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9月
9月8日『二十四節気その11 第十五【白露】』
しおりを挟む ヒビキ「お久しぶりです、今日は勉強の時間だよ」
クロード「久しぶりではないですよ、ヒビキ様。勉強スタイルは昨日ぶりです。それで、今日は何を勉強するのですか?」
ヒビキ「今日9月8日は二十四節気の『白露』です」
クロード「いつものやつですね。四月から始めて今回で11個目ですか。しかし『白露』? ……しろいつゆとはどういう意味なのでしょう?」
ヒビキ「暦便覧では『陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也』と説明されているよ。要するに大気が冷えてきて、露ができ始める頃だね」
クロード「ちょっと実感が湧きませんね。確かに少し前よりも朝方は冷えてきたかなとは思いますが、まだまだ十分暑いですし、露などありますかね?」
ヒビキ「以前にも説明したけど、二十四節気と実際の季節には多少のズレがあるから仕方ないよ。というか、そもそもクロードは全身もふもふだから寒さは感じにくいんじゃないの?」
クロード「まあ、夏より冬の方が動きやすいのは確かですね」
ヒビキ「まだまだ暑いといっても夜間や朝方は随分涼しくなってきているよ。夜間気温が低下して、大気中の水蒸気が露となって草葉につくようになる。それが『白露』だね。パッと見で分からないだろうけど、朝目が覚めたら近くの葉っぱを裏返してみると見れるんじゃないかな」
クロード「そうかもしれませんね。では明日の朝にでも一度確かめてみます」
ヒビキ「季節の移り変わりを外気だけじゃなくて目でも見れるようになると趣があって面白いよね。俺も明日見てみよう。そうなれば9月も秋だって実感できるし」
クロード「9月になってもまだまだ暑いですが、暦の上では秋ですからね。私も秋の季節を体感したいです。夏から一気に冬では少々寂しいものがありますから」
ヒビキ「秋の体験ならやっぱり焼き芋でしょ。枯葉を集めてたき火と一緒に焼き芋を作ろう。栗拾いも楽しそうだ」
クロード「さすがに少々早いのでは? 周りの山もまだ青いですし、枯葉になるのはもう少し先の話ですよ。とはいえ焼き芋は私も食べたいです」
ヒビキ「家庭菜園には?」
クロード「ご安心を。とっくの昔に準備済みです。あとは収穫を待つばかり」
ヒビキ「素晴らしいよクロード君。それでは次にさつま芋の生態について勉強を」
クロード「それは結構です」
ヒビキ「えー、せっかく白衣スタイルで登場したのに大して役に立ってないし」
クロード「さつま芋など美味しければそれでいいのです。栽培の手間も大したことありませんし、今更勉強など必要ありません」
ヒビキ「ぐぅ、微妙に否定しにくい。あぁ、早くさつまいもとれないかなぁ……あれ? 何の話からさつま芋の話になったんだっけ? ま、いっか」
★★★★★
その他の記念日『国際識字デー』
※1965年9月8日。
※イランのテヘランで開催された世界文相会議。
※イラン国王が軍事費の一部を識字教育にまわすと提唱。
※これを記念して生まれた国際デー。
クロード「平和への舵取りですか。喜ばしいことです」
ヒビキ「識字率の上昇は文化の向上にも繋がるしね。そういえばクロードはどこで字を勉強したの?」
クロード「……アナスタシアに教わりました(ブスッ)」
ヒビキ「こっちも早く平和になるといいんだけど」
クロード「久しぶりではないですよ、ヒビキ様。勉強スタイルは昨日ぶりです。それで、今日は何を勉強するのですか?」
ヒビキ「今日9月8日は二十四節気の『白露』です」
クロード「いつものやつですね。四月から始めて今回で11個目ですか。しかし『白露』? ……しろいつゆとはどういう意味なのでしょう?」
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クロード「まあ、夏より冬の方が動きやすいのは確かですね」
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クロード「そうかもしれませんね。では明日の朝にでも一度確かめてみます」
ヒビキ「季節の移り変わりを外気だけじゃなくて目でも見れるようになると趣があって面白いよね。俺も明日見てみよう。そうなれば9月も秋だって実感できるし」
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ヒビキ「秋の体験ならやっぱり焼き芋でしょ。枯葉を集めてたき火と一緒に焼き芋を作ろう。栗拾いも楽しそうだ」
クロード「さすがに少々早いのでは? 周りの山もまだ青いですし、枯葉になるのはもう少し先の話ですよ。とはいえ焼き芋は私も食べたいです」
ヒビキ「家庭菜園には?」
クロード「ご安心を。とっくの昔に準備済みです。あとは収穫を待つばかり」
ヒビキ「素晴らしいよクロード君。それでは次にさつま芋の生態について勉強を」
クロード「それは結構です」
ヒビキ「えー、せっかく白衣スタイルで登場したのに大して役に立ってないし」
クロード「さつま芋など美味しければそれでいいのです。栽培の手間も大したことありませんし、今更勉強など必要ありません」
ヒビキ「ぐぅ、微妙に否定しにくい。あぁ、早くさつまいもとれないかなぁ……あれ? 何の話からさつま芋の話になったんだっけ? ま、いっか」
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