ヒビキとクロードの365日

あてきち

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7月

7月31日『パラグライダー記念日』

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クロード「ヒビキ様、『ヒビキとクロードの365日』も今日でとうとう4ヶ月ですね」

 ヒビキ「そうだねぇ。あいかわらず本編は再開されてないけど」

クロード「本当にいつ再開されるのやら……ところでヒビキ様……」
 ヒビキ「何? どうかした?」

クロード「その……えっと……この状況は、何なのですかあああああああ!?」

 ヒビキ「お空の上を優雅に散歩中?」

クロード「ですから! なぜこんな状況に!? か、風に流されるううううう!?」

 ヒビキ「そんなに怖がらなくても大丈夫でしょ? 勇者なのに情けないなぁ」

クロード「いえ、これくらいの高さを跳んだことはありますが、このように風に身を任せて空を飛ぶというのは経験がなくて……」

 ヒビキ「クロードはパラグライダーを楽しめないタイプの人だったんだね。せっかく今日は『パラグライダー記念日』なのに。あ、風が……」

クロード「ちょっ!? あっ! バランスが! うぎゃああああああ!」

 ヒビキ「 クロード、そんなに慌てないようがいいよ。左右の操縦索を制御をもって冷静に、あ」

クロード「ひゃああああああああああああああああ!?」

 ヒビキ「あー……真っ逆さま。まあ、多分死なないとは思うけど……」

クロード「うう、死ぬかと思いました」

 ヒビキ「空の上でドタバタ動くからだよ」

クロード「あんなもの、乗るものではありません。何なのですかあれは」

 ヒビキ「『パラグライダー』だよ? スカイスポーツの一種で、原型はNASA(アメリカ航空宇宙局)が開発した、宇宙船回収用のパラフォイル(柔軟翼)なんだって」

クロード「ぱらふぉいる? パラシュートのことですか?」

 ヒビキ「パラフォイルは風によって展開される柔軟構造を持った翼のことだね。宇宙船の着陸なんかに利用されているみたいだよ。半球形状のパラシュートと違い、パラフォイルやパラグライダーは翼の断面形状をした翼型をしているところが特徴だね。パラシュートよりも操縦性が高く、効果速度の調整が容易なんだ」

クロード「では、パラグライダーはその操縦性を利用して人間が空中遊泳をするためのものなのですね」

 ヒビキ「そんなところかな。世界的に競技会も開催されていて、日本でも1988年の今日、北九州市で第1回パラグライダー選手権が開かれてるんだ。今では色々なリーグもあって、最近だと7月27、28日に石川県で競技会が開催されたよ?」

クロード「もう終わっちゃってるじゃないですか」

 ヒビキ「大丈夫! 次は9月に新潟県で開催される予定だから。検索検索♪ 興味ある人はぜひ参加してみてね!」

クロード「はぁ、私は見学で十分ですね……」



★★★★★
その他の記念日『蓄音機の日』
※1877年7月31日。
※発明家エジソンが蓄音機の特許を取得した。

クロード「ヒビキ様、何か再生するのですか?」
 ヒビキ「うん。撮れたて新鮮!」
 蓄音機『――をもって冷静に、あ。ひゃああああああああああああああああ!?』
クロード「ぎゃあああああ! 何を録音してるんですかああああああああああ!?』

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