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大きな熱い手の平が僅かに湿って感じるのは、彼が興奮を覚えているからだろう。
その手の平が、ヘンリエッタの細い腰のくびれを撫で上げる。たったそれだけであるのに身体の芯が熱くなるのは、何度も高められた快楽を身体がすっかり憶えてしまったからだろう。
耳が弱いのを知っていて、そこで囁かれて息が触れると、ふるっと身震いしてしまうのも毎回の事で、そうやって焦らして蕩かしその先になかなか進んでくれない意地悪に、ヘンリエッタは文句も言えない。
「どうしてほしい?」
と聞かれて、
「...」
無言を通すのは、僅かに残ったプライドからか。
「意地っ張りだな、私の妻は。」
なんでいつもいつも毎回毎回、この夫は余裕なのだろう。悔しいけれど、もう無理だ。
「ふ、触れて頂戴、」
「何処を?」
「あ、貴方しか知らないところを..」
途端に腰から指先がするりと降ろされて、柔らかな太腿をなぞる。
それにも身体が反応するも、そうじゃない、そうじやないのよ、もっと深いところを触れて欲しい。
ヘンリエッタの気持ちにとっくに気付いて、マルクスの長い指が内腿をそれから鼠径をそっと撫でた。そうして森の奥深く誰も知らない泉に辿り着いて、それからゆっくりヘンリエッタを追い詰める。
素肌で抱きしめ合うこの瞬間、ヘンリエッタは生きていることを実感する。この世の中にマルクスと二人きり、ぴたりと身体を合わせて何処も隙間が無いほどに、密着しながら一つになって揺れている。
ゆらゆら揺らいで身体の奥底までいっぱいになったまま、瞳を開けばマルクスも瞳を開いて熱の籠もった視線で見下ろしてくる。
もう既に一つになっているのに、力強い腕の中に囲われて、柔らかな唇に飲み込まれれば、海は見たことがないけれど、きっと海を漂ったならこんな気持ちになるのだろうかと思った。
マルクスと二人だけ。深い海の底に沈むのは、きっとそれはそれは幸せなことだろう。
ヘンリエッタの最新作は、つい先日出版された。女流作家としてすっかり人気が安定して、新作が書店に並ぶ日を新聞の広告に載せれば、発売日には開店前から列が出来る。
ヘンリエッタが生み出した文字が原稿用紙に記されて、それが製本へ回されれば、物語はヘンリエッタの手を離れる。
人気であるとか感想だとか、気にならない訳では無いが、何処か他人の物語のように俯瞰の感覚で自身の作品を眺めるのであった。
最新作『リボンの近衛騎士』は、ある見目麗しい貴族少年の物語である。貴族の令息に生まれた少年は、サファイアブルーの青い瞳も美しく、トレードマークである大きなリボンの付いた羽帽子を被り、恵まれた剣の才を磨いて近衛騎士を目指す。幼い内から王城の騎士団に入って、鍛錬に鍛錬を重ねて行くうちに、稽古仲間の王子とか、その側近候補の少年らと友情を深めて行く。しかし、彼は姿は涼し気な美しい少年であるのに、心ばかりは乙女であった。
王子と育む友情は、いつしか淡い恋心となって、互いに惹かれ合いながら、少年の心は乙女でも身体はどちらも男の子。ボーイズのラブなのであった。
一代センセーショナルを巻き起こした超問題作『リボンの近衛騎士』は、何故だろう、本家本元の近衛騎士達に爆発的な人気を博して、書店には強面の騎士達が大きな身体で頬を染めてヘンリエッタの小説を買い求めた。
王都の書店には、そんなシュールな光景があちらこちらで目撃される事となる。
エドワード王子には、今だに縁談は齎されていない様であった。エレノアを廃して漸くカトレアを得られるつもりが、真逆のカトレア本人にフラレてしまった。
あれ以来、エドワードは近衛騎士に混じって剣の稽古に猛進しているのだと聞いた。
彼にもせめて恋が訪れます様に。それはボーイズとのラブかも知れないが、もうこの際良いだろう。
マルクスは、ヘンリエッタが完徹でペンを走らせたあの朝、仕上がったばかりの原稿を目を通して言った。
「君は私を解っていないようだね。」
そう言って、ヘンリエッタを引き摺って寝室に一日籠もって教え込んだ。
「私は心も身体も男だよ。私が愛するのはどこぞのボケナス王子じゃない。」
