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青い瞳を見つめていると、まるでこちらの方が見つめられているような気持ちになってくる。
エルリックが思いのほか気さくで朗らかな気質であるのをこの数日で知った筈だったのが、澄んだ青い瞳ばかりでなく白銀の髪まで冷ややかに見えて、ステファニアは触れてはいけないものに触れてしまったのだろうかと思った。
「違うよ」
声音までひやりと冷たく感じられたのは気の所為ではないだろう。
「僕ではないよ」
ほらまた、冷たい言い様。
ステファニアは怯みそうになるが、聞かずにはいられない。それで折角得られた友情めいた関係が崩れてしまうのは残念だと思った。けれど、そうであるのなら尚の事、友人にいつまでも疑心を持つことの方が可怪しいことだと思った。
「私、貴方とシャーロット様が街を歩いているのを見掛けたの。」
「ああ、それなら確かに僕だよ。」
「貴方、シャーロット様と親しいの?」
「親しくはないかな。」
でも、シャーロット様は楽しそうに見えた、とは何故だか言えなかった。
ほんの一瞬、間が空いて、エルリックは纏った鎧を脱いだようにぴりりとした空気を解いた。そうしていつものエルリックに戻った。
自分に向けられた覇気の様なものを確かに感じたその事実は、ステファニアは忘れられないだろうと思った。
貴公子然とした見目に騙されてはいけない。
エルリックは辺境の騎士である。戦闘軍団を率いる長の子息である。
「そんなに警戒しなくて大丈夫だよ、ステファニア。」
「...」
「参ったな。」
エルリックが目を伏せた。その仕草はどこか寂しそうに見えた。
「馬鹿ね。」
冷えた空気を破ったのはアメリアだった。
「可怪しな気を出すからステファニアに警戒されちゃうのよ。貴方、嫌われたいの?」
「えっ?」
「ステファニアは偽りや誤魔化しを嫌うのよ。権謀術数極まりない家庭に揉まれているのだもの。」
「えーっと、アメリア。私の家族はそんなのではないわよ。普通よ、フツー。」
「何言ってるのよ。あんな腹の中は秘密だらけの父親や義兄に取り囲まれて。」
「ふ、二人だけでどうやって取り囲むの?」
「じゃあお姉様を勘定に入れましょう。」
「...。取り囲まれた気がして来たわ。でも、あの人達の秘密には家族への愛があるわ。お母様だって、きっと解って気付かぬふりをしていると思うの。」
「何だか凄い家族だね。まあ、うちも似たようなものだけどね。」
すっかり纏う空気を柔らかにしたエルリックが言う。
「君が言ってるのは、先々週の土曜日の事だろう?確かにシャーロット嬢と一緒にいたよ。彼女の買い物に付き合った。そう命じられたからね。」
「命じられた?」
「何故僕にお鉢が回ってきたのかは解らない。近衛騎士は大勢いるのに。多分、辺境伯家が聖女を護る体を、一度でも外に見せたかったんじゃないかな。」
そうなのか。でも、シャーロットはとても楽しそうだった。あの気品ある美しい彼女がとても可憐に見えた。
「ステファニア、納得した?」
「ええ。」
「その、警戒させてごめん。」
「気にしないで。」
互いに真っ直ぐ見つめ合いながら、僅かに引っ掛かりを感じるものを胸の内に仕舞い込む。
警戒しないでって、貴方こそ私を警戒しているのでは?友情を感じているのは確かであるのだが、それとは別のところでエルリックの本質の一端を知った様で、決して侮ってはならない人物なのだと思った。
「ニコラス様は急用が出来たみたい。」
前回に続いて、今回の茶会も急用が出来たと断られた。
「ステファニア。殿方が約束の日に来ないのは、それは別れの予兆よ。」
ステファニアがニコラスからの文を読んでいると、姉が不吉な予言めいた事を言う。これって、二週間前にも聞いた様な。
「貴方もそう思わない?」
「僕は君との約束に遅れたことも反故にした事も一度もないから、剣しか持てない若造の気持ちはこれっぽっちも解らないな。それが二度目であるのなら万死に値するんじゃないか。」
姉の問い掛けに、義兄はキレッキレの返答をした。これも二週間前に聞いている。しかも不穏な台詞が増えている。
前回の茶会は直前ですっぽかされた。
今回の茶会は、前日の夕刻にすっぽかされた。半日違うのは誠意なのか?誠意なのだろうか?
「いよいよね。」
「いよいよなのかしら。」
「いよいよだろう。」
姉が言うのにステファニアが賛同しかけると、義兄が念押しする。
「貴女の不誠実極まりない婚約者は、一体何がしたいのかしらね。」
「それが解ったら悩まないわ、お姉様。」
「何、ステファニア、悩んでいるのかっ」
「だ、大丈夫よお兄様。お顔が怖いわ。」
「その文、本人の手なの?」
「ええ、確かにニコラス様の文字よ。」
「理由は?」
「...書かれていないわ。急で申し訳ないとしか。」
自分で言って悲しくなって来る。流石に二回連続お断りをされたなら、鈍いステファニアにも解ってしまう。ニコラスはステファニアとの没交渉を願っている。
「貴女、朝のお迎えを断った方が良いのではなくて?二年も婚約していてどうしてこうなるのかしら。」
姉の言うことは全てその通りだろう。
理由も告げられず茶会を断るのは、ステファニアとニコラスだけの話しでは収まらないだろう。今回の茶会は、ニコラスの生家ロンフォルド邸で会うのであったから。
どうやら姉は母に報告したらしい。
母はその日の内に、暫くは学園の迎えは控えさせてもらうとロンフォルド伯爵家へ文を出した。
母が動いたということは、父も認めたと思うべきだろう。
「ああ、愈似て覚悟しなくちゃいけないのね。」
どうやらチョコチップマフィンは、ニコラスの心をその芯までは解す事は出来なかった様である。
エルリックが思いのほか気さくで朗らかな気質であるのをこの数日で知った筈だったのが、澄んだ青い瞳ばかりでなく白銀の髪まで冷ややかに見えて、ステファニアは触れてはいけないものに触れてしまったのだろうかと思った。
「違うよ」
声音までひやりと冷たく感じられたのは気の所為ではないだろう。
「僕ではないよ」
ほらまた、冷たい言い様。
ステファニアは怯みそうになるが、聞かずにはいられない。それで折角得られた友情めいた関係が崩れてしまうのは残念だと思った。けれど、そうであるのなら尚の事、友人にいつまでも疑心を持つことの方が可怪しいことだと思った。
「私、貴方とシャーロット様が街を歩いているのを見掛けたの。」
「ああ、それなら確かに僕だよ。」
「貴方、シャーロット様と親しいの?」
「親しくはないかな。」
でも、シャーロット様は楽しそうに見えた、とは何故だか言えなかった。
ほんの一瞬、間が空いて、エルリックは纏った鎧を脱いだようにぴりりとした空気を解いた。そうしていつものエルリックに戻った。
自分に向けられた覇気の様なものを確かに感じたその事実は、ステファニアは忘れられないだろうと思った。
貴公子然とした見目に騙されてはいけない。
エルリックは辺境の騎士である。戦闘軍団を率いる長の子息である。
「そんなに警戒しなくて大丈夫だよ、ステファニア。」
「...」
「参ったな。」
エルリックが目を伏せた。その仕草はどこか寂しそうに見えた。
「馬鹿ね。」
冷えた空気を破ったのはアメリアだった。
「可怪しな気を出すからステファニアに警戒されちゃうのよ。貴方、嫌われたいの?」
「えっ?」
「ステファニアは偽りや誤魔化しを嫌うのよ。権謀術数極まりない家庭に揉まれているのだもの。」
「えーっと、アメリア。私の家族はそんなのではないわよ。普通よ、フツー。」
「何言ってるのよ。あんな腹の中は秘密だらけの父親や義兄に取り囲まれて。」
「ふ、二人だけでどうやって取り囲むの?」
「じゃあお姉様を勘定に入れましょう。」
