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第7章『たまにはゆっくり、旅館でいい気分♪/吸血女帝ココアの章』
第246話 マスター×"マスター"(3)
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「ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ。フランスの小説家にして、サイエンス・フィクションの開祖にして、またはSFの父とも呼ばれる彼は、このような名言を残している。
----"人間が想像できることは、人間が必ず実現できる"ってね」
赤坂さんは、高らかにそう語っていた。
「どんなスキルやアイテムを使えばそのようなことが出来るのか分からないし、なんでそんな事をするのか目的はちっとも分からないけど----」
「ちょっ、ちょっと待って!」
俺は、赤坂さんの言葉を遮るように、大きな声で口を挟む。
「人間が、NPCに? あの、ダンジョンの中にいる、人の姿をした何かが、元は人間だと?」
「信じられないかい?」
「人間と猿を見て、祖先が同じだから同じ人であると認識しろ、と言われるくらいには、信じられませんね」
信じられないな、本当に。
あのNPCが……元は人間、なのかも知れないだなんて。
俺の頭の中では、どんなに考えても、NPCは、人ではない何か、としか思えない。
鴉の色が黒色のように、「1+1=2」が正しい数式のように、俺の中ではどんなに考えても、「NPCは人間ではない」と、そうとしか思えないのである。
「いやいや、そんな。それは、あくまでも赤坂さんの推測であって、本当はそうじゃない、とかは?」
「証拠はないけれども、ヨーロッパ国の人間を誰1人として見つけることが出来ず、代わりにヨーロッパ系のNPCを大量に見つけた。いきなり大量のNPCが出てきたというよりも、人間をNPC化させたと考えた方が楽じゃない?」
「それは……」
「私も信じたい訳ではないけどね」と、赤坂さんはそう答えた。
「さっきの卓球場で、君は最後、ファイントちゃんが2人になったのを見たはずだ」
「あぁ、確かに見たな」
なんか、いきなりファイントが2人になったみたいで、俺としては未だにどうやったのか分からないんだけど。
「恐らく、彼女は物凄く速く動いて、その残像に【再起の死神】という生命を与える能力で、2人になったんじゃないかな?」
「残像に、命を与える……? そんなとんでもない事が?」
いやいや、そんな事が出来るようになったの、ファイントちゃんってば……。
残像を実体化させるだなんて、反則的ですよ、本当。
「"人間が想像できることは、人間が必ず実現できる"。さっきも言ったはずだよね?」
「フランスの小説家の言葉、でしたっけ?」
「そうそう、彼は自分の作品内でこう語ってる」
----"可能性の範囲内にあることはすべて実現されるべきだし、きっと実現される"。
人間が考え得ることが出来る事は、たとえその時は荒唐無稽であり、実現できるだなんて不可能にも思えるかもしれない。
けれども、人間はその不可能を可能に変えて、やがて実現させられる。
「この現代ダンジョン世界において、『出来ない』って事は存在しない。例え、あり得ないようなモノであっても、必ずなにかしらで実現される。だからこそ、私達は備えておくべきなんだよ」
「備えるって、何に?」
「その実現させられた何かに、飲み込まれないように」
赤坂さんは言いたい事は言ったとばかりに、そのまま卓球場へと帰って行ってしまう。
「NPCが、人間……」
俺は、少し考えてみる。
人間が死ぬと、それは死体であり、それが動き出したとしてもただのゾンビでしかない。
NPCとは人間ではない、人の姿をした、魂を持たない何か。
俺はそう認識しているし、多くの人間がそう認識している。
恐らくは、この現代ダンジョン世界で、神様がくれたのは冒険者としての職業の力だけではない。
"NPCだと認識する能力"、そういうのも全ての人間は知らず知らずのうちに手に入れてるのだ。
ならば、仮に、「もし仮に」という仮定の話だが。
自身をNPCだと催眠をかけさせ、その人間を見る者全てに「その人間はNPCである」と錯覚させることが出来れば----
「それが可能なら、人間をNPCに出来る、のかも?」
そう、俺は考えて----すぐさま、否定する。
何故なら、メリットが何一つないからだ。
わざわざ自らを「あなたは人間ではありません、NPCです」という暗示を、物凄く強くかけて、その上でそれを見ている相手には「彼は人間ではありません、NPCです」というように見える暗示の迷彩服を着せる。
----そこまで強く、人間をNPCにする意味が分からない。
それに、赤坂さんの話通りだとすれば、ヨーロッパ国にいる人達が、ほぼ全員NPCにかけられているんだろう?
だとすれば、その暗示をかける人数は何百人何千人規模ではなく、何万人、下手すれば何十万何百万人にかけなければならないんだぞ?
本当、何がしたいのか全く分からん。
「あぁ、変な事を考えるべきではないな」
今、考えるべきなのは、めちゃくちゃ厄介な能力を持つノネックの対処である。
俺は「人間をNPCに変える」という、そんな敵がいるという想定を捨て、雪ん子達が居る卓球場へと行くのであった。
そして、俺はその後、赤坂さんの言葉を強く思い出すことになる。
----"人間が想像できることは、人間が必ず実現できる"。
俺が考えていた、人間をNPCに変えるという、そんなとんでもない事を実現する人間が居る事を。
(※)現在の彼ら彼女らの行動
・雪ん子、吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世、武装姫ヘミングウェイ
⇒みんなで温泉を堪能中
・佐鳥愛理、ビーワンちゃん、聖天使ファイント・ルシファー
⇒卓球台にて、バトル勃発中につき
・冴島渉、赤坂帆波
⇒「人間をNPC化する者の存在」と「ノネックへの注意」の2つを考えつつ、卓球場へ
・ダブルエム
⇒卓球を観戦中に、厄介な男が来たために旅館内で逃亡
・網走海渡
⇒ダブルエムを見つけたため、追跡中
----"人間が想像できることは、人間が必ず実現できる"ってね」
赤坂さんは、高らかにそう語っていた。
「どんなスキルやアイテムを使えばそのようなことが出来るのか分からないし、なんでそんな事をするのか目的はちっとも分からないけど----」
「ちょっ、ちょっと待って!」
俺は、赤坂さんの言葉を遮るように、大きな声で口を挟む。
「人間が、NPCに? あの、ダンジョンの中にいる、人の姿をした何かが、元は人間だと?」
「信じられないかい?」
「人間と猿を見て、祖先が同じだから同じ人であると認識しろ、と言われるくらいには、信じられませんね」
信じられないな、本当に。
あのNPCが……元は人間、なのかも知れないだなんて。
俺の頭の中では、どんなに考えても、NPCは、人ではない何か、としか思えない。
鴉の色が黒色のように、「1+1=2」が正しい数式のように、俺の中ではどんなに考えても、「NPCは人間ではない」と、そうとしか思えないのである。
「いやいや、そんな。それは、あくまでも赤坂さんの推測であって、本当はそうじゃない、とかは?」
「証拠はないけれども、ヨーロッパ国の人間を誰1人として見つけることが出来ず、代わりにヨーロッパ系のNPCを大量に見つけた。いきなり大量のNPCが出てきたというよりも、人間をNPC化させたと考えた方が楽じゃない?」
「それは……」
「私も信じたい訳ではないけどね」と、赤坂さんはそう答えた。
「さっきの卓球場で、君は最後、ファイントちゃんが2人になったのを見たはずだ」
「あぁ、確かに見たな」
なんか、いきなりファイントが2人になったみたいで、俺としては未だにどうやったのか分からないんだけど。
「恐らく、彼女は物凄く速く動いて、その残像に【再起の死神】という生命を与える能力で、2人になったんじゃないかな?」
「残像に、命を与える……? そんなとんでもない事が?」
いやいや、そんな事が出来るようになったの、ファイントちゃんってば……。
残像を実体化させるだなんて、反則的ですよ、本当。
「"人間が想像できることは、人間が必ず実現できる"。さっきも言ったはずだよね?」
「フランスの小説家の言葉、でしたっけ?」
「そうそう、彼は自分の作品内でこう語ってる」
----"可能性の範囲内にあることはすべて実現されるべきだし、きっと実現される"。
人間が考え得ることが出来る事は、たとえその時は荒唐無稽であり、実現できるだなんて不可能にも思えるかもしれない。
けれども、人間はその不可能を可能に変えて、やがて実現させられる。
「この現代ダンジョン世界において、『出来ない』って事は存在しない。例え、あり得ないようなモノであっても、必ずなにかしらで実現される。だからこそ、私達は備えておくべきなんだよ」
「備えるって、何に?」
「その実現させられた何かに、飲み込まれないように」
赤坂さんは言いたい事は言ったとばかりに、そのまま卓球場へと帰って行ってしまう。
「NPCが、人間……」
俺は、少し考えてみる。
人間が死ぬと、それは死体であり、それが動き出したとしてもただのゾンビでしかない。
NPCとは人間ではない、人の姿をした、魂を持たない何か。
俺はそう認識しているし、多くの人間がそう認識している。
恐らくは、この現代ダンジョン世界で、神様がくれたのは冒険者としての職業の力だけではない。
"NPCだと認識する能力"、そういうのも全ての人間は知らず知らずのうちに手に入れてるのだ。
ならば、仮に、「もし仮に」という仮定の話だが。
自身をNPCだと催眠をかけさせ、その人間を見る者全てに「その人間はNPCである」と錯覚させることが出来れば----
「それが可能なら、人間をNPCに出来る、のかも?」
そう、俺は考えて----すぐさま、否定する。
何故なら、メリットが何一つないからだ。
わざわざ自らを「あなたは人間ではありません、NPCです」という暗示を、物凄く強くかけて、その上でそれを見ている相手には「彼は人間ではありません、NPCです」というように見える暗示の迷彩服を着せる。
----そこまで強く、人間をNPCにする意味が分からない。
それに、赤坂さんの話通りだとすれば、ヨーロッパ国にいる人達が、ほぼ全員NPCにかけられているんだろう?
だとすれば、その暗示をかける人数は何百人何千人規模ではなく、何万人、下手すれば何十万何百万人にかけなければならないんだぞ?
本当、何がしたいのか全く分からん。
「あぁ、変な事を考えるべきではないな」
今、考えるべきなのは、めちゃくちゃ厄介な能力を持つノネックの対処である。
俺は「人間をNPCに変える」という、そんな敵がいるという想定を捨て、雪ん子達が居る卓球場へと行くのであった。
そして、俺はその後、赤坂さんの言葉を強く思い出すことになる。
----"人間が想像できることは、人間が必ず実現できる"。
俺が考えていた、人間をNPCに変えるという、そんなとんでもない事を実現する人間が居る事を。
(※)現在の彼ら彼女らの行動
・雪ん子、吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世、武装姫ヘミングウェイ
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⇒卓球台にて、バトル勃発中につき
・冴島渉、赤坂帆波
⇒「人間をNPC化する者の存在」と「ノネックへの注意」の2つを考えつつ、卓球場へ
・ダブルエム
⇒卓球を観戦中に、厄介な男が来たために旅館内で逃亡
・網走海渡
⇒ダブルエムを見つけたため、追跡中
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