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第6章『ファイントは常に地獄に居る/覚醒ファイントの章』
第203話(番外編) 網走海渡と、出会いと、《ワラルー》世界幽鬼
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将来有望な冒険者である、レベルⅥの【剣士】、網走海渡。
同じ日に冒険者となった【召喚士】冴島渉が未だにレベルⅢであることを考えみても、海渡はかなり優秀な冒険者だと言えるであろう。
将来有望である彼は、市役所職員に頼まれ、突如として現れた地獄のような場所の警護を任されていた。
赤黒い地獄のようなその場所は危険地域と認定されたため、一般人が入らないようにするという、とても重要な任務である。
この任務を任されること自体、信頼されている、将来を期待されていると言っても過言ではないだろう。
そんな将来有望な冒険者である海渡は、街中で、謎の敵と相対していた。
「なんだ、こいつは……」
謎の敵は、頭がカンガルーの顔になった男。
着ている藍色のジャージの真ん中には【世界幽鬼】という文字が刻まれており、その両手には黄色いパンチグローブを付けていた。
【モット、モテタァイ! モテタァーイッ!!】
カンガルー顔のその男は、狂ったようにパンチグローブを繰り出す。
無意味に壁を殴ったり、無意味に地面を殴ったり……ヤツの行動は、まるで子供が駄々をこねるみたいであった。
「駄々をこねるにしては、規模が大きすぎんだろう……」
カンガルー顔の男が殴ったビルは崩れて土山となっており、地面はヒビどころか溶けて液体となっていた。
ぴょんぴょん跳びながら、あちこちで物を破壊しまくっていた。
「【モテたい】、【モテたい】と、さっきからそんな事を言いながら、破壊活動ばかり、なんだこいつは----」
===== ===== =====
【《ワラルー》世界幽鬼】 レベル;Ⅴ+?
パンチ力が強いカンガルー、そして跳躍力が強いワラビーの2つの良い所を持つエリートが暮らす世界が閉じ込められていた【世界球体=ワラルー世界=】の力で歪んだ、村林継雄という名の世界幽鬼。倒すと、オーラ系統職業の1つ、【ワラルー】が解放される
俊敏なる跳躍によるフットワークと、それに伴う強力なるパンチ力を駆使した、ボクシングに似た戦闘を得意としている
女ニ、モテタイ! イイ気分ニナリタイ! 冒険者ニナッタノダッテ、英雄ニナリタイカラダ! オレダケノ花嫁ハドコニイル?!
===== ===== =====
「世界幽鬼……?」
「ぼーっとしてると、#死にます よ!」
海渡が世界幽鬼について、なんだろうと少し考えていると、いきなり少女が声と共に現れる。
少女は海渡の身体をガシッと掴むと、そのまま2人揃って後ろへと跳ぶ。
ドッカアアアアアアンッ!!
先程まで海渡が居た場所を、幽鬼の拳が貫き、大きな穴を開けていた。
「あなたは、#死にたい んですか? 【不老不死】担当として、命を#粗末 #許せません です。
----あれは世界幽鬼。死者の身体を、【世界球体】のエネルギーが無理やり動かしている、紛い物。
そして、私が対処する者なので、#素人 は下がっていてください」
パチンッ、そんな渇いた音と共に海渡の頬を叩いたのは、セーラー服姿の少女。
胸元には【青春】と書かれた球体をつけており、銀色の義肢の両腕で海渡の身体を悠々と持ちあげていた。
「私の名前は、ダブルエム。【三大堕落】の【不老不死】担当にして、あの世界幽鬼の#解放者 です」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【モテターイッ!!】
「あぁ、はいはい。#色欲解放 といった感じですね」
ダブルエムと名乗った彼女は、暴れる幽鬼を手の平から出したワイヤーでぐるりと絡め取っていた。
「でもって、【100万ボルト電撃ブレイク】っと」
ビリビリーっ!!
ダブルエムのワイヤーを通して、暴れていた幽鬼に電撃が流される。
幽鬼が雷で、口から泡を吐き、それを確認したダブルエムはゆっくりと近づいていく。
「おいっ!!」
ゆっくり近づこうとするダブルエムの手を、ガシッと網走海渡は掴む。
「事情を聞かせてもらえるか? 俺はここの警備を任されているから、あの世界幽鬼とやらの説明を聞く義務がある」
強めの口調で攻めるように言う海渡、対してダブルエムは「#面倒 ……」と返す。
「今、私はけっこう#急ぎ です。なので、事情を説明する余裕も----」
そう言っていた時である。
バンッ、紐がはじける音が聞こえて来たかと思うと、幽鬼はぴょんっと海渡達の前に現れた。
どうやら、先程の紐がはじける音は、彼を拘束していたワイヤーが切れた時の音だったみたいである。
【ハーレム、最高ゥゥゥゥゥゥ!!】
パキンッ!!
幽鬼の背中に突如として現れたのは、翼。
銀色の、ジェットパックと呼ばれる、空を飛ぶための機械である。
【待ッテテ、俺ノ可愛イ花嫁達ィィィィ!!】
そして、幽鬼はそのままジェットパックで空を飛んで、どこかへ飛んで行ってしまった。
「#追跡 しませんと……」
後を追おうとするダブルエム。
それに対して海渡はここを任された者として、ダブルエムを逃がさぬために手をしっかりと掴む。
「追跡の前に、説明しろ! あの幽鬼は、いったい何なんだっ!!」
「えぇい、#面倒 な……」
ポンッ!!
「うわぁっ!! ----って、えっ?!!」
「その腕、差し上げましょう」
海渡はダブルエムの切り離された腕を持たされ、切り離した当人であるダブルエムは道具箱からアイテムを腕があった場所に装着する。
そして、スキル【テセウスの船】を用い、新たな腕へと再構築する。
「私、急いでおりますため、これにて」
一瞬で屋根へと飛び乗ったダブルエムは、そのまま逃げた幽鬼がいる方向へと走っていく。
屋根から屋根へ、飛び移りながら、彼女はどんどん先へと行く。
「なにがなんだか、分からんが----追うしかねぇな、これは!」
海渡はそう言って、ダブルエムの後を追っていくのであった----。
(※)ダブルエム
【三大堕落】のメンバーにして、【不老不死】担当の少女。スキル【テセウスの船】を所持し、身体の一部を失っても、アイテムさえあれば新たな身体の一部を継ぎ治すことが可能
魔王シルガに身体を奪われていたが、地獄の主サタンが倒されたことにより、現在は復活。ただいま、【《ワラルー》世界幽鬼】を追跡中。網走海渡が追っているので、どうにか撒こうとしている
(※)【ワラルー】
オーラ系統職業の1つ。大型のカンガルーと、小型のワラビーとの中間くらいの大きさの生物を指す、"ワラルー"をモチーフとしている職業
パンチ力に優れた者達の住まう《カンガルー世界》と、跳躍力に優れた者達の住まう《ワラビー世界》。《ワラルー世界》とはその2つの優れた者達の血を受け継ぐ、パンチ力と跳躍力の両方に優れた者達が住まう世界であり、この職業になった者は両方の性質を強く得る
同じ日に冒険者となった【召喚士】冴島渉が未だにレベルⅢであることを考えみても、海渡はかなり優秀な冒険者だと言えるであろう。
将来有望である彼は、市役所職員に頼まれ、突如として現れた地獄のような場所の警護を任されていた。
赤黒い地獄のようなその場所は危険地域と認定されたため、一般人が入らないようにするという、とても重要な任務である。
この任務を任されること自体、信頼されている、将来を期待されていると言っても過言ではないだろう。
そんな将来有望な冒険者である海渡は、街中で、謎の敵と相対していた。
「なんだ、こいつは……」
謎の敵は、頭がカンガルーの顔になった男。
着ている藍色のジャージの真ん中には【世界幽鬼】という文字が刻まれており、その両手には黄色いパンチグローブを付けていた。
【モット、モテタァイ! モテタァーイッ!!】
カンガルー顔のその男は、狂ったようにパンチグローブを繰り出す。
無意味に壁を殴ったり、無意味に地面を殴ったり……ヤツの行動は、まるで子供が駄々をこねるみたいであった。
「駄々をこねるにしては、規模が大きすぎんだろう……」
カンガルー顔の男が殴ったビルは崩れて土山となっており、地面はヒビどころか溶けて液体となっていた。
ぴょんぴょん跳びながら、あちこちで物を破壊しまくっていた。
「【モテたい】、【モテたい】と、さっきからそんな事を言いながら、破壊活動ばかり、なんだこいつは----」
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【《ワラルー》世界幽鬼】 レベル;Ⅴ+?
パンチ力が強いカンガルー、そして跳躍力が強いワラビーの2つの良い所を持つエリートが暮らす世界が閉じ込められていた【世界球体=ワラルー世界=】の力で歪んだ、村林継雄という名の世界幽鬼。倒すと、オーラ系統職業の1つ、【ワラルー】が解放される
俊敏なる跳躍によるフットワークと、それに伴う強力なるパンチ力を駆使した、ボクシングに似た戦闘を得意としている
女ニ、モテタイ! イイ気分ニナリタイ! 冒険者ニナッタノダッテ、英雄ニナリタイカラダ! オレダケノ花嫁ハドコニイル?!
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「世界幽鬼……?」
「ぼーっとしてると、#死にます よ!」
海渡が世界幽鬼について、なんだろうと少し考えていると、いきなり少女が声と共に現れる。
少女は海渡の身体をガシッと掴むと、そのまま2人揃って後ろへと跳ぶ。
ドッカアアアアアアンッ!!
先程まで海渡が居た場所を、幽鬼の拳が貫き、大きな穴を開けていた。
「あなたは、#死にたい んですか? 【不老不死】担当として、命を#粗末 #許せません です。
----あれは世界幽鬼。死者の身体を、【世界球体】のエネルギーが無理やり動かしている、紛い物。
そして、私が対処する者なので、#素人 は下がっていてください」
パチンッ、そんな渇いた音と共に海渡の頬を叩いたのは、セーラー服姿の少女。
胸元には【青春】と書かれた球体をつけており、銀色の義肢の両腕で海渡の身体を悠々と持ちあげていた。
「私の名前は、ダブルエム。【三大堕落】の【不老不死】担当にして、あの世界幽鬼の#解放者 です」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【モテターイッ!!】
「あぁ、はいはい。#色欲解放 といった感じですね」
ダブルエムと名乗った彼女は、暴れる幽鬼を手の平から出したワイヤーでぐるりと絡め取っていた。
「でもって、【100万ボルト電撃ブレイク】っと」
ビリビリーっ!!
ダブルエムのワイヤーを通して、暴れていた幽鬼に電撃が流される。
幽鬼が雷で、口から泡を吐き、それを確認したダブルエムはゆっくりと近づいていく。
「おいっ!!」
ゆっくり近づこうとするダブルエムの手を、ガシッと網走海渡は掴む。
「事情を聞かせてもらえるか? 俺はここの警備を任されているから、あの世界幽鬼とやらの説明を聞く義務がある」
強めの口調で攻めるように言う海渡、対してダブルエムは「#面倒 ……」と返す。
「今、私はけっこう#急ぎ です。なので、事情を説明する余裕も----」
そう言っていた時である。
バンッ、紐がはじける音が聞こえて来たかと思うと、幽鬼はぴょんっと海渡達の前に現れた。
どうやら、先程の紐がはじける音は、彼を拘束していたワイヤーが切れた時の音だったみたいである。
【ハーレム、最高ゥゥゥゥゥゥ!!】
パキンッ!!
幽鬼の背中に突如として現れたのは、翼。
銀色の、ジェットパックと呼ばれる、空を飛ぶための機械である。
【待ッテテ、俺ノ可愛イ花嫁達ィィィィ!!】
そして、幽鬼はそのままジェットパックで空を飛んで、どこかへ飛んで行ってしまった。
「#追跡 しませんと……」
後を追おうとするダブルエム。
それに対して海渡はここを任された者として、ダブルエムを逃がさぬために手をしっかりと掴む。
「追跡の前に、説明しろ! あの幽鬼は、いったい何なんだっ!!」
「えぇい、#面倒 な……」
ポンッ!!
「うわぁっ!! ----って、えっ?!!」
「その腕、差し上げましょう」
海渡はダブルエムの切り離された腕を持たされ、切り離した当人であるダブルエムは道具箱からアイテムを腕があった場所に装着する。
そして、スキル【テセウスの船】を用い、新たな腕へと再構築する。
「私、急いでおりますため、これにて」
一瞬で屋根へと飛び乗ったダブルエムは、そのまま逃げた幽鬼がいる方向へと走っていく。
屋根から屋根へ、飛び移りながら、彼女はどんどん先へと行く。
「なにがなんだか、分からんが----追うしかねぇな、これは!」
海渡はそう言って、ダブルエムの後を追っていくのであった----。
(※)ダブルエム
【三大堕落】のメンバーにして、【不老不死】担当の少女。スキル【テセウスの船】を所持し、身体の一部を失っても、アイテムさえあれば新たな身体の一部を継ぎ治すことが可能
魔王シルガに身体を奪われていたが、地獄の主サタンが倒されたことにより、現在は復活。ただいま、【《ワラルー》世界幽鬼】を追跡中。網走海渡が追っているので、どうにか撒こうとしている
(※)【ワラルー】
オーラ系統職業の1つ。大型のカンガルーと、小型のワラビーとの中間くらいの大きさの生物を指す、"ワラルー"をモチーフとしている職業
パンチ力に優れた者達の住まう《カンガルー世界》と、跳躍力に優れた者達の住まう《ワラビー世界》。《ワラルー世界》とはその2つの優れた者達の血を受け継ぐ、パンチ力と跳躍力の両方に優れた者達が住まう世界であり、この職業になった者は両方の性質を強く得る
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