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第2話
第2話 同盟国会議 (2)
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CREATED WORLD
第2話 同盟国会議
「ですが我々はその研究に問題点を見つけたのです。」
彼は何を言いたいんだ?
この研究は善意によって行われているものであり、安全面にも対処されるよう、最善を尽くしている。
「この前我々が調査を行った結果、研究に使われている、通信用の試験装置に異常がみられた。詳しくは、通信装置が改造され、内部に規定を遙かに超える強度の、空間を歪ませる装置が内蔵されているのが判明した。よって、コルートは組織的に我々の世界の空間を歪ませ、ロボットの暴走や、伝染病の拡大をさせているのです!」
会場はざわついた。
どうすればよいのだ・・・。どう答えればよいのだ・・・。
そんな疑問が頭の中でいっぱいになった。
そんな事はないと信じてはいるのだが、我々の国、コルートよりも技術が進歩しているロスクムの方が、よっぽど説得力があるのだ。
ロスクムの首相、ジカルクは無言で後ろを向き、その後に軍隊が後ろからかけつけてきた。
ロスクムは強大な軍事力を持っていて、ロスクムと対立すると自国の国民すら危険に晒してしまうかもしれないという思いなのだろうか、誰も私を守ってくれる者はいなかった。
最初からそのつもりだったのだ。
私を何も答えられなくして、その後に悪影響を与えている国の政治家として、ここで私の命を奪おうとしているのだ。
そんな事は絶対に起こしてはいけない。
私には心に決めた人がいるのだ。
こんな所で命を落としてしまったら、彼女に会わせる顔がない。いや、会う事すら叶わなくなってしまうのだ。
軍隊は私に向かって走りかかってきた。
私は必死に逃げ続けた。
しかし、銃で撃たれてしまい、逃げ続けようとするも力及ばず、倒れ込んでしまった。
「通信機ですか・・・。」
通信機を忍ばせていることがばれてしまった。
なぜなら、ロスクムの動きは以前から怪しく、あえてミサが遠征している時を選んで同盟国会議を開いたという点において、嫌な予感がしたので、ここからコルートまで、会議が終わるまでの一定時間、通信をできるようにしたのだ。
だが、使っていた通信機も、一回きりしか使えず、制限時間以内しか使えない使い捨てで、資源を多く使う。
効率化の点で、まだ研究は続いているのだ。
「最後に、この通信機の向こうの相手に、言い残す事はありますか?」
ジカルクは左手に通信機、右手に銃を持って言った。
銃弾を多くくらってしまった私の体は動けず、抵抗もとれそうになかった。
「リーシャ・・・私は君の事を愛していたよ・・・。」
鈍い音が鳴り響き、私は現実世界が見えなくなり、その代わりに、リーシャとの思い出の風景が見えた。
そして、私は眠りに落ちた。
第2話 同盟国会議
「ですが我々はその研究に問題点を見つけたのです。」
彼は何を言いたいんだ?
この研究は善意によって行われているものであり、安全面にも対処されるよう、最善を尽くしている。
「この前我々が調査を行った結果、研究に使われている、通信用の試験装置に異常がみられた。詳しくは、通信装置が改造され、内部に規定を遙かに超える強度の、空間を歪ませる装置が内蔵されているのが判明した。よって、コルートは組織的に我々の世界の空間を歪ませ、ロボットの暴走や、伝染病の拡大をさせているのです!」
会場はざわついた。
どうすればよいのだ・・・。どう答えればよいのだ・・・。
そんな疑問が頭の中でいっぱいになった。
そんな事はないと信じてはいるのだが、我々の国、コルートよりも技術が進歩しているロスクムの方が、よっぽど説得力があるのだ。
ロスクムの首相、ジカルクは無言で後ろを向き、その後に軍隊が後ろからかけつけてきた。
ロスクムは強大な軍事力を持っていて、ロスクムと対立すると自国の国民すら危険に晒してしまうかもしれないという思いなのだろうか、誰も私を守ってくれる者はいなかった。
最初からそのつもりだったのだ。
私を何も答えられなくして、その後に悪影響を与えている国の政治家として、ここで私の命を奪おうとしているのだ。
そんな事は絶対に起こしてはいけない。
私には心に決めた人がいるのだ。
こんな所で命を落としてしまったら、彼女に会わせる顔がない。いや、会う事すら叶わなくなってしまうのだ。
軍隊は私に向かって走りかかってきた。
私は必死に逃げ続けた。
しかし、銃で撃たれてしまい、逃げ続けようとするも力及ばず、倒れ込んでしまった。
「通信機ですか・・・。」
通信機を忍ばせていることがばれてしまった。
なぜなら、ロスクムの動きは以前から怪しく、あえてミサが遠征している時を選んで同盟国会議を開いたという点において、嫌な予感がしたので、ここからコルートまで、会議が終わるまでの一定時間、通信をできるようにしたのだ。
だが、使っていた通信機も、一回きりしか使えず、制限時間以内しか使えない使い捨てで、資源を多く使う。
効率化の点で、まだ研究は続いているのだ。
「最後に、この通信機の向こうの相手に、言い残す事はありますか?」
ジカルクは左手に通信機、右手に銃を持って言った。
銃弾を多くくらってしまった私の体は動けず、抵抗もとれそうになかった。
「リーシャ・・・私は君の事を愛していたよ・・・。」
鈍い音が鳴り響き、私は現実世界が見えなくなり、その代わりに、リーシャとの思い出の風景が見えた。
そして、私は眠りに落ちた。
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