ヒビキとクロードの365日

あてきち

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3月

3月10日『名古屋コーチンの日』

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メロディ「ルシアナお嬢様、とうとう3月10日ですね♪」

ルシアナ「ホントね、メロディ。この日がとうとうやってきたわ!」

メロディ「というわけで、お知らせです!」

ルシアナ「T〇ブックスより、あてきち著『ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)!』が本日3月10日より発売です! T〇ブックスオンラインストアで購入すると、限定書下ろし短編をもらえちゃう特典付きよ♪」

メロディ「電子書籍版でも書下ろしがあるそうですよ、お嬢様」

ルシアナ「まあ、素敵。これは紙の本と電子書籍を両方買わなくっちゃね!」

メロディ「異世界に転生した私ことメロディが、前世の夢を追って素敵なメイドライフを送っちゃうほんわかご奉仕物語です!」

ルシアナ「――と、本人だけが勘違いしてるお仕事ファンタジーをよろしくね!」









 ヒビキ「いい加減にしてええええええええ!」

クロード「……やりたい放題ですね」






ルシアナ「あら、何よあなたたち?」

メロディ「女性を前に大声を上げるなんて、紳士のすることではありませんよ?」

 ヒビキ「同じ作者から生まれただけあって図々しい子達だな!?」

ルシアナ「人聞きの悪いこと言わないでくれる? これでもメロディの教育を受けた立派な淑女なんですからね」

メロディ「公式の場でなら合格点ですよ、お嬢様」

クロード「それはつまり、非公式な場では不合格ということでは……?」

 ヒビキ「というか、そもそも誰っ!? 別の出版社のキャラクターがここに出てきちゃダメでしょ!」

ルシアナ「だからちゃんと出版社名には伏せ字を使ってるじゃない?」

クロード「英語の『O(オー)』を記号の『〇(まる)』に変えたところであまり意味はないと思うのですが……あとで怒られたりしないでしょうか?」

メロディ「もともと大した読者数でもありませんし、大丈夫じゃないですか?」

 ヒビキ「勝手に出張ってきておいて元も子もないこと言わないでくれる!?」

クロード「あの、ヒビキ様。宣伝で随分文字数が押しております。そろそろ記念日の紹介を始めた方がよろしいのでは?」

 ヒビキ「うう、そうだね。正直、彼女達には何を言っても通じなそうだし、あえて無視して始めようか。今日3月10日は――」

ルシアナ「『ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!』の発売記念日ね!」

メロディ「書店によっては作者あてきち氏が書かされ――じゃなくて、嬉々として書いたサイン本や、販促用サイン色紙が並んでいるところもあるそうです。ぜひ一度、書店をご確認くださーい♪」

 ヒビキ「邪魔すぎるううううううう! この空気読まなさは何なのこの子達!?」

クロード「うちのキャラクターに通じるところがあるのは、やはり同じ作者製だからでしょうね。ほら、ヒビキ様。早く記念日の紹介を……」

メロディ「今日3月10日は『名古屋コーチンの日』だそうですよ、お嬢様」

ルシアナ「『なごやこーちん』? 何かしら、それ?」

メロディ「愛知県特産の卵肉兼用の鶏の名前ですね。1905年の3月10日に日本家禽協会によって、国内初の実用鶏種として認定されたそうです。今日の記念日はそれにちなんだもので、愛知県と名古屋コーチン協会が制定したそうですよ」

ルシアナ「ふーん。要するにチキンね。美味しいのかしら?」

メロディ「ええ、それはもう」

ルシアナ「そう言われると食べてみたいわね」

メロディ「ふふふ、そう仰ると思って用意してありますよ。名古屋コーチンの卵と鶏肉で作った親子丼です」

ルシアナ「わぁ、いい匂い。美味しそう」

メロディ「お嬢様は箸を使えないでしょうから、スプーンでどうぞ」

ルシアナ「ありがとう、メロディ。では、いただきます。パクリ……おいしー♪ さすがは我が家のオールワークスメイド。準備は抜かりないし、料理の味も最高ね!」

メロディ「恐れ入ります。ですが、別作品に無理やりお邪魔して、そこでお料理を振る舞うくらい、メイドの嗜みですから」

ルシアナ「ふふふ、何それ、おかしいの♪」

メロディ「そうですか? うふふ♪」

クロード「……何もかも奪われましたね。……本当に怒られないでしょうか?」

 ヒビキ「ホント、もう、出ていってくれえええええええええええ!」






※別作品であれですが、よろしくお願いいたします。

★★★★★
その他の記念日『マリオの日』
※英語表記『3月10日』=『Mar.10』≒『Mario』にちなんで。
※アメリカ合衆国の記念日。

ルシアナ「へぇ、こういう語呂合わせもあるのね」
メロディ「日本語とはまた違った感じで、英語らしくて面白いです」
クロード「……止まるところを知らないとは、こういうことを言うのでしょうか?」
 ヒビキ「いや、もうホントに帰ってくれないかなっ!?」
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