226 / 354
第6章『ファイントは常に地獄に居る/覚醒ファイントの章』
第214話 エリカの目的
しおりを挟む
----【融合召喚】。
それは【マナ】系統の職業である【召喚士】が、別の四大力である【スピリット】を使って生み出す、神の想定外の技。
つまりは、裏技。バグ技の類。
故に、【融合召喚】は必ずしも成功するモノではない。
シーヴィーやビーワンちゃんが攻撃手段として使用するほど、成功率は低く。
また、万緑龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世のように、成功したとしてもすぐさま消えてしまう。
それくらい、【融合召喚】とは、リスクが高い代物なのである。
「----その【融合召喚】を完璧に果たす、融合用の素材。それこそが、この冴島・D・エリカという訳っす」
エリカはそう、サタンに告げる。
「【融合召喚】専用の素材……?」
「私は"マスター"の赤坂帆波から、あなたの"周囲を地獄化する"スキルをなんとかするために、【三大堕落】としてこの世界に参りましたっす。故に私の望みは、あなたのスキル【地獄生成】を消す事一点のみっす。それさえ果たしてくれるなら、私は何も問題ないっす」
実にあっさりと、自分が生贄になることを話すエリカ。
むしろ、その役割を果たすためにここに居るんだから、この態度は自然と言えよう。
「素材と言っても、私にも限度や限界はあるっす。その辺の質問は面倒なので、こちらをご覧くださいっす」
そう言って、エリカはサタンに1枚の紙を渡す。
おっかなびっくりというか、自分と同じ顔の少女が淡々と話す状況をいまいち飲み込めずにいるサタンは、渡されたそれを恐る恐る手に取る。
『1.【融合召喚】を行う際、相手のスキルを1つ消去する必要がある。私はこれに【地獄生成】を選ぶことを求む、そうでない限りは素材になることを了承しない
2.私こと冴島・D・エリカのスキルは、一切融合後に使用できない。言い換えれば、私の持つスキルは継承できない
3.私はあくまでも融合素材であるため、私だけでは【融合召喚】は出来ない』
そこに書かれていたのは、条件表。
自身の、エリカに何が出来て、何が出来ないかがしっかりと書かれたメモである。
「……。」
一拍、状況を受け止めるためにフリーズするサタン。
「……つまり、私はまたご主人様と冒険できるって事?」
そして、この取引の正解を導き出すのであった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
地獄の主サタンが、ご主人様である冴島渉の召喚獣になれない理由は、大きく2つ。
1つは、自分のレベルがあまりにも高すぎる事。
冴島渉のレベルは『Ⅲ』、いや成長しているのも考えても『Ⅴ』と言った所だろう。
対してサタンのレベルは『Ⅸ』……あまりにも高すぎる。
その上、忌々しいハジメのせいで、冴島渉との縁は断ち切られた状態だ。
冴島渉がレベルⅨにならない限り、サタンはただの同行者のままだ。
しかし、この1つ目の問題は気にしなければ問題はない。
問題があるとすれば、もう1つの問題の方。
そのもう1つの問題とは、この地獄の主サタンの持つ【地獄生成】。
これがある限り、彼女の意思とは関係なく、世界は地獄と化す。
なにより、問題なのは----これが、どんどん強くなっている事。
恐らく、あと1か月もすれば、この【地獄生成】のスキルは、冴島渉達ですら飲み込んでしまう。
サタンが同行できない一番の理由が、この【地獄生成】のスキルだと言えよう。
「(でも、それらを彼女が、冴島・D・エリカが解決してくれる)」
【地獄生成】を消してくれる。
その上、【融合召喚】によって融合召喚獣となれば、レベル表記が関係なくなる。
冴島渉の召喚獣であった頃、サタンはマルガリータを見ていた。
マルガリータのレベル表記は【☆☆】であったが、実際のレベル表記だと【Ⅳ】相当----つまり、その時の冴島渉のレベルよりも高かった。
つまり、融合召喚獣の☆マークのレベル表記になれば、レベル表記は関係ない。
レベルが遥かに上の自分でも、冴島渉の召喚獣に戻れることが出来るのだ。
「凄いわね、あなたっ♪」
「えぇ、そのために呼び出されたと言っても良いっすからね。まぁ、このダンジョンに入って見て、この計画が成功しそうなのを確認できて良かったっす」
----なにせ、出て来る魔物が、全て冴島渉の召喚獣をイメージした姿になっていたから。
エリカにとっての一番の心配事は、サタンが冴島渉の召喚獣に戻りたくないと思っている事だった。
そう思われていては、いくら自分の能力が凄くても、意味がないのだから。
しかし、それは杞憂であった。
なにせ、出会う幽鬼が全て、氷の身体やら、狐吸血鬼やら、アイドル吸血鬼やら----冴島渉の個性的な召喚獣を思わせる姿だったから。
サタンが、彼の召喚獣に戻ろうとしているのは、明らかだった。
「(後は、この私がサタンの融合素材となり、サタンの【地獄生成】のスキルを消す! それで"マスター"の望みは達成完了っすよ!
