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第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』
第82.5話(特別編) [メイド服]三日月三言、[振袖]山田花子
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----ゴブリンメタル。
それはゴブリン系のボス魔物に、100体以上のゴブリンを率いらせた者を倒した時、ドロップする特殊素材。
その素材の効果は、錬成用素材として使う時に発揮される。
ゴブリンメタルの効果、それは【服装用装備作成に使う際、その装備の防御力を上げる事が出来る】だ。
水着であっても、ワンピースであっても、制服であったとしても、異常な耐久力を持つ装備として再構築できるのだ。
ゴブリンメタルを使う事で、ダンジョンの中であってもおしゃれが楽しめる!
防御力を上げるだけなので、鎧のように重くて動きづらいということもなく、むしろそっちの方が優秀なんじゃないだろうか!?
「え? だからって、なんでこんな格好にすんの、あんた」
ダウナー系【吟遊詩人】、三日月三言はダンジョン内で、仲間に説教していた。
桃色の髪という派手な髪色の臆病系【弓使い】の山田花子を。
ダンジョンという、魔物が出てくるかもしれない危険地帯。
そんな中、2人の恰好は異様であった。
なにせ、三言は白と黒をふんだんに使ったメイド服、花子は綺麗な金魚の模様が入った振袖。
----とてもじゃないが、ダンジョンで戦う恰好ではなかった。
「うぅ……だって、だって! 三言さんと、オシャレしたくて」
シクシクと涙を目に浮かべる花子。
そんな、もう既に涙を流している花子の姿を見て、三言は溜め息を吐いた後にハンカチを取り出して涙を拭く。
「いや、オシャレをするのは別に良いんだけど。いや、ダンジョンでする恰好ではないって言う訳で」
「だだ、大丈夫です!! ゴブリンメタルのおかげで、防御力は! 前より上がってます!!」
「防御力問題じゃないのよ……ダンジョンでうちらがこれを着て、歩いている姿を想像してみ」
「ほら、早く」と三言に促され、自分達の恰好を思い浮かべ。
そして、自分達の3人目の仲間、【着ぐるみ】という職業になってしまった影響で、常に着ぐるみを着てダンジョンを攻略している、有賀刀祢の姿も入れる。
===== ===== =====
パーティーの先頭に、着ぐるみを着た青年、有賀刀祢。
その後ろに、【吟遊詩人】らしからぬスピーディーな攻撃で翻弄する、メイド服姿の三日月三言。
一番後ろに、桃色の髪で弓を射る【弓使い】、振り袖姿の自分こと山田花子。
着ぐるみを着た青年、メイド服にヘッドホン姿の少女、そして桃色髪で振り袖姿の【弓使い】。
===== ===== =====
「……斬新、ですね」
「斬新じゃないのよ、ただの色物なんよ」
「まっ、良いけど」と、三言はメイド服の吟味を始める。
「(うわっ、本当に性能としては良いんよ。特に虫とかの対策あるのは大きいんよ、虫食いとかめちゃくちゃ気になるお年頃だからね。
あと、なんかいつもの恰好よりも、若干動きやすいし。まぁ、たまに着るくらいなら、なんとか……)」
ちょっぴり、装備の優秀さに心揺れかける三言。
「あ、あの……それで、この装備は……」
「ん? まぁ、良いんじゃね? 毎回着ろとか言われたら、絶交案件だけど。まぁ、ちょっぴり着るくらいなら」
「よっ、良かったあああああ」
ほっと、安心したように座り込む花子。
そんな花子の姿を見て、「あ~、良い振袖が汚れちゃうじゃん」と立たせて、パタパタと土埃を払っていく。
「てか、珍しいじゃん? いつもだったら、こんな装備用意したりしないじゃん。花子」
そう、花子はいつもだったら、このように装備を見せて着てくださいという様なキャラではない。
むしろ、無理やり着せられて困っちゃいます~みたいなキャラなのだ。
だからこそ、三言は彼女が「着て欲しい装備がある」と言われた際、純粋に彼女の性格を信じて着たんだから。
「えっと、えっと……実は、次来る職業の人の良さを生かすには、これが一番だって……刀祢さんが……」
「あいつ、どういう職業のやつ、採用したん? メイド服と振袖を生かす職業って、なんなんよ」
有賀刀祢がどういう人物なのか、本当に分からなくなって頭を抱える三言であった。
それはゴブリン系のボス魔物に、100体以上のゴブリンを率いらせた者を倒した時、ドロップする特殊素材。
その素材の効果は、錬成用素材として使う時に発揮される。
ゴブリンメタルの効果、それは【服装用装備作成に使う際、その装備の防御力を上げる事が出来る】だ。
水着であっても、ワンピースであっても、制服であったとしても、異常な耐久力を持つ装備として再構築できるのだ。
ゴブリンメタルを使う事で、ダンジョンの中であってもおしゃれが楽しめる!
防御力を上げるだけなので、鎧のように重くて動きづらいということもなく、むしろそっちの方が優秀なんじゃないだろうか!?
「え? だからって、なんでこんな格好にすんの、あんた」
ダウナー系【吟遊詩人】、三日月三言はダンジョン内で、仲間に説教していた。
桃色の髪という派手な髪色の臆病系【弓使い】の山田花子を。
ダンジョンという、魔物が出てくるかもしれない危険地帯。
そんな中、2人の恰好は異様であった。
なにせ、三言は白と黒をふんだんに使ったメイド服、花子は綺麗な金魚の模様が入った振袖。
----とてもじゃないが、ダンジョンで戦う恰好ではなかった。
「うぅ……だって、だって! 三言さんと、オシャレしたくて」
シクシクと涙を目に浮かべる花子。
そんな、もう既に涙を流している花子の姿を見て、三言は溜め息を吐いた後にハンカチを取り出して涙を拭く。
「いや、オシャレをするのは別に良いんだけど。いや、ダンジョンでする恰好ではないって言う訳で」
「だだ、大丈夫です!! ゴブリンメタルのおかげで、防御力は! 前より上がってます!!」
「防御力問題じゃないのよ……ダンジョンでうちらがこれを着て、歩いている姿を想像してみ」
「ほら、早く」と三言に促され、自分達の恰好を思い浮かべ。
そして、自分達の3人目の仲間、【着ぐるみ】という職業になってしまった影響で、常に着ぐるみを着てダンジョンを攻略している、有賀刀祢の姿も入れる。
===== ===== =====
パーティーの先頭に、着ぐるみを着た青年、有賀刀祢。
その後ろに、【吟遊詩人】らしからぬスピーディーな攻撃で翻弄する、メイド服姿の三日月三言。
一番後ろに、桃色の髪で弓を射る【弓使い】、振り袖姿の自分こと山田花子。
着ぐるみを着た青年、メイド服にヘッドホン姿の少女、そして桃色髪で振り袖姿の【弓使い】。
===== ===== =====
「……斬新、ですね」
「斬新じゃないのよ、ただの色物なんよ」
「まっ、良いけど」と、三言はメイド服の吟味を始める。
「(うわっ、本当に性能としては良いんよ。特に虫とかの対策あるのは大きいんよ、虫食いとかめちゃくちゃ気になるお年頃だからね。
あと、なんかいつもの恰好よりも、若干動きやすいし。まぁ、たまに着るくらいなら、なんとか……)」
ちょっぴり、装備の優秀さに心揺れかける三言。
「あ、あの……それで、この装備は……」
「ん? まぁ、良いんじゃね? 毎回着ろとか言われたら、絶交案件だけど。まぁ、ちょっぴり着るくらいなら」
「よっ、良かったあああああ」
ほっと、安心したように座り込む花子。
そんな花子の姿を見て、「あ~、良い振袖が汚れちゃうじゃん」と立たせて、パタパタと土埃を払っていく。
「てか、珍しいじゃん? いつもだったら、こんな装備用意したりしないじゃん。花子」
そう、花子はいつもだったら、このように装備を見せて着てくださいという様なキャラではない。
むしろ、無理やり着せられて困っちゃいます~みたいなキャラなのだ。
だからこそ、三言は彼女が「着て欲しい装備がある」と言われた際、純粋に彼女の性格を信じて着たんだから。
「えっと、えっと……実は、次来る職業の人の良さを生かすには、これが一番だって……刀祢さんが……」
「あいつ、どういう職業のやつ、採用したん? メイド服と振袖を生かす職業って、なんなんよ」
有賀刀祢がどういう人物なのか、本当に分からなくなって頭を抱える三言であった。
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