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3月
3月26日『バングラデシュ独立記念日』
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ヒビキ「さあ、クロード君。今日もお勉強の時間だよ!」
クロード「今日はスーツ姿ですか、ヒビキ様? 正直、似合わな――」
ヒビキ「今回は社会科の先生っぽい雰囲気でお送りしておりまーす!」
クロード「スーツと社会科に何の関係が……?」
ヒビキ「しょうがないでしょ! 社会科の先生特有の恰好なんてないんだから! とりあえず、ホワイトボードに世界地図を張り付けてっと」
クロード「おお、それなら社会科の先生っぽいです」
ヒビキ「というわけで、今日3月26日は『バングラデシュ独立記念日』です」
クロード「これはまた随分ピンポイントな記念日を選んできましたね」
ヒビキ「正確にいうと、これくらいしか今日は見つからなかったというか……」
クロード「そうですか? ういっきーぺでぃーあにはもうひとつあるみたいですが」
ヒビキ「それはそれで紹介するにもニッチじゃない?」
クロード「私には分かりかねますが、とりあえず今回は独立記念日なのですね?」
ヒビキ「そゆこと。さて、クロード君。バングラデシュという国がどこにあるか分かるかな? いや、分からないよね~。仕方ないので教えてしんぜよう!」
クロード「はい、先生! 南アジア、インドの東部に隣接する小国です!」
ヒビキ「なんで知ってるのさ!?」
クロード「世界地図に書いてあったので」
ヒビキ「この短時間でよく見つけたね!? ぐぬぬぬ、先生らしさなんてアピールするんじゃなかった」
クロード「それよりもヒビキ様、バングラデシュの説明を始めてください」
ヒビキ「むむむ、しょうがない。バングラデシュは正式名『バングラデシュ人民共和国』といい、イギリス連邦に加盟しているイスラム教主体の国だね。人口は1億5000万人強。首都はダッカだね」
クロード「意外と人口が多いんですね」
ヒビキ「うん。国土面積は日本のおよそ4割弱しかないのに、人口は日本以上。人口密度は3倍だもん。日本の都会ですら人が多いって感じるのに、向こうはどれだけぎゅーぎゅー詰めなんだろうね」
クロード「ちょっと想像できないですね。そんな国の独立記念日ですか」
ヒビキ「1971年3月26日にパキスタンから分離独立した記念日だね」
クロード「えーと、パキスタン、パキスタン……」
ヒビキ「『パキスタン・イスラム共和国』。インドの北西に隣接する国だよ」
クロード「くっ、言われる前に見つけられませんでした。しかし、分離独立という話だったのでてっきりバングラデシュに隣接しているかと思ったら、随分離れていたのですね。どういうことです?」
ヒビキ「よく分からないって人は世界地図を見てみよう! 複雑な問題をポイッと捨てて説明すると、インド・パキスタンがイギリスから独立する際にイスラム教とヒンドゥー教が対立したんだ。パキスタンがイスラム教で、インドがヒンドゥー教。そして当時バングラデシュだった地域は――」
クロード「そういえばさっきイスラム教主体の国といっていましたね。だから飛び地のパキスタンとして一緒に独立しちゃったわけですか」
ヒビキ「当時は東パキスタンと呼ばれていたけど、まあ、飛び地の管理なんてそうそうできるもんじゃないってことさ」
クロード「宗教対立している国を挟んでですからね、やってられないでしょう」
ヒビキ「まあ、なんやかんやあって独立の機運が高まり、東パキスタンはバングラデシュとなったわけであります」
クロード「その『なんやかんや』が知りたいところですが……」
ヒビキ「残念。文字数が限界です。気になる人は自分で調べてみよう!」
クロード「最近そういうの多いですよね……」
★★★★★
その他の記念日『カチューシャの唄の日』
※1914年3月26日。
※演出家・島村抱月と女優・松井須磨子が起こした『芸術座』がトルストイの『復活』の初演を行い、この中で歌われた『カチューシャの唄』が大流行したことに由来。
クロード「これがもうひとつの記念日ですか……ヒビキ様の国の記念日ですが……」
