
「ち、嫡子?」
「当然でございましょう。キャスリーン様のお腹におられるお子様は、ノーマン侯爵家の嫡子にあられます。」
「そんな馬鹿な事ないわ!私の子はどうなるの!ミリアはどうなるの!」
「ミリア様は未だ認知されてはおられません。この言葉でどうかご理解下さい。」
「そんな訳無いわ!そうよ女の子だからよ!次は男児を生むわ!そうなれば嫡子は、「有り得ない事を仰るものではございません。」
アマンダに被せる様に割り込んだフランツは、キャスリーンにはその背中しか見えない。
けれども、これまで聞いたことの無い低く冷たい声色であった。
漸く騒ぎを知ったのか、ロアンとアマンダの護衛らしき男が玄関ホールへ駆け込んで来た。
護衛に腕を捻り上げられフランツに詰られるアマンダの姿。その手は大きく振り上げられ扇子が握り締められている。
何が起こったのか一目瞭然。
キャスリーンはアマンダを目に映す事を辞めた。
それからロアンに向かって、
「貴方は侯爵家に長く仕えて来たのでしょう。お義母様も旦那様も、貴方の能力を認めて信頼していたのでしょうね。ですが私は考えを改めようと思います。男爵令嬢を抑えられなかったのは、これで何度目かしら。本邸を貴方に任せて大丈夫なのかしら。
私は考え直さなければならないと旦那様に進言すべきだと思うのよ。この子に害悪を近付けた事を、私は決して許しません。」
腹を撫でながら、キャスリーンはロアンに言い捨てた。
身体に障ったのではないかと慌てて侍女が駆け寄る。
フランツは思った。
この方の背に、かつての夫人が見える様だ。あの美しく聡明で貴族の中の貴族であられた先々代侯爵夫人。
キャスリーンはその背後に確かな威光を放って見えた。
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