あー、早く冴島渉さんはまだっすかね~!!)」
エリカにとっては、待ち遠しい瞬間である。
彼女にとって、死ぬこと、融合素材として消える事は、別に悲しい事だとは思っていない。
"マスター"の役に立てない----それこそが、彼女にとって、なにより嫌な事なのだから。
「あっ……」
そこで、エリカは重要な事を思い出した。
思い出したことで、エリカの顔に冷や汗がたらたらと流れていく。
「……? どうかしたの♪」
自分と同じ顔のエリカが冷や汗をかいてるのを見て、心配した様子のサタンがそう声をかける。
心なしか、冴島渉の召喚獣に戻れることが嬉しそうなのか、言葉尻が喜んでいるようで。
だからこそ、エリカは言い辛かった。
でも、言わなくちゃいけなかった。
「あのっすね、私が、完璧な融合素材となるためのスキルが、【完全素材】というスキル名なんっす」
「スキル名は、さして重要じゃないんじゃ?」
そう、スキル名なんて、どうだって良い。
問題は、その"使用条件"だ。
「このスキル、使用条件が"2つ"あるっす。
1つは、私からの提案というか、条件であるスキル1つの消去」
そう、そしてもう1つの条件が----
「"【融合召喚】として使う場合、同じ【召喚士】の召喚獣でなければならない"。
----つまりは、私だけでなく、サタン。あなたも、冴島渉の召喚獣として、戻っていることが前提の条件なんっす」
そう、これは冴島渉の召喚獣に戻すための取引であり。
冴島渉の召喚獣に戻った後でしか、このスキルは使えないのである。
(※)【完全素材】
【素材】担当である冴島・D・エリカの固有スキル。相手が望む姿になるための、召喚獣としての素材になるためのスキル
この際、【融合召喚】として生まれた時に引き継ぐスキル、強化するスキル、引き継がないスキルなどを設定できるうえに、生まれた後の職業もどれでも好きな物を選んでも良い。まさしく、夢のようなスキルである
発動条件は、"エリカと融合する相手のスキルを1つ、消去する事"。もう1つは"エリカと同じ【召喚士】の召喚獣である事"
それは【マナ】系統の職業である【召喚士】が、別の四大力である【スピリット】を使って生み出す、神の想定外の技。
つまりは、裏技。バグ技の類。
故に、【融合召喚】は必ずしも成功するモノではない。
シーヴィーやビーワンちゃんが攻撃手段として使用するほど、成功率は低く。
また、万緑龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世のように、成功したとしてもすぐさま消えてしまう。
それくらい、【融合召喚】とは、リスクが高い代物なのである。
「----その【融合召喚】を完璧に果たす、融合用の素材。それこそが、この冴島・D・エリカという訳っす」
エリカはそう、サタンに告げる。
「【融合召喚】専用の素材……?」
「私は"マスター"の赤坂帆波から、あなたの"周囲を地獄化する"スキルをなんとかするために、【三大堕落】としてこの世界に参りましたっす。故に私の望みは、あなたのスキル【地獄生成】を消す事一点のみっす。それさえ果たしてくれるなら、私は何も問題ないっす」
実にあっさりと、自分が生贄になることを話すエリカ。
むしろ、その役割を果たすためにここに居るんだから、この態度は自然と言えよう。
「素材と言っても、私にも限度や限界はあるっす。その辺の質問は面倒なので、こちらをご覧くださいっす」
そう言って、エリカはサタンに1枚の紙を渡す。
おっかなびっくりというか、自分と同じ顔の少女が淡々と話す状況をいまいち飲み込めずにいるサタンは、渡されたそれを恐る恐る手に取る。
『1.【融合召喚】を行う際、相手のスキルを1つ消去する必要がある。私はこれに【地獄生成】を選ぶことを求む、そうでない限りは素材になることを了承しない
2.私こと冴島・D・エリカのスキルは、一切融合後に使用できない。言い換えれば、私の持つスキルは継承できない
3.私はあくまでも融合素材であるため、私だけでは【融合召喚】は出来ない』
そこに書かれていたのは、条件表。
自身の、エリカに何が出来て、何が出来ないかがしっかりと書かれたメモである。
「……。」
一拍、状況を受け止めるためにフリーズするサタン。
「……つまり、私はまたご主人様と冒険できるって事?」
そして、この取引の正解を導き出すのであった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
地獄の主サタンが、ご主人様である冴島渉の召喚獣になれない理由は、大きく2つ。