そう言いながら、ヘンリエッタが御免なさいと言っても寝台に沈めて、決して許してはくれなかったのは哀しい思い出。
それだけ深く愛されていると、縛られる様な強い愛を幸せに思っても良いのだろう。
夫婦には色んな愛がある。長く連れ添う間には、心が不信に曇る事もあるだろう。初めから相手の不実を飲み込んで、目の前にいる間の夫だけを愛する妻も、世の中には確かにいるのだろう。例えるなら、生家の父と母の様に。
ある日ひょっこりウィリアムが、ヘンリエッタの邸を訪ねて来た。
邸には小さな庭があり、庭を眺めるテラスがある。季節が良いからそこでお茶を飲みながら、久しぶりにウィリアムと話すのは楽しい時間であった。
「別邸の女性が出ていったよ。」
「えっ、本当に?」
「使用人が一人退職したんだ。どうやらソイツに付いて行ったらしい。」
何だろう、物語に良くあるパターン。
「お父様は意気消沈なさっているのでは?」
「全然。すっきりしたんじゃないかな。」
「だって、裏切りに遭ったのよ?」
「父上は、姉上が思う様な気持ちではなかったんじゃないかな。まあ、若気の至りの責任を体よく負わされたのだと、初めから解っていたんだと思うよ。」
「若気の至りって、それってお母様と婚約中にやらかしたって事かしら。」
「うん。奔放なところのある令嬢だったらしいから、生真面目な父上は筆下ろしされちゃったんだろうな。」
いやぁぁぁ~、父親の性事情なんて聴きたくない!
「令嬢に初めてだったと詰られたのかな。乙女の純潔を奪った責任を負って面倒をみたんじゃないかと思うよ。令嬢は男爵家の末娘で嫁ぎ先も勤め先も決まらない身の上であったらしいから。嵌められたのに薄々気付いても、父上は潔癖なところがあるだろう?自分の行為に責任を感じたんだろうね。」
「それにしても二十年よ。」
「その二十年、令嬢のお相手が父上だったと思う?」
「はっ!なんてこと。そうだったのね。その使用人とやらが...」
「見目が良かったらしいよ。」
「なにそれ。お父様も美しい方だわ。」
思わず父の肩を持ってしまう。そうして何処かでほっとする。漸く父は母に詫びることが出来るのだろうか。
世の中に沢山ある夫婦の形の一つを、ヘンリエッタは思い浮かべた。
その手の平が、ヘンリエッタの細い腰のくびれを撫で上げる。たったそれだけであるのに身体の芯が熱くなるのは、何度も高められた快楽を身体がすっかり憶えてしまったからだろう。
耳が弱いのを知っていて、そこで囁かれて息が触れると、ふるっと身震いしてしまうのも毎回の事で、そうやって焦らして蕩かしその先になかなか進んでくれない意地悪に、ヘンリエッタは文句も言えない。
「どうしてほしい?」
と聞かれて、
「...」
無言を通すのは、僅かに残ったプライドからか。
「意地っ張りだな、私の妻は。」
なんでいつもいつも毎回毎回、この夫は余裕なのだろう。悔しいけれど、もう無理だ。
「ふ、触れて頂戴、」
「何処を?」
「あ、貴方しか知らないところを..」
途端に腰から指先がするりと降ろされて、柔らかな太腿をなぞる。
それにも身体が反応するも、そうじゃない、そうじやないのよ、もっと深いところを触れて欲しい。
ヘンリエッタの気持ちにとっくに気付いて、マルクスの長い指が内腿をそれから鼠径をそっと撫でた。そうして森の奥深く誰も知らない泉に辿り着いて、それからゆっくりヘンリエッタを追い詰める。
素肌で抱きしめ合うこの瞬間、ヘンリエッタは生きていることを実感する。この世の中にマルクスと二人きり、ぴたりと身体を合わせて何処も隙間が無いほどに、密着しながら一つになって揺れている。
ゆらゆら揺らいで身体の奥底までいっぱいになったまま、瞳を開けばマルクスも瞳を開いて熱の籠もった視線で見下ろしてくる。
もう既に一つになっているのに、力強い腕の中に囲われて、柔らかな唇に飲み込まれれば、海は見たことがないけれど、きっと海を漂ったならこんな気持ちになるのだろうかと思った。
マルクスと二人だけ。深い海の底に沈むのは、きっとそれはそれは幸せなことだろう。
ヘンリエッタの最新作は、つい先日出版された。女流作家としてすっかり人気が安定して、新作が書店に並ぶ日を新聞の広告に載せれば、発売日には開店前から列が出来る。
