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世界壁は、ガラスのように透明で、虹のようにカラフルで、綿のようにやわらかく、石のようにかたく、氷のようにつめたくて、お日さまのようにあたたかい。
こんなことを言ってもたぶん想像がつかないとは思うけれど、まったくそのとおりで、何といって説明してもそれは本当でもありうそにもなる。
ようするに、なんと言えば正しい説明になるのか、よくわからないものだ。
かんたんに通りぬけられるようでもあり、永久に通りぬけられないようにも感じられる。
紙のようにうすいようでもあり、どこまでいっても終わらないほどぶ厚いようでもある。
正体が、まったくつかめない。というのが、いちばん正しい表現だろう。
私自身は、そんな世界壁を通り抜けることは今回がはじめてではなかった。
何度か、くぐり抜けた経験がある――といっても自分ひとりだったわけではなく、神さまといっしょだったり、ユエホワといっしょだったりしたので、おそらく彼らの力によってそれができたのだろう。
私以外の人びとは――父や母、祖母、そして祭司さまもふくめ――皆、今回がはじめてのようすで(まあそれが当たり前というか普通なのだけれど)、神の力によってひらかれた世界壁のすき間を通り抜けるとき、全員がため息をもらし、感動の声をあげ、きょろきょろとあたりを見回して、その不思議な風景を目にやきつけていた。
私は――何度もいうけどはじめてのことではなかったので、そこまでめずらしがったりおもしろがったり感動したりすることはなかった。
でも「何回か通ったことがある」と自慢することもはばかられたので、ひとまずおとなしく、皆について通り抜けるだけだった。
それでも世界壁はやはり不思議で、この先にどんな世界が待ち受けているのかも予想できず、少しこわく、不安もあり、どきどきするのはたしかだった。
そして私たちは、そこに着いた。
地母神界だ。
アポピス類たちが得たというその世界は、とても広く、がらんどうで、遠くにいくつかの低い山が見えるほかには、海も、湖も、川も――それどころか小川や水たまりほどの池すらも、見当たらなかった。
そして、だれもいない。
「なに、ここ」私は思ったままそう言ったが、だれも答えもしなければ、笑いもしなかった。
たぶん皆いっせいに思っていたんだろう。「なに、ここ」と。
「アポピス類はどこにいるんだ?」だれかが言った。
「空気がずいぶん乾燥してるな」別のだれかも言った。
「寒いな」
「陽はさしてるのか」
「空は青い……いや、赤い……いや、黄色いのか」
「昼なのか夜なのか、わからないな」
「俺たちはここからどうすればいいんだろう」
皆はしだいにがやがやと言葉を口にしはじめた。
私は、ゆっくりと歩いてみた。一歩、二歩、三歩。
足元の砂はとてもさらさらしていて、踏みしめるたびに足が何センチか沈み込む。さく、さく、と心地よい音がする。
「動物も植物もいないわね」私のうしろで母がそう言った。
「うん。だれかも言っていたけど、アポピス類たちはどこにいるんだろう……地下にもぐっているのかな?」父も答えてそう言った。
「あっ」私はあることを思い出し、目を見ひらいて口をおさえた。
「ん?」
「どうしたの?」父と母がすぐに問いかける。
「――そういえば」私が思い出したのは、ここに来る前、聖堂の裁きの陣でフュロワ神が言っていたことばだった。でも。「――」私はそれをすぐに、口に出せなかった。
「どうしたの?」もう一度、今度は祖母が問う。
私は祖母の肩にかけられてている小さなバッグを見つめた。その口から、ほんのりとした小さな白い光が、姿をあらわしている。
ハピアンフェルだ。
ハピアンフェルのいるところで、こんなことを言ってしまってもいいんだろうか。彼女をひどく傷つけてしまうことになるのではないか……?
