236 / 350
第6章『ファイントは常に地獄に居る/覚醒ファイントの章』
第224話 戦天女シルト×怪火ぬらりひょん
しおりを挟む
「うちのとっておきの、【召喚チェンジ】! 【戦天女シルト】×【怪火ぬらりひょん】ベストマッチフォーム!」
武装姫ヘミングウェイがくるりと一回転すると共に、彼女の身体が光に包まれる。
それと共に、彼女のツインテールの左側が光沢溢れる銀色に、右側が燃え上がる焔のような赤い髪へと変わる。
それだけではなく、両方の瞳には青い炎が宿っており、手には銀色の日本刀を手にしていた。
「じゃーん!! これこそ、武装姫ヘミングウェイの超強力なる姿なのですよ!
はぁはぁ♡♡ これから、こいつのベストマッチスキルを見せられるかと思うと、興奮で炎が鷹ぶるぅぅぅ♡♡」
彼女が悶える度に、両方の瞳の中で燃え上がる青い炎が大きくなり、そして大きく揺らめいていた。
「あなたがどんな(放送禁止用語)をやろうとも、私は"目的"を果たすためには負ける訳が行かないんですよ! この(放送禁止用語)女め!」
そう言って、幽鬼カルタフィルスは手を地面へと振れる。
「奥の手があるのは、(放送禁止用語)なあなただけではありません!
見せましょう! この私の奥義、【大根】奥義! 【未練爆発みぞれ鍋】!!」
そう言うと共に、幽鬼カルタフィルスの手から、大量の大根おろしがどんどん溢れるように彼女の身体から出て来る。
彼女の身体の何倍もの量の大根おろしが、幽鬼カルタフィルスの足元で山のように積み上がっていく。
「私の職業【大根】の真なる力、それは大根がハイブリット野菜であること。根も、葉も、部位ごとに味も硬さも違う、完璧なる野菜。大根は捨てる所のない、完璧なる野菜なのです」
そうこうしている間に、幽鬼カルタフィルスの足元の大根おろしの山がどんどんと増えていく。
「大根は、"捨てる所がない"。故に私の能力は、あらゆる捨てられた物、命を捨てた死者達をも拾い上げる。
----そう、未練ある死者を、大根おろしにて蘇らせる」
彼女の足元の大根おろしの山が、変質していく。
ある部分は腕となり、別の部分は足となり、そして顔となり----
「あっ、あれは----!!」
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
その姿は、ココアには見覚えがあった。
いや、ココアだからこそ、その姿は見覚えがあった。
===== ===== =====
【大根おろし龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング5世】 レベル;Ⅴ
幽鬼カルタフィルスが、自ら生み出した大根おろしという巨大な山に対して、"万力龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世"の姿を複写して生まれた巨大魔物
身体に特殊な毒が巡っており、その毒は他人に感染することはないが、空気に書いた文字を具現化し、文字が持つ力を操る力を持つ。また、目には見えないジンバーロックを外すことで、一定時間スペック以上の力を出すことが可能となる
===== ===== =====
それは、大根おろしによって再現された、リョクチャ。
そう、ココアの亡き妹、リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世を模した龍であった。
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
「ぐぬぬっ……!! 我が新愛すべき妹を、このような形でなど----!?」
ココアは怒り、そして幽鬼カルタフィルスは命令を下す。
「やれ、大根おろし龍」
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
そして、大根おろしの龍が足を上げて、振り下ろし----
「----はい、斬りましたぁ♡♡」
ザクザクッ!!
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
「ぐはっ……?!」
幽鬼カルタフィルス、そして大根おろしの龍は、斬られていた。
そして、切り口から盛大に、炎が燃え上がっていく。
「ベストマッチスキル【炎刀ぬらりひょん】! うちの斬撃は、相手の身体がなくなるまで消えない炎を与える!」
そう、斬ったのは、ヘミングウェイである。
彼女は2人が認識できない速度で、認識できない領域外から、斬られた事すら気付かれないように斬り捨てたのである。
斬り捨てられた大根おろしの龍は燃え尽き、幽鬼カルタフィルスの方も燃え尽きて灰となっていた。
一撃である、一撃で彼女は相手を灰という形で、燃え尽きさせたのだ。
「ほんと、凄い力じゃよ。我が妹は」
「あぁん♡♡ 褒められると、う・れ・し・い・な♡♡ ついでに、この身体の火照りも解消してくださるとたまらなく嬉しいです! そう、罵り、殴って、痛めつけてぇ♡♡」
妹の願いは出来る限り叶えておきたいと思うココアではあったのだが、流石にそればっかりは聞けないとスルーする。
スルーしたことで「放置プレイぃぃ!! それもまた、イいぃぃぃ♡♡」と喜んでるので、ココアはよしとした。
「よし、ヘミングウェイ。隠れさせておいたマルガリータを呼んでくるのじゃ。すぐさま、主殿と合流の準備じゃ」
「了解ですよ、ココア姉上!!」
「----まだですよ、(放送禁止用語)女ども」
「----っ!! ヘミングウェイ!!」
「警戒ですね、ココア姉上!!」
マルガリータを迎えに行こうとするココア達の背後から、ゆらりと幽鬼カルタフィルスが顔を出す。
その身体には、ヘミングウェイがつけたはずの、死ぬまで消えない炎が消えていた。
「つまり、復活した、という訳かのう」
「そのようですね、ココア姉上! でも、もう一撃、発火させれば良いだけ! はぁはぁ、もっと楽しめちゃいますねぇ♡♡」
ばんっ、と幽鬼カルタフィルスは手を地面へと叩きつける。
「何度も同じ技を喰らう訳がないじゃないですか、あなた達にはとっておきをお見せしましょう。
----【大根】、超奥義!! 【商売繁盛! 未練みぞれ鍋フルコース】!!」
彼女の言葉と共に、彼女の身体から、先程までとは比べ物にならないスピードで、大根おろしが出て来る。
そして、大根おろしとして再現されたリョクチャが1体、また1体と、どんどんその数が増えていく。
「永遠に増え続ける、大根おろしの敵達。
物量で、押し切ってやりますよ」
「ヘミングウェイ、隠れておるマルガリータを起こして欲しいのじゃ。あやつ、休憩の時は例え死ぬような攻撃が来ようとも起きぬからのう。そういう、気持ちの切り替えはしっかりしておる奴なのじゃ」
「了解です! マルガリータ姉上を起こして、3人で戦いましょう!! そう、身体の火照りが収まるまで♡♡ はぁはぁ、今から興奮してきた♡♡ ちょっと、罵ってくれません♡♡ ぶっ飛ばしてくれません♡♡ ねぇ、ココア姉上♡♡」
ココア達と、幽鬼カルタフィルスの戦いは、まだまだ続きそうであった。
(※)【未練爆発みぞれ鍋】
職業【大根】の奥義の1つ。身体から大量の大根おろしを出し、その大根おろしの山に、相手が"一番印象が強い相手"を投影して、戦わせる能力
なお、この投影する相手は【大根】の職業の者が決める事ができ、また、意識を再現しての騙し討ちやら、意識を一切再現せず暴れさせるなども自由自在に決める事が出来る
弱点としては、大根おろしを出せば出すほど、体力が減り、死に近づいていく。これを遠慮なく使える者は、死を恐れない、もしくは死なない能力を持つ者だと推測される
(※)怪火ぬらりひょん
レベルⅤの妖怪系統の召喚獣。武装姫ヘミングウェイの身体を構成する召喚獣の1体で、一番相性が良いのは『鋼』を操る戦天女シルト
元々、《ぬらりひょん》とは、昨今の創作で良く見られる妖怪の総大将や、他人の家に勝手に入って我が物顔でいたり、存在を気付かせないといった要素は、後世の誤伝、俗説とされている。本来の《ぬらりひょん》とは、岡山県などで見られた、瀬戸内海に浮かぶ人の頭ほどの大きさの球状の妖怪だとされている
怪火ぬらりひょんはその2つの伝承を合わせた召喚獣であり、炎のように揺らめきながら、決して相手に悟らせないように相手を燃やす召喚獣となった
また戦天女シルトとのベストマッチスキル【炎刀ぬらりひょん】は、相手に気付かれないようにして相手を斬りつつ、相手に永遠に消えない炎を刻むという、超強力なスキルである
武装姫ヘミングウェイがくるりと一回転すると共に、彼女の身体が光に包まれる。
それと共に、彼女のツインテールの左側が光沢溢れる銀色に、右側が燃え上がる焔のような赤い髪へと変わる。
それだけではなく、両方の瞳には青い炎が宿っており、手には銀色の日本刀を手にしていた。
「じゃーん!! これこそ、武装姫ヘミングウェイの超強力なる姿なのですよ!