ヘンリエッタが生み出した文字が原稿用紙に記されて、それが製本へ回されれば、物語はヘンリエッタの手を離れる。
人気であるとか感想だとか、気にならない訳では無いが、何処か他人の物語のように俯瞰の感覚で自身の作品を眺めるのであった。
最新作『リボンの近衛騎士』は、ある見目麗しい貴族少年の物語である。貴族の令息に生まれた少年は、サファイアブルーの青い瞳も美しく、トレードマークである大きなリボンの付いた羽帽子を被り、恵まれた剣の才を磨いて近衛騎士を目指す。幼い内から王城の騎士団に入って、鍛錬に鍛錬を重ねて行くうちに、稽古仲間の王子とか、その側近候補の少年らと友情を深めて行く。しかし、彼は姿は涼し気な美しい少年であるのに、心ばかりは乙女であった。
王子と育む友情は、いつしか淡い恋心となって、互いに惹かれ合いながら、少年の心は乙女でも身体はどちらも男の子。ボーイズのラブなのであった。
一代センセーショナルを巻き起こした超問題作『リボンの近衛騎士』は、何故だろう、本家本元の近衛騎士達に爆発的な人気を博して、書店には強面の騎士達が大きな身体で頬を染めてヘンリエッタの小説を買い求めた。
王都の書店には、そんなシュールな光景があちらこちらで目撃される事となる。
エドワード王子には、今だに縁談は齎されていない様であった。エレノアを廃して漸くカトレアを得られるつもりが、真逆のカトレア本人にフラレてしまった。
あれ以来、エドワードは近衛騎士に混じって剣の稽古に猛進しているのだと聞いた。
彼にもせめて恋が訪れます様に。それはボーイズとのラブかも知れないが、もうこの際良いだろう。
マルクスは、ヘンリエッタが完徹でペンを走らせたあの朝、仕上がったばかりの原稿を目を通して言った。
「君は私を解っていないようだね。」
そう言って、ヘンリエッタを引き摺って寝室に一日籠もって教え込んだ。
「私は心も身体も男だよ。私が愛するのはどこぞのボケナス王子じゃない。」
そう言いながら、ヘンリエッタが御免なさいと言っても寝台に沈めて、決して許してはくれなかったのは哀しい思い出。
それだけ深く愛されていると、縛られる様な強い愛を幸せに思っても良いのだろう。
夫婦には色んな愛がある。長く連れ添う間には、心が不信に曇る事もあるだろう。初めから相手の不実を飲み込んで、目の前にいる間の夫だけを愛する妻も、世の中には確かにいるのだろう。例えるなら、生家の父と母の様に。
ある日ひょっこりウィリアムが、ヘンリエッタの邸を訪ねて来た。
邸には小さな庭があり、庭を眺めるテラスがある。季節が良いからそこでお茶を飲みながら、久しぶりにウィリアムと話すのは楽しい時間であった。
「別邸の女性が出ていったよ。」
「えっ、本当に?」
「使用人が一人退職したんだ。どうやらソイツに付いて行ったらしい。」
何だろう、物語に良くあるパターン。
「お父様は意気消沈なさっているのでは?」
「全然。すっきりしたんじゃないかな。」
「だって、裏切りに遭ったのよ?」
「父上は、姉上が思う様な気持ちではなかったんじゃないかな。まあ、若気の至りの責任を体よく負わされたのだと、初めから解っていたんだと思うよ。」
「若気の至りって、それってお母様と婚約中にやらかしたって事かしら。」
「うん。奔放なところのある令嬢だったらしいから、生真面目な父上は筆下ろしされちゃったんだろうな。」
いやぁぁぁ~、父親の性事情なんて聴きたくない!
「令嬢に初めてだったと詰られたのかな。乙女の純潔を奪った責任を負って面倒をみたんじゃないかと思うよ。令嬢は男爵家の末娘で嫁ぎ先も勤め先も決まらない身の上であったらしいから。嵌められたのに薄々気付いても、父上は潔癖なところがあるだろう?自分の行為に責任を感じたんだろうね。」
「それにしても二十年よ。」
「その二十年、令嬢のお相手が父上だったと思う?」
「はっ!なんてこと。そうだったのね。その使用人とやらが...」
「見目が良かったらしいよ。」
「なにそれ。お父様も美しい方だわ。」
思わず父の肩を持ってしまう。そうして何処かでほっとする。漸く父は母に詫びることが出来るのだろうか。
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