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第6章『ファイントは常に地獄に居る/覚醒ファイントの章』
第228話 冴島渉は見捨てない(2)
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「----ようこそっす、我が領域へ」
開口一番、冴島・D・エリカはほくそ笑みながら、そう地獄の主サタンに声をかけた。
そこは、【素材】担当である、冴島・D・エリカの領域であった。
その領域内には、大量の扉が浮かんでいた。
木製の扉、鉄の扉、豪華な装飾が施された扉、骨で作られた扉などなど……。
様々な、ありとあらゆる扉が、まるで可能性を示すかの如く、浮かんでいた。
「ここが、あなたの領域……変な所ね」
「地獄なんかよりかは、マシな所っすよ」
エリカはそう軽口を叩くと、ぱちんっと、指を鳴らす。
それと共に、地獄の主サタンの目の前に、ステータスウインドウのような透明の画面が現れる。
その透明の画面には、幾つものアンケート形式の質問が、ずらーっと並んでいた。
【1.このスキル【完全素材】を使うにあたり、消しておきたいスキルは何ですか?
2.融合するにあたり、なりたい種族はありますか? なければ、ざっくりとした希望でも構いません
3.あなたがなりたいのは、前衛派? 後衛派?
4.性別はそのままで良いですか?
5.ぶっちゃけ、この質問、答えるの面倒くさくないですか?】
とりあえず、5つ目までざっくりと見て行って、サタンはこれは答えられないと直感した。
なにせ、そんな質問がずらーっと、100問以上、続いているのだから。
「……ねぇ、これ。全部、答えないといけないのかしら?」
「あっ、それは単なる建前っす」
----パチンっ。
彼女が指を鳴らすと共に、地獄の主サタンの目の前に現れていた透明画面が消えていた。
「何事も、形から入るべきかな、と。ぶっちゃけて言えば、あとはイメージっすよ」
エリカは、そう告げた。
「私は、相手の思想を読み取り、それになるための手助けをする存在。あなたが、なりたい姿をしっかりと思い浮かべてくれれば、それを達成するための姿に、私の方が変わるんっす」
大きさも、力も、容姿も、能力も。
エリカは、何でもできると告げる。
「私は、そのなりたい姿が、どれだけしっかり描かれているかが、重要なんっす。
無敵や無双も、願うならば叶えましょう。しかしながら、敵が居ない『無敵』や、どんな相手にも勝つ『無双』----それをどういう手段でやるかを、ちゃんとイメージしてもらわないとならないっすけど」
「要は、イメージですよ」とエリカは、地獄の主サタンにそう尋ねる。
「さぁ、あなたはどうなりたいんっす?
悪の天使として天界を追放され、地獄を象徴する者とまで言われた、サタン----あなたの望む姿は?」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「まだ、かかりそうだな……」
ようやく魔力が回復して、落ち着いてきた俺は、ゆっくりとファイントとエリカが消えた、あの謎の球を見る。
大きな球体で、恐らくは2m近くはあろうかと言うもので……その形と、白色から、俺は1つの物を連想していた。
----卵、と。
「まぁ、新たな自分に生まれ変わるんだからな。そう思っても仕方ないか」
俺はそう言いつつ、役目を終えて消えかけているアイテム----【創世の縁筆】を見つめる。
「役には立ったが、まさか1回で消滅とは。こいつ、意外と苦労したのに」
【創世の縁筆】、これはファイントとの縁を取り戻すために使ったアイテム。
そう、あの《消しゴム付き鉛筆》黒鬼を倒して、手に入れたドロップアイテムだ。
《消しゴム付き鉛筆》黒鬼は、以前俺達が出会った【オーバーロード】の使い手の黒鬼。
相手から得たダメージを消したり、あるいは自分の力を何倍にも書き換えたりする、ほぼチートな能力の敵である。
【オーバーロード】の力を新たに得た雪ん子が居れば、楽勝かと考えていたら、甘かった。
「あいつ、"自分と相手の距離"を消してくるだなんてな」
ヤツの奥の手----確か、【距離消去】だっけ?
自らに到達するという距離の概念を消すことで、全ての攻撃は距離が存在しないため、黒鬼には届かない。
逆に、自分が攻撃する時だけ、距離を書き直して、攻撃する。
攻防一体と言うか、チート防御と言うか。
まぁ、最終的にはマルガリータのスキル【海の美声】によって、"歌の範囲から逃げられない"という彼女のルールの方が勝ち、歌を届かなくさせることを許さなくなったことで、【距離消去】を扱えなくなった黒鬼をココアが撃破した。
そして、その中のドロップアイテムの中に、【ありとあらゆる縁を繋ぎ直す】、そういうアイテムがあったのだ。
「使い所があって、良かった。本来はこれでファイントとの縁を書き直すだけのつもりだったんだが、まさか【三大堕落】のサポートを受けられるだなんてな」
本当、嬉しいぜ。
……ってか、長くない?
