CREATED WORLD

猫手水晶

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第1話

第1話 光の革命 (8)

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第一話「光の革命」

 「こちらは我々が指示した方向ではありません。あなた達の部隊は、反対方向の場所で待機するよう命じました。直ちに任務にお戻りください。今から20秒カウントいたしますので、制限時間以内に10メートル移動してください。それを行わなかった場合、あなた達は命令に反し、不審な行動をとっている者としてみなし、私達は戦闘態勢に移ります。」

 私はメンテナンス室に続くドアを指差し、脱出を促した。

 そのドアの門番の様に立っている2体のセキュリティロボットが、仲間の脱出を待たずして、攻撃を始めようとする。

 二人はすぐにセキュリティロボットに向かって発砲し、それを阻止した。

 セキュリティロボットは故障した。

 「二人は逃げてくれ、私は後からついていく。」

 二人は渋々と頭を下げ、この場から離れていった。

 一台3メートルもある大型戦闘用ロボットが、私に向かって銃弾の連射を始めた。


.大型戦闘用ロボットのイラスト

 大型戦闘用ロボットは、一方向に向かって大量の銃弾を放ち、攻撃をくらってしまうと、とてつもないダメージをくらってしまうが、その対処法があった。

 このロボットは、俊敏性に乏しく、大量の銃弾を放つ代わりに、銃弾の残像が見えるので、蛇行して素早く移動すれば、逃げられると私は考えた。

 大型戦闘用ロボットは、燃料補給口が弱点で、ロボットを銃で破壊する事は可能だが、破壊した際に爆発を起こしてしまい、爆風に巻き込まれてしまうので、ロボットへの攻撃はせず、逃げることにした。

 私は蛇行して、撃たれる銃弾をかわしながら、扉の方向へ向かった。また、平面的な動きでは、銃弾をくらう可能性が高くなってしまうので、ジャンプもしながら進んでいた。



 私は無事逃げ切り、扉を閉めた。
 二人は、逃げるように指示をした私に礼を言ってくれた。

 「こちらこそ私に協力してくれてありがとう。」と、私も二人に礼を言った。

 私は職員を先導し、階段を登った。

 一階に着いた途端、私の脛に銃弾がかすってしまった。

 「彼」が私に銃口を向けていた。

 私は「彼」がゲガスであると悟った。
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