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8月
8月1日『弘前ねぷたまつり』
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ヒビキ「じゃじゃーん! 浴衣に着替えてみました!」
クロード「大変よくお似合いですよ、ヒビキ様。しかし、私のこの格好は……」
ヒビキ「クロードのは法被と鉢巻きだね。下は半股引だけど、できればふんどしにしたかったんだけど……」
クロード「ひ、人前で臀部を晒す趣味はありません! 大体、なぜこのような恰好をしなければならないのですか!?」
ヒビキ「だって今日はお祭りだよ。今日8月1日は青森県のお祭り『弘前ねぷたまつり』の日だからね♪ というわけで、この前仕入れた下駄の出番だよ!」
クロード「ああ、そういえば7月22日の『下駄の日』に祭りで使うとかなんとか話しをしていましたね。しかし、『ねぷた』とは、少々言いにくい名前の祭りですね」
ヒビキ「元々は、忙しい夏の農作業の妨げになる眠気や怠け心を洗い流すための『眠り流し』という農民行事が起源らしいよ? 『眠り流し』から『ねむたながし』『ねむた』なんて呼ばれるようになって、最終的に『ねぷた』と転訛したんだって」
クロード「なかなか豪快に訛りましたね」
ヒビキ「青森県弘前市は独特の言い回しや発音が多い『津軽弁』の地域だからね、そういうこともあるんじゃないかな。まあ、名称はともかく『弘前ねぷたまつり』は昭和55年(1980年)1月に重要無形民俗文化財に指定されるほどの伝統的なお祭りだね。大勢の市民が『ヤーヤドー』の掛け声をしながら、武者絵の描かれた山車を引いて市内を練り歩くんだ。毎年8月1日から7日にかけて行われ、七日間の総客数は百万人を軽く超えるとか」
クロード「ひゃ、百万人ですか……想像もできない規模ですね……」
ヒビキ「何より素晴らしいのは、七日間も行われるから今日祭りを紹介しても十分祭り参加に間に合うというところさ♪」
クロード「あー、そうですね。毎度イベントがあってもほとんど当日か既に終了していることが多かったですあから、七日も猶予があるのは初めてですね」
ヒビキ「今年の『ねぷたまつり』はなんと『桜ミク』とのコラボレーション企画もするらしいよ! 現在、JR弘前駅中央口は『ねぷたまつり桜ミクバージョン』の装飾がされているよ。ファン必見だね♪ 祭りの期間中しかないから急がないとね」
クロード「はぁ……? えっと……何ですかその『桜ミク』とは……?」
ヒビキ「『弘前さくらまつり』の公式応援キャラクター『桜ミク』だよ。今回は『ねぷたまつり』ともコラボするんだ」
クロード「つまり『ゆるキャラ』の一種ですか……しかし、ゆるキャラというには人間っぽい造形ですね。こんなに細くてどうやって着ぐるみを着るのですか?」
ヒビキ「う、うーん……異世界人に『初音ミク』って、どう説明したらいいんだろう……?」
タイキ「さっさと行こうぜ、響生! ミクちゃんに会いに行こうぜ☆」
ヒビキ「うわっ、なんで突然現れたの、大樹?」
タイキ「おいおい、ねぷたにミクちゃんが出るってのにこの作品唯一のオタクな俺が登場しなくてどうするんだ☆ 行くぞ、響生! ミクちゃんが俺を待っている!」
ヒビキ「あ、ちょ、俺下駄だから手を引っ張らないでええええええ!」
クロード「ヒビキ様!? 待ってくださーい!」
タイキ「ミクちゃん待っててねー♪」
ヒビキ「祭りのメインは山車の方だからねえええええええええ!」
★★★★★
その他の記念日『八朔』
※農民の間で初穂を恩人などに贈る風習がある。
※本来は旧暦8月1日。新暦換算だと8月25日から9月23日くらいにあたる。
クロード「タイキ殿の格好は浴衣でも法被でもないのですね」
タイキ「俺のは甚平に草履だな。カッコいいだろ♪」
ヒビキ「甚平って一応ホームウェアなんだけどね」
タイキ「気にしない気にしない。さ、祭りを楽しもうぜ♪」
クロード「大変よくお似合いですよ、ヒビキ様。しかし、私のこの格好は……」
ヒビキ「クロードのは法被と鉢巻きだね。下は半股引だけど、できればふんどしにしたかったんだけど……」
クロード「ひ、人前で臀部を晒す趣味はありません! 大体、なぜこのような恰好をしなければならないのですか!?」
ヒビキ「だって今日はお祭りだよ。今日8月1日は青森県のお祭り『弘前ねぷたまつり』の日だからね♪ というわけで、この前仕入れた下駄の出番だよ!」
クロード「ああ、そういえば7月22日の『下駄の日』に祭りで使うとかなんとか話しをしていましたね。しかし、『ねぷた』とは、少々言いにくい名前の祭りですね」
ヒビキ「元々は、忙しい夏の農作業の妨げになる眠気や怠け心を洗い流すための『眠り流し』という農民行事が起源らしいよ? 『眠り流し』から『ねむたながし』『ねむた』なんて呼ばれるようになって、最終的に『ねぷた』と転訛したんだって」
クロード「なかなか豪快に訛りましたね」
ヒビキ「青森県弘前市は独特の言い回しや発音が多い『津軽弁』の地域だからね、そういうこともあるんじゃないかな。まあ、名称はともかく『弘前ねぷたまつり』は昭和55年(1980年)1月に重要無形民俗文化財に指定されるほどの伝統的なお祭りだね。大勢の市民が『ヤーヤドー』の掛け声をしながら、武者絵の描かれた山車を引いて市内を練り歩くんだ。毎年8月1日から7日にかけて行われ、七日間の総客数は百万人を軽く超えるとか」
クロード「ひゃ、百万人ですか……想像もできない規模ですね……」
ヒビキ「何より素晴らしいのは、七日間も行われるから今日祭りを紹介しても十分祭り参加に間に合うというところさ♪」
クロード「あー、そうですね。毎度イベントがあってもほとんど当日か既に終了していることが多かったですあから、七日も猶予があるのは初めてですね」
ヒビキ「今年の『ねぷたまつり』はなんと『桜ミク』とのコラボレーション企画もするらしいよ! 現在、JR弘前駅中央口は『ねぷたまつり桜ミクバージョン』の装飾がされているよ。ファン必見だね♪ 祭りの期間中しかないから急がないとね」
クロード「はぁ……? えっと……何ですかその『桜ミク』とは……?」
ヒビキ「『弘前さくらまつり』の公式応援キャラクター『桜ミク』だよ。今回は『ねぷたまつり』ともコラボするんだ」
クロード「つまり『ゆるキャラ』の一種ですか……しかし、ゆるキャラというには人間っぽい造形ですね。こんなに細くてどうやって着ぐるみを着るのですか?」
ヒビキ「う、うーん……異世界人に『初音ミク』って、どう説明したらいいんだろう……?」
タイキ「さっさと行こうぜ、響生! ミクちゃんに会いに行こうぜ☆」
ヒビキ「うわっ、なんで突然現れたの、大樹?」
タイキ「おいおい、ねぷたにミクちゃんが出るってのにこの作品唯一のオタクな俺が登場しなくてどうするんだ☆ 行くぞ、響生! ミクちゃんが俺を待っている!」
ヒビキ「あ、ちょ、俺下駄だから手を引っ張らないでええええええ!」
クロード「ヒビキ様!? 待ってくださーい!」
タイキ「ミクちゃん待っててねー♪」
ヒビキ「祭りのメインは山車の方だからねえええええええええ!」
★★★★★
その他の記念日『八朔』
※農民の間で初穂を恩人などに贈る風習がある。
※本来は旧暦8月1日。新暦換算だと8月25日から9月23日くらいにあたる。
クロード「タイキ殿の格好は浴衣でも法被でもないのですね」
タイキ「俺のは甚平に草履だな。カッコいいだろ♪」
ヒビキ「甚平って一応ホームウェアなんだけどね」
タイキ「気にしない気にしない。さ、祭りを楽しもうぜ♪」
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