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第2章『新たな召喚獣、新たな世界/ファイントの章』
第42話 コーヒーに何を入れるかというような話
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----私、正義ってのが嫌いでしてね。
突然、俺の家に現れた召喚獣----ファイントはそう話を切り出した。
勝手に冷蔵庫から紙パックの牛乳を取ってきて、ごくごくと直でラッパ飲みしながら。
「いやー! 美味しいですなぁ! 生きてるって感じがしますわぁ~! もっとも、ダンジョンで飲み食いした思い出もないんで、じゃああの時は生きてないんかい! って言われたら、違う気もするけどねぇ~」
----ごくごくごくっ!
美少女がただ自宅で、牛乳を飲む。
ただそれだけの光景なのだが、まるで有名な画家によって描かれた名画のような、いつまでも見ていられるような光景であった。
「ん? ……あっ、分かっちゃったぁ!!
……もしかしてぇ~、ご主人も飲みたかったりするの?」
「----えっ?」
「良いよ! 良いよ! 元々ご主人の持ち物だし、是非ともどうぞぉ!」
さっと、何の気を利かせたのかは分からないが、ファイントは今さっきまで自分が飲んでいた牛乳を俺へと差し出してきた。
自然と、その目線が彼女がさっきまで口をつけていた飲み口へと向かっており----
「いやぁ~ん♡ 間接キス、で・す・ね♡」
「~~~っ!! えっ、遠慮するっ!」
明らかにからかっている感じで、ニヤニヤ笑みを浮かべてるファイントを見て、途端に正気を取り戻した。
乱暴に返すと彼女は、何事もなかったかのように再び飲み始めた。
「(いったい、なにがしたいんだ?)」
ダンジョンの外に現れた、俺の召喚獣----ファイント。
なんで突然、召喚陣を使って自宅に現れたのかは全く分からん。
「(俺をからかうために来たのか? それとも、いつでも自宅に来られるってことで、ダンジョン内でなにか優遇しろとでも?)」
ファイントの行動に目を光らせていると、「最初に言った通りですよ」と答えていた。
「最初に言った通り、"私の快適な召喚獣ライフ"のために、ご主人に相談があるんですよ♪」
「それは……俺の自宅じゃないとできない事か? ダンジョン内ではなく」
「いや、ダンジョン内で世間話だなんて……危険じゃないです? 魔物とか出ますし」
いま、武器もスキルも使えない、自宅に召喚獣がいるっていうこの状況も、俺にして見れば危険なんだが。
「それにほら、私の身の安全っていう意味もあっちゃうし」
「俺がこれから、ファイントを召喚しないという選択肢か?」
「えぇ。私だったら、こーんな常識外れの美少女、恐れ多くてもう耐えられない! ってな感じで、召喚されなくなっちゃうと、寂しいかなーって」
……どうだか。
なんか、彼女の話はどうもうさん臭い。
煙に巻こうとしているような、テレビで役者さんが演じている嘘つき犯罪者のような感じがする。
「私は快適な召喚獣ライフを送りたいんですよ~♪ 今後の召喚獣ライフのためにもね!
と言う訳で、正義の話なんですけど」
途端に話題がガラッと変わり、ファイントは俺の瞳をじっと見つめていた。
「----ご主人は、コーヒーって好きですか?」
……???
なんでいきなり、コーヒーの話に?
「なんだよ、突然」
「砂糖はいくつ入れます? 1つ、それとも2つ? あと、ミルクも付けますか?」
ずずいーっと、いきなり美しい顔がドアップで近寄って来るので、俺は慌てて後ずさってしまっていた。
「あっ! そ・れ・と・も、まさかのブラック派だったりしますぅ?」
「えっと……」
どうだろう?
けっこう多めだった気がするが、いくつか、と言われると……。
「そのコーヒーに入れる砂糖やミルクを規定するのが、"正義"です」
先程までのおどけた雰囲気は無くなり、ファイントはばんっ、とテーブルに空になった牛乳パックを置く。
満面の笑みは消え、相手をただの物として見るような冷たい目線に変えると、彼女は静かに話を続ける。
「コーヒーに入れる、砂糖やミルクの数。外に出る際の足は右か、左か。ご飯を食べる量から、食べる時間まで。
行動の全てに"正解"を勝手に規制し、それを守らない者を悪と見なす。集団に属することを正しいと信じ込ませ、逸脱する物を排除して、邪悪と見なす。
----だから私は、正義というのが嫌いなんですよ。吐き気がするくらいに」
「ふぅ~」と、テンションを元に戻すためか、一呼吸置いた後、先程までの笑みを再び浮かべていた。
「と言う訳で! 私は正義嫌いの、悪大好き召喚獣なので、今のダンジョンライフは好きなんですよ。
ご主人は正義感が強いという訳でもなく、私や雪ん子ちゃんをそのまま起用するような、悪に対して割かし寛大な心を持ち。
雪ん子ちゃんは人間の悪意を受け、純粋に、愛らしく、悪の道を進んでいる」
「別に悪に対して、寛大って訳じゃない」
ただ、勿体なかっただけだ。
雪ん子は、俺が冒険者として活躍するために一番必要な戦力で、なにより【召喚 レベルアップ可能】という使い所が限られている力を使った、大事な召喚獣。
《悪の手先》なんて称号を手に入れたが、それでも重要な戦力である事には変わらない。
悪に対して、寛大な訳ではない。
ただごく普通に、そのままで十分に使えるから使っているだけに過ぎない。
「正義感という欲望に支配されてる奴だったら、雪ん子ちゃんは絶対に使わない。
なにせ、ご主人に斬りかかった、反逆者ですし」
「それは、確かにあったが……」
いや、それを何故ファイントが知っている?
あの時はまだ、ファイントは召喚していないはずなのに。
「雪ん子ちゃんから聞いたんですよ。斬りかかったのは。
あの子も、口もあるし、ある程度の賢さはあるんですから、話せますよ」
「そうか、雪ん子から……」
「同じ召喚獣として、時折雑談程度には。勿論、ご主人に斬りかかるように嗾ける真似はしてませんので、ご安心を」
あぁ、それは是非ともお願いしたい。
治って跡もないが、未だに雪ん子の剣を見ると、時折、痛むんだよ。
もう治ってるはずなのに、フラッシュバックみたいに。
「と言う訳で、ご主人。私が思う快適な召喚獣ライフとは、この環境の事です。
私は、悪が好きです。同時に、正義が嫌いです。なので、次に私達が仲間に、同じように【召喚 レベルアップ可能】にするべき仲間について、私から意見してもよろしいでしょうか?」
突然、俺の家に現れた召喚獣----ファイントはそう話を切り出した。
勝手に冷蔵庫から紙パックの牛乳を取ってきて、ごくごくと直でラッパ飲みしながら。
「いやー! 美味しいですなぁ! 生きてるって感じがしますわぁ~! もっとも、ダンジョンで飲み食いした思い出もないんで、じゃああの時は生きてないんかい! って言われたら、違う気もするけどねぇ~」
----ごくごくごくっ!
美少女がただ自宅で、牛乳を飲む。
ただそれだけの光景なのだが、まるで有名な画家によって描かれた名画のような、いつまでも見ていられるような光景であった。
「ん? ……あっ、分かっちゃったぁ!!
……もしかしてぇ~、ご主人も飲みたかったりするの?」
「----えっ?」
「良いよ! 良いよ! 元々ご主人の持ち物だし、是非ともどうぞぉ!」
さっと、何の気を利かせたのかは分からないが、ファイントは今さっきまで自分が飲んでいた牛乳を俺へと差し出してきた。
自然と、その目線が彼女がさっきまで口をつけていた飲み口へと向かっており----
「いやぁ~ん♡ 間接キス、で・す・ね♡」
「~~~っ!! えっ、遠慮するっ!」
明らかにからかっている感じで、ニヤニヤ笑みを浮かべてるファイントを見て、途端に正気を取り戻した。
乱暴に返すと彼女は、何事もなかったかのように再び飲み始めた。
「(いったい、なにがしたいんだ?)」
ダンジョンの外に現れた、俺の召喚獣----ファイント。
なんで突然、召喚陣を使って自宅に現れたのかは全く分からん。
「(俺をからかうために来たのか? それとも、いつでも自宅に来られるってことで、ダンジョン内でなにか優遇しろとでも?)」
ファイントの行動に目を光らせていると、「最初に言った通りですよ」と答えていた。
「最初に言った通り、"私の快適な召喚獣ライフ"のために、ご主人に相談があるんですよ♪」
「それは……俺の自宅じゃないとできない事か? ダンジョン内ではなく」
「いや、ダンジョン内で世間話だなんて……危険じゃないです? 魔物とか出ますし」
いま、武器もスキルも使えない、自宅に召喚獣がいるっていうこの状況も、俺にして見れば危険なんだが。
「それにほら、私の身の安全っていう意味もあっちゃうし」
「俺がこれから、ファイントを召喚しないという選択肢か?」
「えぇ。私だったら、こーんな常識外れの美少女、恐れ多くてもう耐えられない! ってな感じで、召喚されなくなっちゃうと、寂しいかなーって」
……どうだか。
なんか、彼女の話はどうもうさん臭い。
煙に巻こうとしているような、テレビで役者さんが演じている嘘つき犯罪者のような感じがする。
「私は快適な召喚獣ライフを送りたいんですよ~♪ 今後の召喚獣ライフのためにもね!
と言う訳で、正義の話なんですけど」
途端に話題がガラッと変わり、ファイントは俺の瞳をじっと見つめていた。
「----ご主人は、コーヒーって好きですか?」
……???
なんでいきなり、コーヒーの話に?
「なんだよ、突然」
「砂糖はいくつ入れます? 1つ、それとも2つ? あと、ミルクも付けますか?」
ずずいーっと、いきなり美しい顔がドアップで近寄って来るので、俺は慌てて後ずさってしまっていた。
「あっ! そ・れ・と・も、まさかのブラック派だったりしますぅ?」
「えっと……」
どうだろう?
けっこう多めだった気がするが、いくつか、と言われると……。
「そのコーヒーに入れる砂糖やミルクを規定するのが、"正義"です」
先程までのおどけた雰囲気は無くなり、ファイントはばんっ、とテーブルに空になった牛乳パックを置く。
満面の笑みは消え、相手をただの物として見るような冷たい目線に変えると、彼女は静かに話を続ける。
「コーヒーに入れる、砂糖やミルクの数。外に出る際の足は右か、左か。ご飯を食べる量から、食べる時間まで。
行動の全てに"正解"を勝手に規制し、それを守らない者を悪と見なす。集団に属することを正しいと信じ込ませ、逸脱する物を排除して、邪悪と見なす。
----だから私は、正義というのが嫌いなんですよ。吐き気がするくらいに」
「ふぅ~」と、テンションを元に戻すためか、一呼吸置いた後、先程までの笑みを再び浮かべていた。
「と言う訳で! 私は正義嫌いの、悪大好き召喚獣なので、今のダンジョンライフは好きなんですよ。
ご主人は正義感が強いという訳でもなく、私や雪ん子ちゃんをそのまま起用するような、悪に対して割かし寛大な心を持ち。
雪ん子ちゃんは人間の悪意を受け、純粋に、愛らしく、悪の道を進んでいる」
「別に悪に対して、寛大って訳じゃない」
ただ、勿体なかっただけだ。
雪ん子は、俺が冒険者として活躍するために一番必要な戦力で、なにより【召喚 レベルアップ可能】という使い所が限られている力を使った、大事な召喚獣。
《悪の手先》なんて称号を手に入れたが、それでも重要な戦力である事には変わらない。
悪に対して、寛大な訳ではない。
ただごく普通に、そのままで十分に使えるから使っているだけに過ぎない。
「正義感という欲望に支配されてる奴だったら、雪ん子ちゃんは絶対に使わない。
なにせ、ご主人に斬りかかった、反逆者ですし」
「それは、確かにあったが……」
いや、それを何故ファイントが知っている?
あの時はまだ、ファイントは召喚していないはずなのに。
「雪ん子ちゃんから聞いたんですよ。斬りかかったのは。
あの子も、口もあるし、ある程度の賢さはあるんですから、話せますよ」
「そうか、雪ん子から……」
「同じ召喚獣として、時折雑談程度には。勿論、ご主人に斬りかかるように嗾ける真似はしてませんので、ご安心を」
あぁ、それは是非ともお願いしたい。
治って跡もないが、未だに雪ん子の剣を見ると、時折、痛むんだよ。
もう治ってるはずなのに、フラッシュバックみたいに。
「と言う訳で、ご主人。私が思う快適な召喚獣ライフとは、この環境の事です。
私は、悪が好きです。同時に、正義が嫌いです。なので、次に私達が仲間に、同じように【召喚 レベルアップ可能】にするべき仲間について、私から意見してもよろしいでしょうか?」
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