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23.復讐者
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森の中へと、サトラとともに逃げ込んでから、小一時間がたったころ、俺は様々なことをサトラから聞いていた。
サトラがハーフエルフで、最初から俺が非魔法使いであることを知っていたこと。
そして、だから俺を鍛えギルドに入れ、1人で生きていけるようにしようとしたこと。
さらには、俺がシッグラト家の一人息子となっても俺にそのことを伝えなかったのは、非魔法使いである俺をシッグラト家が許さないであろうとことを悟っていたからであること。
そして、俺の目でも捉えられなくなった動き。
それはサトラが生み出した技術らしい。
魔法を使おうとして生み出した物らしい。
魔獣の能力を真似て魔法を使えるか試し、鍛錬してみた所、約10年以上の年月を経て手に入れた絶技らしい。
俺はそのことに驚きつつも、………サトラの年齢が気になったのは黙っておこう。
サトラはそのことを全てを詳しく、丁寧に俺に話してくれた。
それはとても有り難いのだが、
ーサトラ、お前どうした……
俺は何故か謝罪した頃からか、やけに挙動不審になったサトラの様子にそう心の中で漏らした。
正直、めちゃくちゃ気になるのだが、話しかけたらその瞬間話を逸らされるので聞けてないし、聞くこともできなくなっていた。
ーまぁ、でももう諦めるか……
そして最終的に俺はサトラへの追求を諦めた。
出来そうにもないし、別に気になると言っても体調が悪い訳ではないらしいので、今最優先で聞くべきことでもない。
「で、これからどうする?」
そして俺はそう判断して、今最優先の話題をサトラに振った。
ーーー今や俺たちはお尋ねものになっている。
当たり前だ。
シッグラット家は現在、落ちぶれていきかけているが、それでもこの国有数の貴族なのだから。
その大きな家族の顔に泥を塗った俺たちは間違いなく、指名手配され、賞金首になるだろう。
なにせ、泥を塗っていなくとも俺はシッグラット家の面汚しなのだから、必死こいて支えようとするに違いない。
「まぁ、実は俺、少し地方のギルドに行くから、一旦サトラと別れたいのだけど……」
そして、だから俺は自分とサトラを離すため、そう嘘をついた。
「俺Cランクになったんだぜ!だからさ、ギルドマスターに言われてさ、遠い支部に行くことになってるんだ。だから、一旦ここで解散しよう」
ギルドマスターに言われた、それも嘘だ。
だが、俺のCランクという肩書きがあれば遠い支部であろうと、簡単に食っていける。
ーーーそう、サトラに思い込ませなければ無かった。
俺の頭に、アルバが浮かぶ。
本気になった両親がどんな手を使うのか、それを俺は知らない。
そして、アルバが俺たちを追ってくることになる可能性も捨てられない。
だから俺は、少しでも危険性が下がるよう、サトラと別行動を取ろう、そう考えた。
「えっ、あの坊っちゃま、何て……」
ーーーサトラは俺の覚悟を聞き流していた。
「…………」
なんだろう、すごく虚しい……
俺はサトラに背を向けて、いじけようなんて考えるが、一拍置いて気づく。
「はっ?」
ーーーサトラが、人の話を聞いていなかった?
それは俺の前では、サトラが一度もおかしなことのなかったことだった。
サトラは頭はあれだが、それでも常に注意深かったはずなのに、そのサトラが聞いていなかった?