1つは、自分のレベルがあまりにも高すぎる事。
冴島渉のレベルは『Ⅲ』、いや成長しているのも考えても『Ⅴ』と言った所だろう。
対してサタンのレベルは『Ⅸ』……あまりにも高すぎる。
その上、忌々しいハジメのせいで、冴島渉との縁は断ち切られた状態だ。
冴島渉がレベルⅨにならない限り、サタンはただの同行者のままだ。
しかし、この1つ目の問題は気にしなければ問題はない。
問題があるとすれば、もう1つの問題の方。
そのもう1つの問題とは、この地獄の主サタンの持つ【地獄生成】。
これがある限り、彼女の意思とは関係なく、世界は地獄と化す。
なにより、問題なのは----これが、どんどん強くなっている事。
恐らく、あと1か月もすれば、この【地獄生成】のスキルは、冴島渉達ですら飲み込んでしまう。
サタンが同行できない一番の理由が、この【地獄生成】のスキルだと言えよう。
「(でも、それらを彼女が、冴島・D・エリカが解決してくれる)」
【地獄生成】を消してくれる。
その上、【融合召喚】によって融合召喚獣となれば、レベル表記が関係なくなる。
冴島渉の召喚獣であった頃、サタンはマルガリータを見ていた。
マルガリータのレベル表記は【☆☆】であったが、実際のレベル表記だと【Ⅳ】相当----つまり、その時の冴島渉のレベルよりも高かった。
つまり、融合召喚獣の☆マークのレベル表記になれば、レベル表記は関係ない。
レベルが遥かに上の自分でも、冴島渉の召喚獣に戻れることが出来るのだ。
「凄いわね、あなたっ♪」
「えぇ、そのために呼び出されたと言っても良いっすからね。まぁ、このダンジョンに入って見て、この計画が成功しそうなのを確認できて良かったっす」
----なにせ、出て来る魔物が、全て冴島渉の召喚獣をイメージした姿になっていたから。
エリカにとっての一番の心配事は、サタンが冴島渉の召喚獣に戻りたくないと思っている事だった。
そう思われていては、いくら自分の能力が凄くても、意味がないのだから。
しかし、それは杞憂であった。
なにせ、出会う幽鬼が全て、氷の身体やら、狐吸血鬼やら、アイドル吸血鬼やら----冴島渉の個性的な召喚獣を思わせる姿だったから。
サタンが、彼の召喚獣に戻ろうとしているのは、明らかだった。
「(後は、この私がサタンの融合素材となり、サタンの【地獄生成】のスキルを消す! それで"マスター"の望みは達成完了っすよ!
あー、早く冴島渉さんはまだっすかね~!!)」
エリカにとっては、待ち遠しい瞬間である。
彼女にとって、死ぬこと、融合素材として消える事は、別に悲しい事だとは思っていない。
"マスター"の役に立てない----それこそが、彼女にとって、なにより嫌な事なのだから。
「あっ……」
そこで、エリカは重要な事を思い出した。
思い出したことで、エリカの顔に冷や汗がたらたらと流れていく。
「……? どうかしたの♪」
自分と同じ顔のエリカが冷や汗をかいてるのを見て、心配した様子のサタンがそう声をかける。
心なしか、冴島渉の召喚獣に戻れることが嬉しそうなのか、言葉尻が喜んでいるようで。
だからこそ、エリカは言い辛かった。
でも、言わなくちゃいけなかった。
「あのっすね、私が、完璧な融合素材となるためのスキルが、【完全素材】というスキル名なんっす」
「スキル名は、さして重要じゃないんじゃ?」
そう、スキル名なんて、どうだって良い。
問題は、その"使用条件"だ。
「このスキル、使用条件が"2つ"あるっす。
1つは、私からの提案というか、条件であるスキル1つの消去」
そう、そしてもう1つの条件が----
「"【融合召喚】として使う場合、同じ【召喚士】の召喚獣でなければならない"。
----つまりは、私だけでなく、サタン。あなたも、冴島渉の召喚獣として、戻っていることが前提の条件なんっす」
そう、これは冴島渉の召喚獣に戻すための取引であり。
冴島渉の召喚獣に戻った後でしか、このスキルは使えないのである。
(※)【完全素材】
【素材】担当である冴島・D・エリカの固有スキル。相手が望む姿になるための、召喚獣としての素材になるためのスキル
この際、【融合召喚】として生まれた時に引き継ぐスキル、強化するスキル、引き継がないスキルなどを設定できるうえに、生まれた後の職業もどれでも好きな物を選んでも良い。まさしく、夢のようなスキルである
発動条件は、"エリカと融合する相手のスキルを1つ、消去する事"。もう1つは"エリカと同じ【召喚士】の召喚獣である事"
0
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる