50 / 354
第2章『新たな召喚獣、新たな世界/ファイントの章』
第49話 オーラ VS スピリット(1)
しおりを挟む
ファイント無双によって、2体のボス騎士がやられていた、ちょうどその頃。
もう1つの部屋----つまり、雪ん子と【アイシクル騎士団長スティーリア】の姿があった。
純白を思わせる真っ白な鎧に身を包んだ、青いポニーテールヘアーの美少女----騎士団長スティーリア。
彼女の頭には姫である事を象徴するかのように氷のティアラが光り輝き、手にしている剣はまるで宝石のように静かに輝きを放っている。
そんな彼女は、女の子にしては険しい目つきで、2人の騎士の死を感じ取っていた。
「(ニパス、それにスリートまでやられましたか)」
本来、魔物達に同族関係や、友愛などの感情は存在しない。
ダンジョンの中に現れる魔物は、別世界に存在したとされる、ただの幻影に過ぎないからである。
幻影だからこそ、何度倒されても復活できるのだ。
騎士団長スティーリアも、この《雪山の騎士城》に相応しいボスとして呼び出されただけの、ただの幻影。
ニパスとスリートも、別世界の過去では共に戦う仲間であったが、今はダンジョンに発生する数多くの幻影の1体に過ぎず、そこに仲間意識はない。
そんな仲間意識がないはずのスティーリアが、ニパスとスリートの2体の騎士の死を感じ取れたのは何故か?
===== ===== =====
2体の 騎士が倒されました
スキル【騎士団長の誓い】が 発動しました
攻撃力 防御力が 上昇します
===== ===== =====
そう、それは彼女のスキルが発動したからである。
スキル【騎士団長の誓い】……それは騎士団長であるスティーリアだけが持つスキル。
仲間の騎士が倒されると、その効果で戦闘能力が上がるというスキルである。
このボスの間は、パーティーを2つに分断されてはいるが、《雪山の騎士城》のボスの間であることは変わらない。
故に、別のボスの広間で倒されたニパスとスリートの2人の死によって、【騎士団長の誓い】のスキルが発動したのである。
「(……まぁ、こんなスキルがなくても、わたくしの勝ちは確定ですけど)」
自分を強化するスキルを手に入れたというのに、スティーリアはさほど喜ばなかった。
なにせ、こういうスキルが発動して喜ぶのは、自分が不利な時。
勝ちが見えてるのに、発動なんてしても意味はないのだ。
「----ねぇ、そう思いませんか? 雪ん子さん?」
スティーリアはそう声をかける。
自分が出した氷柱の中で、一生懸命に剣をやみくもに振るう、雪ん子に向かって。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
パーティーが分断され、スティーリアがボスとしてこの部屋に現れた。
侵入者と対峙するために、だ。
雪ん子はそんなスティーリアに、初手から全力で斬りかかったのである。
「《ピピッ!》」
「(おっと!)」
その動きに、その速さに、スティーリアは一瞬驚いた。
速い事も確かに重要なのだが、それよりも思い切りの良さにびっくりしたのである。
「(驚くほど、思い切りが良い。わたくしの姿が見えると同時に、向かって来るなんて)」
普通、どんな生物も躊躇いがある。
全力で向かおうと心で決めていても、身体のどこかが「もしかしたら怪我するかも?」「罠があるのでは?」と言った風に、ブレーキがかかる。
しかし、雪ん子にはそれがない。
なにも考えてないとか、なににも経験してないのかではなく。
経験してなお、ブレーキをかけない心持ち。
「(確かにこのスピードで、思い切り躊躇なく向かって行けば大抵の敵は圧倒できるでしょう)」
超スピードで相手の懐まで潜り込み、そのまま超スピードで相手を斬る。
身体能力強化に長けたオーラの力を、存分に活かした戦い方と言える。
「《行くヨ、【横薙ぎ払い斬り】っ!》」
そして、雪ん子は剣で薙ぎ払う。
オーラの力を使って、剣を握る筋肉に大量のエネルギーを与えて、斬撃を巨大化させる。
それはまさに、【斬る】という力を具現化させた壁のようであり、それは剣を離れてスティーリアの方に向かっていた。
「(大抵の敵は圧倒できる。だが、わたくしには効かない)」
ビシッ、と彼女は自分の剣を振り抜く。
剣をきちんと最後まで振り切ることによって生まれた斬撃の軌跡は、雪ん子が生み出した斬撃の大きさに比べると、半分にも満たないほど小さな斬撃であった。
しかし、スティーリアが生み出した小さな斬撃は、雪ん子が生み出した巨大な斬撃を弾き飛ばした。
というか、斬撃そのものが"跳ね返っていた"。
「《ピピッ?! 斬撃が跳バサレタ?!》」
「(斬撃を跳ね飛ばしました。わたしの職業の【魔剣士】ではあなたのような馬鹿力は出せませんが、斬撃そのものに特性を付与できる。今回は弾力性を与えましたよ)」
アイシクル騎士団長スティーリアの職業、【魔剣士】。
スピリット系統の職業の1つである【魔剣士】には、オーラ系統のような力業は出来ない。
普通に戦えば、オーラ系統である雪ん子の斬撃の破壊力に、オーラを使えないスティーリアでは太刀打ちできない。
しかしながら、【魔剣士】は力こそないが、技術がある。
生み出した斬撃に特性を、相手の巨大な破壊力をも逸らせる弾力性を与えたのである。
伸び縮みするゴムのような特性を与えられたスティーリアの斬撃が、雪ん子の生み出した巨大な斬撃を弾き飛ばしたのである。
「(しっかし、全部は返しきれませんでしたね。流石はオーラ系統の馬鹿力、といった所でしょうか)」
よろよろと、よろけながらも、スティーリアは立っていた。
「(返せたのは3割、残りの威力はどこかに行っちゃいましたわ)」
地面に飛んだ物は抉り、空に飛んだ物は天井を穿ち、そして壁に飛んだ物は大きな穴を生み出していた。
「(でもって、何割かはあなたの方に飛んで行ったようですね。侵入者)」
「《ピィィ……!!》」
雪ん子は頭から流れる血を凍らせながら、スティーリアを睨みつけていた。
凍らせることでダメージを抑えているようだが、残念ながら出血状態は、体力が減り続けるという状態は続いていた。
「(あなたから逃げ続ければ、回復役がいないあなたは出血状態が続いて負けるでしょう。
しかしながら、そんな消極的な勝ちは、許してくれないみたいですね)」
「《【ぶっ飛び斬撃】!》」
雪ん子は、次の攻撃を始めていた。
先程は横に薙ぎ払う事で、その副作用として斬撃が飛んだ。
一方で、今放ったのは、初めから飛ばすために放たれた斬撃。
先程の【横薙ぎ払い斬り】の時の斬撃と違い、今度の斬撃はとにかく速く、かつ正確にスティーリアの方に飛んできていた。
「(正確性にこだわって飛ばしてきましたか、なるほどね。
確かにゴムのような弾力性だとちゃんと飛ばせない。それどころか、一点に集約させることで斬撃を打ち破ろうと言う訳ですか)」
「(ならば----!)」と、彼女はそのまま正確に飛んできた雪ん子の斬撃を、剣で巻き取った。
「(なら次は、弾力性ではなく、方向を変えましょうかね?)」
そのまま、スティーリアは斬撃を巻き取った剣を振りかぶった。
振りかぶると共に、雪ん子の斬撃はブーメランのように、くるくると回転しながら、雪ん子の元へ戻っていく。
雪ん子へと戻った斬撃は、そのまま雪ん子を吹き飛ばした。
「《ピピピッ?!》」
「(正確性にこだわった結果、力は先程の非ではありませんね。ブーメランのように、斬撃の向きを変えさせていただきましたよ?)」
スティーリアはそう言って、剣を雪ん子へと向ける。
「(オーラのような馬鹿力なんかで、このアイシクル騎士団長スティーリアのスピリット剣術を破れると思わないでください。
----さぁ、これからが本当の戦いの始まりと参りましょうか?)」
雪ん子とスティーリアの戦いは、ここからが本番なのである。
「《さっきカラ、なンデ喋らないノ?》」
一方で、先程から相手から会話が聞こえてこないスティーリアに対して、雪ん子は困惑するのであった。
もう1つの部屋----つまり、雪ん子と【アイシクル騎士団長スティーリア】の姿があった。
純白を思わせる真っ白な鎧に身を包んだ、青いポニーテールヘアーの美少女----騎士団長スティーリア。
彼女の頭には姫である事を象徴するかのように氷のティアラが光り輝き、手にしている剣はまるで宝石のように静かに輝きを放っている。
そんな彼女は、女の子にしては険しい目つきで、2人の騎士の死を感じ取っていた。
「(ニパス、それにスリートまでやられましたか)」
本来、魔物達に同族関係や、友愛などの感情は存在しない。
ダンジョンの中に現れる魔物は、別世界に存在したとされる、ただの幻影に過ぎないからである。
幻影だからこそ、何度倒されても復活できるのだ。
騎士団長スティーリアも、この《雪山の騎士城》に相応しいボスとして呼び出されただけの、ただの幻影。
ニパスとスリートも、別世界の過去では共に戦う仲間であったが、今はダンジョンに発生する数多くの幻影の1体に過ぎず、そこに仲間意識はない。
そんな仲間意識がないはずのスティーリアが、ニパスとスリートの2体の騎士の死を感じ取れたのは何故か?
===== ===== =====
2体の 騎士が倒されました
スキル【騎士団長の誓い】が 発動しました
攻撃力 防御力が 上昇します
===== ===== =====
そう、それは彼女のスキルが発動したからである。
スキル【騎士団長の誓い】……それは騎士団長であるスティーリアだけが持つスキル。
仲間の騎士が倒されると、その効果で戦闘能力が上がるというスキルである。
このボスの間は、パーティーを2つに分断されてはいるが、《雪山の騎士城》のボスの間であることは変わらない。
故に、別のボスの広間で倒されたニパスとスリートの2人の死によって、【騎士団長の誓い】のスキルが発動したのである。
「(……まぁ、こんなスキルがなくても、わたくしの勝ちは確定ですけど)」
自分を強化するスキルを手に入れたというのに、スティーリアはさほど喜ばなかった。
なにせ、こういうスキルが発動して喜ぶのは、自分が不利な時。
勝ちが見えてるのに、発動なんてしても意味はないのだ。
「----ねぇ、そう思いませんか? 雪ん子さん?」
スティーリアはそう声をかける。
自分が出した氷柱の中で、一生懸命に剣をやみくもに振るう、雪ん子に向かって。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
パーティーが分断され、スティーリアがボスとしてこの部屋に現れた。
侵入者と対峙するために、だ。
雪ん子はそんなスティーリアに、初手から全力で斬りかかったのである。
「《ピピッ!》」
「(おっと!)」
その動きに、その速さに、スティーリアは一瞬驚いた。
速い事も確かに重要なのだが、それよりも思い切りの良さにびっくりしたのである。
「(驚くほど、思い切りが良い。わたくしの姿が見えると同時に、向かって来るなんて)」
普通、どんな生物も躊躇いがある。
全力で向かおうと心で決めていても、身体のどこかが「もしかしたら怪我するかも?」「罠があるのでは?」と言った風に、ブレーキがかかる。
しかし、雪ん子にはそれがない。
なにも考えてないとか、なににも経験してないのかではなく。
経験してなお、ブレーキをかけない心持ち。
「(確かにこのスピードで、思い切り躊躇なく向かって行けば大抵の敵は圧倒できるでしょう)」
超スピードで相手の懐まで潜り込み、そのまま超スピードで相手を斬る。
身体能力強化に長けたオーラの力を、存分に活かした戦い方と言える。
「《行くヨ、【横薙ぎ払い斬り】っ!》」
そして、雪ん子は剣で薙ぎ払う。
オーラの力を使って、剣を握る筋肉に大量のエネルギーを与えて、斬撃を巨大化させる。
それはまさに、【斬る】という力を具現化させた壁のようであり、それは剣を離れてスティーリアの方に向かっていた。
「(大抵の敵は圧倒できる。だが、わたくしには効かない)」
ビシッ、と彼女は自分の剣を振り抜く。
剣をきちんと最後まで振り切ることによって生まれた斬撃の軌跡は、雪ん子が生み出した斬撃の大きさに比べると、半分にも満たないほど小さな斬撃であった。
しかし、スティーリアが生み出した小さな斬撃は、雪ん子が生み出した巨大な斬撃を弾き飛ばした。
というか、斬撃そのものが"跳ね返っていた"。
「《ピピッ?! 斬撃が跳バサレタ?!》」
「(斬撃を跳ね飛ばしました。わたしの職業の【魔剣士】ではあなたのような馬鹿力は出せませんが、斬撃そのものに特性を付与できる。今回は弾力性を与えましたよ)」
アイシクル騎士団長スティーリアの職業、【魔剣士】。
スピリット系統の職業の1つである【魔剣士】には、オーラ系統のような力業は出来ない。
普通に戦えば、オーラ系統である雪ん子の斬撃の破壊力に、オーラを使えないスティーリアでは太刀打ちできない。
しかしながら、【魔剣士】は力こそないが、技術がある。
生み出した斬撃に特性を、相手の巨大な破壊力をも逸らせる弾力性を与えたのである。
伸び縮みするゴムのような特性を与えられたスティーリアの斬撃が、雪ん子の生み出した巨大な斬撃を弾き飛ばしたのである。
「(しっかし、全部は返しきれませんでしたね。流石はオーラ系統の馬鹿力、といった所でしょうか)」
よろよろと、よろけながらも、スティーリアは立っていた。
「(返せたのは3割、残りの威力はどこかに行っちゃいましたわ)」
地面に飛んだ物は抉り、空に飛んだ物は天井を穿ち、そして壁に飛んだ物は大きな穴を生み出していた。
「(でもって、何割かはあなたの方に飛んで行ったようですね。侵入者)」
「《ピィィ……!!》」
雪ん子は頭から流れる血を凍らせながら、スティーリアを睨みつけていた。
凍らせることでダメージを抑えているようだが、残念ながら出血状態は、体力が減り続けるという状態は続いていた。
「(あなたから逃げ続ければ、回復役がいないあなたは出血状態が続いて負けるでしょう。
しかしながら、そんな消極的な勝ちは、許してくれないみたいですね)」
「《【ぶっ飛び斬撃】!》」
雪ん子は、次の攻撃を始めていた。
先程は横に薙ぎ払う事で、その副作用として斬撃が飛んだ。
一方で、今放ったのは、初めから飛ばすために放たれた斬撃。
先程の【横薙ぎ払い斬り】の時の斬撃と違い、今度の斬撃はとにかく速く、かつ正確にスティーリアの方に飛んできていた。
「(正確性にこだわって飛ばしてきましたか、なるほどね。
確かにゴムのような弾力性だとちゃんと飛ばせない。それどころか、一点に集約させることで斬撃を打ち破ろうと言う訳ですか)」
「(ならば----!)」と、彼女はそのまま正確に飛んできた雪ん子の斬撃を、剣で巻き取った。
「(なら次は、弾力性ではなく、方向を変えましょうかね?)」
そのまま、スティーリアは斬撃を巻き取った剣を振りかぶった。
振りかぶると共に、雪ん子の斬撃はブーメランのように、くるくると回転しながら、雪ん子の元へ戻っていく。
雪ん子へと戻った斬撃は、そのまま雪ん子を吹き飛ばした。
「《ピピピッ?!》」
「(正確性にこだわった結果、力は先程の非ではありませんね。ブーメランのように、斬撃の向きを変えさせていただきましたよ?)」
スティーリアはそう言って、剣を雪ん子へと向ける。
「(オーラのような馬鹿力なんかで、このアイシクル騎士団長スティーリアのスピリット剣術を破れると思わないでください。
----さぁ、これからが本当の戦いの始まりと参りましょうか?)」
雪ん子とスティーリアの戦いは、ここからが本番なのである。
「《さっきカラ、なンデ喋らないノ?》」
一方で、先程から相手から会話が聞こえてこないスティーリアに対して、雪ん子は困惑するのであった。
0
お気に入りに追加
189
あなたにおすすめの小説

俺のスキルが無だった件
しょうわな人
ファンタジー
会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。
偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。
若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。
いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
なぜかクセすご美少女たちに振り回されている俺は本の物語に出てくる武器を具現化する能力で無双する!!
浅羽ふゆ
ファンタジー
【男性向けHOTランキング最高9位記録】なんやかんやあって美少女たちに振り回される毎日を送るケイタ。
じつはけっこう強かった。というよりかなり強かった。
しかし、なぜかなかなかその実力を発揮しきれない。
その理由は……美少女たちのクセがすごすぎたからである!
それでもケイタはめげません。なぜならーーーー。
この生活、けっこう悪くないんですよね!!

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
異世界ハーレム漫遊記
けんもも
ファンタジー
ある日、突然異世界に紛れ込んだ主人公。
異世界の知識が何もないまま、最初に出会った、兎族の美少女と旅をし、成長しながら、異世界転移物のお約束、主人公のチート能力によって、これまたお約束の、ハーレム状態になりながら、転生した異世界の謎を解明していきます。

ゴミ召喚士と呼ばれたスライム超特化テイマーの僕〜超特化が凄すぎて、最強スライムを育ててしまう〜
伊藤ほほほ
ファンタジー
13歳になる年の始め、子供達は教会に集まる。
人生が決まるに等しい、適性診断があるからだ。
全ての人がモンスターを召喚できる召喚士となり、サモナーとテイマーに分かれる。
これが問題で、一般的にテイマーはハズレ、サモナーはアタリとされていた。
適性診断では、どんなモンスターに特化した召喚士であるのかが分かる。
ここに、夢を語りながら教会へと向かう子供が二人。
主人公のカイト・フェイトと、その幼馴染のラビ・エンローズだ。
どんな召喚士になるのか、気になってしまうのは当然のこと。
同じ学校に通う、顔見知りの子供達が作る列の最後尾に並び、ドキドキしながら順番を待つ。
一人、また一人と診断を終えて出てくる子供の顔は三者三様。嬉しそうな表情ならサモナー、絶望を浮かべていればテイマーになったのだろうと分かりやすい。
そしてついに、二人の順番がやってきた。
まずは、幼馴染のラビ・エンローズから。
「……ねえ、カイトくん? ……ラビね、ドラゴン特化サモナーになっちゃった」
小さく呟き、振り返ったラビの顔は、悲しんでいるのか喜んでいるのかよく読み取れない。口角は上がっているのに涙目で、頬がヒクヒクと動いている。
何が起きたのか理解できず、まるでカイトに助けを求めているようで……。
「す、すごいじゃん!」
幼馴染が、世界最強のドラゴンサモナーになってしまったのだ。手の届かないところへ行ってしまった気がして、カイトには情けない一言を発することしかできない。
「僕だって!」
しかし、カイトも自分を信じて疑わない。
ステータスを見ると、スライム超特化テイマーと表示されていた。
絶望するカイト。世界から色が消え失せて、ショックからか意識を手放す。
親の助言もあり、立ち直ることはできた。
だが、いじめっ子同級生のザンブに決闘を挑まれる。
自分を信じてスライムをテイムし、カイトは困難に立ち向かう。

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる