23 / 354
第1章『俺の召喚獣だけレベルアップする/雪ん子の章』
第23話 さすらいの幽鬼(3)
しおりを挟む
「----さぁ、蹂躙の時間だ」
俺の指示と共に、大量のスケルトン達が3体しかいない敵スケルトンめがけて突っ込んでいく。
彼らは【優しい木こりの鞭】の力によって、全員が俺の能力の一部を加味されている。
ガチガチの戦闘職ではない、【召喚士】の俺の身体能力は、さほど高くないだろう。
だがしかし、スケルトンとは、元々、《骸骨がなんらかの力によって動き出すようになった》という体の召喚獣であり、その身体は硬くないし、動きもさほど速い訳じゃない。
そんなスケルトン達が多少なりとも、攻撃力や防御力、さらには素早さなどが上がるとどうなるだろうか。
今のスケルトン達は、劣化版の強化服を着こんだような状態だ。
より力強く、より素早く、我がスケルトン陣営の行動は素晴らしかった。
相手のサイドキック・スケルトン達はそれぞれの得物を構えて対応するも、明らかに劣勢であった。
短刀持ちの敵スケルトンは1体程度ならば倒せてるが、その後ろから来る10数体のスケルトン達相手は防ぎきれないみたいだ。
同じ理由で弓持ちの敵スケルトンも、それから大楯と大剣の2つ持ちの敵スケルトンの方も、明らかにこちらの方が上手くいってる。
「(やられてるのは10体もないし、あまりに戦力を過剰に用意しすぎたか? まぁ、本命はコイツラじゃないから、良いか)」
続いて、本命の幽鬼退治に戦力を回そうかと考えていると、スケルトン達の一団が吹っ飛ぶ。
幽鬼の攻撃かと思っていると、吹っ飛んだスケルトンの中には凍った状態で吹っ飛んだのもいる。
「どうやら、幽鬼と雪ん子の戦いの余波で吹っ飛んでるみたいだな」
2人の戦いはスケルトン達が多すぎたからか、全然見えないのだが、かなり激しいみたいである。
「よしっ! 他のスケルトン達も、2人の戦いに行って来い!」
【優しい木こりの鞭】で叩いてそう命令すると、俺の指示と補助効果を受けたスケルトン軍団はそのまま雪ん子達との戦いに参戦していった。
大量のスケルトン達を突入した目的は、あくまでも攪乱だ。
幽鬼が大量のスケルトン達に混乱しているところで、雪ん子が一撃を加えられるチャンスを増やすのが目的だ。
雪ん子に誤って当ててしまう可能性もあるが、それくらいのフレンドリーファイア(※1)は勘弁してもらいたい。
なにせ、雪ん子だって、うちのスケルトンの一群を凍らせているしな。
「まぁ、全員って訳じゃないが、なっ!」
俺はくるりと、自分の背後に向かって【優しい木こりの鞭】を振るう。
後ろへと振られた鞭は、そのままぺちんっと、何かに跳ね除けられて手元に戻ってくる。
《ギャアアー!》
「やっぱり生きてたか、サイドキック・スケルトン」
俺はすぐさま周囲にいた味方スケルトンに鞭を与えて、サイドキック・スケルトンの討伐を指示する。
スケルトンを初めとする屍鬼系の魔物や召喚獣は、体力が低いが、その分再生能力が高い。
浄化能力などでない限り、スケルトンを完全に倒すことは不可能だ。
倒したはずのサイドキック・スケルトンが復活したのはそういう理由だが、それはつまり俺のスケルトン達も同様って意味だ。
「サイドキック・スケルトンが何度復活しても構わない。俺のスケルトン軍団も、復活しても文句を言うなよ?」
サイドキック・スケルトンを倒すには、恐らく浄化能力ではなく、あいつらの主たる幽鬼タケシ・ハザマを倒せば、彼らも消えるだろう。
俺の役目は、サイドキック・スケルトンを足止めし、雪ん子が幽鬼を倒すまで時間を稼ぐ事だけだ。
それからしばらく、俺のスケルトン軍団が華麗に吹っ飛ぶ姿を眺めていると、メッセージウインドウが俺の勝利を告げた。
===== ===== =====
幽鬼タケシ・ハザマが 倒されました
ダンジョン介入を 削除します
限定的結界が解け ダンジョンから 出られるようになりました
===== ===== =====
「思ったよりも、呆気なかったな」
なんというか、戦ったという実感がまるでない。
大量の軍隊を指揮し、気付いたら標的を倒していたという感じである。
きっと、世界中で戦争の火種がなかなか消えないのは、こういう事なのだろう。
