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新婚の睦まじい朝食が、ベッドの上であるのは婚礼の後に知ったが、それがずっと続くとは思わなかった。
早朝から執務に剣の稽古に励む夫は、妻が目覚める頃に再び寝室に戻ってくる。
器用な男は着衣も髪も乱さずに、乱れるのは妻のみと云うふうに夜の続きを始めるのだから、もう当然というばかりに程なくしてコウノトリは訪れた。
兄も仕事が出来る男で、細君は腹の空かぬ間に第二子を懐妊中であるが、その兄と競っているのか?と思う程に、夫も仕事が早かった。
小柄であるのに大きなお腹を抱えて執務に励む王妃。子供が子供を産む様でなんとも涙を誘う。こんな早乙女になんて鬼畜な男なのかと、何故か王は非道な外道扱いされていた。
別に何を言われても平気な男は、医者の許しが出た即日に、妻との営みを再開した。
お腹に既に我が子がいるのに、今更もう一人追加なんて出来ないのを、まるでそれさえ実現しそうな王であった。
お蔭で、ソフィアは予定日よりも随分早くお産を迎えた。
「大きな腹が可哀想であった。早く出してやらねばと案じて励んだ。」
賢王と言われる男を、産婆は呆れた眼差しで見たのであった。
健やかな姫であった。
烟る金の髪に真っ青な瞳。
右足の付根には、確かな痣が認められた。
数え切れぬ程の王子と王女を犠牲にした、王家の証は真にあった。恐ろしい遺伝の力である。
愚かな慣習をローレンは撤廃した。それでもこうして目の当たりにすると、ほっとするのは何故だろう。
この世に生まれてくることを認められた様で、神から授かった嬰児にそんな事を強いる愚かな過去の所業が恨まれた。
見目は父王そっくりなのに、発する言葉も行動も王妃譲りの豪胆な姫である。
このまま子に恵まれなければ、この子が王位に立つかもしれない。それも良かろうと思える頃に、二人目を授かった。
「おお、これは。」
嬰児を抱き上げローレンは唸る。
「なんとも美しいややこであるな。」
「ええ。本当に。」
今しがた湖から生まれ出たような、艷やかな濡れ髪。
漆黒の濡れ髪の王子であった。
「御苦労であった、ソフィア。」
「ふふ。」
シトリンの瞳は、まだ青味を帯びている。視野も狭かろうに、きょろりと周りを見渡している。
王子は黒髪に金の瞳を持って生まれた。
身体の何処を見ても痣など一つも無い。勿論足の付根にも男子(おのこ)の象徴があるだけである。
黒髪はソフィアの生家、侯爵家の血筋である。建国の昔、侯爵家の祖は黒髪であった。王族よりも歴史の古い侯爵家の遠い祖先の血を蘇えらせて、王子として生まれた子であった。
豪胆にして繊細。寡黙であるのに懐深く慈悲深い。
後の国王陛下は、王家の愚かな慣例を打ち破り、居並ぶ代々の王族の中で唯一人、黒髪の肖像を残すのであった。
父王と母王妃の決断が無ければ、生まれたその場でくびかれた命であった。
後に、父王譲りの賢王として長く国を治める。大柄の体躯に漆黒の髪が美しいその姿は、軍神と崇められるのであった。
「君の横に立つと、己が優男に見えて情けないね。」
背丈が父を上回る頃に父王に言われて、そんな父を尊敬する王子は、
「父上は輝いておられる。美しいではありませんか。」
と、真顔で称賛の言葉を述べるのであった。
人生とは、選択の連続である。
大きな事から小さな事まで。
朝、目覚めたその時から始まる取捨選択。
選ぶ選択もあれば、選ばぬ選択もある。
王家に連なる事を求められて、この男の為なら毒杯を煽ることも恐れるに足らないと思った。だから、迷わずその道を選んだ。
この男の血を引く子を、一人残らず愛し育てる事を心に誓った。誰一人、奪わせてなるものか、神にも挑む心地であった。王家の秘された悪習を潰して無くす道を選んだ。
一日一日生きる時間を、国と民と夫と子に自分以外の全てを捧げ、自身の事は何一つ選ばなかった。無欲な豪傑であった。
ただ、周りがそれを良しとせずに、夫も子らも、あれこれ世話を焼くのが微笑ましく、迷いを知らない肝の据わった王妃は、そのあどけなさが抜けきらぬ童顔も合わせて、家臣に民に慕われるのであった。
大きな腹がせり出しているのも構わずに、幼い姫を膝に乗せて、その髪にリボンを結わえる。
いつかルイに貰った青いリボンは、娘の瞳の色そのままに、色褪せる事が無い。
彼も今は王配として、国を統治する妻を支えている。優しげな風貌を僅かに残して、逞しいその身はいつも女王の背後に控えている。
「かわいい。」
「ほんと?おかあたま。」
「ええ、国一番の姫君だわ。」
そのままである。第一王女であるからして。
「うれちい!」
騙されるな、姫!
「私の可愛い姫は今日も可愛いくらい可愛いな。」
なに言ってるんだ?
そこでツッコんではならない。王城勤めであるならこれしき常識。
「おとうたま!」
姫君を抱き上げ頬にキスする夫を、ソフィアは眩しく見上げる。いや、日を受ける金髪って眩しいのよね。
精力的に執務に励む男は、精力も尽きることを知らない。
そうして、耀く金髪を眩しげに見上げる妻は、この後は立て続けに年子を産まされる事をまだ知らない。
王女・王子・王子・王子・王女・王女と、近年稀に見る子沢山王家となるのであるが、東国の諺で言うところの知らぬが仏である。
書き出してみればなかなか鬼畜の所業であるが、本人は妻を愛でた結果であるから至極当然と思っている。子沢山万歳。
悲しい経験の多かった王太后は、今や孫達の姦しい声に囲まれて、多分人生で最も豊かな時を過ごしている。
前王は快癒することなく鬼籍に入った。
「ソフィア、君に話したい事があるんだ。」
春の宵であった。
「なあに、ローレン。」
ころりと横向きになって夫に向かい合い、ソフィアは耳を傾ける。
迷いを知らない妻を、夫が見つめる。
夫の瞳は僅かに揺れている。
「なあに?ローレン。」
温かな眼差しに勇気付けられたのか、ローレンは言葉を紡ぐ。
早朝から執務に剣の稽古に励む夫は、妻が目覚める頃に再び寝室に戻ってくる。
器用な男は着衣も髪も乱さずに、乱れるのは妻のみと云うふうに夜の続きを始めるのだから、もう当然というばかりに程なくしてコウノトリは訪れた。
兄も仕事が出来る男で、細君は腹の空かぬ間に第二子を懐妊中であるが、その兄と競っているのか?と思う程に、夫も仕事が早かった。
小柄であるのに大きなお腹を抱えて執務に励む王妃。子供が子供を産む様でなんとも涙を誘う。こんな早乙女になんて鬼畜な男なのかと、何故か王は非道な外道扱いされていた。
別に何を言われても平気な男は、医者の許しが出た即日に、妻との営みを再開した。
お腹に既に我が子がいるのに、今更もう一人追加なんて出来ないのを、まるでそれさえ実現しそうな王であった。
お蔭で、ソフィアは予定日よりも随分早くお産を迎えた。
「大きな腹が可哀想であった。早く出してやらねばと案じて励んだ。」
賢王と言われる男を、産婆は呆れた眼差しで見たのであった。
健やかな姫であった。
烟る金の髪に真っ青な瞳。
右足の付根には、確かな痣が認められた。
数え切れぬ程の王子と王女を犠牲にした、王家の証は真にあった。恐ろしい遺伝の力である。
愚かな慣習をローレンは撤廃した。それでもこうして目の当たりにすると、ほっとするのは何故だろう。
この世に生まれてくることを認められた様で、神から授かった嬰児にそんな事を強いる愚かな過去の所業が恨まれた。
見目は父王そっくりなのに、発する言葉も行動も王妃譲りの豪胆な姫である。
このまま子に恵まれなければ、この子が王位に立つかもしれない。それも良かろうと思える頃に、二人目を授かった。
「おお、これは。」
嬰児を抱き上げローレンは唸る。
「なんとも美しいややこであるな。」
「ええ。本当に。」
今しがた湖から生まれ出たような、艷やかな濡れ髪。
漆黒の濡れ髪の王子であった。
「御苦労であった、ソフィア。」
「ふふ。」
シトリンの瞳は、まだ青味を帯びている。視野も狭かろうに、きょろりと周りを見渡している。
王子は黒髪に金の瞳を持って生まれた。
身体の何処を見ても痣など一つも無い。勿論足の付根にも男子(おのこ)の象徴があるだけである。
黒髪はソフィアの生家、侯爵家の血筋である。建国の昔、侯爵家の祖は黒髪であった。王族よりも歴史の古い侯爵家の遠い祖先の血を蘇えらせて、王子として生まれた子であった。
豪胆にして繊細。寡黙であるのに懐深く慈悲深い。
後の国王陛下は、王家の愚かな慣例を打ち破り、居並ぶ代々の王族の中で唯一人、黒髪の肖像を残すのであった。
父王と母王妃の決断が無ければ、生まれたその場でくびかれた命であった。
後に、父王譲りの賢王として長く国を治める。大柄の体躯に漆黒の髪が美しいその姿は、軍神と崇められるのであった。
「君の横に立つと、己が優男に見えて情けないね。」
背丈が父を上回る頃に父王に言われて、そんな父を尊敬する王子は、
「父上は輝いておられる。美しいではありませんか。」
と、真顔で称賛の言葉を述べるのであった。
人生とは、選択の連続である。
大きな事から小さな事まで。
朝、目覚めたその時から始まる取捨選択。
選ぶ選択もあれば、選ばぬ選択もある。
王家に連なる事を求められて、この男の為なら毒杯を煽ることも恐れるに足らないと思った。だから、迷わずその道を選んだ。
この男の血を引く子を、一人残らず愛し育てる事を心に誓った。誰一人、奪わせてなるものか、神にも挑む心地であった。王家の秘された悪習を潰して無くす道を選んだ。
一日一日生きる時間を、国と民と夫と子に自分以外の全てを捧げ、自身の事は何一つ選ばなかった。無欲な豪傑であった。
ただ、周りがそれを良しとせずに、夫も子らも、あれこれ世話を焼くのが微笑ましく、迷いを知らない肝の据わった王妃は、そのあどけなさが抜けきらぬ童顔も合わせて、家臣に民に慕われるのであった。
大きな腹がせり出しているのも構わずに、幼い姫を膝に乗せて、その髪にリボンを結わえる。
いつかルイに貰った青いリボンは、娘の瞳の色そのままに、色褪せる事が無い。
彼も今は王配として、国を統治する妻を支えている。優しげな風貌を僅かに残して、逞しいその身はいつも女王の背後に控えている。
「かわいい。」
「ほんと?おかあたま。」
「ええ、国一番の姫君だわ。」
そのままである。第一王女であるからして。
「うれちい!」
騙されるな、姫!
「私の可愛い姫は今日も可愛いくらい可愛いな。」
なに言ってるんだ?
そこでツッコんではならない。王城勤めであるならこれしき常識。
「おとうたま!」
姫君を抱き上げ頬にキスする夫を、ソフィアは眩しく見上げる。いや、日を受ける金髪って眩しいのよね。
精力的に執務に励む男は、精力も尽きることを知らない。
そうして、耀く金髪を眩しげに見上げる妻は、この後は立て続けに年子を産まされる事をまだ知らない。
王女・王子・王子・王子・王女・王女と、近年稀に見る子沢山王家となるのであるが、東国の諺で言うところの知らぬが仏である。
書き出してみればなかなか鬼畜の所業であるが、本人は妻を愛でた結果であるから至極当然と思っている。子沢山万歳。
悲しい経験の多かった王太后は、今や孫達の姦しい声に囲まれて、多分人生で最も豊かな時を過ごしている。
前王は快癒することなく鬼籍に入った。
「ソフィア、君に話したい事があるんだ。」
春の宵であった。
「なあに、ローレン。」
ころりと横向きになって夫に向かい合い、ソフィアは耳を傾ける。
迷いを知らない妻を、夫が見つめる。
夫の瞳は僅かに揺れている。
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