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「アマンダに訴えられるまで、義母が何も知らなかった筈など無いでしょう。母親なのですから。そうよ、あの二人は紛うことのない親子であったわ。血など当てにならないものね。あの二人を見ていて良く解ったわ。」
「義母にとっての驚きはアマンダの恋よ。恋を抱いても叶う事は無い。生涯を蝶よ花よと離れに囲われ男たちの慰み者にされる。そんな未来が目前にあって、アマンダはこの世に生きていたいと思ったかしら。生まれて来たことを幸せだと思ったかしら。義母とアマンダ、二人は何度も何度も話し合い、そうして決めたのよ。冥府の旅に出る事を。」
キャスリーンは堪えた。それ以上を聞けそうに無かった。
ああ、アマンダ貴女。全部全部知っていたのね。なんて残酷な事なのだろう。この世に生まれて来ただけなのに、我が身が、本来ならば清廉な筈の男達の欲を引き出し劣情を呼び起こす。
生きているだけで男を狂わせその箍を外してしまう。
アダムはアマンダに狂わなかった。彼は真実アマンダを一人の令嬢として誠意と友情と青年らしい淡い思慕で接してくれた。
アダムに恋を抱いた身で、誰にも汚されない恋心を抱いたままこの世に別れを望んだのは、アマンダ、貴女だったのね。
「忠実な侍女が一人いたのよ。傘下の貴族家の娘で、行儀見習いで侯爵家に仕えていたわ。
義母は彼女に言い付けた。これよりアマンダの食事に薬を盛れと。いよいよアマンダが食事を摂れなくなったなら、ココアに混ぜ込めと。アマンダがそれを望んだのね。最後に口にするのは、想い人との思い出のココアで終えたいと。」
「そうしてアマンダは冥府への切符を手に入れて、たった一人で旅立ってしまった。義母には私の事は早く忘れてどうか長生きしてくれと言ったのよ。侍女にだってあんな最期を望んだ訳ではなかったでしょう。」
「義母は約束通りに長生きしたわ。十七年をアマンダを忘れずに生きた。私は家の取決め通りに侯爵家へ嫁いで来て、呆けた男共に代わって義母と二人でノーマン一族を纏め上げた。とても頑張ったと思うのよ、私達。」
テレーゼは柔らかな笑みを向けてキャスリーンに言う。
「貴女には申し訳ない事をしたと思っています。これは私の本心よ。私はね、もしかしたらアマンダが私の腹から生まれるのではないかと思ったのよ。けれども生まれて来たのは夫に瓜二つの男児だったわ。並べば一目瞭然、そっくりな父子よね。だから息子も夫や義父と同類だと解ったのよ。」
「次期侯爵家当主ですからね。大切に育てたわ。アルフォンは幼い頃より賢しい子だったの。お陰で王太子の側に仕える程になった。けれど、心の髄にはあの男共と同じモノが流れていた様ね。あんな空っぽな令嬢に容易く陥落させられて、掌中の珠を磨けず放置する。」
返事はおろか言葉を発する事も出来ずにいるキャスリーンに、テレーゼは慈愛の込もった眼差しを向けた。
「ねえ、キャスリーン。貴女はだあれ?どうして侯爵家(ここ)に来たの?濃いチョコレートの髪と鮮やかな青い瞳、まるでアマンダの赤い髪を隠してアダム様の色を纏った様な。
どこも似ていないのに、貴女ったらまるでアマンダの写し身の様よ。」
「何だか私は貴女が怖かった。怖いけれど気になってしまう。関わってはならないと本能が訴えて、貴女からは距離を置いたわ。アルフォンの愚かな行為は私が初めに誘導したけれど、あとはあの子とアマンダ嬢の選択の結果よ。それを知って、貴女に手を差し伸べなかった。貴女に関わってしまったら、私はまた同じ轍を踏んでしまう。アマンダに惹かれたあの日々に戻ってしまう。」
「キャスリーン。私の正直な気持ちを貴女だけに教えるわ。これで償いとしてくれるかしら?