俺が気絶したのが何分かは分からんが、起きてから既に10分以上は待ってるぞ?
雪ん子達も来ないし、この白い卵みたいなの、本当に発動してるんだろうか?
「おっ……!!」
待っていたら、ようやく変化が訪れた。
白い光の卵ではなく、周囲の環境だが。
あの赤黒い、地獄のような空間が、徐々に土壁になっていく。
いや、"戻っていく"。
【地獄生成】という、地獄の主サタンを象徴するスキルの影響が消えて、元のダンジョンとしての壁が浮き彫りになっているのだ。
と言う事は----
「成功したようだな、ファイントも。エリカも」
冴島・D・エリカの持つスキルは、融合召喚獣になるために、相手のスキルを1つ消す必要がある。
ファイントと全く同じ顔をしたあの悪魔は、そのスキルを使って、地獄の主サタンの【地獄生成】を消去することが、赤坂帆波から命じられた任務だと言っていた。
それさえ出来れば、自分は後はどうなろうと構わない、とも言っていたな。
なんと、献身的な姿なのだろう。
「赤坂帆波は、『あれこそが、召喚獣の姿だよ』と冷静に言っていたが、俺には分からん」
1つの命令を、ただ愚直に守る存在。
それが、召喚獣。
奴隷かなにかの間違いじゃないだろうか?
雪ん子達を見ていると、ちょっぴり個性的……な少女とかにしか見えないのだが、やはり人間とは違う存在なんだと、改めて再認識させられたな。
そうして、どんどんと地獄が解除されて、元のダンジョンの姿に戻る中----
「(放送禁止用語)~~~~~~!!」
現れたのは、怒り心頭と言った様子の、幽鬼カルタフィルスであった。
(※)《消しゴム付き鉛筆》黒鬼
以前、冴島渉達の前に現れた黒鬼。【オーバーロード】系統職業の1つ、【消しゴム付き鉛筆】の使い手であると同時に、【創世の縁筆】をドロップさせた相手
ありとあらゆる物を消す能力と、自分の力を何倍にもするという、攻防一体を兼ね備えた職業の持ち主であり、黒鬼という鬼系統の召喚獣の中でも強敵な事も相まって、かなりの強さを誇る
自分の力を何倍にもして相手を攻撃する【×〇倍鉛筆】や、自分のダメージを消す【ダメージ消しゴム】、さらには自分に到達するであろう距離を消して全ての攻撃を届かなくする【距離消去】などが得意技
開口一番、冴島・D・エリカはほくそ笑みながら、そう地獄の主サタンに声をかけた。
そこは、【素材】担当である、冴島・D・エリカの領域であった。
その領域内には、大量の扉が浮かんでいた。
木製の扉、鉄の扉、豪華な装飾が施された扉、骨で作られた扉などなど……。
様々な、ありとあらゆる扉が、まるで可能性を示すかの如く、浮かんでいた。
「ここが、あなたの領域……変な所ね」
「地獄なんかよりかは、マシな所っすよ」
エリカはそう軽口を叩くと、ぱちんっと、指を鳴らす。
それと共に、地獄の主サタンの目の前に、ステータスウインドウのような透明の画面が現れる。
その透明の画面には、幾つものアンケート形式の質問が、ずらーっと並んでいた。
【1.このスキル【完全素材】を使うにあたり、消しておきたいスキルは何ですか?
2.融合するにあたり、なりたい種族はありますか? なければ、ざっくりとした希望でも構いません
3.あなたがなりたいのは、前衛派? 後衛派?
4.性別はそのままで良いですか?
5.ぶっちゃけ、この質問、答えるの面倒くさくないですか?】
とりあえず、5つ目までざっくりと見て行って、サタンはこれは答えられないと直感した。
なにせ、そんな質問がずらーっと、100問以上、続いているのだから。
「……ねぇ、これ。全部、答えないといけないのかしら?」
「あっ、それは単なる建前っす」
----パチンっ。
彼女が指を鳴らすと共に、地獄の主サタンの目の前に現れていた透明画面が消えていた。
「何事も、形から入るべきかな、と。ぶっちゃけて言えば、あとはイメージっすよ」
エリカは、そう告げた。
「私は、相手の思想を読み取り、それになるための手助けをする存在。あなたが、なりたい姿をしっかりと思い浮かべてくれれば、それを達成するための姿に、私の方が変わるんっす」
大きさも、力も、容姿も、能力も。
エリカは、何でもできると告げる。
「私は、そのなりたい姿が、どれだけしっかり描かれているかが、重要なんっす。
無敵や無双も、願うならば叶えましょう。しかしながら、敵が居ない『無敵』や、どんな相手にも勝つ『無双』----それをどういう手段でやるかを、ちゃんとイメージしてもらわないとならないっすけど」
「要は、イメージですよ」とエリカは、地獄の主サタンにそう尋ねる。
「さぁ、あなたはどうなりたいんっす?
