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12月
12月27日『ピーターパンの日』
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〇〇〇〇『起きて、起きてちょうだい』
クロード「むにゃむにゃあ、もう食べられないよ~」
〇〇〇〇『あなた、そんなキャラじゃないでしょ、起きてちょうだいっ!」
クロード「うきゃあああ! しっぽはダメエエエッ! ……て、あれ?」
〇〇〇〇『もう、ようやく起きたのね!』
クロード「うーん、まだ眠い……ん? ここはどこだ? 森? 私はさっきまで自室で寝ていたはず……ふむ、なぜか視界が低……ああ、また唐突に子供化してる!」
〇〇〇〇『おはよう、ピーター! いい朝ね♪』
クロード「ピーター? 私の名前はクロードで……て、アナスタシア!? 貴様よくも私の前にのこのこ現れて――なぜそんなに小さいのだっ!? あとなんで宙に浮かんでい、背中に羽が生えている!?」
アナスタシア?『何言ってるの、ピーター? 私の名前はティンカーベルよ? これまでもたくさん、このネバーランドで大冒険をしてきたのに忘れてしまったの?」
クロード「何の話やねん!」
アナスタシア?「いや、あなた、そんなキャラじゃないでしょ。どうしたの?」
クロード「いや、もう、冒頭から何言ってるのかさっぱり分からないのはこちらの方なのだが!? 私がピーターだの、アナスタシアがティンカーベルだの、ネバーランドだの、一体何の話をしているのだ!」
アナスタシア?『今日12月27日が『ピーターパンの日』だからよ♪』
クロード「――はっ! こ、ここは、私の部屋……そうか、さっきのは夢……」
ヒビキ「クロード、おはよー!」
クロード「わあっ!? ひ、ヒビキ様、勝手に部屋に入ってこないでください!」
ヒビキ「だって朝食の時間になっても起きてこないから……ん?」
クロード「朝食? もうそんな時間だったのですか。申し訳ございません、すぐに準備を……ヒビキ様、私をじっと見つめてどうかしましたか?」
ヒビキ「……クロード、なんで縮んでるの?」
クロード「縮んで? ……おふうっ! な、ななな、なんで子供姿に!?」
ヒビキ「まあ、確かに今日12月27日は『ピーターパンの日』だけど、寝起きからそんなに主張しなくてもいいのに」
クロード「ううう、どこかで聞いたことがあるようなないようなですが、毎回言っていますが、誰が好き好んで子供姿になどなるものですか!」
ヒビキ「そんなクロードに朗報だよ。なんとピーターパンコスが俺の手に!」
クロード「そんなものを用意してる時点で確信犯じゃないですか!? 絶対にそんな服は着ませんからね! 着ませんからね!」
ヒビキ「大事なことでもないのに二回も言わなくていいよ」
クロード「大事なことだから二回言ったんです! 気が付いてください!」
ヒビキ「ちなみに『ピーターパンの日』は、1904年12月27日、イギリスの劇作家『ジェームス・バリ』準男爵の童話劇『ピーターパン』がロンドンで初演されたことに由来する記念日だよ。決して某ねずみーなランドのアニメ映画の初公開日とかではない点に注意してね。原作の方です」
クロード「そんな説明求めてません!」
ヒビキ「まあまあ、朝から血圧上げるのは健康によくないよ。抑えて抑えて」
クロード「むうううう、誰のせいだと思って……」
ヒビキ「とにかく、子供用の服なんてないでしょ。さあ、ピーターパンコスを」
クロード「……いえ、ちゃんと用意があるので大丈夫です」
ヒビキ「何だって!?」
クロード「いや、驚き過ぎでしょう? これまで何度子供化してると思っているのですか。このような場合にそなえて無難なデザインの子供服を調達済みです」
ヒビキ「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ……そうだ、なんだったらティンカーベルコスも」
クロード「ああ?(ギロリ!)」
ヒビキ「ひいっ! じょ、冗談だよ冗談! あははは、リビングで待ってるね!」
クロード「たく、イタズラが過ぎます。どっちがピーターパンだか分かったものではありませんね。さて、着替えますか…………クローゼットの中、全部ピーターパンコスで埋まっているんですけど」
ヒビキ「ふふふ、俺に抜かりはないのだ。さ、カメラの準備っと」
クロード「ヒビキ様ああああああああああああああああああ!」
ヒビキ「あ、ヤバい。本気で怒ってる。逃げろー!」
クロード「待ちなさーい! 私の服を返しなさいいいいいいいいい!」
アナスタシア?『ふふふ、楽しそうな家だころ。まるでネバーランドみたいね♪』
★★★★★
その他の記念日『浅草仲見世記念日』
※1885年12月27日。浅草の仲見世が新装開業した。
ヒビキ「あ、クロード、元に戻っちゃったんだ」
クロード「記念日次第で私が子供化するの、本当にどうにかなりませんかね?」
アナスタシア?『あらあら、そんな素敵なこと、やめられないわぁ』
クロード「ふむ?」
ヒビキ「どうしたの、クロード?」
クロード「いえ、今誰かいたような……気のせいでしょうか?」
アナスタシア?『ふふふふふ……』
クロード「むにゃむにゃあ、もう食べられないよ~」
〇〇〇〇『あなた、そんなキャラじゃないでしょ、起きてちょうだいっ!」
クロード「うきゃあああ! しっぽはダメエエエッ! ……て、あれ?」
〇〇〇〇『もう、ようやく起きたのね!』
クロード「うーん、まだ眠い……ん? ここはどこだ? 森? 私はさっきまで自室で寝ていたはず……ふむ、なぜか視界が低……ああ、また唐突に子供化してる!」
〇〇〇〇『おはよう、ピーター! いい朝ね♪』
クロード「ピーター? 私の名前はクロードで……て、アナスタシア!? 貴様よくも私の前にのこのこ現れて――なぜそんなに小さいのだっ!? あとなんで宙に浮かんでい、背中に羽が生えている!?」
アナスタシア?『何言ってるの、ピーター? 私の名前はティンカーベルよ? これまでもたくさん、このネバーランドで大冒険をしてきたのに忘れてしまったの?」
クロード「何の話やねん!」
アナスタシア?「いや、あなた、そんなキャラじゃないでしょ。どうしたの?」
クロード「いや、もう、冒頭から何言ってるのかさっぱり分からないのはこちらの方なのだが!? 私がピーターだの、アナスタシアがティンカーベルだの、ネバーランドだの、一体何の話をしているのだ!」
アナスタシア?『今日12月27日が『ピーターパンの日』だからよ♪』
クロード「――はっ! こ、ここは、私の部屋……そうか、さっきのは夢……」
ヒビキ「クロード、おはよー!」
クロード「わあっ!? ひ、ヒビキ様、勝手に部屋に入ってこないでください!」
ヒビキ「だって朝食の時間になっても起きてこないから……ん?」
クロード「朝食? もうそんな時間だったのですか。申し訳ございません、すぐに準備を……ヒビキ様、私をじっと見つめてどうかしましたか?」
ヒビキ「……クロード、なんで縮んでるの?」
クロード「縮んで? ……おふうっ! な、ななな、なんで子供姿に!?」
ヒビキ「まあ、確かに今日12月27日は『ピーターパンの日』だけど、寝起きからそんなに主張しなくてもいいのに」
クロード「ううう、どこかで聞いたことがあるようなないようなですが、毎回言っていますが、誰が好き好んで子供姿になどなるものですか!」
ヒビキ「そんなクロードに朗報だよ。なんとピーターパンコスが俺の手に!」
クロード「そんなものを用意してる時点で確信犯じゃないですか!? 絶対にそんな服は着ませんからね! 着ませんからね!」
ヒビキ「大事なことでもないのに二回も言わなくていいよ」
クロード「大事なことだから二回言ったんです! 気が付いてください!」
ヒビキ「ちなみに『ピーターパンの日』は、1904年12月27日、イギリスの劇作家『ジェームス・バリ』準男爵の童話劇『ピーターパン』がロンドンで初演されたことに由来する記念日だよ。決して某ねずみーなランドのアニメ映画の初公開日とかではない点に注意してね。原作の方です」
クロード「そんな説明求めてません!」
ヒビキ「まあまあ、朝から血圧上げるのは健康によくないよ。抑えて抑えて」
クロード「むうううう、誰のせいだと思って……」
ヒビキ「とにかく、子供用の服なんてないでしょ。さあ、ピーターパンコスを」
クロード「……いえ、ちゃんと用意があるので大丈夫です」
ヒビキ「何だって!?」
クロード「いや、驚き過ぎでしょう? これまで何度子供化してると思っているのですか。このような場合にそなえて無難なデザインの子供服を調達済みです」
ヒビキ「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ……そうだ、なんだったらティンカーベルコスも」
クロード「ああ?(ギロリ!)」
ヒビキ「ひいっ! じょ、冗談だよ冗談! あははは、リビングで待ってるね!」
クロード「たく、イタズラが過ぎます。どっちがピーターパンだか分かったものではありませんね。さて、着替えますか…………クローゼットの中、全部ピーターパンコスで埋まっているんですけど」
ヒビキ「ふふふ、俺に抜かりはないのだ。さ、カメラの準備っと」
クロード「ヒビキ様ああああああああああああああああああ!」
ヒビキ「あ、ヤバい。本気で怒ってる。逃げろー!」
クロード「待ちなさーい! 私の服を返しなさいいいいいいいいい!」
アナスタシア?『ふふふ、楽しそうな家だころ。まるでネバーランドみたいね♪』
★★★★★
その他の記念日『浅草仲見世記念日』
※1885年12月27日。浅草の仲見世が新装開業した。
ヒビキ「あ、クロード、元に戻っちゃったんだ」
クロード「記念日次第で私が子供化するの、本当にどうにかなりませんかね?」
アナスタシア?『あらあら、そんな素敵なこと、やめられないわぁ』
クロード「ふむ?」
ヒビキ「どうしたの、クロード?」
クロード「いえ、今誰かいたような……気のせいでしょうか?」
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