ヒビキとクロードの365日

５月

5月5日『こどもの日』『端午の節句』

クロード「ぎゃあああああああ！」

　ヒビキ「どうしたの、クロード!?」

クロード「ヒビキ様！　わ、わわわ私の身体が、縮んでおりますううううう!?」

※5～7歳くらいに幼児化してしまったクロード君の図。

　ヒビキ「うわあ！　ちっこいワンコ発見！」

クロード「ヒ、ヒビキ様!?　抱っこしないでください！」

　ヒビキ「大丈夫。なんたって今日5月5日は『こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する』日、『こどもの日』だからね！」

クロード「だったら私の人格を尊重して下ろしてください！」

　ヒビキ「は～～～。子犬クロードの毛って柔らかくて気持ちい～」

クロード「ひひゃあああああ!?　ヒビキ様、お腹に顔を埋めないでえええええ！」

　ヒビキ「ぷはっ！　余は大満足である。さて、それじゃ説明を始めようかな」

クロード「ひぐ、ひぐっ！　ヒビキ様に汚されました……」

　ヒビキ「5月5日は古くから『端午の節句』として、男子の健やかな成長を願う行事を行う風習のある日だったんだ。鎧兜の武者人形や五月人形を室内に飾って男子の成長を祝い、健康を祈るようになったのは鎌倉時代からだね。こいのぼりを立て始めたのは江戸時代に入ってからといわれているよ」

クロード「ぐす。こいのぼりというと、この突如現れた謎の柱に吊るされている布の筒のことでしょうか。魚に見えるような見えないような……ギョロ目が少々怖いです」

　ヒビキ「まあまあ。慣れれば可愛いもんだよ？　今回は柱に数匹吊るされているだけだけど、地域によってはロープを通して1000匹のこいのぼりで空を埋め尽くすイベントをやっているところもあってね、それは見事な光景なんだから」

クロード「ひぐ。それはとても『いんすたばえ』しそうな情景ですね」

　ヒビキ「クロードからとは思えないセリフ来た。とりあえずそろそろ泣き止もう。柏餅あげるから。ね？」

クロード「いただきます。これはこしあんですね。なめらかな舌触りが素晴らしい」

　ヒビキ「つぶあんもあるよ。味噌あんもあるからたくさん食べてね」

クロード「いっぱいです。それにしてもなぜ『こどもの日』に柏餅を食べるので？」

　ヒビキ「柏は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから『家系が絶えない』といわれる縁起物だったらしい」

クロード「そうだったのですか。とはいえ、もぐもぐ……この葉はまずいです」

　ヒビキ「……なんで葉っぱなんて食べてるの、クロード？」

クロード「え？　餅を包む葉は食べるのですよね？　確か桜餅は葉も食べると……」

　ヒビキ「国外の人に日本の風習を教えるのって難しいなぁ」



★★★★★
その他の記念日『おもちゃの日』『子供へ本を贈る日』『レゴの日』
　ヒビキ「全部『こどもの日』にちなんだ感じの記念日かな？」
クロード「そんなことより早く元に戻してください！　おもちゃいらないです！」