148 / 388
8月
8月5日『タクシーの日』
しおりを挟む
ヒビキ「きゃー! 遅刻遅刻ー!」
クロード「確かに更新時間的に完全に遅刻なのは間違いないですが、きゃーって」
ヒビキ「急がないとまずい。そうだ、タクシー!」
クロード「現在地も目的地も不明ですが……?」
ヒビキ「今日8月5日は『タクシーの日』だからいいんです!」
クロード「……まさか、そのために更新時間が押したとかじゃないですよね?」
ヒビキ「何のことだかさっぱりですね! あ、止まってくれた」
クロード「まあ、以前も言った通り、更新のタイミングで読んでもらえない限り意味のない会話ですからいいのですが、とりあえず乗りましょうか」
運転手「お客さん、どちらまで?」
ヒビキ「異世界までお願いします」
クロード「ヒビキ様、それで伝わるわけありませんよ」
運転手「かしこまりましたー」
クロード「行けちゃうんですか!? 普段から我々もどうやって行き来しているのかは不明ですけど、行けちゃうんですか!?」
運転手「発進しまーす」
ヒビキ「ふぅ、どうにか間に合いそうだね。よかった、よかった」
クロード「はぁ、少々疲れました。しかし、タクシーで異世界に行けるのか……」
ヒビキ「タクシーで異世界を行き来する物語も面白そうだね。持っていけるものはトランクに入る物までとか、タクシーに乗れれば異世界人も地球に来れるとか」
クロード「どちらの世界も混乱必至ですよ、それ。まあ、それはそれとして、便利ですよね、タクシーって。少々値は張りますが、馬車などより速くて乗り心地もいい。いつから始まったのでしょうか?」
ヒビキ「日本最初のタクシー会社の営業が始まったのは1912年の8月15日だよ」
クロード「おや? 記念日もあるのでてっきり今日なのかと思っていましたが」
ヒビキ「本来は今日が予定日だったらしいけど、同年の7月30日に明治天皇が崩御されたこともあって、予定日を少しずらしたんだって」
クロード「だったら実際に営業を開始した日にすればよいというのに、なぜあえて今日を記念日にしたのでしょうね?」
ヒビキ「東京乗用旅客自動車協会が1984年に制定したんだけど、おそらく8月15日は『タクシーの日』をやってる場合じゃなかったからじゃないかな?」
クロード「やってる場合じゃない、ですか……?」
ヒビキ「うん。8月15日は『終戦の日』だからね。とてもそんなことやってる雰囲気じゃなかったんだと思うよ」
クロード「終戦ですか……確かに、そんな日にタクシーの記念日をされても誰も見向きもしないでしょうね」
運転手「到着しましたよ」
ヒビキ「あ、着いたみたい。嬉しいことに我が家の前だね。すごい偶然」
クロード「いや、おかしいですよね? 我が家の住所なんて言ってませんよね?」
ヒビキ「気にしない気にしない。芸能人の自宅の住所まで知り尽くしているタクシーの運転手さんだよ? 俺達の家の住所くらい知っててもおかしくないさ」
クロード「確かに『ここ、タレントの〇〇さんが住んでるんですよ』とか言って自慢するタクシー運転手がいるとかぱそこんで見たことがありますが、異世界人の住所まで網羅してるタクシーなんておかしいでしょ!?」
運転手「今時異世界の行き来なんていろんな作品がありますし、当然チェックしてありますよ、お客さん。常識常識♪」
クロード「マジですか!?」
ヒビキ「ありがとうございました。おいくらですか?」
運転手「金貨百枚でーす」
クロード「円レートで確か約百万円……高いんだか安いんだか分かりませんね」
★★★★★
その他の記念日『ハコの日』
※『箱=は8こ5』の語呂合わせ。
※東京紙器工業組合が1991年に制定。
ヒビキ「貨物自動車の一部を別名『箱者(ハコシャ)』と呼ぶらしいよ?」
クロード「紙製ではなさそうですね」
クロード「確かに更新時間的に完全に遅刻なのは間違いないですが、きゃーって」
ヒビキ「急がないとまずい。そうだ、タクシー!」
クロード「現在地も目的地も不明ですが……?」
ヒビキ「今日8月5日は『タクシーの日』だからいいんです!」
クロード「……まさか、そのために更新時間が押したとかじゃないですよね?」
ヒビキ「何のことだかさっぱりですね! あ、止まってくれた」
クロード「まあ、以前も言った通り、更新のタイミングで読んでもらえない限り意味のない会話ですからいいのですが、とりあえず乗りましょうか」
運転手「お客さん、どちらまで?」
ヒビキ「異世界までお願いします」
クロード「ヒビキ様、それで伝わるわけありませんよ」
運転手「かしこまりましたー」
クロード「行けちゃうんですか!? 普段から我々もどうやって行き来しているのかは不明ですけど、行けちゃうんですか!?」
運転手「発進しまーす」
ヒビキ「ふぅ、どうにか間に合いそうだね。よかった、よかった」
クロード「はぁ、少々疲れました。しかし、タクシーで異世界に行けるのか……」
ヒビキ「タクシーで異世界を行き来する物語も面白そうだね。持っていけるものはトランクに入る物までとか、タクシーに乗れれば異世界人も地球に来れるとか」
クロード「どちらの世界も混乱必至ですよ、それ。まあ、それはそれとして、便利ですよね、タクシーって。少々値は張りますが、馬車などより速くて乗り心地もいい。いつから始まったのでしょうか?」
ヒビキ「日本最初のタクシー会社の営業が始まったのは1912年の8月15日だよ」
クロード「おや? 記念日もあるのでてっきり今日なのかと思っていましたが」
ヒビキ「本来は今日が予定日だったらしいけど、同年の7月30日に明治天皇が崩御されたこともあって、予定日を少しずらしたんだって」
クロード「だったら実際に営業を開始した日にすればよいというのに、なぜあえて今日を記念日にしたのでしょうね?」
ヒビキ「東京乗用旅客自動車協会が1984年に制定したんだけど、おそらく8月15日は『タクシーの日』をやってる場合じゃなかったからじゃないかな?」
クロード「やってる場合じゃない、ですか……?」
ヒビキ「うん。8月15日は『終戦の日』だからね。とてもそんなことやってる雰囲気じゃなかったんだと思うよ」
クロード「終戦ですか……確かに、そんな日にタクシーの記念日をされても誰も見向きもしないでしょうね」
運転手「到着しましたよ」
ヒビキ「あ、着いたみたい。嬉しいことに我が家の前だね。すごい偶然」
クロード「いや、おかしいですよね? 我が家の住所なんて言ってませんよね?」
ヒビキ「気にしない気にしない。芸能人の自宅の住所まで知り尽くしているタクシーの運転手さんだよ? 俺達の家の住所くらい知っててもおかしくないさ」
クロード「確かに『ここ、タレントの〇〇さんが住んでるんですよ』とか言って自慢するタクシー運転手がいるとかぱそこんで見たことがありますが、異世界人の住所まで網羅してるタクシーなんておかしいでしょ!?」
運転手「今時異世界の行き来なんていろんな作品がありますし、当然チェックしてありますよ、お客さん。常識常識♪」
クロード「マジですか!?」
ヒビキ「ありがとうございました。おいくらですか?」
運転手「金貨百枚でーす」
クロード「円レートで確か約百万円……高いんだか安いんだか分かりませんね」
★★★★★
その他の記念日『ハコの日』
※『箱=は8こ5』の語呂合わせ。
※東京紙器工業組合が1991年に制定。
ヒビキ「貨物自動車の一部を別名『箱者(ハコシャ)』と呼ぶらしいよ?」
クロード「紙製ではなさそうですね」
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる