CREATED WORLD

猫手水晶

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第1話

第1話 光の革命 (14)

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第一話「光の革命」

 ヘリの運転をしている仲間が慌てた様子で、「これは何だ?」と言っていたが、俺は「一旦落ち着いて話を聞こう。」と言って、落ち着かせた。

 「こんにちは、先程はとても楽しかったです。また会えるといいですね、では。」

 そう言って、連絡の為の通信は元に戻った。

 運転手は不思議そうな顔をして、「さっきのって誰だったんだろうな。」と聞いてきた。

 「さあ?素顔は知らないが、少なくとも、俺が研究所を爆破した犯人だって事は知ってるんだろうな。」

 俺は倒壊していく研究所だったものを見つめながら言った。

 「ふぅん・・・。まぁ、考えていても不安になるだけだ。今はアジトに帰って、ゲガスの無事をみんなで祝おうぜ!」

 「それもそうだな。」

 俺はそう言いながらも、いまだに疑問を感じていた。

 もし彼がすべてを知っていたのなら、時間の流れが元に戻った瞬間、ロボットを立ち止まらせる必要などなく、ヘリに乗り込もうとする俺を追い、はしごで一撃をくらわせることもできたのに、それをしなかった。

 その人物はまるで傍観者のようだった。

 「今日の事は、俺達が初めて世界に影響力を与え、実験台にされてようとしていた人々も救った、まるで俺達が光を灯したようにな。そこで、俺はいい名前を思いついたんだ!『光の革命』なんて名前をつけないか?」

 運転手に俺の不安を悟られたのか、安心させるように運転手はそう言った。

 「いい名前だ。そうしよう。」

 そう言いながらも、もやもやは残り続けるままだった。
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