貴女の腹の子を侯爵家の子だと認めさせてくれる?一族にも他家にも一言だって異論を言わせない。私の持てる力の全てで貴女の子を守ると誓うわ。
だから貴女、この侯爵家をぶっ壊して頂戴。侯爵家の血を一滴も引かぬ新しい侯爵家に生まれ変わらせて頂戴。愚かな男共の血を消し去って、新たな息吹を注ぐのよ。
だって貴女、アダム様の子を得たのでしょう?あの高貴な男の血を。
アマンダが望んでも得られなかった男の血で、この侯爵家を真っさらに塗り替えて頂戴。」
テレーゼ夫人が帰った後、キャスリーンは私室に戻った。
そうして日記を取り出した。
黒革の日記。アマンダの日記。
最期のページを捲る。
いつかキャスリーンが落とした涙がインクを滲ませ、それが乾いて紙面には微かな凹凸が出来ていた。
もう一度、アマンダの最期の日記を読む。
そこには最近の体調の変化から侍女との対話の下り、そしてアダムへ向けた想いが記されている。
アマンダ、ああ、貴女、日記の最期に偽りを記したの?
この世の終わりに、冥府へ旅立つのに、最期に偽りを記したと言うの?
『アダム様のココア。大切な大切なココア。ひと口飲むだけで胸が温かくなって、気のせいか痛みも和らぐように感じる。
ミルクもお砂糖もたっぷり入れて、甘くてほろ苦くて蕩けるよう。アダム様が私の為に帝国からお買い求め下さったココアですもの。だからこんな夏風邪など直ぐに良くなるわね。
元気になったらアダム様にお礼を言わなくては。貴方のココアで夏風邪も吹き飛ばしたのよって。』
貴女、毒を飲んだのよ。そうと解って飲み続けて、貴女自身が望んで飲んだ。
夢をみたかったの?
自分の生まれも置かれた立場も、真実こそが全ては夢の出来事で、本当は質の悪い夏風邪を引いてしまってアダム様のココアに癒された。夏が終わったなら元気になって、そうしてアダム様に貴方のココアで元気になったのだと笑って教える、そんな夢をみたかったの?
そうだったら良かったのに。
涙が零れてぽたりと落ちる。
新たな染みを日記に付けて、それは紙面に滲みていく。
アマンダ。
アマンダ。
誰よりも愛されて、誰よりも孤独を強いられた。
貴女の為に多くの人が心を狂わせ涙を流した。私だって、今も涙を抑えられない。なのに貴女は唯一望んだ愛に手が届かぬままに、こんな人生であったら幸せだったと偽りの日記を記したと言うの?
キャスリーンの涙は後から後から流れて落ちて、なかなか止まる事は無かった。
まるでアマンダが長い時を超えて、漸く今になって泣くのを許され、止めどなく涙を流しているようであった。
「義母にとっての驚きはアマンダの恋よ。恋を抱いても叶う事は無い。生涯を蝶よ花よと離れに囲われ男たちの慰み者にされる。そんな未来が目前にあって、アマンダはこの世に生きていたいと思ったかしら。生まれて来たことを幸せだと思ったかしら。義母とアマンダ、二人は何度も何度も話し合い、そうして決めたのよ。冥府の旅に出る事を。」
キャスリーンは堪えた。それ以上を聞けそうに無かった。
ああ、アマンダ貴女。全部全部知っていたのね。なんて残酷な事なのだろう。この世に生まれて来ただけなのに、我が身が、本来ならば清廉な筈の男達の欲を引き出し劣情を呼び起こす。
生きているだけで男を狂わせその箍を外してしまう。
アダムはアマンダに狂わなかった。彼は真実アマンダを一人の令嬢として誠意と友情と青年らしい淡い思慕で接してくれた。
アダムに恋を抱いた身で、誰にも汚されない恋心を抱いたままこの世に別れを望んだのは、アマンダ、貴女だったのね。
「忠実な侍女が一人いたのよ。傘下の貴族家の娘で、行儀見習いで侯爵家に仕えていたわ。
義母は彼女に言い付けた。これよりアマンダの食事に薬を盛れと。いよいよアマンダが食事を摂れなくなったなら、ココアに混ぜ込めと。アマンダがそれを望んだのね。最後に口にするのは、想い人との思い出のココアで終えたいと。」
「そうしてアマンダは冥府への切符を手に入れて、たった一人で旅立ってしまった。義母には私の事は早く忘れてどうか長生きしてくれと言ったのよ。侍女にだってあんな最期を望んだ訳ではなかったでしょう。」
「義母は約束通りに長生きしたわ。十七年をアマンダを忘れずに生きた。私は家の取決め通りに侯爵家へ嫁いで来て、呆けた男共に代わって義母と二人でノーマン一族を纏め上げた。とても頑張ったと思うのよ、私達。」
テレーゼは柔らかな笑みを向けてキャスリーンに言う。
「貴女には申し訳ない事をしたと思っています。これは私の本心よ。私はね、もしかしたらアマンダが私の腹から生まれるのではないかと思ったのよ。けれども生まれて来たのは夫に瓜二つの男児だったわ。並べば一目瞭然、そっくりな父子よね。だから息子も夫や義父と同類だと解ったのよ。」
「次期侯爵家当主ですからね。大切に育てたわ。アルフォンは幼い頃より賢しい子だったの。お陰で王太子の側に仕える程になった。けれど、心の髄にはあの男共と同じモノが流れていた様ね。あんな空っぽな令嬢に容易く陥落させられて、掌中の珠を磨けず放置する。」
返事はおろか言葉を発する事も出来ずにいるキャスリーンに、テレーゼは慈愛の込もった眼差しを向けた。
「ねえ、キャスリーン。貴女はだあれ?どうして侯爵家(ここ)に来たの?濃いチョコレートの髪と鮮やかな青い瞳、まるでアマンダの赤い髪を隠してアダム様の色を纏った様な。
どこも似ていないのに、貴女ったらまるでアマンダの写し身の様よ。」
「何だか私は貴女が怖かった。怖いけれど気になってしまう。関わってはならないと本能が訴えて、貴女からは距離を置いたわ。アルフォンの愚かな行為は私が初めに誘導したけれど、あとはあの子とアマンダ嬢の選択の結果よ。それを知って、貴女に手を差し伸べなかった。貴女に関わってしまったら、私はまた同じ轍を踏んでしまう。アマンダに惹かれたあの日々に戻ってしまう。」
「キャスリーン。私の正直な気持ちを貴女だけに教えるわ。これで償いとしてくれるかしら?
貴女の腹の子を侯爵家の子だと認めさせてくれる?一族にも他家にも一言だって異論を言わせない。私の持てる力の全てで貴女の子を守ると誓うわ。
だから貴女、この侯爵家をぶっ壊して頂戴。侯爵家の血を一滴も引かぬ新しい侯爵家に生まれ変わらせて頂戴。愚かな男共の血を消し去って、新たな息吹を注ぐのよ。
だって貴女、アダム様の子を得たのでしょう?あの高貴な男の血を。
アマンダが望んでも得られなかった男の血で、この侯爵家を真っさらに塗り替えて頂戴。」
テレーゼ夫人が帰った後、キャスリーンは私室に戻った。
そうして日記を取り出した。
黒革の日記。アマンダの日記。
最期のページを捲る。
いつかキャスリーンが落とした涙がインクを滲ませ、それが乾いて紙面には微かな凹凸が出来ていた。
もう一度、アマンダの最期の日記を読む。
そこには最近の体調の変化から侍女との対話の下り、そしてアダムへ向けた想いが記されている。
アマンダ、ああ、貴女、日記の最期に偽りを記したの?
この世の終わりに、冥府へ旅立つのに、最期に偽りを記したと言うの?
『アダム様のココア。大切な大切なココア。ひと口飲むだけで胸が温かくなって、気のせいか痛みも和らぐように感じる。
ミルクもお砂糖もたっぷり入れて、甘くてほろ苦くて蕩けるよう。アダム様が私の為に帝国からお買い求め下さったココアですもの。だからこんな夏風邪など直ぐに良くなるわね。
元気になったらアダム様にお礼を言わなくては。貴方のココアで夏風邪も吹き飛ばしたのよって。』
貴女、毒を飲んだのよ。そうと解って飲み続けて、貴女自身が望んで飲んだ。
夢をみたかったの?
自分の生まれも置かれた立場も、真実こそが全ては夢の出来事で、本当は質の悪い夏風邪を引いてしまってアダム様のココアに癒された。夏が終わったなら元気になって、そうしてアダム様に貴方のココアで元気になったのだと笑って教える、そんな夢をみたかったの?
そうだったら良かったのに。
涙が零れてぽたりと落ちる。
新たな染みを日記に付けて、それは紙面に滲みていく。
アマンダ。
アマンダ。
誰よりも愛されて、誰よりも孤独を強いられた。
貴女の為に多くの人が心を狂わせ涙を流した。私だって、今も涙を抑えられない。なのに貴女は唯一望んだ愛に手が届かぬままに、こんな人生であったら幸せだったと偽りの日記を記したと言うの?
キャスリーンの涙は後から後から流れて落ちて、なかなか止まる事は無かった。
まるでアマンダが長い時を超えて、漸く今になって泣くのを許され、止めどなく涙を流しているようであった。
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