ヒビキとクロードの365日

あてきち

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4月

4月30日『天皇陛下 退位の日』

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 ヒビキ「とうとうやってきました、4月30日!」

クロード「どうにかこの一ヶ月間、毎日欠かさず更新することができましたね!」

 ヒビキ「正直ホッとしているよ。通常は何話かためておくところ、時間が取れずに当日に書かれていたこともあったから、どうなることかとドキドキしていたからね」

クロード「とりあえず、今のところ上手くいっているようで何よりです。というわけで、早速本日の記念日について教えてください」

 ヒビキ「今日、4月30日の記念日は、1950年の今日に図書館法が公布されたことから1971年に生まれた『図書館記念日』! ……にしようと思ったけど……」

クロード「思ったけど?」

 ヒビキ「せっかく2019年の4月30日に更新されるんだからタイムリーな記念日を紹介しないとね! 本日、2019年4月30日は『天皇陛下 退位の日』です!」

クロード「そういえば昨日そんな話をしましたね。天皇陛下は今年で御年86歳だとか。確かにそろそろご子息に位を譲って、ゆっくりされてもよいご年齢です」

 ヒビキ「国民の多くもそう思っていたけど、生前退位実現の道のりはなかなか大変だったみたいだね。天皇陛下はこの話を5年以上前から周りに告げていたらしいし」

クロード「位を譲ることがそんなに難しいのですか?」

 ヒビキ「元々天皇位は就いたら亡くなるまでの終身天皇制で、位の引き継ぎ方が規定されている『皇室典範』には存命中の譲位に関する規定が一切なかったんだよ」

クロード「存命中の譲位などあり得ることでは? なぜ規定がなかったのですか?」

 ヒビキ「昔の日本には『上皇』っていう、天皇が退位した後の位があった時代があったんだけど、当時は天皇より上皇が権勢をふるっていたんだ。そんなわけで、天皇が生前退位して例えば上皇となった場合、その存在により国内で混乱が生じる恐れがあるとか、今回の生前退位をきっかけに、天皇の自由意志に基づかない退位の強制が起こりうるとか、いろいろな懸念があったからすぐには踏み切れなかったみたい」

クロード「とはいえ、80歳を超える年齢で忙しい公務をこなすのは大変な負担でしょう。最終的に天皇陛下の意向が通ってよかったですね」

 ヒビキ「そうだね。ただ、退位後はお姿を見る機会も減るだろうから少し寂しいなとは思っちゃうけどね」

クロード「そういえば本日17:00から『退位礼正殿の儀』というものがあるとか」

 ヒビキ「そうだった。天皇陛下が退位前に最後に国民へ向けてのお言葉があるらしい。テレビで放送されるかな? 絶対見ておかないと!」

クロード「録画もしておきましょう。見逃さないよう注意せねば」


ヒビキ&クロード「天皇陛下、ご退位おめでとうございます。今までありがとうございました!」※どこに向かってか、二人は深々とお辞儀した。




★★★★★
その他の記念日『国際ジャズ・デー』
クロード「実のところ、私は異世界人なのでこれっぽっちもお世話になっていないのですから、頭を下げる理由など全くないのですけどね」
 ヒビキ「礼儀! 礼儀だから!」
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