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第205話 クリューヌ王国第二王女レシィリアラ
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会議室の長テーブル。上座に腰かけているのは議長役のパトリシアさん。その後ろにクレアンナさんが立っている。
二人はまるで可哀相なものを見るような慈しみの瞳で大樹達を見つめていた……なんでだ?
パトリシアさんから見て右手に俺達が。反対側に大樹、エマリアさん達のパーティーが座っている。最初、候兄ちゃんとバルス兄貴は俺の両隣を断固主張したのだが、なぜかこの場にいる大半に即却下された……いろんな意味で、なんでだ?
現在、俺の両隣はリリアンとユーリが陣取っている。クロードが俺の隣に座ろうとしたのだが、候兄ちゃんとバルス兄貴がそれを見て激ギレしたためなしになった……いやだから、なんで?
……まさか席順だけであんなに時間を取られるとは思ってもみなかった。
それはともかく、しばらくしてようやく大樹達がゆっくりと頭を上げた。その表情は、俺が説明をしたほんの数十分で随分と老け込んだように見える……いやホント、だからなんでなの?
「大樹、大丈夫?」
「いや大丈夫ってお前……たった半年目を離した隙に、どんだけ死にかけてんだよ!?」
「何回? えーと……」
「指折り数えるんじゃありません! 回数の話じゃねえっての!」
テーブルを叩いて叫ぶ大樹の隣で、亜麻音が呆れを含んだため息をついた。
「大陸横断してきたアタシ達より死にかけてるとか、あんたの危機管理能力はどうなってるのよ?」
「まあまあ、亜麻音ちゃん。これが真名部君の『響生クオリティー』ですから……」
「……低いクオリティーだな」
微笑を浮かべて亜麻音のフォローをする恭子ちゃんだったが、それを見ていたラクリシアさんは頬を引きつらせながらどうにかポツリと呟く。
彼の隣では、エマリアさんがどんよりとした雰囲気で項垂れていた。もう、だからなんで!?
「……ヒビキが異世界人。おとぎ話じゃないのね。つまり、それっていずれは……」
「うおおおおおおおおお! ヒビキイイイイイイ! 俺がそばにいなかったばかりに危険な目に遭わせちまってすまなかったあああああ! これからは俺がずっとそばにいでびゅうううう!?」
「いい加減学んでくださいませんか、バルス様?」
突然叫び出したバルス兄貴の顔面に、ジュエルさん渾身の裏拳が炸裂。ドタバタンと音を立ててバルス兄貴は椅子ごと倒れ落ちた……だ、大丈夫かな? 今、頭からいったような……。
「俺がそばにいればこんな目には遭わせなかったものを! 安心しろ、響生。これからは俺が片時も離れずに、そう、片時も離れずにそばにいて守ってやるからな! この際風呂もトイレも、ベッドインも全部俺がそばにいでぶごおおおおお!?」
何やら聞き取れないほどに早口でしゃべりだした候兄ちゃんだが、どういうわけか突然椅子から転げ落ちた……一瞬、ティーカップが候兄ちゃんの顔にめり込んだように見えたのは、何かの錯覚だろうか? ……うん、きっと気のせいだ。
というか、再会してからの候兄ちゃんのキャラが崩壊しているんだけど……。
「……本当に、生理的に無理だわ」
「ヒビキさん、元の世界で今までよく無事だったでありますねぇ」
パトリシアさん、表情こそ優しげな微笑を浮かべているものの、背中から怒りのオーラが迸っているように見えるんだけど……。クレアンナさんは面白おかしそうにニヤニヤしてるし……。
……パトリシアさんのティーカップが見当たらないけど……か、片付けただけだよね?
再会してからこっちバタバタとしまくる俺達だが、次は大樹達の旅の話を聞くことになった。
今さらだが、異世界召喚とか姉さんのこととか、全く関係のないエマリアさん達にも話を聞いてもらっている。
既に俺が仲間認定してしまっているし、ここまで来てもらっておいて彼らだけ蚊帳の外になどできるはずもなかった。
俺や大樹達が召喚されたこの世界の大陸の名前はユーティリスティナ大陸という。面積は地球でいうところの北アメリカ大陸ほど。
俺が降り立ったのは大陸東端の国、ハバラスティア王国だった。そして、大樹達が降り立ったのは、俺とは真逆に位置する大陸西端の国、クリューヌ王国。
ヒト種の王国で、ハバラスティア王国同様、世界的には中堅国家という認識だ。
大樹達は(本来俺もだが)クリューヌ王国によってこの世界に召喚されたらしい。
「俺達を召喚したのはクリューヌ王国の第二王女で……えーと、名前は……」
「レシィリアラ・フォン・レール・マルヴェーラだ」
「そうそうそれ! 名前長いから忘れちまったよ」
うっかり召喚主の名前を忘れた大樹に、候兄ちゃんが冷静にフォローしてくれた。
……よかった。候兄ちゃんがいつも通り、頼れるお兄さんに戻っている。
年齢は十四歳(今はもう十五歳かも)。実年齢よりも少し大人びて見える銀髪の美少女らしい。
「それで、王女様はどうして俺達をこの世界に召喚したの?」
「うーん、本当になんでなんだろうな……」
はっきりしない大樹の答えに俺は首を傾げた。大樹は眉根を寄せてどこか不機嫌そうで、それは亜麻音や恭子ちゃん、候兄ちゃんも同じだった。
「まさか教えてもらってないの?」
「いや、一応教えてもらってるんだぜ? ただ、その内容がなぁ……」
「『悪しき魔王を倒してください、勇者様』らしいわよ?」
「――は?」
言い淀む大樹の代わりに答えたのは亜麻音だ。馬鹿馬鹿しいと言わんばかりに大きく息をつく。
クリューヌの王女が言うには、王国の南に位置する『バランスティア魔国』の悪しき魔王が、クリューヌに攻めてくるらしい。か弱いヒト種の王国では太刀打ちできないと判断した王国は、異世界の勇者の力を借りようと俺達を召喚した……という話らしいのだが……。
「バランスティア魔国の魔王っていうと、その魔王って……神選職の魔王?」
俺のポツリと呟いた疑問に、パトリシアさんが頷き答えてくれる。
「大陸最大の国家、バランスティア魔国は魔族の国よ。そして魔国を治めているのは神選職『魔王』。私達『三界の賢者』よりもさらに在位期間の長い、世界最年長の神選職者が治めている国ね」
「……その魔王がクリューヌ王国へ侵攻しようとしているってこと?」
「ありえませんわ。あの国がクリューヌ王国を襲ったところで何のメリットもありませんもの」
ジュエルさんがきっぱりと否定した。パトリシアさんも同じ意見なのか首を縦に振っている。
バランスティア魔国は名実ともにこの世界の最大国家らしい。国土面積、食料自給率、圧倒的軍事力など、あらゆる点で他国を上回っており、今さら侵攻する必要などないそうだ。
「それに、バランスティアの魔王と言えば『賢王』『仁王』で有名よ。意味が分からないわ」
パトリシアさんからの追加情報で余計意味が分からなくなった。ついでとばかりにクレアンナさんが大陸の世界地図を広げてくれた。それを見ながら、エマリアさんが怪訝そうに話し出す。
「バランスティアとクリューヌの間には、エルフ三大国家のひとつ『グリーニア王国』の大森林が広がっていたはずよ。クリューヌ侵攻をするなら、まずあの国を越えなきゃいけない。でもそんなこと、グリーニアが認めるはずないだろうし、あの国と戦争するとなればバランスティアといえども被害は少なくないはずだわ。クリューヌ侵攻なんてむしろ損じゃない?」
地図を見ると、バランスティア魔国の形状は地球のアフリカ大陸によく似ていた。かの国が接しているのは北のグリーニア王国のみで、他は全て海に面している。エルフの大森林は陸路には向いていないこともあり、この国の主な貿易手段は海路らしい。
「そういえば、以前はクリューヌとも取引があったはずですが、ここ数年はクリューヌ側から貿易を拒否されるようになったと聞いていますわ……何か関係があるのでしょうか?」
「ジュエルさん、大陸の反対側のことなのによく知ってるね」
「ローウェルは大陸東端の冒険者ギルドですもの。冒険者達が旅立つとすれば必ず西へ向かうことになります。むしろ西方面の情報は積極的に収集しておく必要があるのですわ」
「へぇ、ジュエルはいろいろと考えているんだなぁ」
「……そこはバルス様にも考えていただきたいところなのですけど?」
みんなの意見を聞く限り、王女の主張は筋が通っていないようだ。大樹達も疑問に感じ、俺の捜索もしたかったことから、王国を出たらしい。
「それにしてもよくすんなり国を出られたね」
王女が嘘をついているなら、大樹達が国を出ることを簡単に許してくれるとは思えないんだが。
「ああ、うん。すんなり出してくれなかったぜ。……だから俺達、死んだことになってるんだ」
あまりに衝撃的な大樹の発言に、俺はしばし口を開くことができなかった……何それ!?
二人はまるで可哀相なものを見るような慈しみの瞳で大樹達を見つめていた……なんでだ?
パトリシアさんから見て右手に俺達が。反対側に大樹、エマリアさん達のパーティーが座っている。最初、候兄ちゃんとバルス兄貴は俺の両隣を断固主張したのだが、なぜかこの場にいる大半に即却下された……いろんな意味で、なんでだ?
現在、俺の両隣はリリアンとユーリが陣取っている。クロードが俺の隣に座ろうとしたのだが、候兄ちゃんとバルス兄貴がそれを見て激ギレしたためなしになった……いやだから、なんで?
……まさか席順だけであんなに時間を取られるとは思ってもみなかった。
それはともかく、しばらくしてようやく大樹達がゆっくりと頭を上げた。その表情は、俺が説明をしたほんの数十分で随分と老け込んだように見える……いやホント、だからなんでなの?
「大樹、大丈夫?」
「いや大丈夫ってお前……たった半年目を離した隙に、どんだけ死にかけてんだよ!?」
「何回? えーと……」
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「大陸横断してきたアタシ達より死にかけてるとか、あんたの危機管理能力はどうなってるのよ?」
「まあまあ、亜麻音ちゃん。これが真名部君の『響生クオリティー』ですから……」
「……低いクオリティーだな」
微笑を浮かべて亜麻音のフォローをする恭子ちゃんだったが、それを見ていたラクリシアさんは頬を引きつらせながらどうにかポツリと呟く。
彼の隣では、エマリアさんがどんよりとした雰囲気で項垂れていた。もう、だからなんで!?
「……ヒビキが異世界人。おとぎ話じゃないのね。つまり、それっていずれは……」
「うおおおおおおおおお! ヒビキイイイイイイ! 俺がそばにいなかったばかりに危険な目に遭わせちまってすまなかったあああああ! これからは俺がずっとそばにいでびゅうううう!?」
「いい加減学んでくださいませんか、バルス様?」
突然叫び出したバルス兄貴の顔面に、ジュエルさん渾身の裏拳が炸裂。ドタバタンと音を立ててバルス兄貴は椅子ごと倒れ落ちた……だ、大丈夫かな? 今、頭からいったような……。
「俺がそばにいればこんな目には遭わせなかったものを! 安心しろ、響生。これからは俺が片時も離れずに、そう、片時も離れずにそばにいて守ってやるからな! この際風呂もトイレも、ベッドインも全部俺がそばにいでぶごおおおおお!?」
何やら聞き取れないほどに早口でしゃべりだした候兄ちゃんだが、どういうわけか突然椅子から転げ落ちた……一瞬、ティーカップが候兄ちゃんの顔にめり込んだように見えたのは、何かの錯覚だろうか? ……うん、きっと気のせいだ。
というか、再会してからの候兄ちゃんのキャラが崩壊しているんだけど……。
「……本当に、生理的に無理だわ」
「ヒビキさん、元の世界で今までよく無事だったでありますねぇ」
パトリシアさん、表情こそ優しげな微笑を浮かべているものの、背中から怒りのオーラが迸っているように見えるんだけど……。クレアンナさんは面白おかしそうにニヤニヤしてるし……。
……パトリシアさんのティーカップが見当たらないけど……か、片付けただけだよね?
再会してからこっちバタバタとしまくる俺達だが、次は大樹達の旅の話を聞くことになった。
今さらだが、異世界召喚とか姉さんのこととか、全く関係のないエマリアさん達にも話を聞いてもらっている。
既に俺が仲間認定してしまっているし、ここまで来てもらっておいて彼らだけ蚊帳の外になどできるはずもなかった。
俺や大樹達が召喚されたこの世界の大陸の名前はユーティリスティナ大陸という。面積は地球でいうところの北アメリカ大陸ほど。
俺が降り立ったのは大陸東端の国、ハバラスティア王国だった。そして、大樹達が降り立ったのは、俺とは真逆に位置する大陸西端の国、クリューヌ王国。
ヒト種の王国で、ハバラスティア王国同様、世界的には中堅国家という認識だ。
大樹達は(本来俺もだが)クリューヌ王国によってこの世界に召喚されたらしい。
「俺達を召喚したのはクリューヌ王国の第二王女で……えーと、名前は……」
「レシィリアラ・フォン・レール・マルヴェーラだ」
「そうそうそれ! 名前長いから忘れちまったよ」
うっかり召喚主の名前を忘れた大樹に、候兄ちゃんが冷静にフォローしてくれた。
……よかった。候兄ちゃんがいつも通り、頼れるお兄さんに戻っている。
年齢は十四歳(今はもう十五歳かも)。実年齢よりも少し大人びて見える銀髪の美少女らしい。
「それで、王女様はどうして俺達をこの世界に召喚したの?」
「うーん、本当になんでなんだろうな……」
はっきりしない大樹の答えに俺は首を傾げた。大樹は眉根を寄せてどこか不機嫌そうで、それは亜麻音や恭子ちゃん、候兄ちゃんも同じだった。
「まさか教えてもらってないの?」
「いや、一応教えてもらってるんだぜ? ただ、その内容がなぁ……」
「『悪しき魔王を倒してください、勇者様』らしいわよ?」
「――は?」
言い淀む大樹の代わりに答えたのは亜麻音だ。馬鹿馬鹿しいと言わんばかりに大きく息をつく。
クリューヌの王女が言うには、王国の南に位置する『バランスティア魔国』の悪しき魔王が、クリューヌに攻めてくるらしい。か弱いヒト種の王国では太刀打ちできないと判断した王国は、異世界の勇者の力を借りようと俺達を召喚した……という話らしいのだが……。
「バランスティア魔国の魔王っていうと、その魔王って……神選職の魔王?」
俺のポツリと呟いた疑問に、パトリシアさんが頷き答えてくれる。
「大陸最大の国家、バランスティア魔国は魔族の国よ。そして魔国を治めているのは神選職『魔王』。私達『三界の賢者』よりもさらに在位期間の長い、世界最年長の神選職者が治めている国ね」
「……その魔王がクリューヌ王国へ侵攻しようとしているってこと?」
「ありえませんわ。あの国がクリューヌ王国を襲ったところで何のメリットもありませんもの」
ジュエルさんがきっぱりと否定した。パトリシアさんも同じ意見なのか首を縦に振っている。
バランスティア魔国は名実ともにこの世界の最大国家らしい。国土面積、食料自給率、圧倒的軍事力など、あらゆる点で他国を上回っており、今さら侵攻する必要などないそうだ。
「それに、バランスティアの魔王と言えば『賢王』『仁王』で有名よ。意味が分からないわ」
パトリシアさんからの追加情報で余計意味が分からなくなった。ついでとばかりにクレアンナさんが大陸の世界地図を広げてくれた。それを見ながら、エマリアさんが怪訝そうに話し出す。
「バランスティアとクリューヌの間には、エルフ三大国家のひとつ『グリーニア王国』の大森林が広がっていたはずよ。クリューヌ侵攻をするなら、まずあの国を越えなきゃいけない。でもそんなこと、グリーニアが認めるはずないだろうし、あの国と戦争するとなればバランスティアといえども被害は少なくないはずだわ。クリューヌ侵攻なんてむしろ損じゃない?」
地図を見ると、バランスティア魔国の形状は地球のアフリカ大陸によく似ていた。かの国が接しているのは北のグリーニア王国のみで、他は全て海に面している。エルフの大森林は陸路には向いていないこともあり、この国の主な貿易手段は海路らしい。
「そういえば、以前はクリューヌとも取引があったはずですが、ここ数年はクリューヌ側から貿易を拒否されるようになったと聞いていますわ……何か関係があるのでしょうか?」
「ジュエルさん、大陸の反対側のことなのによく知ってるね」
「ローウェルは大陸東端の冒険者ギルドですもの。冒険者達が旅立つとすれば必ず西へ向かうことになります。むしろ西方面の情報は積極的に収集しておく必要があるのですわ」
「へぇ、ジュエルはいろいろと考えているんだなぁ」
「……そこはバルス様にも考えていただきたいところなのですけど?」
みんなの意見を聞く限り、王女の主張は筋が通っていないようだ。大樹達も疑問に感じ、俺の捜索もしたかったことから、王国を出たらしい。
「それにしてもよくすんなり国を出られたね」
王女が嘘をついているなら、大樹達が国を出ることを簡単に許してくれるとは思えないんだが。
「ああ、うん。すんなり出してくれなかったぜ。……だから俺達、死んだことになってるんだ」
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