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第3話
第3話 出発 (5)
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第3話 出発
「お前は何て名前なんだー?」
「私はミサだ。よろしく・・・。」
私はイリーアの静かな威圧感に押され、少し萎縮して答えた。
「そっかー、まあ、ここに来たんだから、俺らと同じならず者だろーよー。ならず者どうし仲良くしよーぜー。」
彼女はにっと笑った。
どんな理由でここに入ったかを聞かないのは、私を気遣ってくれているのか、そんな事はお構いなしなのかわからなかったが、悪い人ではないように思えた。
「これから夕食と自由時間があるぜー。オレの心強い仲間を紹介してやっから、楽しみに待ってろよー。」
彼女がそう言ってまもなく、軍服を着た、見回りの男がやってきた。
「二人とも、夕食の時間だ。ついてこい。」
そう言われ、私とイリーアは食堂に向かった。
「ここが食堂だ。これからお前はここでみんなと食事をする事になる。席は自由だ、自由に座ってくれ。」
軍服の男がそう言うと、男は私達が入ってきたドアの前に佇んだ。
私とイリーアは食事を受け取り、席へと向かった。
新入りの私がここで席を確保するのは難しい事のように思えたが、不自然に二人分の席が空いてあり、そこに座ることにした。
私とイリーアが席に着くと、テーブルの向かいの席には二人の男がいた。一人はがたいがよく、茶髪の青年、もう一人は黒髪で、すらっとした男だった。
私が目を覚ますと、テントの寝室にいて、そこには一人の男がいた。
「おっ起きたか、よかった、とりあえず何か食べてけ、俺は料理が得意なんだ。よかったらついてきてくれ。」
男はそう言った。
「立てるか?」と男が言って心配してくれたが、「大丈夫だよ。」と言って起き上がった。
私も男の後ろにつき、寝室を後にした。
男がドアのファスナーを開けると、香ばしく、食欲をそそる匂いが広がった。
そこにはカウンターがあり、その向こうにはテーブルと椅子が置いてあった。
「わあ・・・!」
私は思わず感嘆した。
この世界には、まだこんなにも素敵な場所が残っていたのだ。
「お前は何て名前なんだー?」
「私はミサだ。よろしく・・・。」
私はイリーアの静かな威圧感に押され、少し萎縮して答えた。
「そっかー、まあ、ここに来たんだから、俺らと同じならず者だろーよー。ならず者どうし仲良くしよーぜー。」
彼女はにっと笑った。
どんな理由でここに入ったかを聞かないのは、私を気遣ってくれているのか、そんな事はお構いなしなのかわからなかったが、悪い人ではないように思えた。
「これから夕食と自由時間があるぜー。オレの心強い仲間を紹介してやっから、楽しみに待ってろよー。」
彼女がそう言ってまもなく、軍服を着た、見回りの男がやってきた。
「二人とも、夕食の時間だ。ついてこい。」
そう言われ、私とイリーアは食堂に向かった。
「ここが食堂だ。これからお前はここでみんなと食事をする事になる。席は自由だ、自由に座ってくれ。」
軍服の男がそう言うと、男は私達が入ってきたドアの前に佇んだ。
私とイリーアは食事を受け取り、席へと向かった。
新入りの私がここで席を確保するのは難しい事のように思えたが、不自然に二人分の席が空いてあり、そこに座ることにした。
私とイリーアが席に着くと、テーブルの向かいの席には二人の男がいた。一人はがたいがよく、茶髪の青年、もう一人は黒髪で、すらっとした男だった。
私が目を覚ますと、テントの寝室にいて、そこには一人の男がいた。
「おっ起きたか、よかった、とりあえず何か食べてけ、俺は料理が得意なんだ。よかったらついてきてくれ。」
男はそう言った。
「立てるか?」と男が言って心配してくれたが、「大丈夫だよ。」と言って起き上がった。
私も男の後ろにつき、寝室を後にした。
男がドアのファスナーを開けると、香ばしく、食欲をそそる匂いが広がった。
そこにはカウンターがあり、その向こうにはテーブルと椅子が置いてあった。
「わあ・・・!」
私は思わず感嘆した。
この世界には、まだこんなにも素敵な場所が残っていたのだ。
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