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6月
6月9日『我が家のカギを見直すロックの日』
しおりを挟む ヒビキ「いやー。いっぱい買っちゃったね」
クロード「卵の特売セールとはいえさすがに買いすぎではないですか? というか、近所にスーパーがあるとか、本当に私達はどこでこんな話をしているのでしょうね」
ヒビキ「そういうのは気にしたら負けだよ、クロード。――あれ?」
クロード「どうされたのですか、ヒビキ様?」
ヒビキ「家の鍵が、開いてる。出かける前に確かに鍵を掛けたはずなのに……」
クロード「ここ、私達が住んでいる設定の家だったんですね。この物語が始まって以来、初めて知りました。それはともかく、確かに、屋内に人の気配がします」
ヒビキ「ど、どうしよう……」
クロード「ご安心ください、ヒビキ様。不審者程度、私があっさり始末して――」
タイキ「始末とかあっさり言わないでくれる!?」
ヒビキ「タイキ! 俺達の家で何してるの!?」
コウイチ「響生! 俺達のとはどういう意味だ! 内容次第では許さないぞ!」
クロード「うげっ。コウイチ殿まで……私とヒビキ様の愛の巣に何の用ですか」
コウイチ「……殺す」
クロード「やれるものならお好きにどうぞ」
※スッと目を細め、互いににらみ合う賢者と勇者。
※そして、死闘が始まった。
ヒビキ「もう。勝手に俺達の家に入るのはさすがにマナー違反だよ、タイキ」
コウイチ「我が敵を焼き払え。『ファイヤボール』!」
タイキ「わりぃ、わりぃ。でもヒビキ。この家、鍵掛かってなかったぞ」
ヒビキ「えっ、本当? 掛けたと思ってた」
クロード「我が槍に貫けれて逝け。『八点突き』!」
タイキ「今日6月9日は『我が家のカギを見直すロックの日』だってのに、物騒だなぁ。戸締りはしっかり確認しておけよ」
ヒビキ「確か『日本ロックセキュリティ協同組合』が制定した記念日だね」
コウイチ「はあああああああああああああ!」
クロード「だあああああああああああああ!」
タイキ「2001年から毎年6月9日に全国で防犯活動が行われているそうだぞ。ネットで調べれば自分の住んでる都道府県のイベントをチェックできるらしい」
ヒビキ「たった数分、家を空けている間に空き巣に入られたなんてニュースも時々聞くもんね。これを機に、家の防犯体制を見直すこともいいかもしれないね。とは言ってもね、やっぱり、俺んちに勝手に入るのはダメだからね!」
タイキ「悪かったって。今度から気を付けるよ」
ヒビキ「ま、分かってくれればいいんだけど。そうだ、今スーパーで新発売のお菓子を買ってきたところなんだ。よかったら一緒にどう?」
コウイチ「ああ、もちろんいただこう」
タイキ「うわっ!? 先生、突然現れるなよ」
クロード「ひびき様。お手伝いいたします」
ヒビキ「ありがとう。んじゃ、俺はお茶を淹れるからクロードは買い物の荷物を片付けてくれる?」
タイキ「ヒビキ、もうちょっとこの二人の変わり身の早さにツッコミをだな……」
ヒビキ「どうかした、タイキ?」
タイキ「いや、もういいよ。おじゃましまーす」
コウイチ「邪魔をする……いや、俺が響生の家に入るのが邪魔なはずはないな。どちらかというと邪魔なのは……」
クロード「ほぅ? そういうつもりなら今度こそ叩き潰して差し上げますよ?」
ヒビキ「はいはい、ケンカしない」
コウイチ「響生がそう言うならやめておこう」
クロード「ヒビキ様のお言葉に従います」
タイキ「……最初から響生が止めてれば済んだ話だったのになぁ」
ヒビキ「みんな入ったね。それじゃあ、防犯のために、家の中に人がいても内鍵を掛けるようにしようかな――カチャリ――みんなー、リビングで待ってて―」
★★★★★
その他の記念日『ロックの日』『ロックウールの日』
※『ロック』=『ロ6ック9』の語呂合わせ
タイキ「こう言っちゃなんだけど……安直すぎじゃね?」
ヒビキ「分かりやすくていいじゃない」
クロード「私の心もヒビキ様にロックされております」
コウイチ「俺の心は響生をロックオンしているぞ」
ヒビキ「??? そう?」
