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「ああユエホワ、ごめんごめん」父は陽気な声で鬼魔に謝った。「ちょっと学校のみんなに、あの妖精から身を守るための魔法を教えてきたから、遅くなってしまったよ」
「身を守る魔法?」ユエホワは片ひざを立てたまま、眉をひそめた。「何の?」
「うん、簡単なマハドゥと、エアリイをね」父は答えた。
「うわ」ユエホワは目をぎゅっとつむって横を向いた。「またよけいなことを」
「もう学校へは来ない方がいいよ」私は目をほそめて忠告した。「みんなにやっつけられるから」
「俺がとろくさいガキどもにつかまるわけねえだろ」ユエホワが肩をすくめて言った。
「俺を誰だと思ってんだ」私も肩をすくめて、性悪ムートゥー類のものまねをしてやった。
「ははは、まあまあ」父が私の後ろで、おそらく眉をさげて苦笑しながらなだめた。「ともかく、待たせてすまなかったね。じゃあ、行こうか――ポピー、申し訳ないけれどもう少し、ラクナドンの方に近づいてくれるかな? 彼の背中に乗り移るから」
「うん、でも」私はあいかわらずほそい枝の上でぶるぶるふるえているラクナドンを見た。「あれ、だいじょうぶなの? あんなにふるえてるけど」
「ああ、飛び移るまで俺の魔力で立たせとくから大丈夫さ」ユエホワが軽くうなずいた。
「魔力?」私はおどろいてきき返した。「今これって、ユエホワの魔力で枝の上に立たせてるの?」ラクナドン類を指さす。
「うん」緑髪はまたかるくうなずいた。「しっぽ上に向けさせてな。空中でずっとつりさげとくのは骨が折れるから、枝の上に置いたんだ」
「なんか、かわいそう」私は本心で、ラクナドン類に同情した。「こわがってるんでしょ、この子」子、というほど、かわいいサイズのものではないけれども。
「これやってれば文句は言わねえよ」ユエホワは黒パンツのポケットから何かをとりだして、指でぴんっとはじき飛ばした。
それまでふるえていたラクナドン類が、とつじょぴたっと止まったかと思うとぐわーと大きな口をあけ、ユエホワが飛ばしたものをうけとめ、もぐもぐ、ごくん、とのみこんだ。
「なにを投げたの?」私は大きく目を見ひらいた。
「プィプリプの実だよ」ユエホワはまた肩をすくめた。「鬼魔に言うこときかせる時のマストアイテムだろ」
ぐおぉろろろぉぉん
とつじょ、ラクナドン類がうなり声をあげた。
「うわっ」
「おおっ」
間近にいた私と父はおどろいて、箒ごとびくっと飛び上がった。
「ちょっと、怒ったんじゃないの?」私は叫んだ。
「いや」後ろで父が否定した。「今のは『おいしい』って言ったんだよ」
「ええっ」私はもういちどおどろいた。
「んじゃ早いとこ、乗って乗って」ユエホワが両手を下から押し上げるようなしぐさをして、せかした。
私は用心しながらラクナドン類に近づいていった――のだけれど。
「あっ、しまった」
父がとつじょ大声でさけんだので、思わず三メートルぐらい後ずさってしまった。
「うわっ」
「なんだよ」私とユエホワが同時にさけび返す。
「ルドルフ祭司さまに会ってくるの、忘れてた」父が頭に手をおいて片眉をしかめていた。「何か、お守りをくださるんだよね」
「あっ、そうそう」私もそのときはじめて思い出した。「そうだよ、このまま鬼魔界に行くよりはぜったい会ってから行ったほうがいいよ。どうする、引き返す?」本音をいうと、そのまま父をつれて家に帰ろうと、そのときの私は思っていた。
「ばかいえ」ユエホワが疲れきったようにおでこに手を当てて首をふった。「勘弁してくれよいいかげん」
「ああ、そう、そうだよね。うん、じゃあもう、このまま」
「だめだよ」父があきらめそうになるのを、私はくい止めた。「鬼魔界に行くなら、ぜったい祭司さまに会うべきだよ。でないとあたし、ぜったい行かせないから」
「ポピー」ユエホワがうなり声で呼んだ。「お前、どこまで俺にさからえば気がすむんだ?」
「さからうってなに」私も負けずに言い返した。「そもそもあんたのいうことにしたがわなきゃいけないなんてこと、これっぽっちもないじゃん」
「ちょっと、お父さん」ユエホワは私を指さしながら父に言った。「お宅のお嬢さんをなんとかしてもらえませんか」
「はははは、いやいや、まあまあ」父はすっかりコンワクノキワミっぽかった。
「ここで待っとけばいいじゃん」私は地面をつきさすぐらいのいきおいで指さした。「ついでに」
「やなこった。ぜったいこのまま鬼魔界に行く」ユエホワは赤い目にすごみをきかせて私をにらみつけた。
「行かせない」私も一ミリたりとも目をそらさずにらみ返した。
「ここにいた」
小さな声が、聞こえた。
かと思うと、
「うっ」
とつぜんユエホワが苦しそうな顔と声になって、目をとじた。
「えっ、なに?」
私はきょろきょろとまわりを見回したけれどなにも見えず、なにも見えなかったけれどすぐに気づいていた。
妖精だ。
ばきばきばきばきっ
その瞬間、ラクナドン類の乗っかっていたほそい枝が折れてしまい、海竜型鬼魔は地面に向かって落っこち始めた。
「あっ」
「ああっ」
私と父は同時に声をあげたが、ラクナドン類はすぐに自分の翼をひろげてはばたかせ、再び上昇してきた。
ラクナドン類をささえていたユエホワの魔力の効果が、消えてしまったのだ。
「手を焼かせやがって」野太い声が聞こえたかと思うと、いきなり二人のマント姿の人間が、ユエホワの前後をはさんで空中に浮かんで現れた。
「ユエホワ!」父が叫ぶ。
「う、くっ」ユエホワはなにか言おうとしたようだったけれど、声が出ないようだった――体も、動かないようだ。
私はすでに、学校の畑のキャビッチを両手に持って箒の柄の上に立ち上がっていた。
「マハドゥーラ」父が叫ぶ。「コンティグドゥゼイクィッキィシュル」たぶん、そう言っていた――本当はもっと長く、何か言っていた。
マハドゥの呪文の正規バージョンだ。
「ゼアム」マント姿の人間の一人、私たちに近い側にいる方が、ひとことだけ叫んだ。
「くそっ」父が苦しそうに言った。
なんとマハドゥのあの難しくて長い呪文が、相手のたったひとことによってはじき飛ばされたのだ。
「ディガム」別の方のマント姿の人間が、続けてそう叫ぶ。
「くっ」なんと父までもが、苦しそうな顔と声になって身動きとれない状態になってしまったようだった。
「パパ」私は父を呼び、それから前方のマント姿の二人に視線を向けた。
私しかいない。
今この者たちを、しりぞけられるのは。
「ゼアム」さっきさけんだのと同じ呪文を、手前のマント人間がもういちど叫んだ。
私は二個のキャビッチを、両腕をクロスさせ同時に放った。
一個はまっすぐ、もう一個はカーブを描いて、それぞれマント人間のみぞおちのあたりを直撃した。
「うぐっ」
「なぜ効かない」
マント人間たちは上体を折ってうめいたけど、もちろんその一撃だけで相手を再起不能にさせることはできなかった。
私は次のキャビッチを取り出し、再度両手にのせ、頭上たかくもちあげた。「リューイ、モーウィ、ヒュージイ」巨大化魔法をかける。
両手のキャビッチ二つはくっつき合って、直径三メートルほどの大きさにふくれ上がった。
「ディガ」向こう側にいるマント人間が呪文をとなえかけたが、それが終わる前に巨大キャビッチが猛スピードで突撃していた。
三人とも、木の枝から下に落っこちた。
二人のマント人間と、ユエホワと。
「あ」私は思わず手をのばしたが、とてもユエホワには届かなかった。「しまった」
「うわあああ――」三人はどんどん小さくなっていった。
そのとき。
まるで光がさしこむように、木々の間を抜けてその人は飛んで来た。
そしてユエホワを受けとめ、すばやく梢ちかくまで、駆けのぼってきた――箒で。
それは、祖母だった。
「身を守る魔法?」ユエホワは片ひざを立てたまま、眉をひそめた。「何の?」
「うん、簡単なマハドゥと、エアリイをね」父は答えた。
「うわ」ユエホワは目をぎゅっとつむって横を向いた。「またよけいなことを」
「もう学校へは来ない方がいいよ」私は目をほそめて忠告した。「みんなにやっつけられるから」
「俺がとろくさいガキどもにつかまるわけねえだろ」ユエホワが肩をすくめて言った。
「俺を誰だと思ってんだ」私も肩をすくめて、性悪ムートゥー類のものまねをしてやった。
「ははは、まあまあ」父が私の後ろで、おそらく眉をさげて苦笑しながらなだめた。「ともかく、待たせてすまなかったね。じゃあ、行こうか――ポピー、申し訳ないけれどもう少し、ラクナドンの方に近づいてくれるかな? 彼の背中に乗り移るから」
「うん、でも」私はあいかわらずほそい枝の上でぶるぶるふるえているラクナドンを見た。「あれ、だいじょうぶなの? あんなにふるえてるけど」
「ああ、飛び移るまで俺の魔力で立たせとくから大丈夫さ」ユエホワが軽くうなずいた。
「魔力?」私はおどろいてきき返した。「今これって、ユエホワの魔力で枝の上に立たせてるの?」ラクナドン類を指さす。
「うん」緑髪はまたかるくうなずいた。「しっぽ上に向けさせてな。空中でずっとつりさげとくのは骨が折れるから、枝の上に置いたんだ」
「なんか、かわいそう」私は本心で、ラクナドン類に同情した。「こわがってるんでしょ、この子」子、というほど、かわいいサイズのものではないけれども。
「これやってれば文句は言わねえよ」ユエホワは黒パンツのポケットから何かをとりだして、指でぴんっとはじき飛ばした。
それまでふるえていたラクナドン類が、とつじょぴたっと止まったかと思うとぐわーと大きな口をあけ、ユエホワが飛ばしたものをうけとめ、もぐもぐ、ごくん、とのみこんだ。
「なにを投げたの?」私は大きく目を見ひらいた。
「プィプリプの実だよ」ユエホワはまた肩をすくめた。「鬼魔に言うこときかせる時のマストアイテムだろ」
ぐおぉろろろぉぉん
とつじょ、ラクナドン類がうなり声をあげた。
「うわっ」
「おおっ」
間近にいた私と父はおどろいて、箒ごとびくっと飛び上がった。
「ちょっと、怒ったんじゃないの?」私は叫んだ。
「いや」後ろで父が否定した。「今のは『おいしい』って言ったんだよ」
「ええっ」私はもういちどおどろいた。
「んじゃ早いとこ、乗って乗って」ユエホワが両手を下から押し上げるようなしぐさをして、せかした。
私は用心しながらラクナドン類に近づいていった――のだけれど。
「あっ、しまった」
父がとつじょ大声でさけんだので、思わず三メートルぐらい後ずさってしまった。
「うわっ」
「なんだよ」私とユエホワが同時にさけび返す。
「ルドルフ祭司さまに会ってくるの、忘れてた」父が頭に手をおいて片眉をしかめていた。「何か、お守りをくださるんだよね」
「あっ、そうそう」私もそのときはじめて思い出した。「そうだよ、このまま鬼魔界に行くよりはぜったい会ってから行ったほうがいいよ。どうする、引き返す?」本音をいうと、そのまま父をつれて家に帰ろうと、そのときの私は思っていた。
「ばかいえ」ユエホワが疲れきったようにおでこに手を当てて首をふった。「勘弁してくれよいいかげん」
「ああ、そう、そうだよね。うん、じゃあもう、このまま」
「だめだよ」父があきらめそうになるのを、私はくい止めた。「鬼魔界に行くなら、ぜったい祭司さまに会うべきだよ。でないとあたし、ぜったい行かせないから」
「ポピー」ユエホワがうなり声で呼んだ。「お前、どこまで俺にさからえば気がすむんだ?」
「さからうってなに」私も負けずに言い返した。「そもそもあんたのいうことにしたがわなきゃいけないなんてこと、これっぽっちもないじゃん」
「ちょっと、お父さん」ユエホワは私を指さしながら父に言った。「お宅のお嬢さんをなんとかしてもらえませんか」
「はははは、いやいや、まあまあ」父はすっかりコンワクノキワミっぽかった。
「ここで待っとけばいいじゃん」私は地面をつきさすぐらいのいきおいで指さした。「ついでに」
「やなこった。ぜったいこのまま鬼魔界に行く」ユエホワは赤い目にすごみをきかせて私をにらみつけた。
「行かせない」私も一ミリたりとも目をそらさずにらみ返した。
「ここにいた」
小さな声が、聞こえた。
かと思うと、
「うっ」
とつぜんユエホワが苦しそうな顔と声になって、目をとじた。
「えっ、なに?」
私はきょろきょろとまわりを見回したけれどなにも見えず、なにも見えなかったけれどすぐに気づいていた。
妖精だ。
ばきばきばきばきっ
その瞬間、ラクナドン類の乗っかっていたほそい枝が折れてしまい、海竜型鬼魔は地面に向かって落っこち始めた。
「あっ」
「ああっ」
私と父は同時に声をあげたが、ラクナドン類はすぐに自分の翼をひろげてはばたかせ、再び上昇してきた。
ラクナドン類をささえていたユエホワの魔力の効果が、消えてしまったのだ。
「手を焼かせやがって」野太い声が聞こえたかと思うと、いきなり二人のマント姿の人間が、ユエホワの前後をはさんで空中に浮かんで現れた。
「ユエホワ!」父が叫ぶ。
「う、くっ」ユエホワはなにか言おうとしたようだったけれど、声が出ないようだった――体も、動かないようだ。
私はすでに、学校の畑のキャビッチを両手に持って箒の柄の上に立ち上がっていた。
「マハドゥーラ」父が叫ぶ。「コンティグドゥゼイクィッキィシュル」たぶん、そう言っていた――本当はもっと長く、何か言っていた。
マハドゥの呪文の正規バージョンだ。
「ゼアム」マント姿の人間の一人、私たちに近い側にいる方が、ひとことだけ叫んだ。
「くそっ」父が苦しそうに言った。
なんとマハドゥのあの難しくて長い呪文が、相手のたったひとことによってはじき飛ばされたのだ。
「ディガム」別の方のマント姿の人間が、続けてそう叫ぶ。
「くっ」なんと父までもが、苦しそうな顔と声になって身動きとれない状態になってしまったようだった。
「パパ」私は父を呼び、それから前方のマント姿の二人に視線を向けた。
私しかいない。
今この者たちを、しりぞけられるのは。
「ゼアム」さっきさけんだのと同じ呪文を、手前のマント人間がもういちど叫んだ。
私は二個のキャビッチを、両腕をクロスさせ同時に放った。
一個はまっすぐ、もう一個はカーブを描いて、それぞれマント人間のみぞおちのあたりを直撃した。
「うぐっ」
「なぜ効かない」
マント人間たちは上体を折ってうめいたけど、もちろんその一撃だけで相手を再起不能にさせることはできなかった。
私は次のキャビッチを取り出し、再度両手にのせ、頭上たかくもちあげた。「リューイ、モーウィ、ヒュージイ」巨大化魔法をかける。
両手のキャビッチ二つはくっつき合って、直径三メートルほどの大きさにふくれ上がった。
「ディガ」向こう側にいるマント人間が呪文をとなえかけたが、それが終わる前に巨大キャビッチが猛スピードで突撃していた。
三人とも、木の枝から下に落っこちた。
二人のマント人間と、ユエホワと。
「あ」私は思わず手をのばしたが、とてもユエホワには届かなかった。「しまった」
「うわあああ――」三人はどんどん小さくなっていった。
そのとき。
まるで光がさしこむように、木々の間を抜けてその人は飛んで来た。
そしてユエホワを受けとめ、すばやく梢ちかくまで、駆けのぼってきた――箒で。
それは、祖母だった。
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