「...。取り囲まれた気がして来たわ。でも、あの人達の秘密には家族への愛があるわ。お母様だって、きっと解って気付かぬふりをしていると思うの。」
「何だか凄い家族だね。まあ、うちも似たようなものだけどね。」
すっかり纏う空気を柔らかにしたエルリックが言う。
「君が言ってるのは、先々週の土曜日の事だろう?確かにシャーロット嬢と一緒にいたよ。彼女の買い物に付き合った。そう命じられたからね。」
「命じられた?」
「何故僕にお鉢が回ってきたのかは解らない。近衛騎士は大勢いるのに。多分、辺境伯家が聖女を護る体を、一度でも外に見せたかったんじゃないかな。」
そうなのか。でも、シャーロットはとても楽しそうだった。あの気品ある美しい彼女がとても可憐に見えた。
「ステファニア、納得した?」
「ええ。」
「その、警戒させてごめん。」
「気にしないで。」
互いに真っ直ぐ見つめ合いながら、僅かに引っ掛かりを感じるものを胸の内に仕舞い込む。
警戒しないでって、貴方こそ私を警戒しているのでは?友情を感じているのは確かであるのだが、それとは別のところでエルリックの本質の一端を知った様で、決して侮ってはならない人物なのだと思った。
「ニコラス様は急用が出来たみたい。」
前回に続いて、今回の茶会も急用が出来たと断られた。
「ステファニア。殿方が約束の日に来ないのは、それは別れの予兆よ。」
ステファニアがニコラスからの文を読んでいると、姉が不吉な予言めいた事を言う。これって、二週間前にも聞いた様な。
「貴方もそう思わない?」
「僕は君との約束に遅れたことも反故にした事も一度もないから、剣しか持てない若造の気持ちはこれっぽっちも解らないな。それが二度目であるのなら万死に値するんじゃないか。」
姉の問い掛けに、義兄はキレッキレの返答をした。これも二週間前に聞いている。しかも不穏な台詞が増えている。
前回の茶会は直前ですっぽかされた。
今回の茶会は、前日の夕刻にすっぽかされた。半日違うのは誠意なのか?誠意なのだろうか?
「いよいよね。」
「いよいよなのかしら。」
「いよいよだろう。」
姉が言うのにステファニアが賛同しかけると、義兄が念押しする。
「貴女の不誠実極まりない婚約者は、一体何がしたいのかしらね。」
「それが解ったら悩まないわ、お姉様。」
「何、ステファニア、悩んでいるのかっ」
「だ、大丈夫よお兄様。お顔が怖いわ。」
「その文、本人の手なの?」
「ええ、確かにニコラス様の文字よ。」
「理由は?」
「...書かれていないわ。急で申し訳ないとしか。」
自分で言って悲しくなって来る。流石に二回連続お断りをされたなら、鈍いステファニアにも解ってしまう。ニコラスはステファニアとの没交渉を願っている。
「貴女、朝のお迎えを断った方が良いのではなくて?二年も婚約していてどうしてこうなるのかしら。」
姉の言うことは全てその通りだろう。
理由も告げられず茶会を断るのは、ステファニアとニコラスだけの話しでは収まらないだろう。今回の茶会は、ニコラスの生家ロンフォルド邸で会うのであったから。
どうやら姉は母に報告したらしい。
母はその日の内に、暫くは学園の迎えは控えさせてもらうとロンフォルド伯爵家へ文を出した。
母が動いたということは、父も認めたと思うべきだろう。
「ああ、愈似て覚悟しなくちゃいけないのね。」
どうやらチョコチップマフィンは、ニコラスの心をその芯までは解す事は出来なかった様である。
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