タイキ「この二人、うぜぇ……」
クロード「卵の特売セールとはいえさすがに買いすぎではないですか? というか、近所にスーパーがあるとか、本当に私達はどこでこんな話をしているのでしょうね」
ヒビキ「そういうのは気にしたら負けだよ、クロード。――あれ?」
クロード「どうされたのですか、ヒビキ様?」
ヒビキ「家の鍵が、開いてる。出かける前に確かに鍵を掛けたはずなのに……」
クロード「ここ、私達が住んでいる設定の家だったんですね。この物語が始まって以来、初めて知りました。それはともかく、確かに、屋内に人の気配がします」
ヒビキ「ど、どうしよう……」
クロード「ご安心ください、ヒビキ様。不審者程度、私があっさり始末して――」
タイキ「始末とかあっさり言わないでくれる!?」
ヒビキ「タイキ! 俺達の家で何してるの!?」
コウイチ「響生! 俺達のとはどういう意味だ! 内容次第では許さないぞ!」
クロード「うげっ。コウイチ殿まで……私とヒビキ様の愛の巣に何の用ですか」
コウイチ「……殺す」
クロード「やれるものならお好きにどうぞ」
※スッと目を細め、互いににらみ合う賢者と勇者。
※そして、死闘が始まった。
ヒビキ「もう。勝手に俺達の家に入るのはさすがにマナー違反だよ、タイキ」
コウイチ「我が敵を焼き払え。『ファイヤボール』!」
タイキ「わりぃ、わりぃ。でもヒビキ。この家、鍵掛かってなかったぞ」
ヒビキ「えっ、本当? 掛けたと思ってた」
クロード「我が槍に貫けれて逝け。『八点突き』!」
タイキ「今日6月9日は『我が家のカギを見直すロックの日』だってのに、物騒だなぁ。戸締りはしっかり確認しておけよ」
ヒビキ「確か『日本ロックセキュリティ協同組合』が制定した記念日だね」
コウイチ「はあああああああああああああ!」
クロード「だあああああああああああああ!」
タイキ「2001年から毎年6月9日に全国で防犯活動が行われているそうだぞ。ネットで調べれば自分の住んでる都道府県のイベントをチェックできるらしい」
ヒビキ「たった数分、家を空けている間に空き巣に入られたなんてニュースも時々聞くもんね。これを機に、家の防犯体制を見直すこともいいかもしれないね。とは言ってもね、やっぱり、俺んちに勝手に入るのはダメだからね!」
タイキ「悪かったって。今度から気を付けるよ」
ヒビキ「ま、分かってくれればいいんだけど。そうだ、今スーパーで新発売のお菓子を買ってきたところなんだ。よかったら一緒にどう?」
コウイチ「ああ、もちろんいただこう」
タイキ「うわっ!? 先生、突然現れるなよ」
クロード「ひびき様。お手伝いいたします」
ヒビキ「ありがとう。んじゃ、俺はお茶を淹れるからクロードは買い物の荷物を片付けてくれる?」
タイキ「ヒビキ、もうちょっとこの二人の変わり身の早さにツッコミをだな……」
ヒビキ「どうかした、タイキ?」
タイキ「いや、もういいよ。おじゃましまーす」
コウイチ「邪魔をする……いや、俺が響生の家に入るのが邪魔なはずはないな。どちらかというと邪魔なのは……」
クロード「ほぅ? そういうつもりなら今度こそ叩き潰して差し上げますよ?」
ヒビキ「はいはい、ケンカしない」
コウイチ「響生がそう言うならやめておこう」
クロード「ヒビキ様のお言葉に従います」
タイキ「……最初から響生が止めてれば済んだ話だったのになぁ」
ヒビキ「みんな入ったね。それじゃあ、防犯のために、家の中に人がいても内鍵を掛けるようにしようかな――カチャリ――みんなー、リビングで待ってて―」
★★★★★
その他の記念日『ロックの日』『ロックウールの日』
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タイキ「こう言っちゃなんだけど……安直すぎじゃね?」
ヒビキ「分かりやすくていいじゃない」
クロード「私の心もヒビキ様にロックされております」
コウイチ「俺の心は響生をロックオンしているぞ」
ヒビキ「??? そう?」
タイキ「この二人、うぜぇ……」
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