259 / 350
第7章『たまにはゆっくり、旅館でいい気分♪/吸血女帝ココアの章』
第245話 マスター×"マスター"(2)
しおりを挟む
卓球をしていた、うちのファイントと、【三大堕落】の佐鳥愛理とビーワンちゃん。
それを観戦していた赤坂帆波は、俺のことを見つけると、ニコリと笑いながら、こちらへと歩いてやってくる。
「やぁ、冴島渉くん。会えて嬉しいよ。
ちゃんと地獄の主サタンを救い出せて、良かったね」
「あぁ、エリカのおかげで、融合召喚獣として助け出せてよかったよ」
赤坂さんは地獄の主サタンとなってしまったファイントを助け出すために、協力してくれた恩人だ。
正確には、彼女の配下である【三大堕落】の1人、冴島・D・エリカがファイントの融合素材となってくれたおかげで、ファイントを助け出すことが出来たのだ。
赤坂さんがエリカをくれなければ、未だにファイントを救い出せなかったと思うと……そう言う意味では、彼女は大恩人なのである。
「(まぁ、その時はこんな悪魔の腕ではなかった気がするけど)」
なんらかのスキルの代償なので、今は追及すべき事ではないだろう。
「ちょうど良かった、卓球を観戦するだけなのも飽き飽きしてたんだ。
場所を変えよう。同じマスター同士で、色々と語り合わないかな?」
そうやって俺は、赤坂さんに連れられて、卓球場を後にした。
……後ろで、ファイントが何故か2人になってたんだけど、意味が分からないので無視する事としよう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「私達はね、ノネックと名乗る魔女を探しに来たんだよ」
卓球場から少し離れた廊下にて、俺と赤坂さんが話し合う事にした。
開口一番。
赤坂さんは、自らの目的をそう言ったのであった。
「私達の前に急に現れたその魔女さんは、この温泉旅館『神の家』に来るように行って来てね。
私の腕もこんな悪魔の腕になったままだし、佐鳥愛理ちゃん達と共にこの温泉旅館に来たら、たまたまファイントちゃんを見つけたから、気晴らしに卓球をしてたって感じかな?」
「そのノネックと名乗るヤツは、そんなに強いのか?」
「強いって言うか、恐ろしい、って感じかな? この悪魔の腕、いつもなら簡単に治せるんだよ」
赤坂さんはそれを実演するとばかりに、片方の足を悪魔の足に、毛深く黒い悪魔の足へと変える。
そしてその足を、すぐさま元のすべすべな人間の足へと戻していた。
「ノネックの能力の一番恐ろしいのは、恐らく状態異常やデバフの継続、って所だね。
私のこの悪魔の腕、便利だから頻繁に使っててね。攻撃力とかの戦闘能力は上がるんだけど、一応は【悪魔化】という状態異常の扱いなんだよ。鑑定してみて」
「えっと、どれどれ……」
===== ===== =====
【悪魔の腕】 変異装備アイテム
悪魔の力を宿した腕。装備者の戦闘能力を悪魔基準で強く上げる代わりに、魂を削る呪いのアイテム
===== ===== =====
「禁忌扱いの、呪いアイテムになってるんだけど……」
えっ、この人、そんな禁忌のアイテムを軽い気持ちで使ってんの?
魂を削るとか、ヤバくない?
「強い能力には、それだけデメリットもあるべき、ってのが私の持論でね。
まぁ、そういう持論はともかく----本来なら私の【奴隷商人】の力で、すぐさま戻すってのがいつものパターンなんだけど、それがどうしても使えない。恐らく、そういう状態異常を永遠に続けるってのが、ノネックの力だと私は考えてる」
攻撃力などの戦闘能力低下状態、デバフ。
それは戦いに置いて重要な局面を担い、自分達にかかると厄介な効果だ。
麻痺や眠り、そういったゲームで良く見る状態異常なんかも、同じように厄介な効果だ。
厄介な異常事態である、デバフや状態異常。
普通ならスキルや魔法などを使って解除したり、自然に治るまで待つのが普通だが、ノネックとの戦いに置いては、それが戦闘終了しても治ることもなく、永遠に続くって事かよ。
「えげつねぇ……」
「まぁ、最も突破口はある。ノネックの力でうちの佐鳥愛理ちゃんは魔力欠乏症という、魔力がないという症状を状態異常としてみなされてたんだけど、彼女が魔力回復ポーションをぶつけた瞬間、その症状が、状態異常が治ったんだ」
つまり、赤坂さんが言うノネックの力とは、こうだ。
彼女との戦いに置いては、なにかが低下するという状態異常やデバフは、全て永遠に継続という形に、"固定"されてしまう。
どんなスキルやアイテムでも治らない不治の病を、ノネックが触ったアイテムを使えば、一瞬にして治す事ができる。
状態異常悪化とその治療、そんな2つを両立させた存在、それがノネックの力。
「だから、この悪魔の腕も案外彼女に回復アイテムを触れさせれば、治るのかも知れない。それどころか、現代科学では完治が難しいと言われた認知症やら、手の施しようもない末期癌みたいな不治の病も、彼女さえいれば、全て解決するかもしれないんだ」
「まさに万能薬だね」と、彼女はそう語る。
「私は彼女の能力を【荒廃】と仮に名付けているんだけど、あの能力を頼りにしてこの温泉旅館に来たという訳さ。事情を説明したのは、君と協力する機会もあるかもしれないから、予め説明しておこうという、そういう心持ちだよ」
「助けてくれるだろう?」と、彼女が言うので、「分かったよ」と了承した。
……出来れば、その面倒な能力を持つノネックとやらとは相手したくはないんだけど、出るかもしれないし、気を付けておくべきだろうね。
「それで、そのノネックとやらは見つかったのか?」
「残念ながら、まだだよ。もし見つかっていたら、こんな悠長に話してないし、悪魔の腕のままにもしてないさ。案外、身体が痛むんだよ、これ」
「……分かった。こっちも気を付けとくよ」
雪ん子とか、多分相性最悪だろうな。
雪ん子の【オーバーロード】の力は、物凄く強い分、魔力もガンガン使うから、魔力欠乏症もすぐ発症させられて、負けそうな気がする。
知っておいて、損はないだろう。
「----ノネックは見つからなかったんだけど、彼女がここに私を呼んだ理由は分かった」
と、赤坂さんは冷静な口調で、「驚かないでね」と前置きして、俺に話し始める。
「君は、このヨーロッパ国で人、つまりは人間を見たかい? 勿論、私達以外で」
「いや、NPCは見たけど、人は見なかったような……」
もっとも、ソロモンとやらに夢の世界で話しかけられたせいで、ヨーロッパ国とやらを探索してないし。
俺が見たのは、この温泉旅館内で働く人達が、人間ではなく、NPCだって事くらいである。
「NPCってのは、人間に良く似た、人間ではない人達。彼らが人の姿をしているのに、私達が『人間ではない』とすぐ認識出来るのは、彼らには"魂がない"と言う事かな?」
「魂……」
「どんなにロボットが人に近付いたとしても、必ず人間はロボットであると認識できる。それは人間が魂を判別できる能力を、無意識的に持っているからだよ。
魂があるからこそ、人間は、生物たりうる。様々な定義があろうが、結局はそれに落ち着く。
ゲームで、プレイヤーとノンプレイヤーを瞬時に見分けられるように、全ては魂があるかどうか。感覚的に、能力的に、人はそれを見分ける力がある」
なんだか、偉い哲学的な話だな、おい……。
「NPCって、ダンジョンにいる襲ってこない魔物、くらいの印象なんだが」
「印象はそれで良いよ。私だって、哲学者でも、研究者でもないんだから、感覚的にそうなんじゃないかって言う話をしてるだけ。
----重要なのは、これから話す事について」
そんな、長い前置きをした後、赤坂さんはこう語った。
「この旅館、そしてヨーロッパ国に居た大量のNPC。
彼らが、元は人間だった、と私は考えてるんだよ」
(※)【荒廃】
荒廃ノネックが持つと思われる能力。能力名は、赤坂帆波が仮に付けたモノ
ノネックとの戦闘中、状態異常やデバフなどの能力低下状態を、戦闘が終わろうとも永遠に続けさせるという、固定させる能力。この能力にかかってしまうと、どんなアイテムや能力などでも解除が不能となる
一方で、ノネックの身体を触った回復アイテムであれば、どんなに効果が乏しいモノであろうとも、一瞬で回復させることが可能となり、赤坂帆波曰く「万能薬みたいな能力」とのこと
(※)NPC
ダンジョンなどで見られる、人の姿をした人ではない者達の事。生きている訳ではなく、冒険者からして見れば"襲ってこない魔物"程度の認識である
赤坂帆波曰く、全ての人間は彼らをNPCだと、本質的に見分ける能力が生まれつき備わっており、それには相手が魂を持ってないからだと考えている
それを観戦していた赤坂帆波は、俺のことを見つけると、ニコリと笑いながら、こちらへと歩いてやってくる。
「やぁ、冴島渉くん。会えて嬉しいよ。
ちゃんと地獄の主サタンを救い出せて、良かったね」
「あぁ、エリカのおかげで、融合召喚獣として助け出せてよかったよ」
赤坂さんは地獄の主サタンとなってしまったファイントを助け出すために、協力してくれた恩人だ。
正確には、彼女の配下である【三大堕落】の1人、冴島・D・エリカがファイントの融合素材となってくれたおかげで、ファイントを助け出すことが出来たのだ。
赤坂さんがエリカをくれなければ、未だにファイントを救い出せなかったと思うと……そう言う意味では、彼女は大恩人なのである。
「(まぁ、その時はこんな悪魔の腕ではなかった気がするけど)」
なんらかのスキルの代償なので、今は追及すべき事ではないだろう。
「ちょうど良かった、卓球を観戦するだけなのも飽き飽きしてたんだ。
場所を変えよう。同じマスター同士で、色々と語り合わないかな?」
そうやって俺は、赤坂さんに連れられて、卓球場を後にした。
……後ろで、ファイントが何故か2人になってたんだけど、意味が分からないので無視する事としよう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「私達はね、ノネックと名乗る魔女を探しに来たんだよ」
卓球場から少し離れた廊下にて、俺と赤坂さんが話し合う事にした。
開口一番。
赤坂さんは、自らの目的をそう言ったのであった。
「私達の前に急に現れたその魔女さんは、この温泉旅館『神の家』に来るように行って来てね。
私の腕もこんな悪魔の腕になったままだし、佐鳥愛理ちゃん達と共にこの温泉旅館に来たら、たまたまファイントちゃんを見つけたから、気晴らしに卓球をしてたって感じかな?」
「そのノネックと名乗るヤツは、そんなに強いのか?」
「強いって言うか、恐ろしい、って感じかな? この悪魔の腕、いつもなら簡単に治せるんだよ」
赤坂さんはそれを実演するとばかりに、片方の足を悪魔の足に、毛深く黒い悪魔の足へと変える。
そしてその足を、すぐさま元のすべすべな人間の足へと戻していた。
「ノネックの能力の一番恐ろしいのは、恐らく状態異常やデバフの継続、って所だね。
私のこの悪魔の腕、便利だから頻繁に使っててね。攻撃力とかの戦闘能力は上がるんだけど、一応は【悪魔化】という状態異常の扱いなんだよ。鑑定してみて」
「えっと、どれどれ……」
===== ===== =====
【悪魔の腕】 変異装備アイテム
悪魔の力を宿した腕。装備者の戦闘能力を悪魔基準で強く上げる代わりに、魂を削る呪いのアイテム
===== ===== =====
「禁忌扱いの、呪いアイテムになってるんだけど……」
えっ、この人、そんな禁忌のアイテムを軽い気持ちで使ってんの?
魂を削るとか、ヤバくない?
「強い能力には、それだけデメリットもあるべき、ってのが私の持論でね。
まぁ、そういう持論はともかく----本来なら私の【奴隷商人】の力で、すぐさま戻すってのがいつものパターンなんだけど、それがどうしても使えない。恐らく、そういう状態異常を永遠に続けるってのが、ノネックの力だと私は考えてる」
攻撃力などの戦闘能力低下状態、デバフ。
それは戦いに置いて重要な局面を担い、自分達にかかると厄介な効果だ。
麻痺や眠り、そういったゲームで良く見る状態異常なんかも、同じように厄介な効果だ。
厄介な異常事態である、デバフや状態異常。
普通ならスキルや魔法などを使って解除したり、自然に治るまで待つのが普通だが、ノネックとの戦いに置いては、それが戦闘終了しても治ることもなく、永遠に続くって事かよ。
「えげつねぇ……」
「まぁ、最も突破口はある。ノネックの力でうちの佐鳥愛理ちゃんは魔力欠乏症という、魔力がないという症状を状態異常としてみなされてたんだけど、彼女が魔力回復ポーションをぶつけた瞬間、その症状が、状態異常が治ったんだ」
つまり、赤坂さんが言うノネックの力とは、こうだ。
彼女との戦いに置いては、なにかが低下するという状態異常やデバフは、全て永遠に継続という形に、"固定"されてしまう。
どんなスキルやアイテムでも治らない不治の病を、ノネックが触ったアイテムを使えば、一瞬にして治す事ができる。
状態異常悪化とその治療、そんな2つを両立させた存在、それがノネックの力。
「だから、この悪魔の腕も案外彼女に回復アイテムを触れさせれば、治るのかも知れない。それどころか、現代科学では完治が難しいと言われた認知症やら、手の施しようもない末期癌みたいな不治の病も、彼女さえいれば、全て解決するかもしれないんだ」
「まさに万能薬だね」と、彼女はそう語る。
「私は彼女の能力を【荒廃】と仮に名付けているんだけど、あの能力を頼りにしてこの温泉旅館に来たという訳さ。事情を説明したのは、君と協力する機会もあるかもしれないから、予め説明しておこうという、そういう心持ちだよ」
「助けてくれるだろう?」と、彼女が言うので、「分かったよ」と了承した。
……出来れば、その面倒な能力を持つノネックとやらとは相手したくはないんだけど、出るかもしれないし、気を付けておくべきだろうね。
「それで、そのノネックとやらは見つかったのか?」
「残念ながら、まだだよ。もし見つかっていたら、こんな悠長に話してないし、悪魔の腕のままにもしてないさ。案外、身体が痛むんだよ、これ」
「……分かった。こっちも気を付けとくよ」
雪ん子とか、多分相性最悪だろうな。
雪ん子の【オーバーロード】の力は、物凄く強い分、魔力もガンガン使うから、魔力欠乏症もすぐ発症させられて、負けそうな気がする。
知っておいて、損はないだろう。
「----ノネックは見つからなかったんだけど、彼女がここに私を呼んだ理由は分かった」
と、赤坂さんは冷静な口調で、「驚かないでね」と前置きして、俺に話し始める。
「君は、このヨーロッパ国で人、つまりは人間を見たかい? 勿論、私達以外で」
「いや、NPCは見たけど、人は見なかったような……」
もっとも、ソロモンとやらに夢の世界で話しかけられたせいで、ヨーロッパ国とやらを探索してないし。
俺が見たのは、この温泉旅館内で働く人達が、人間ではなく、NPCだって事くらいである。
「NPCってのは、人間に良く似た、人間ではない人達。彼らが人の姿をしているのに、私達が『人間ではない』とすぐ認識出来るのは、彼らには"魂がない"と言う事かな?」
「魂……」
「どんなにロボットが人に近付いたとしても、必ず人間はロボットであると認識できる。それは人間が魂を判別できる能力を、無意識的に持っているからだよ。
魂があるからこそ、人間は、生物たりうる。様々な定義があろうが、結局はそれに落ち着く。
ゲームで、プレイヤーとノンプレイヤーを瞬時に見分けられるように、全ては魂があるかどうか。感覚的に、能力的に、人はそれを見分ける力がある」
なんだか、偉い哲学的な話だな、おい……。
「NPCって、ダンジョンにいる襲ってこない魔物、くらいの印象なんだが」
「印象はそれで良いよ。私だって、哲学者でも、研究者でもないんだから、感覚的にそうなんじゃないかって言う話をしてるだけ。
----重要なのは、これから話す事について」
そんな、長い前置きをした後、赤坂さんはこう語った。
「この旅館、そしてヨーロッパ国に居た大量のNPC。
彼らが、元は人間だった、と私は考えてるんだよ」
(※)【荒廃】
荒廃ノネックが持つと思われる能力。能力名は、赤坂帆波が仮に付けたモノ
ノネックとの戦闘中、状態異常やデバフなどの能力低下状態を、戦闘が終わろうとも永遠に続けさせるという、固定させる能力。この能力にかかってしまうと、どんなアイテムや能力などでも解除が不能となる
一方で、ノネックの身体を触った回復アイテムであれば、どんなに効果が乏しいモノであろうとも、一瞬で回復させることが可能となり、赤坂帆波曰く「万能薬みたいな能力」とのこと
(※)NPC
ダンジョンなどで見られる、人の姿をした人ではない者達の事。生きている訳ではなく、冒険者からして見れば"襲ってこない魔物"程度の認識である
赤坂帆波曰く、全ての人間は彼らをNPCだと、本質的に見分ける能力が生まれつき備わっており、それには相手が魂を持ってないからだと考えている
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
死んでないのに異世界に転生させられた
三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。
なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない)
*冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。
*カクヨム、アルファポリスでも投降しております
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
戦闘狂の水晶使い、最強の更に先へ
真輪月
ファンタジー
お気に入り登録をよろしくお願いします!
感想待ってます!
まずは一読だけでも!!
───────
なんてことない普通の中学校に通っていた、普通のモブAオレこと、澄川蓮。……のだが……。
しかし、そんなオレの平凡もここまで。
ある日の授業中、神を名乗る存在に異世界転生させられてしまった。しかも、クラスメート全員(先生はいない)。受験勉強が水の泡だ。
そして、そこで手にしたのは、水晶魔法。そして、『不可知の書』という、便利なメモ帳も手に入れた。
使えるものは全て使う。
こうして、澄川蓮こと、ライン・ルルクスは強くなっていった。
そして、ラインは戦闘を楽しみだしてしまった。
そしていつの日か、彼は……。
カクヨムにも連載中
小説家になろうにも連載中
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる