ヒビキとクロードの365日

あてきち

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2月

2月5日『ふたごの日』

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 ヒビキ「俺の名前は真名部ヒビキ!」

 ヒビカ「私の名前は真名部ヒビカ!」

ヒビキ&ヒビカ「「二人合わせて、ヒビキ&ヒビカ!」」

クロード「合わせてというか、そのままですね……て、ヒビキ様が二人!?」

 ヒビカ「違うわよ、クロード。私はヒビカ」

 ヒビキ「という名の理神姉さんです」

ヒビカ改め理神「ふふ、やっと私の出番ね! 長い待ち時間だったわ」

クロード「この方が理神様ですか。女性化したヒビキ様と瓜二つですね」

  理神「そうでしょ? もっと可愛いって褒め称えてもいいのよ?」

 ヒビキ「さすがに性格までは瓜二つじゃないけどね」

クロード「……似たようなもんですよ。とはいえ、なぜここに理神様が?」

 ヒビキ「ああ、それはね――」

  理神「今日2月5日が『ふたごの日』だからよ♪」

 ヒビキ「ちょっと姉さん、俺のセリフを取らないでよ」

  理神「愛知県豊明市にある双子グッズ専門店『チームベラミワークス』が制定した記念日ね。双子ならびに多胎児の育児がしやすい環境づくりを考える日らしいわ」

 ヒビキ「だから、俺のセリフを取らないでってば!」

クロード「??? 『ふたごの日』だとなぜ理神様が登場することに? ヒビキ様と理神様は双子でもなければ本当の姉弟でもありませんよね?」

  理神「クロード頭かったーい」

クロード「かっちーん。何ですかそのイラっとくる言い草は」

 ヒビキ「しょうがないでしょ。うちの作品には双子キャラはいないんだから。曲がりなりにもそれっぽいのが俺と姉さんだったんだよ」

クロード「まがい物で我慢するしかないわけですね」

  理神「……ちょっとヒビキ。クロードってあんな子だったかしら?」

 ヒビキ「こっちでは割とこうだよ。主のはずの俺を平気で恫喝したりするんだ。昨日も『殺しますよ!?』て」

クロード「聞こえていますよ、お二人とも。あと何気にヒビキ様も気に入ってますよね、そのフレーズ。それにしても双子の日ですか。由来の理由はもしかしなくても語呂合わせで?」

 ヒビキ「うん。『双子(ふたご)』=『ふた(2)ご(5)』の語呂合わせだよ」

クロード「その語呂合わせだと他にもありそうですよね、『ふたごの日』」

  理神「あら、よくわかったわね。2月5日以外にも11月25日は『いい双子の日』よ。『いい双子』=『いい(11)ふたご(25)』の語呂合わせね」

クロード「『いい夫婦の日』とか『いい双子の日』とか、ヒビキ様の国は11月に似たような記念日が多すぎます」

 ヒビキ「12月13日も『双子の日』だよ。今日はひらがなの『ふたごの日』だね」

クロード「本当に多いですね。何が違うのでしょう?」

 ヒビキ「1874年(明治7年)12月13日、『双生児、三つ子出産の場合は、前産を兄姉と定む』という太政官布告が出されたことに由来する記念日だよ」

クロード「むしろそっちの方が公式っぽいですね」

  理神「今日は民間企業が制定した記念日だしねぇ」

 ヒビキ「まあまあ、その辺はいいじゃない。大事なのは記念日の趣旨だよ」

クロード「確か、双子等の育児をしやすい環境づくりを考える日でしたっけ」

 ヒビキ「その通り。つまり、俺と姉さんを養う環境づくりを考える日!」

  理神「まあ、なんて素敵な記念日。保護者なんだからちゃんと考えてちょうだいね、クロード」

クロード「双子でもなければ子供でもないくせになんて厚かましい姉弟なんだ……」




★★★★★
その他の記念日『笑顔の日』
※『ニコニコ』=『ニコ(25)ニコ(25)』の語呂合わせ。
※いつもニコニコと笑顔になっていようという日。

  理神「ニコニコ笑顔でいるためには、ゆとりあるくつろぎ空間は必須だわ」
 ヒビキ「だからって俺のこたつを独占しないで姉さん!」
クロード「……早く帰ってくれないでしょうか」
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