ヒビキ「掘り下げにくーい、でしょ?」
クロード「……さて、世界史の教科書でも読みますかね」
クロード「今日はスーツ姿ですか、ヒビキ様? 正直、似合わな――」
ヒビキ「今回は社会科の先生っぽい雰囲気でお送りしておりまーす!」
クロード「スーツと社会科に何の関係が……?」
ヒビキ「しょうがないでしょ! 社会科の先生特有の恰好なんてないんだから! とりあえず、ホワイトボードに世界地図を張り付けてっと」
クロード「おお、それなら社会科の先生っぽいです」
ヒビキ「というわけで、今日3月26日は『バングラデシュ独立記念日』です」
クロード「これはまた随分ピンポイントな記念日を選んできましたね」
ヒビキ「正確にいうと、これくらいしか今日は見つからなかったというか……」
クロード「そうですか? ういっきーぺでぃーあにはもうひとつあるみたいですが」
ヒビキ「それはそれで紹介するにもニッチじゃない?」
クロード「私には分かりかねますが、とりあえず今回は独立記念日なのですね?」
ヒビキ「そゆこと。さて、クロード君。バングラデシュという国がどこにあるか分かるかな? いや、分からないよね~。仕方ないので教えてしんぜよう!」
クロード「はい、先生! 南アジア、インドの東部に隣接する小国です!」
ヒビキ「なんで知ってるのさ!?」
クロード「世界地図に書いてあったので」
ヒビキ「この短時間でよく見つけたね!? ぐぬぬぬ、先生らしさなんてアピールするんじゃなかった」
クロード「それよりもヒビキ様、バングラデシュの説明を始めてください」
ヒビキ「むむむ、しょうがない。バングラデシュは正式名『バングラデシュ人民共和国』といい、イギリス連邦に加盟しているイスラム教主体の国だね。人口は1億5000万人強。首都はダッカだね」
クロード「意外と人口が多いんですね」
ヒビキ「うん。国土面積は日本のおよそ4割弱しかないのに、人口は日本以上。人口密度は3倍だもん。日本の都会ですら人が多いって感じるのに、向こうはどれだけぎゅーぎゅー詰めなんだろうね」
クロード「ちょっと想像できないですね。そんな国の独立記念日ですか」
ヒビキ「1971年3月26日にパキスタンから分離独立した記念日だね」
クロード「えーと、パキスタン、パキスタン……」
ヒビキ「『パキスタン・イスラム共和国』。インドの北西に隣接する国だよ」
クロード「くっ、言われる前に見つけられませんでした。しかし、分離独立という話だったのでてっきりバングラデシュに隣接しているかと思ったら、随分離れていたのですね。どういうことです?」
ヒビキ「よく分からないって人は世界地図を見てみよう! 複雑な問題をポイッと捨てて説明すると、インド・パキスタンがイギリスから独立する際にイスラム教とヒンドゥー教が対立したんだ。パキスタンがイスラム教で、インドがヒンドゥー教。そして当時バングラデシュだった地域は――」
クロード「そういえばさっきイスラム教主体の国といっていましたね。だから飛び地のパキスタンとして一緒に独立しちゃったわけですか」
ヒビキ「当時は東パキスタンと呼ばれていたけど、まあ、飛び地の管理なんてそうそうできるもんじゃないってことさ」
クロード「宗教対立している国を挟んでですからね、やってられないでしょう」
ヒビキ「まあ、なんやかんやあって独立の機運が高まり、東パキスタンはバングラデシュとなったわけであります」
クロード「その『なんやかんや』が知りたいところですが……」
ヒビキ「残念。文字数が限界です。気になる人は自分で調べてみよう!」
クロード「最近そういうの多いですよね……」
★★★★★
その他の記念日『カチューシャの唄の日』
※1914年3月26日。
※演出家・島村抱月と女優・松井須磨子が起こした『芸術座』がトルストイの『復活』の初演を行い、この中で歌われた『カチューシャの唄』が大流行したことに由来。
クロード「これがもうひとつの記念日ですか……ヒビキ様の国の記念日ですが……」
ヒビキ「掘り下げにくーい、でしょ?」
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