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10月
10月25日『世界パスタデー』
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クロード「ふぅ、お腹がすきました。ヒビキ様、今日の昼食は何ですか?」
ヒビキ「今日は腕によりをかけて作りました! はい、どうぞ」
クロード「おおっ……ど、怒涛の麺料理てんこもりですね。テーブルいっぱいにソースのかかった麺料理がずらっと。えっと、これは確か……ナポリタンでしたっけ?」
ヒビキ「ナポリタンは日本発祥の洋食のひとつだね。でも、それだけじゃないよ」
クロード「た、確かに。麺に絡められたソースの種類もそれぞれ違いますし、細長い麺だけかと思いましたが、穴の開いた太くて短い麺に……平たい板状のものまであります。これは一体……」
ヒビキ「スパゲッティを筆頭に、マカロニとペンネ、それにラザニアだね。それらを総称して『パスタ』というんだ。今日10月25日は『世界パスタデー』だから、パスタ料理を作ってみたんだよ」
クロード「パスタ……こちらの世界にも似たような料理はありますが、向こうではパスタというのですね。毎度思いますが、こんなものにまで記念日がつくとは……」
ヒビキ「1995年10月25日に開催された『第一回世界パスタ会議』にちなんで制定された記念日だね。EUやイタリアパスタ製造業者連合会などを中心に合同でパスタの販売促進キャンペーンとかをやっているそうだよ」
クロード「パ、パスタの会議? ちょっと想像できませんね。それにしてもテーブルに並ぶパスタの種類には驚かされます。一体全部で何種類あるのやら」
ヒビキ「細かな技法はともかく、麺を茹でてソースと絡ませるだけでいいから、レストランにしろ家庭にしろレパートリーがどんどん増えていったんだよ。パスタ発祥はイタリアと言われているけど、地方独特のものも含めて約650種類ものパスタがあると言われているらしい。そして毎年のように新料理が開発されているんだって」
クロード「物凄いですね。それだけ人気があるということですか?」
ヒビキ「日本でもパスタ専門店なんて最近じゃ珍しくもないくらいにはね。2018年にはこの『世界パスタデー』にちなんで、10月25日にイタリアはミラノにて『パスタ・ワールド・チャンピオンシップ』が開催されたんだ。今年は違ったけど」
クロード「今年はどうだったのですか?」
ヒビキ「今年は10月10日から11日にかけてフランスのパリで開催されたみたいだね。そして、日本人の料理人が優勝したらしい」
クロード「ほぉ。本場を押しのけて優勝ですか。私には全く関係ありませんが、ヒビキ様の国の者と思うと、不思議と誇らしく感じますね」
ヒビキ「まだ歴史の浅い競技会だけど、日本人シェフの優勝は今回で二度目らしい。できれば一度は食べてみたいけど、きっと予約でいっぱいだろうね。というわけで、今回は俺特製パスタ尽くしで我慢してよ。質はともかく数だけは揃えたからさ」
クロード「ヒビキ様の手料理以上に嬉しいものなどありませんのでのーぷろぶれむです。というかお腹がペコペコですよ」
ヒビキ「そうだね。冷めちゃう前に食べよっか」
クロード&ヒビキ「「いただきまーす!」」
※一時間後……
ヒビキ「うえっぷ。つ、作りすぎた……もうパスタなんて見たくもないぃぃぃ」
クロード「……大変美味でしたが、しばらくパスタは遠慮したいですね。どんなに美味しくともやはり適量が一番でうっぷっ!」
★★★★★
その他の記念日『産業観光の日』
※名古屋商工会議所文化委員会が制定。
※2001年10月25日。名古屋にて『産業観光サミット』が開催されたことに由来。
クロード「ふむ? これは何をする記念日なのでしょうか?」
ヒビキ「歴史的、文化的価値のある産業文化財……機械器具とか工場遺構とかを観光資源とすることを『産業観光』というんだ。まあ、歴史の古い工場跡地の見学を楽しむとか、そういう感じ?」
クロード「遺跡見学のようなものでしょうか?」
ヒビキ「そんな感じ、なのかなぁ……?」
ヒビキ「今日は腕によりをかけて作りました! はい、どうぞ」
クロード「おおっ……ど、怒涛の麺料理てんこもりですね。テーブルいっぱいにソースのかかった麺料理がずらっと。えっと、これは確か……ナポリタンでしたっけ?」
ヒビキ「ナポリタンは日本発祥の洋食のひとつだね。でも、それだけじゃないよ」
クロード「た、確かに。麺に絡められたソースの種類もそれぞれ違いますし、細長い麺だけかと思いましたが、穴の開いた太くて短い麺に……平たい板状のものまであります。これは一体……」
ヒビキ「スパゲッティを筆頭に、マカロニとペンネ、それにラザニアだね。それらを総称して『パスタ』というんだ。今日10月25日は『世界パスタデー』だから、パスタ料理を作ってみたんだよ」
クロード「パスタ……こちらの世界にも似たような料理はありますが、向こうではパスタというのですね。毎度思いますが、こんなものにまで記念日がつくとは……」
ヒビキ「1995年10月25日に開催された『第一回世界パスタ会議』にちなんで制定された記念日だね。EUやイタリアパスタ製造業者連合会などを中心に合同でパスタの販売促進キャンペーンとかをやっているそうだよ」
クロード「パ、パスタの会議? ちょっと想像できませんね。それにしてもテーブルに並ぶパスタの種類には驚かされます。一体全部で何種類あるのやら」
ヒビキ「細かな技法はともかく、麺を茹でてソースと絡ませるだけでいいから、レストランにしろ家庭にしろレパートリーがどんどん増えていったんだよ。パスタ発祥はイタリアと言われているけど、地方独特のものも含めて約650種類ものパスタがあると言われているらしい。そして毎年のように新料理が開発されているんだって」
クロード「物凄いですね。それだけ人気があるということですか?」
ヒビキ「日本でもパスタ専門店なんて最近じゃ珍しくもないくらいにはね。2018年にはこの『世界パスタデー』にちなんで、10月25日にイタリアはミラノにて『パスタ・ワールド・チャンピオンシップ』が開催されたんだ。今年は違ったけど」
クロード「今年はどうだったのですか?」
ヒビキ「今年は10月10日から11日にかけてフランスのパリで開催されたみたいだね。そして、日本人の料理人が優勝したらしい」
クロード「ほぉ。本場を押しのけて優勝ですか。私には全く関係ありませんが、ヒビキ様の国の者と思うと、不思議と誇らしく感じますね」
ヒビキ「まだ歴史の浅い競技会だけど、日本人シェフの優勝は今回で二度目らしい。できれば一度は食べてみたいけど、きっと予約でいっぱいだろうね。というわけで、今回は俺特製パスタ尽くしで我慢してよ。質はともかく数だけは揃えたからさ」
クロード「ヒビキ様の手料理以上に嬉しいものなどありませんのでのーぷろぶれむです。というかお腹がペコペコですよ」
ヒビキ「そうだね。冷めちゃう前に食べよっか」
クロード&ヒビキ「「いただきまーす!」」
※一時間後……
ヒビキ「うえっぷ。つ、作りすぎた……もうパスタなんて見たくもないぃぃぃ」
クロード「……大変美味でしたが、しばらくパスタは遠慮したいですね。どんなに美味しくともやはり適量が一番でうっぷっ!」
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