悪の天使として天界を追放され、地獄を象徴する者とまで言われた、サタン----あなたの望む姿は?」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「まだ、かかりそうだな……」
ようやく魔力が回復して、落ち着いてきた俺は、ゆっくりとファイントとエリカが消えた、あの謎の球を見る。
大きな球体で、恐らくは2m近くはあろうかと言うもので……その形と、白色から、俺は1つの物を連想していた。
----卵、と。
「まぁ、新たな自分に生まれ変わるんだからな。そう思っても仕方ないか」
俺はそう言いつつ、役目を終えて消えかけているアイテム----【創世の縁筆】を見つめる。
「役には立ったが、まさか1回で消滅とは。こいつ、意外と苦労したのに」
【創世の縁筆】、これはファイントとの縁を取り戻すために使ったアイテム。
そう、あの《消しゴム付き鉛筆》黒鬼を倒して、手に入れたドロップアイテムだ。
《消しゴム付き鉛筆》黒鬼は、以前俺達が出会った【オーバーロード】の使い手の黒鬼。
相手から得たダメージを消したり、あるいは自分の力を何倍にも書き換えたりする、ほぼチートな能力の敵である。
【オーバーロード】の力を新たに得た雪ん子が居れば、楽勝かと考えていたら、甘かった。
「あいつ、"自分と相手の距離"を消してくるだなんてな」
ヤツの奥の手----確か、【距離消去】だっけ?
自らに到達するという距離の概念を消すことで、全ての攻撃は距離が存在しないため、黒鬼には届かない。
逆に、自分が攻撃する時だけ、距離を書き直して、攻撃する。
攻防一体と言うか、チート防御と言うか。
まぁ、最終的にはマルガリータのスキル【海の美声】によって、"歌の範囲から逃げられない"という彼女のルールの方が勝ち、歌を届かなくさせることを許さなくなったことで、【距離消去】を扱えなくなった黒鬼をココアが撃破した。
そして、その中のドロップアイテムの中に、【ありとあらゆる縁を繋ぎ直す】、そういうアイテムがあったのだ。
「使い所があって、良かった。本来はこれでファイントとの縁を書き直すだけのつもりだったんだが、まさか【三大堕落】のサポートを受けられるだなんてな」
本当、嬉しいぜ。
……ってか、長くない?
俺が気絶したのが何分かは分からんが、起きてから既に10分以上は待ってるぞ?
雪ん子達も来ないし、この白い卵みたいなの、本当に発動してるんだろうか?
「おっ……!!」
待っていたら、ようやく変化が訪れた。
白い光の卵ではなく、周囲の環境だが。
あの赤黒い、地獄のような空間が、徐々に土壁になっていく。
いや、"戻っていく"。
【地獄生成】という、地獄の主サタンを象徴するスキルの影響が消えて、元のダンジョンとしての壁が浮き彫りになっているのだ。
と言う事は----
「成功したようだな、ファイントも。エリカも」
冴島・D・エリカの持つスキルは、融合召喚獣になるために、相手のスキルを1つ消す必要がある。
ファイントと全く同じ顔をしたあの悪魔は、そのスキルを使って、地獄の主サタンの【地獄生成】を消去することが、赤坂帆波から命じられた任務だと言っていた。
それさえ出来れば、自分は後はどうなろうと構わない、とも言っていたな。
なんと、献身的な姿なのだろう。
「赤坂帆波は、『あれこそが、召喚獣の姿だよ』と冷静に言っていたが、俺には分からん」
1つの命令を、ただ愚直に守る存在。
それが、召喚獣。
奴隷かなにかの間違いじゃないだろうか?
雪ん子達を見ていると、ちょっぴり個性的……な少女とかにしか見えないのだが、やはり人間とは違う存在なんだと、改めて再認識させられたな。
そうして、どんどんと地獄が解除されて、元のダンジョンの姿に戻る中----
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現れたのは、怒り心頭と言った様子の、幽鬼カルタフィルスであった。
(※)《消しゴム付き鉛筆》黒鬼
以前、冴島渉達の前に現れた黒鬼。【オーバーロード】系統職業の1つ、【消しゴム付き鉛筆】の使い手であると同時に、【創世の縁筆】をドロップさせた相手
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自分の力を何倍にもして相手を攻撃する【×〇倍鉛筆】や、自分のダメージを消す【ダメージ消しゴム】、さらには自分に到達するであろう距離を消して全ての攻撃を届かなくする【距離消去】などが得意技
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