はぁはぁ♡♡ これから、こいつのベストマッチスキルを見せられるかと思うと、興奮で炎が鷹ぶるぅぅぅ♡♡」
彼女が悶える度に、両方の瞳の中で燃え上がる青い炎が大きくなり、そして大きく揺らめいていた。
「あなたがどんな(放送禁止用語)をやろうとも、私は"目的"を果たすためには負ける訳が行かないんですよ! この(放送禁止用語)女め!」
そう言って、幽鬼カルタフィルスは手を地面へと振れる。
「奥の手があるのは、(放送禁止用語)なあなただけではありません!
見せましょう! この私の奥義、【大根】奥義! 【未練爆発みぞれ鍋】!!」
そう言うと共に、幽鬼カルタフィルスの手から、大量の大根おろしがどんどん溢れるように彼女の身体から出て来る。
彼女の身体の何倍もの量の大根おろしが、幽鬼カルタフィルスの足元で山のように積み上がっていく。
「私の職業【大根】の真なる力、それは大根がハイブリット野菜であること。根も、葉も、部位ごとに味も硬さも違う、完璧なる野菜。大根は捨てる所のない、完璧なる野菜なのです」
そうこうしている間に、幽鬼カルタフィルスの足元の大根おろしの山がどんどんと増えていく。
「大根は、"捨てる所がない"。故に私の能力は、あらゆる捨てられた物、命を捨てた死者達をも拾い上げる。
----そう、未練ある死者を、大根おろしにて蘇らせる」
彼女の足元の大根おろしの山が、変質していく。
ある部分は腕となり、別の部分は足となり、そして顔となり----
「あっ、あれは----!!」
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
その姿は、ココアには見覚えがあった。
いや、ココアだからこそ、その姿は見覚えがあった。
===== ===== =====
【大根おろし龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング5世】 レベル;Ⅴ
幽鬼カルタフィルスが、自ら生み出した大根おろしという巨大な山に対して、"万力龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世"の姿を複写して生まれた巨大魔物
身体に特殊な毒が巡っており、その毒は他人に感染することはないが、空気に書いた文字を具現化し、文字が持つ力を操る力を持つ。また、目には見えないジンバーロックを外すことで、一定時間スペック以上の力を出すことが可能となる
===== ===== =====
それは、大根おろしによって再現された、リョクチャ。
そう、ココアの亡き妹、リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世を模した龍であった。
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
「ぐぬぬっ……!! 我が新愛すべき妹を、このような形でなど----!?」
ココアは怒り、そして幽鬼カルタフィルスは命令を下す。
「やれ、大根おろし龍」
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
そして、大根おろしの龍が足を上げて、振り下ろし----
「----はい、斬りましたぁ♡♡」
ザクザクッ!!
【ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!!】
「ぐはっ……?!」
幽鬼カルタフィルス、そして大根おろしの龍は、斬られていた。
そして、切り口から盛大に、炎が燃え上がっていく。
「ベストマッチスキル【炎刀ぬらりひょん】! うちの斬撃は、相手の身体がなくなるまで消えない炎を与える!」
そう、斬ったのは、ヘミングウェイである。
彼女は2人が認識できない速度で、認識できない領域外から、斬られた事すら気付かれないように斬り捨てたのである。
斬り捨てられた大根おろしの龍は燃え尽き、幽鬼カルタフィルスの方も燃え尽きて灰となっていた。
一撃である、一撃で彼女は相手を灰という形で、燃え尽きさせたのだ。
「ほんと、凄い力じゃよ。我が妹は」
「あぁん♡♡ 褒められると、う・れ・し・い・な♡♡ ついでに、この身体の火照りも解消してくださるとたまらなく嬉しいです! そう、罵り、殴って、痛めつけてぇ♡♡」
妹の願いは出来る限り叶えておきたいと思うココアではあったのだが、流石にそればっかりは聞けないとスルーする。
スルーしたことで「放置プレイぃぃ!! それもまた、イいぃぃぃ♡♡」と喜んでるので、ココアはよしとした。
「よし、ヘミングウェイ。隠れさせておいたマルガリータを呼んでくるのじゃ。すぐさま、主殿と合流の準備じゃ」
「了解ですよ、ココア姉上!!」
「----まだですよ、(放送禁止用語)女ども」
「----っ!! ヘミングウェイ!!」
「警戒ですね、ココア姉上!!」
マルガリータを迎えに行こうとするココア達の背後から、ゆらりと幽鬼カルタフィルスが顔を出す。
その身体には、ヘミングウェイがつけたはずの、死ぬまで消えない炎が消えていた。
「つまり、復活した、という訳かのう」
「そのようですね、ココア姉上! でも、もう一撃、発火させれば良いだけ! はぁはぁ、もっと楽しめちゃいますねぇ♡♡」
ばんっ、と幽鬼カルタフィルスは手を地面へと叩きつける。
「何度も同じ技を喰らう訳がないじゃないですか、あなた達にはとっておきをお見せしましょう。
----【大根】、超奥義!! 【商売繁盛! 未練みぞれ鍋フルコース】!!」
彼女の言葉と共に、彼女の身体から、先程までとは比べ物にならないスピードで、大根おろしが出て来る。
そして、大根おろしとして再現されたリョクチャが1体、また1体と、どんどんその数が増えていく。
「永遠に増え続ける、大根おろしの敵達。
物量で、押し切ってやりますよ」
「ヘミングウェイ、隠れておるマルガリータを起こして欲しいのじゃ。あやつ、休憩の時は例え死ぬような攻撃が来ようとも起きぬからのう。そういう、気持ちの切り替えはしっかりしておる奴なのじゃ」
「了解です! マルガリータ姉上を起こして、3人で戦いましょう!! そう、身体の火照りが収まるまで♡♡ はぁはぁ、今から興奮してきた♡♡ ちょっと、罵ってくれません♡♡ ぶっ飛ばしてくれません♡♡ ねぇ、ココア姉上♡♡」
ココア達と、幽鬼カルタフィルスの戦いは、まだまだ続きそうであった。
(※)【未練爆発みぞれ鍋】
職業【大根】の奥義の1つ。身体から大量の大根おろしを出し、その大根おろしの山に、相手が"一番印象が強い相手"を投影して、戦わせる能力
なお、この投影する相手は【大根】の職業の者が決める事ができ、また、意識を再現しての騙し討ちやら、意識を一切再現せず暴れさせるなども自由自在に決める事が出来る
弱点としては、大根おろしを出せば出すほど、体力が減り、死に近づいていく。これを遠慮なく使える者は、死を恐れない、もしくは死なない能力を持つ者だと推測される
(※)怪火ぬらりひょん
レベルⅤの妖怪系統の召喚獣。武装姫ヘミングウェイの身体を構成する召喚獣の1体で、一番相性が良いのは『鋼』を操る戦天女シルト
元々、《ぬらりひょん》とは、昨今の創作で良く見られる妖怪の総大将や、他人の家に勝手に入って我が物顔でいたり、存在を気付かせないといった要素は、後世の誤伝、俗説とされている。本来の《ぬらりひょん》とは、岡山県などで見られた、瀬戸内海に浮かぶ人の頭ほどの大きさの球状の妖怪だとされている
怪火ぬらりひょんはその2つの伝承を合わせた召喚獣であり、炎のように揺らめきながら、決して相手に悟らせないように相手を燃やす召喚獣となった
また戦天女シルトとのベストマッチスキル【炎刀ぬらりひょん】は、相手に気付かれないようにして相手を斬りつつ、相手に永遠に消えない炎を刻むという、超強力なスキルである
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
死んでないのに異世界に転生させられた
三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。
なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない)
*冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。
*カクヨム、アルファポリスでも投降しております
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
戦闘狂の水晶使い、最強の更に先へ
真輪月
ファンタジー
お気に入り登録をよろしくお願いします!
感想待ってます!
まずは一読だけでも!!
───────
なんてことない普通の中学校に通っていた、普通のモブAオレこと、澄川蓮。……のだが……。
しかし、そんなオレの平凡もここまで。
ある日の授業中、神を名乗る存在に異世界転生させられてしまった。しかも、クラスメート全員(先生はいない)。受験勉強が水の泡だ。
そして、そこで手にしたのは、水晶魔法。そして、『不可知の書』という、便利なメモ帳も手に入れた。
使えるものは全て使う。
こうして、澄川蓮こと、ライン・ルルクスは強くなっていった。
そして、ラインは戦闘を楽しみだしてしまった。
そしていつの日か、彼は……。
カクヨムにも連載中
小説家になろうにも連載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる