俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政

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第6章『ファイントは常に地獄に居る/覚醒ファイントの章』

第235話 覚醒幽鬼VS新生ファイント(2)

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「----さぁ、早く敗北まけを認めるべきでは?」

 堂々と、ファイントはそう言い放つ。

【いや、まだでクルック~!】

 覚醒幽鬼はそう言って、自らに再び手で触れる。

【こちらにはまだ、奥の手・・・が残ってるでクルック~!】
「奥の手……?」

 ゴキゴキッと、覚醒幽鬼の身体が大きく変化していく。

 6本の腕はさらに太く、それでいて穢れを知らない真っ白な肌に。
 兜を押し上げるようにして髪はどんどん伸び、そしてその色は青々しい緑色に変わっていた。
 見上げるように巨体となった覚醒幽鬼、その一番の変化は鎧の胸部分にある時計盤、そこに大きく文字が刻まれていたのである。

 ----【大根】、と。

「なるほど、ね♪ 【大根】の職業の相手を倒すのではなく、"取り込んだ・・・・・"と」

 幽鬼カルタフィルスが消滅したように見えたのは、間違いだったらしい。
 正しくは、『ベンチャーちゃん』の身体を完全に乗っ取っていたこの【鳩時計】の力が、その身の中に幽鬼カルタフィルスを取り込んでいたのだ。

「なるほど、永遠に復活する幽鬼カルタフィルス。それの対処法としては、これは最適だな」
「むぅ! ご主人ったら、敵ちゃんを褒めるなんて! もっと、もーっと、新しく進化したファイントちゃんを褒めるべきだよね!」

 むぎゅーっと、駄々をこねる子供のように、腕を組んで抗議するファイント。
 ……あなた、なんかキャラが変わってません?
 そんな雪ん子を思わせるような、駄々っ子キャラでしたっけ?

【さらに今! 【大根】の最強の技を、【鳩時計】でさらに芸術的に高める!】

 髪がうねうねと、さらに大きく伸び始め、そしてその先端に鳩がつく。
 そんな髪が何本、何十本……いや、何万本もの多さで増えていく。


【【大根】究極形態スキル、【連獅子大根葉】! そして、【時喰いの鳩】!
 大根の葉っぱの先に取り付けられたるは、1匹1匹が相手の時間を喰い尽くす強力な鳩達! 鳩達に時間を喰らい尽くされた者は、動くことも、感じる事も出来ない、死者となる! この究極の力であなた達を倒し、このダンジョンの所有権を手にし、やがては世界を鳩時計に変えてやるでクルック~!!】
「じゃあ、そんな事を止めさせましょう、っと♪」


 ぽんっ!


 いつの間にか、ファイントは覚醒幽鬼の近くに移動しており、彼女の大きな身体を触れた。

 すると、どうした事だろうか?
 覚醒幽鬼の身体が、ぷるぷる震え始めたのである。

【なっ……! 我が完璧なる鳩時計ボディが、不調をっ……?!】

 震え出した覚醒幽鬼の身体、そこから"『ベンチャーちゃん』の身体が落ちてきたのである"。
 まるで、するーりっ、と滑る落ちるようにして、覚醒幽鬼の身体から『ベンチャーちゃん』、花弁千夜葉の身体が飛び出てきたのである。

【我が身体を支える、重要人物が、クルック~?!】
「私のスキル【再起の死神】は、生命を管理するスキル☆ 私の力さえあれば、死者ですら嬉しそうに飛び跳ねて、笑いだす♪ まっ、そんな難しくはなくて、ただ花弁千夜葉という人間にかかっていたルトナウムを取っ払っただけ、それだけだよ♪ 一応、幽鬼カルタフィルスの方は残しておいたけどね☆」
【ばっ、バカな?! 魂に染み込んで落ちなくなったルトナウムを、触れただけで落とすだなんて、クルック~?!】

 覚醒幽鬼は【あり得ないっ!】と叫んでいるが、ファイントの方は知った事ではないと言わんばかりだ。
 彼女からして見れば、「出来るんだからしてる」みたいな感覚なのだろう。

「----でもまぁ、これで【分解再構築オーバーホール】も使えなくなったし、基となる花弁千夜葉という幽鬼を失った。つまりは、あなたは、ただ部品として幽鬼カルタフィルスを取り込んだだけの、ただの黒鬼になった訳ですね☆」


 ===== ===== =====
 《鳩時計》覚醒幽鬼から 核となる 【花弁千夜葉】が 摘出されました
 特殊スキル【分解再構築オーバーホール】が 使用不能となりました
 《鳩時計》覚醒幽鬼は 《鳩時計》黒鬼へ 変化しました

  【《鳩時計》黒鬼】 レベル;?
 全ての世界に快適な鳩の鳴き声と共に時刻を告げる世界が閉じ込められていた【世界球体=鳩時計世界=】の力を得た、黒鬼の召喚獣。倒すと、プラーナ系統職業の1つ、【鳩時計】を使用することが出来るようになる
 手にした時計の長針を模した武器を相手に刺す事によって、生命の流れを操作して、行動を遅くしたり早くしたりすることが出来る。また、頭の上にある鳩が鳴くことで、周囲の生物の体内時計に干渉して、相手の時間を止める事が出来る
 ===== ===== =====


【私の、世界を鳩時計にする計画がぁ!!】
「幽鬼カルタフィルスの【大根】では、それは無理だね☆ 元々、【分解再構築】は【鍛冶職人】たる花弁千夜葉の力あってこその能力で、それを失った今、世界を鳩時計にしちゃうなんて野望は叶わない☆」

 ガクッと、覚醒幽鬼から、黒鬼へと変化した敵は俯いていた。

【だっ、だがしかし! まだ【時喰いの鳩】は残ってるでクルック~! こうなれば、そちらの時間を止めてやるでクルック~!】
「その鳩達なら、飛んでますよ☆」

 と、ファイントはそう言う。
 彼女の指差す先では、大根の葉っぱの先に取り付けられていた鳩達、つまりは時間を喰らう【時喰いの鳩】達が、自由気ままに空を飛んでいた。

「鳩達は、私の【再起の死神】の効果で、本物の鳩にしておきましたよ☆ あなたの指示に従う鳩は、もうどこにもいないね♪」
【ばっ、バカな!? 鳩達がぁ~!】
「----さて、それでは止めと行きますかね♪」

 すーっ、と彼女は指を1本立てる。
 その指の先に光が集まって行き、そしてそれは小さな爆発を起こす。

「宇宙は、星は、常に爆発から生まれる。惑星のエネルギー、その破壊力、感じなさい?」
【まだ、我が計画は止まらないでクルック~!
 世界を鳩時計に! そんな野望を止めるなど、【鳩時計】は許さない! 何故ならそう、鳩時計こそ至高な物なのだから!】

 やぶれかぶれと言った様子で、最後の特攻をかける《鳩時計》黒鬼。
 太い6本の腕を乱雑に振るいながら、ファイントに攻撃を仕掛ける。

 そんな黒鬼の攻撃を避け、ファイントは相手の胸に、立てていた指を突き立てる。

「スキル【星の王】----そして、強力な破壊技! 星の破壊力を、喰らいなさいな☆」

 ファイントの指から放たれた小さな光、それは黒鬼の身体に触れると共に破裂する。
 破裂すると共に、黒鬼の身体はあちらこちらへと引っ張られていく。

 腕は真後ろへ、腹は真上へ、そして足は前へ。
 黒鬼の身体の臓器に至るまで、色々な方向へと引っ張られ、膨張していく。

 ----ぱんっ!!

 黒鬼は呆気なく、弾け飛ぶのであった。


 ===== ===== =====
 【《鳩時計》黒鬼】を 撃破しました
 プラーナ系統職業【鳩時計】が 解放されます
 ===== ===== =====


「よ~し☆ 敵も倒しましたし、帰りましょ☆ ご主人♪」

 腕を組み、まるで恋人かと思うくらいの距離間。
 そして、ファイントを無事に取り戻した俺は、そのまま家へと帰っていくのであった----。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「素晴らしいっ! まさに主人公級の覚醒ちゃん、ですね!」

 そんなファイントと覚醒幽鬼との戦闘を見て、心躍らせる人物が居た。
 誰あろう、ビーワンちゃんである。

 彼女は雪ん子を【偽りの姫君】によって、手助けできない状況にして。
 《鳩時計》覚醒幽鬼になる、花弁千夜葉を冴島渉達の方へと誘導して。
 
 そんな絶望的な状況下で、どういった希望が見えるのかを、彼女は魔力映像記録カメラを用いて、記録していたのだ。

 結果は、上々。

 まさかただ勝つだけでなく、覚醒幽鬼の中から、基となった花弁千夜葉を回収するだなんて。

「覚醒幽鬼を倒せば、呪いを受ける。しかし、基となる花弁千夜葉を失ったことで、覚醒幽鬼ではなくなったことで呪いを受けなくなる。
 そんなの、"マスター"も観たことがないような、素晴らしい映像!」

 ビーワンちゃんは知っていた。

 "マスター"が、憂いている事を。
 その憂いている事の内容が、呪いを受けようとも----いや、呪いを受けるのを初めから想定して、【世界球体】回収に勤しむ、ダブルエムの行動である事を。

 そしてこの映像が、そんな"マスター"の憂いを解消してくれるかもしれないという事を。

「(覚醒幽鬼の呪い、あれは理不尽に殺されちゃったちゃん、な人々の憂いや悲しみの結晶。そんな悲しみや憂いを消す聖天使ファイント・ルシファーのスキル【再起の死神】。
 ルトナウムに侵食されて幽鬼状態となった相手をも戻す聖天使ファイント・ルシファーの、あの力……)」

 そして、自分に備わる【偽りの姫君】。

 これらを組み合わせれば、ビーワンちゃんの指示通りに、あの召喚獣を動かすことが出来る。
 召喚獣自身には無理だとしても、冴島渉に使えば良いだけ。
 それで、彼女の力は、ビーワンちゃんの意のままに操れるのだから。

「----聖天使ファイント・ルシファーの力をうまく活用できれば、覚醒幽鬼から安全に【世界球体】を取れちゃうちゃん、ですね!」

 ビーワンちゃんはしめしめ、と笑っていた。
 これで、覚醒幽鬼問題は、なんとかなる、と。

「(聖天使ファイント・ルシファー、彼女さえいれば倒したら呪いを受ける覚醒幽鬼なんて、遅るるに足らず!)」

 覚醒幽鬼問題が解決したついでにと、ビーワンちゃんはもう1つの問題にも手を付ける事にした。

「では、そんな覚醒幽鬼から呪いを受けてるダブルエムちゃん、の方も何とかするですよ!」
 
 覚醒幽鬼を倒し続け、呪いを受けまくってるダブルエム。
 その呪いを解くのに、最適な者がいるのだ。
 今まで使わなかったのは、解いてもまたすぐに覚醒幽鬼を倒して、呪いを受けるという悪循環になっていたから。

 その悪循環が消せるかもしれない今こそ、この者の出番である。

「さて、ではビーワンちゃんもビーワンちゃんも【三大堕落】の一員として、いくつか【世界球体】を貰ってるちゃん、なんですよね。そして、そんな中でも1つ、ダブルエムの呪いをなんとかする方法があるちゃうなんだよね。
 ----と言う訳で、頑張って行ってきて、ダブルエムの呪いをなんとかしてきなさい。
 私の部下である、【世界球体】を与えた鬼----【《ペンライト》小鬼】ちゃん♪」



(※)【再起の死神】
 聖天使ファイント・ルシファーが新たに得たスキルの1つ。生命を自由自在に与えたり、奪ったりする固有スキル
 生命の定義はファイントの匙加減に委ねられており、彼女自身は「魔力1つ=生命1つ」という考え方なので、ほぼ無限の生命を常に操れる状態にある。寿命は魔力1つ分で5年程度
 またこの能力を使えば、ルトナウムを受けて幽鬼状態となった者を元に戻すことも可能であり、死者を取り込んでいる覚醒幽鬼から中の幽鬼だけを取り除くなども出来る


(※)覚醒幽鬼問題
 倒すと、倒した相手に呪いを与える覚醒幽鬼に関わる問題の事
 今までは、呪いを受ける事前提に、ダブルエムが倒して、呪いを引き受けてきた。しかし、聖天使ファイント・ルシファーという、覚醒幽鬼を黒鬼へと変える能力の持ち主が出た事により、覚醒幽鬼との戦いを有利に進められると判断
 そのため、呪いを受けてきたダブルエムへの対策として、《ペンライト》小鬼が派遣される事となった
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