俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政

文字の大きさ
上 下
99 / 354
第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』

第93話 出でよ、俺だけの融合召喚獣(2)

しおりを挟む
「(無駄な事をしているな)」

 ボタン瞳の少女、甘言のシーヴィーは目の前の【召喚士】の行動を、そう侮蔑の目と共に評した。
 
 そもそも【融合スピリット召喚】は、そんな容易く成功する物ではない。

 一言に《スピリット》と言っても、その性質は全く異なる。
 《オーラ》は肉体を強化するその一点のみを極めた力であるのに対し、《スピリット》は肉体を初めとしたあらゆる物の性質を変化する力。
 武器の硬さや大きさ、肉体の柔軟性や強固さ、さらには空間そのものを曲げるなどというものなど、《スピリット》はそれだけ多種多様の使い道があり、同時に多種多様の《スピリット》が存在する。

 今、あの【召喚士】----確か、冴島渉と言ったか。
 彼はマナ系統の【召喚士】であるのにも関わらず、《スピリット》も使えるという点では凄いが、あの感じ、恐らく《スピリット》はまだ慣れてないと見える。

「(《スピリット》には相性がある。武器を変質させる用の《スピリット》を肉体に与えても変化しないのと同じように、召喚獣を変質させる用の《スピリット》がなければ……ってあれれ??)」

 「なんで」とシーヴィーは驚いていた。
 目が可笑しくなっていなければ、彼女が見る限り、召喚獣を2体とも《スピリット》で変質させることに成功しているからである。

「(まっ、まさか、あいつ……うちの研究書を見たのか?! そう言えば、ラブホちゃんと会ったのは《サリエリのアジト》……!!)」

 そこでようやく、シーヴィーは理解した。

 相手は、【融合召喚】を使えるのだと。

 恐らくは、《サリエリのアジト》で適当に書いて捨てた【融合召喚】に必要な手順を書いた書物。
 未完成ながらも、召喚獣を変質させる《スピリット》に書いておいた未完成のその書物はダンジョンで捨てられたことで、ボスのドロップアイテムの1つとして設定された。
 それをこの前のダンジョンドロップ品として手に入れ、《スピリット》の力----【融合召喚】に必要な《スピリット》の力を得たという事なのだろう。

 今まで【融合召喚】を使っていなかったのは、書物から手に入れたのは《スピリット》の力だけだったから。

「(けれど今、彼は知ってしまった。《スピリット》をどう使えば、【融合召喚】が出来るのかという事を)」

 マズい……マズイマズイマズイマズイっっ!!
 シーヴィーは物凄く、焦っていた。

 なにせ、【融合召喚】が使える事----それがシーヴィーが最強の【召喚士】たる理由。
 相手もそれを使えるとなると、困ったことになる。
 自分の地位が、最強としての地位が、揺らいでしまう。

「(焦るな、焦るなよ、シーヴィー。自分のイケボで、冷静さを取り戻すのだ。
 -----幸いなことに、今ならまだ間に合う。それに、【融合召喚】が失敗する可能性もある)」

 【融合召喚】は、必ずしも成功する召喚術ではない。
 特定の組み合わせでないと、成功しない、かなり高度な召喚術なのである。

 適当に召喚した召喚獣を2体くっつければ、出来る代物ではない。
 この屍龍メガボタンデスドラゴンだって、シーヴィーがなんとか見つけ出した、融合召喚獣の1体だ。

 今、冴島渉が【融合召喚】に選んだのは、レベルⅣのエルダードラゴンエッグ。そしてレベルⅢのギルタブリル・ジンバーロック。
 正直言って、シーヴィーも試したことがない組み合わせなため、成功するか、失敗するのか、どちらか分からない。

 しかしながら、【融合召喚】に必要なのはレベルではなく、相性。
 例え相手が融合元として用意した召喚獣のレベルが高くても、相性が悪ければそんなに強くはならないし、それどころか融合できずに失敗する可能性も高い。

「ですが……念には念を入れて」

 すーっと、シーヴィーは大きく息を吸い込む。
 そして----腹に力を込めて、大きく息を吐く。

「《みんな、いなくなれ!! メルティー・シャウト!!》」

 そのシーヴィーの気持ちが色濃く反映された音は、空間を溶かしながら、冴島渉の方へ向かって行く。

「行けっ!! 溶かしきってしまえ!!」

 
「【----壁】」


 と、その時である。

 いきなり空中に浮かび上がった大きな文字、【壁】の一文字が浮かび上がる。
 半透明で浮かぶその文字は、シーヴィーの魔力がこもった声に当たって、お互いに消え去る。

「----?!」

 そして、シーヴィーは見た。
 【召喚士】の冴島渉の前に生み出された紫色のスライムが変形して、新たな召喚獣が生まれている。

 赤色のスライム状に変化した召喚獣、ギルタブリル・ジンバーロック。
 青色のスライム状に変化した召喚獣、エルダードラゴンエッグ。

 2色がきちんと混ざり合って、紫色のスライムになった----それはつまり、きちんと【融合召喚】が出来た、という事である。

「へぇ……」

 ここで初めて、シーヴィーは彼を敵だと認識した。
 自分の地位を、最強に匹敵するかもしれない【召喚士】かもしれないと。


「単なるラブホちゃんの、【召喚士】と思って、目をボタンにして可愛がるつもりでいたけど。
 最強の【召喚士】たるうちに挑むつもりなら、覚悟してもらいましょうか」

 甘言のシーヴィーを怒らせると、甘くない結末が待っている、と。

「……いや、ちょっと違うな。なんか名言っぽくないな」

 甘くない結末という表現ってどうなんだろう?
 シーヴィーはイケボで、美少女声で、アニメ声で----つまりは良い声の持ち主だ。
 そんな良い声を使うには、やはり台詞もイケてなくてはなるまい。

「ここはちょっと思案案件ですね。
 ----と言う訳で、メガボタンデスドラゴン。後は頼みましたよ」

 シーヴィーはそう言って、メガボタンデスドラゴンに任せて、部屋を出ていく。
 
「とりあえず、甘くない的な発言は入れておきたいかな……」


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 
 シーヴィーが何故か逃げ、メガボタンデスドラゴンだけになった。
 しかしながら、シーヴィーが逃げた事よりも、俺とココアは、新たな召喚獣の誕生に心を奪われていた。

「うふふ……! ようやく、喋れるようになれて嬉しいですぬ」

 紫色のスライム----つまりはエルダードラゴンエッグとギルタブリル・ジンバーロックの融合した召喚獣の姿は、紫髪の綺麗なお姉さんだった。

 まるでお姫様のように伸びる綺麗な紫髪が左目を隠して優雅さを出しつつ、背中から出る大きな龍の翼がその者の偉大さを見せつけていた。
 エルダードラゴンエッグを思わせる卵柄のドレスと、左手は蠍の針のようになっていたりと、元の2体の性質も垣間見える彼女は、先が龍の尻尾のようになってる鞭のような杖を手に、上品そうに微笑む。

 深窓の令嬢を思わせる雰囲気の彼女は、先程と同じく、蠍の針のようになってる左手から水色の毒を出して、空中に文字を描いていく。

「龍の力、そして蠍の力が、なんかこう、なんていうか良い感じ……そう、そんな感じにうふふで巡り合った……」

 賢そうに見えた彼女は、何故だか喋れば喋るほど、ポンコツのような、というかまんまポンコツの喋り方をしてたかと思うと、ゴホンっと、大きく咳き込む。

「えー……つまりは、幻竜族! 【万緑龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世】、ここに参上なのですぬ!! ぬを語尾に付けると、カッコいいぬ!!」


 ===== ===== =====
 【万力龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世】 ランク;☆☆+1
 個体レベル;01
 装備職業;杖使い
 攻撃力;B+1
 属性攻撃力;A+1
 防御力;A+1
 素早さ;D+1
 賢さ;E+1

 固有スキル;【万力毒】;万力龍のみが持つ特殊な毒。空中に毒を散布することで文字を具現化でき、具現化した文字に意味がある場合、その意味の効果を数十秒間発揮することが出来る
      ;【不滅長寿(卵限定)】;死ぬこともなければ、成長することもないという不老不死スキルの劣化版。卵の状態のときのみ、適応
      ;【ドラゴンパワー】;ドラゴンの力により、全ての攻撃が強力となります
      ;【ジンバーロック】;身体能力を制限する不可視の鎧。外すことで賢さを除く全てのスペックが2段階一時的に上がり、制限時間が過ぎると一定時間動けなくなってしまう


 後天スキル;【杖術】(マナ系統);四大力の1つである《マナ》を扱う杖術。杖を持つ場合、杖から出る《マナ》を用いた攻撃の全てに補正効果がつきます
      ;【メカクレ】;デメリットスキルの1つ。髪型のせいで目が隠れているため、命中率が下がります
      ;【アホの子】;デメリットスキルの1つ。賢さがEランクで固定されます


 【万力龍リョクチャ・ハールハント・ヒアリング4世】 ランク;☆☆ 幻竜族
 ドラゴン族の中でもさらに希少種である、幻世と呼ばれる場所にのみ存在すると伝わる幻竜族の召喚獣。身体から出る特殊な毒は他人に感染する効果はないが、空気に書いた文字を具現化し、文字が持つ力を操る力を持つ
 着ているドレスは、ただの卵柄のドレスのように見えるが、これはまだ卵の中にいる証拠であり、厳密にはまだ卵の状態の龍族である。また、目には見えないジンバーロックを外すことで、一定時間スペック以上の力を出すことが可能となる
 ===== ===== =====
 

「ドヤァ、ぬっ!!」

 と、ドヤ顔を決めて、【六茶、参上!!】という文字を空中に浮かび上がらせる、俺の新たな仲間のリョクチャ……。

「それ、リョクチャじゃなくて、ロクチャな。うん」
「妾の! 妾の妹が、アホの子なんじゃが……!!」

 なんて言うか……見かけは物凄い出来るお姉さんな、アホの子が仲間に入ったのであった。


(※)【融合召喚】で召喚された召喚獣は、2体以上の召喚獣の"長所"と"短所"を、重ね合わせて組み合わせて生まれます。
 そのため、融合される前とは異質の力を手に入れるのと同じく、短所が組み合わさった【デメリットスキル】も生まれますため、"【融合召喚】だから強い"とはなりません。
 また、もう1つ、別の問題もありまして……?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした

赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】 早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。 皆様どうぞよろしくお願いいたします。 【10/23コミカライズ開始!】 『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました! 颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。 【第2巻が発売されました!】 今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。 イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです! 素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。 【ストーリー紹介】 幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。 そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。 養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。 だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。 『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。 貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。 『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。 『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。 どん底だった主人公が一発逆転する物語です。 ※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。 対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。 剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。 よろしくお願いします! (7/15追記  一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!  (9/9追記  三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン (11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。 追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。 俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。 ある日の昼休み……高校で事は起こった。 俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。 しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。 ……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

処理中です...