「あの、坊っちゃま聞いて欲しいことが……」
そして驚いて、振り返った俺にサトラは何処か罪悪感を抱えたような顔で告げた……
覚悟を決めたように、俺はと口を開いくサトラ。
だが、また彼女は口を閉じて俯く。
そんなことは既に何度も繰り返されていた。
それはサトラが何とかして、俺に何かを伝えようとして、そしてそのことに苦しんでいる証拠だった。
俺はそのサトラの様子をただ無言で見ていた。
何度も何度も、失敗するところを。
ーだが、もう十分だ。
「私は、坊っちゃまを私と同じ状況に陥れようとしようとしていました」
俺は何とかそう告げたサトラを見てそう判断した。
「だから、私は坊っちゃまが非魔法使いであることをすぐに言うべきだったのに………」
「もう良い」
そして、俺はそうサトラに告げた。
「えっ?」
サトラの呆然とした声。
それに俺は罪悪感を少々覚える。
何のとか、必死に俺に何かを告げようとしてくれていたサトラ。
今サトラに話さなくていいと告げること、それは何かを俺に告げようとした、サトラの覚悟を台無しにするものなのだから。
「もう、それ以上言わなくていい」
だけど、俺はサトラが傷つく所を見たくない。
「でも、」
「今はいい」
「っ!」
だから俺はそう告げた。
言わない、その選択は幾らサトラが口にするのに苦しむことがあっても、言わない方が苦しいものとなるだろう。
だけど、それでも本当に苦しいというならば、まだ言わなくても良い。
言える時になったら、いつでも聞くから。
ーーーそれは、俺たちに何があっても俺はサトラといる、というのは言外の主張だった。
「っ!」
そして、俺の言葉の意味をサトラは悟って笑う。
心の底から嬉しそうな、初めて俺が見たとても綺麗な笑みで。
「なっ!」
その時、俺は急に気恥ずかしくなってそっぽを向いた。
サトラの笑みを綺麗だと、そう思ってしまったことで、何故か急に顔が熱くなって。
「どうしました、坊っちゃま?」
その俺自身も訳のわからない身体の異常に、サトラも心配気に声をかけてくる。
だが、何故か俺はもっと気恥ずかしくなって、急いで言い訳をしようとした、
ーーーその時だった。
強烈な殺気、俺が戦ってきたどの魔獣よりも強大でそして、何処か見覚えのあるもの。
それが森の奥から放たれた。
「なっ!」
俺は避けようとして、そしてもう致命的に手遅れであることを悟る。
俺はせめて身体を守ろうと、身体を小さく固めて、
ーーー痛みの代わりに、悲鳴が上がった。
「っ!」
俺が顔を上げると、目の前にいたのは俺を庇って傷だらけとなった、サトラの姿だった。
「っ!」
俺の頭に血が血がのぼる。
攻撃、をしてきたものに怒りをぶつけようとして、
「やぁ、ひっさしぶり!」
ーーー俺は固まった。
そこには俺の知っているもう1人のハイエルフがいた。
俺の目の前でアルバは笑う。
「逢いたくて逢いたくて、仕方がなかったよサトラぁ!」
そして、頬の傷をなぞりながらそう叫ぶアルバの目は殺気の鈍い光を放っていた……
サトラがハーフエルフで、最初から俺が非魔法使いであることを知っていたこと。
そして、だから俺を鍛えギルドに入れ、1人で生きていけるようにしようとしたこと。
さらには、俺がシッグラト家の一人息子となっても俺にそのことを伝えなかったのは、非魔法使いである俺をシッグラト家が許さないであろうとことを悟っていたからであること。
そして、俺の目でも捉えられなくなった動き。
それはサトラが生み出した技術らしい。
魔法を使おうとして生み出した物らしい。
魔獣の能力を真似て魔法を使えるか試し、鍛錬してみた所、約10年以上の年月を経て手に入れた絶技らしい。
俺はそのことに驚きつつも、………サトラの年齢が気になったのは黙っておこう。
サトラはそのことを全てを詳しく、丁寧に俺に話してくれた。
それはとても有り難いのだが、
ーサトラ、お前どうした……
俺は何故か謝罪した頃からか、やけに挙動不審になったサトラの様子にそう心の中で漏らした。
正直、めちゃくちゃ気になるのだが、話しかけたらその瞬間話を逸らされるので聞けてないし、聞くこともできなくなっていた。
ーまぁ、でももう諦めるか……
そして最終的に俺はサトラへの追求を諦めた。
出来そうにもないし、別に気になると言っても体調が悪い訳ではないらしいので、今最優先で聞くべきことでもない。
「で、これからどうする?」
そして俺はそう判断して、今最優先の話題をサトラに振った。
ーーー今や俺たちはお尋ねものになっている。
当たり前だ。
シッグラット家は現在、落ちぶれていきかけているが、それでもこの国有数の貴族なのだから。
その大きな家族の顔に泥を塗った俺たちは間違いなく、指名手配され、賞金首になるだろう。
なにせ、泥を塗っていなくとも俺はシッグラット家の面汚しなのだから、必死こいて支えようとするに違いない。
「まぁ、実は俺、少し地方のギルドに行くから、一旦サトラと別れたいのだけど……」
そして、だから俺は自分とサトラを離すため、そう嘘をついた。
「俺Cランクになったんだぜ!だからさ、ギルドマスターに言われてさ、遠い支部に行くことになってるんだ。だから、一旦ここで解散しよう」
ギルドマスターに言われた、それも嘘だ。
だが、俺のCランクという肩書きがあれば遠い支部であろうと、簡単に食っていける。
ーーーそう、サトラに思い込ませなければ無かった。
俺の頭に、アルバが浮かぶ。
本気になった両親がどんな手を使うのか、それを俺は知らない。
そして、アルバが俺たちを追ってくることになる可能性も捨てられない。
だから俺は、少しでも危険性が下がるよう、サトラと別行動を取ろう、そう考えた。
「えっ、あの坊っちゃま、何て……」
ーーーサトラは俺の覚悟を聞き流していた。
「…………」
なんだろう、すごく虚しい……
俺はサトラに背を向けて、いじけようなんて考えるが、一拍置いて気づく。
「はっ?」
ーーーサトラが、人の話を聞いていなかった?
それは俺の前では、サトラが一度もおかしなことのなかったことだった。
サトラは頭はあれだが、それでも常に注意深かったはずなのに、そのサトラが聞いていなかった?
「あの、坊っちゃま聞いて欲しいことが……」
そして驚いて、振り返った俺にサトラは何処か罪悪感を抱えたような顔で告げた……
覚悟を決めたように、俺はと口を開いくサトラ。
だが、また彼女は口を閉じて俯く。
そんなことは既に何度も繰り返されていた。
それはサトラが何とかして、俺に何かを伝えようとして、そしてそのことに苦しんでいる証拠だった。
俺はそのサトラの様子をただ無言で見ていた。
何度も何度も、失敗するところを。
ーだが、もう十分だ。
「私は、坊っちゃまを私と同じ状況に陥れようとしようとしていました」
俺は何とかそう告げたサトラを見てそう判断した。
「だから、私は坊っちゃまが非魔法使いであることをすぐに言うべきだったのに………」
「もう良い」
そして、俺はそうサトラに告げた。
「えっ?」
サトラの呆然とした声。
それに俺は罪悪感を少々覚える。
何のとか、必死に俺に何かを告げようとしてくれていたサトラ。
今サトラに話さなくていいと告げること、それは何かを俺に告げようとした、サトラの覚悟を台無しにするものなのだから。
「もう、それ以上言わなくていい」
だけど、俺はサトラが傷つく所を見たくない。
「でも、」
「今はいい」
「っ!」
だから俺はそう告げた。
言わない、その選択は幾らサトラが口にするのに苦しむことがあっても、言わない方が苦しいものとなるだろう。
だけど、それでも本当に苦しいというならば、まだ言わなくても良い。
言える時になったら、いつでも聞くから。
ーーーそれは、俺たちに何があっても俺はサトラといる、というのは言外の主張だった。
「っ!」
そして、俺の言葉の意味をサトラは悟って笑う。
心の底から嬉しそうな、初めて俺が見たとても綺麗な笑みで。
「なっ!」
その時、俺は急に気恥ずかしくなってそっぽを向いた。
サトラの笑みを綺麗だと、そう思ってしまったことで、何故か急に顔が熱くなって。
「どうしました、坊っちゃま?」
その俺自身も訳のわからない身体の異常に、サトラも心配気に声をかけてくる。
だが、何故か俺はもっと気恥ずかしくなって、急いで言い訳をしようとした、
ーーーその時だった。
強烈な殺気、俺が戦ってきたどの魔獣よりも強大でそして、何処か見覚えのあるもの。
それが森の奥から放たれた。
「なっ!」
俺は避けようとして、そしてもう致命的に手遅れであることを悟る。
俺はせめて身体を守ろうと、身体を小さく固めて、
ーーー痛みの代わりに、悲鳴が上がった。
「っ!」
俺が顔を上げると、目の前にいたのは俺を庇って傷だらけとなった、サトラの姿だった。
「っ!」
俺の頭に血が血がのぼる。
攻撃、をしてきたものに怒りをぶつけようとして、
「やぁ、ひっさしぶり!」
ーーー俺は固まった。
そこには俺の知っているもう1人のハイエルフがいた。
俺の目の前でアルバは笑う。
「逢いたくて逢いたくて、仕方がなかったよサトラぁ!」
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