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猫手水晶

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第1話

第1話 光の革命 (4)

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第一話 光の革命

 「一階のエネルギーパイプのメンテナンス室で、計五体のセキュリティロボットが、脱出した被験体に破壊されたと報告がありました。ラフィング職員は避難を開始し、クライイング職員は戦闘態勢に移ってください。」

 そうアナウンスが聞こえてきた。

 事務員や研究員。

 普段はこの研究所を保有している国の軍事的な役割を担っている、この研究所の防衛の仕事をする為、交代制でここに滞在している軍事司令官や軍事幹部。

 また、この研究所の全体的な管理を任されている、上層部の人々。

 彼らを中心とした職員はラフィング職員と呼ばれ、彼らは残酷な思いをする事がなく、上層部の人々や軍事司令官、軍事幹部、研究員を除いたラフィング職員の事務員は、この研究所で人体実験が行われているという事も知る事がない。

 今回の放送を聞いた時、彼らはおそらく、人間ではなく、実験台のロボットが暴走して起こった事故だと思うだろう。

 だが、そういった場合に限らない事を、私達クライイング職員は知っている。

 実験台にされているのは、ロボットだけではなく、人間もそうだという事を。

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