ヒビキとクロードの365日

あてきち

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4月

4月21日『5分でいいから作ってくれたら至上の喜び♪』

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 ヒビキ「祝・『最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?』アニメ化、おめでとう!」※パパーンとクラッカーが鳴り響く。

クロード「エイプリルフールは終わりましたよ、ヒビキ様?」

 ヒビキ「ふっ、ふっ、ふっ。とくと御覧じろ!」※突然現れるブラウン管テレビ。

クロード「こ、これは!? 私達がアニメになっている! 私がカッコイイ!」

 ヒビキ「アクションシーンも迫力満点でしょ! なんと作成はきょうt――」

※この物語はフィクションであり、実在する人物・団体とは一切関係ありません。

 ヒビキ「――メーションだよ! 凄いよね! 嬉しいよね!」

クロード「そのような大手が作ってくれたのですね! ありがたいことで……ところでヒビキ様。今、何やら聞こえたような気がしたのですが」

 ヒビキ「何かって?」※ヒビキ、首キョトン。

クロード「……いえ、きっと気のせいでしょう(そういうことにしておきましょう)。ところで、今日はどうして唐突にアニメが出てきたのですか?」

 ヒビキ「決まってるでしょ。今日は『民放の日』だからさ!」

クロード「枠的には深夜アニメですが、まあ、民放に間違いはないですね」

 ヒビキ「狼獣人の口から『深夜アニメ』って言葉を聞くとなぜか切なくなる。というか俺、設定上そういう文化にはあまり詳しくないから振られても困るよ」

クロード「現在、私が個人的に興味があるのは『異世界かる――」

 ヒビキ「確かに俺達同様メタメタっぽい感じだけど、やめておこうかクロード君」

クロード「承知しました。では、『民放の日』とはどのような記念日なのですか?」

 ヒビキ「日本民間放送連盟が1968年に『放送広告の日』として制定したのが始まりだよ。1993年に『民放の日』に改正されたんだ。一応、毎年4月21日から4月27日までは民放週間になっていて、90年代までは21日には、全民放同時ネットの記念番組が流れていたらしい。現在2019年、17歳の俺は見たことないけどね!」

クロード「アニメのアの字もないですね。もはやその『民放週間』とやらも、以前の『女性週間』同様に、現在はあまり活用されていないものなのではありませんか?」

 ヒビキ「かもね。日本民間放送連盟のホームページでは『民放の日』をアピールしてるんだけど、特にイベントや番組があるとは記載されていないかな?」

クロード「これまでに宣伝は十分やったということなのでしょう。実際、ヒビキ様の国で民放などあって当然の存在でしょうし」

 ヒビキ「言われてみればそうだね。じゃあ、クロード。民放のことをよく知るためにも、改めて俺達のアニメを見ようじゃないか! なんと4クール確定の大作だよ」

クロード「そうですね……せめてここでは、あると思って楽しみましょうか」


※儚い夢ではございますが、どうぞ想像の世界をお楽しみください。


★★★★★
その他の記念日『ローマの創建記念日』
※紀元前753年。ロームルスがローマが建設し、王都なった日とされている。
クロード「す、凄いです、ヒビキ様。このアニメ、原作に忠実です!」
 ヒビキ「嬉しいことだけど、何をそんなに興奮してるの?」
クロード「私と奴隷契約をするためにヒビキ様が私の首輪にピチャピチャと舌――」
 ヒビキ「口にされると恥ずかしいからやめてえええええええ!」
※その他の記念日とかどうでもいいっす。ヒビキタンギザカワユス(byクロード)
※気になる人は小説第1巻を買っちゃえ買っちゃえ♪
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