「だれかが何かを話していたの?」祖母がきく。「ユエホワ?」
「ううん」私はつい正直に首をふってしまった。「えと、……フュロワ神さま」
「まあ」
「おお」
「えっ」
「なんだって」父や母だけでなく、まわりにいる大人たちが次々に私をふり向き声をあげた。
「まあ。すばらしいわ、神さまとお話するなんて」祖母は首をふって感動していた。「神はなんとおっしゃっていたの?」
「――う」私は声をつまらせて下を向いた。どうしよう。
「妖精が、この世界の泉を枯らしたり果物を腐らせたりしてるって話だ」とつぜん私たちの頭の上から声が聞こえてきた。
「おお」
「まあ」
「なんだ」
「あっ」
「うわっ」皆はいっせいに上を見上げ、そして驚いた。「鬼魔だ!」
ざっ、とキャビッチスロワーたちがいっせいにキャビッチを肩に構える。
「待って」
「彼は敵ではないわ」
「投げないで皆」母と祖母と父が同時に叫ぶ。
なので、空中に浮かんでいた緑髪のムートゥー類は、誰からも攻撃を受けずにすんだ。
「ユエホワ」祖母が問いかける。「それは本当なの? 妖精がこの世界の泉を枯らしたと?」
「フュロワ神がそう言ってた」ユエホワは祖母をまっすぐに見て答えた。「嘘ではないと思う」
「ポピーも、それを聞いていたというの?」母が私に問う。「フュロワ神から?」
「――うん」私は正直、先にユエホワが話してくれてよかった、と思っていた……われながらずるいとは思うけど、本当のところ言いにくいことを言わずにすんでほっとしていた。「妖精たちが、アポピス類に攻撃をしかけているって」
「ハピアンフェル」祖母は肩から提げているバッグに向かって声をかけた。「あなたはそのことを、知っていた?」
小さな妖精は、ふわり、とバッグの口から飛び上がった。それから少しの間、人びとの頭より少し高いところまで上り、周囲の景色をぐるりとながめているようすだった。
「なんだ?」
「だれかいるの?」
「わからない」人びとがざわめきはじめる。
「しっ」祖母が唇に指をあてる。「一人の妖精がいるわ。彼女の話をききたいので、皆少しの間だまっていてちょうだい」
しん、としずかになる。
「ひどい」ハピアンフェルは消え入りそうな声で、それをふるわせながら話した。「こんなにまでやるなんで、思わなかったわ」
「まあ」祖母は小さな妖精を見上げながら答えた。「ではあなたも知らないことだったのね」
「話には聞いたことがあるわ」ハピアンフェルはぼう然としたように空中に浮かんだままで話した。「アポピス類たちのために、たくさんの光使いたちが命を落とした。だから闘って、自由を手に入れよう、アポピス類の支配から抜け出そう、という、若い水流しや火おこし、粉送りたちが徒党を組んでいることは知っていた……だけれど私のような年寄りには声もかからなったし、彼らが実際にはどんな活動をしているのかも、くわしくはわからなかった――私が前にここにいたときはもっと、木々もお花も、湖も、たくさんあったのに」
「まあ」祖母は首をふった。「妖精たちが闘いをしかけたというのね」
「妖精たちが?」
「闘いを?」ハピアンフェルの声が届かないところにいた人びとも、祖母の声に眉をよせた。「アポピス類に?」
「そう、つまり今この世界では、ヘビ型鬼魔からの束縛に逆らうべく小さな妖精たちが蜂起しているという憂うべき事態が起きているんだ」父が両腕を横に大きく広げ、大きな声で皆に説明しはじめた。「聞いたことがある者もいるだろう、その昔菜園界にすんでいた妖精たちは、アポピス類にさらわれ、捕われて奴隷のようにこき使われていた。それに対抗する勢力がいま、妖精の中に誕生している。束縛からの解放はたしかに望むべきことだが、それにより生き物たち、たとえ鬼魔といえどもこの世に生を受けた者たちの生活が不当におびやかされるということは、決してあってはならないはずだ」
「あんたは鬼魔の味方なのか?」だれかが父に質問した。
ざっ、と何人かの人がキャビッチをふたたび構える。
「やめて」母がすかさず父の前に出る。「この人は私の夫よ。鬼魔の味方なんかじゃないわ」
「ぼくは鬼魔分類学者だ」父が母のうしろで叫ぶ。「鬼魔について誰よりもよく知っているつもりだ」
「そもそもあんたたち、その鬼魔のために聖堂作ったり裁きの陣作ったりしにここへ来たんだろ」ユエホワが上空から言葉をはさむ。「全員、鬼魔の味方も同然じゃないか」
「我々はちがう」
「ただ祭司さまのいいつけにしたがっただけだ」
「神の思し召しだからだ」
「鬼魔のためなんかじゃない」
「あいつらが悪さをするのを防ぐためだ」人びとは口々にハンロンした。
「あなた方は言い争いをやめなければなりません」
とつじょ、ユエホワよりもさらに上空から声が聞こえた。
皆はいっせいに息をのんで見上げた。
あたたかく、明るい光り包まれて、フュロワ神が穏やかに語りかけながら、ゆっくりと下りて来ていた。
こんなことを言ってもたぶん想像がつかないとは思うけれど、まったくそのとおりで、何といって説明してもそれは本当でもありうそにもなる。
ようするに、なんと言えば正しい説明になるのか、よくわからないものだ。
かんたんに通りぬけられるようでもあり、永久に通りぬけられないようにも感じられる。
紙のようにうすいようでもあり、どこまでいっても終わらないほどぶ厚いようでもある。
正体が、まったくつかめない。というのが、いちばん正しい表現だろう。
私自身は、そんな世界壁を通り抜けることは今回がはじめてではなかった。
何度か、くぐり抜けた経験がある――といっても自分ひとりだったわけではなく、神さまといっしょだったり、ユエホワといっしょだったりしたので、おそらく彼らの力によってそれができたのだろう。
私以外の人びとは――父や母、祖母、そして祭司さまもふくめ――皆、今回がはじめてのようすで(まあそれが当たり前というか普通なのだけれど)、神の力によってひらかれた世界壁のすき間を通り抜けるとき、全員がため息をもらし、感動の声をあげ、きょろきょろとあたりを見回して、その不思議な風景を目にやきつけていた。
私は――何度もいうけどはじめてのことではなかったので、そこまでめずらしがったりおもしろがったり感動したりすることはなかった。
でも「何回か通ったことがある」と自慢することもはばかられたので、ひとまずおとなしく、皆について通り抜けるだけだった。
それでも世界壁はやはり不思議で、この先にどんな世界が待ち受けているのかも予想できず、少しこわく、不安もあり、どきどきするのはたしかだった。
そして私たちは、そこに着いた。
地母神界だ。
アポピス類たちが得たというその世界は、とても広く、がらんどうで、遠くにいくつかの低い山が見えるほかには、海も、湖も、川も――それどころか小川や水たまりほどの池すらも、見当たらなかった。
そして、だれもいない。
「なに、ここ」私は思ったままそう言ったが、だれも答えもしなければ、笑いもしなかった。
たぶん皆いっせいに思っていたんだろう。「なに、ここ」と。
「アポピス類はどこにいるんだ?」だれかが言った。
「空気がずいぶん乾燥してるな」別のだれかも言った。
「寒いな」
「陽はさしてるのか」
「空は青い……いや、赤い……いや、黄色いのか」
「昼なのか夜なのか、わからないな」
「俺たちはここからどうすればいいんだろう」
皆はしだいにがやがやと言葉を口にしはじめた。
私は、ゆっくりと歩いてみた。一歩、二歩、三歩。
足元の砂はとてもさらさらしていて、踏みしめるたびに足が何センチか沈み込む。さく、さく、と心地よい音がする。
「動物も植物もいないわね」私のうしろで母がそう言った。
「うん。だれかも言っていたけど、アポピス類たちはどこにいるんだろう……地下にもぐっているのかな?」父も答えてそう言った。
「あっ」私はあることを思い出し、目を見ひらいて口をおさえた。
「ん?」
「どうしたの?」父と母がすぐに問いかける。
「――そういえば」私が思い出したのは、ここに来る前、聖堂の裁きの陣でフュロワ神が言っていたことばだった。でも。「――」私はそれをすぐに、口に出せなかった。
「どうしたの?」もう一度、今度は祖母が問う。
私は祖母の肩にかけられてている小さなバッグを見つめた。その口から、ほんのりとした小さな白い光が、姿をあらわしている。
ハピアンフェルだ。
ハピアンフェルのいるところで、こんなことを言ってしまってもいいんだろうか。彼女をひどく傷つけてしまうことになるのではないか……?
「だれかが何かを話していたの?」祖母がきく。「ユエホワ?」
「ううん」私はつい正直に首をふってしまった。「えと、……フュロワ神さま」
「まあ」
「おお」
「えっ」
「なんだって」父や母だけでなく、まわりにいる大人たちが次々に私をふり向き声をあげた。
「まあ。すばらしいわ、神さまとお話するなんて」祖母は首をふって感動していた。「神はなんとおっしゃっていたの?」
「――う」私は声をつまらせて下を向いた。どうしよう。
「妖精が、この世界の泉を枯らしたり果物を腐らせたりしてるって話だ」とつぜん私たちの頭の上から声が聞こえてきた。
「おお」
「まあ」
「なんだ」
「あっ」
「うわっ」皆はいっせいに上を見上げ、そして驚いた。「鬼魔だ!」
ざっ、とキャビッチスロワーたちがいっせいにキャビッチを肩に構える。
「待って」
「彼は敵ではないわ」
「投げないで皆」母と祖母と父が同時に叫ぶ。
なので、空中に浮かんでいた緑髪のムートゥー類は、誰からも攻撃を受けずにすんだ。
「ユエホワ」祖母が問いかける。「それは本当なの? 妖精がこの世界の泉を枯らしたと?」
「フュロワ神がそう言ってた」ユエホワは祖母をまっすぐに見て答えた。「嘘ではないと思う」
「ポピーも、それを聞いていたというの?」母が私に問う。「フュロワ神から?」
「――うん」私は正直、先にユエホワが話してくれてよかった、と思っていた……われながらずるいとは思うけど、本当のところ言いにくいことを言わずにすんでほっとしていた。「妖精たちが、アポピス類に攻撃をしかけているって」
「ハピアンフェル」祖母は肩から提げているバッグに向かって声をかけた。「あなたはそのことを、知っていた?」
小さな妖精は、ふわり、とバッグの口から飛び上がった。それから少しの間、人びとの頭より少し高いところまで上り、周囲の景色をぐるりとながめているようすだった。
「なんだ?」
「だれかいるの?」
「わからない」人びとがざわめきはじめる。
「しっ」祖母が唇に指をあてる。「一人の妖精がいるわ。彼女の話をききたいので、皆少しの間だまっていてちょうだい」
しん、としずかになる。
「ひどい」ハピアンフェルは消え入りそうな声で、それをふるわせながら話した。「こんなにまでやるなんで、思わなかったわ」
「まあ」祖母は小さな妖精を見上げながら答えた。「ではあなたも知らないことだったのね」
「話には聞いたことがあるわ」ハピアンフェルはぼう然としたように空中に浮かんだままで話した。「アポピス類たちのために、たくさんの光使いたちが命を落とした。だから闘って、自由を手に入れよう、アポピス類の支配から抜け出そう、という、若い水流しや火おこし、粉送りたちが徒党を組んでいることは知っていた……だけれど私のような年寄りには声もかからなったし、彼らが実際にはどんな活動をしているのかも、くわしくはわからなかった――私が前にここにいたときはもっと、木々もお花も、湖も、たくさんあったのに」
「まあ」祖母は首をふった。「妖精たちが闘いをしかけたというのね」
「妖精たちが?」
「闘いを?」ハピアンフェルの声が届かないところにいた人びとも、祖母の声に眉をよせた。「アポピス類に?」
「そう、つまり今この世界では、ヘビ型鬼魔からの束縛に逆らうべく小さな妖精たちが蜂起しているという憂うべき事態が起きているんだ」父が両腕を横に大きく広げ、大きな声で皆に説明しはじめた。「聞いたことがある者もいるだろう、その昔菜園界にすんでいた妖精たちは、アポピス類にさらわれ、捕われて奴隷のようにこき使われていた。それに対抗する勢力がいま、妖精の中に誕生している。束縛からの解放はたしかに望むべきことだが、それにより生き物たち、たとえ鬼魔といえどもこの世に生を受けた者たちの生活が不当におびやかされるということは、決してあってはならないはずだ」
「あんたは鬼魔の味方なのか?」だれかが父に質問した。
ざっ、と何人かの人がキャビッチをふたたび構える。
「やめて」母がすかさず父の前に出る。「この人は私の夫よ。鬼魔の味方なんかじゃないわ」
「ぼくは鬼魔分類学者だ」父が母のうしろで叫ぶ。「鬼魔について誰よりもよく知っているつもりだ」
「そもそもあんたたち、その鬼魔のために聖堂作ったり裁きの陣作ったりしにここへ来たんだろ」ユエホワが上空から言葉をはさむ。「全員、鬼魔の味方も同然じゃないか」
「我々はちがう」
「ただ祭司さまのいいつけにしたがっただけだ」
「神の思し召しだからだ」
「鬼魔のためなんかじゃない」
「あいつらが悪さをするのを防ぐためだ」人びとは口々にハンロンした。
「あなた方は言い争いをやめなければなりません」
とつじょ、ユエホワよりもさらに上空から声が聞こえた。
皆はいっせいに息をのんで見上げた。
あたたかく、明るい光り包まれて、フュロワ神が穏やかに語りかけながら、ゆっくりと下りて来ていた。
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