ボタンを1回押したら勝手に戦争が始まって、気付いたら作戦終了って言うね。
----あんまりのお手軽っぷりに、もう一度やりたいくらいだよ。
「さて、それじゃあこのスケルトン軍団はどうしようか」
俺はそう言って、フロアを埋め尽くさんばかりに広がるスケルトン軍団の処遇を考える。
ボス戦はこれで良いが、流石にこの大人数での行軍は無理だろう。
ダンジョンで、パーティーメンバーが4人編成が多いのも、あまり大人数だと戦いだけじゃない、行軍に影響が出るからだし。
「送還……はメリットがないな。確実に何体かはやられているだろうし」
軍団形式で召喚する事の最大の欠点は、これだ。
1体でもやられてしまっている場合、送還できても魔力が回収できないのだ。
送還は召喚獣を送り返すことで魔力を回収するスキルなのに、魔力が回収できないのなら意味がないからな。
「かと言って、スケルトンは倒されはするけれども、完全に倒すことが出来ないという厄介な性質があるしね。どうやって消そうかな?」
まぁ、最終的な結論としては、魔力の回収を諦めての送還、ってな具合になるとは思うんだけれどもね。
「さて、それじゃあ早速----」
送還を開始しようとしたのだが、俺は目の前がすっきりしていることに気付いた。
目の前に映るのは、草木ばかり……つまりは、スケルトンが一切見えない、《木こりが暮らす水辺》の風景そのもの。
フロアを埋め尽くしていた、あの白いスケルトン軍団の姿は1体も見えなかったのである。
代わりに居たのは----骨の欠片を踏んづける、黒い着物の幼女。
愛らしい顔ながら、その顔は愉悦といった悪どい表情を浮かべており。
両手足は黒く禍々しい手袋をしており、背中にはひらひらとたなびかせる黒いマントをつけていた。
===== ===== =====
警告!! 警告!!
召喚獣が ルトナウムに 干渉を 受けています
雪ん子は 強力な人の悪意を 持っております
ルトナウムによる 変異が 開始されました
雪ん子は 《悪の手先》雪ん子に 変異しました
【《悪の手先》雪ん子】 レベル;Ⅱ+11
個体レベル;11
装備職業;悪の剣士
攻撃力;F+11
属性攻撃力;E+2
防御力;F+11
素早さ;F+12
賢さ;D+26
固有スキル;【氷結の申し子】;全ての攻撃に対し、氷属性を付与する
;【悪の申し子】;全ての攻撃に対し、悪属性を付与する
後天スキル;【剣技】;剣などの武器を持つ時、強力な技を発動する
;【嗜虐性】;相手を痛がらせるほど、ステータスが上昇する
;【殺意の目】;敵の弱点を瞬時に見抜くが、殺人衝動が起きるようになる
なお、召喚士のレベルよりも 召喚獣のレベルが高いため 制限を解除します
殺される可能性が あります
注意して ください
===== ===== =====
「雪ん子……?」
それは、俺が知ってる雪ん子と服が違っていた。
それはまるで、課金ゲームをやっていた時に見た、期間限定衣装(※2)に身を包んで、能力が上昇、変化するのと良く似ていた。
そして、一番の違いは----
「《アァ……主……。殺サセテ、モットいっぱい殺サセテっ!
ソレガだめナラ、主を殺サセテよッ!》」
雪ん子が俺に、殺意を向けているところである。
(※1)フレンドリーファイア
戦闘時に誤って、味方に攻撃してしまう事。意図的、無意識的のどちらであろうと、味方に傷を与えてしまった場合、これに該当する
武器やスキルのほとんどは最初からフレンドリーファイアが起きないように設定されてるが、これを解除した武器やスキルの方が威力が高いモノが多い
(※2)期間限定衣装
アプリゲームなどで見られる、通常のキャラの衣装とは違う、特定の季節や行事などに合わせた特別な衣装のこと。衣装を変える事でレア度や特殊能力などの上昇や変更などが見られる
水着や浴衣、ハロウィンなどのコスプレなど、種類も色々ある
俺の指示と共に、大量のスケルトン達が3体しかいない敵スケルトンめがけて突っ込んでいく。
彼らは【優しい木こりの鞭】の力によって、全員が俺の能力の一部を加味されている。
ガチガチの戦闘職ではない、【召喚士】の俺の身体能力は、さほど高くないだろう。
だがしかし、スケルトンとは、元々、《骸骨がなんらかの力によって動き出すようになった》という体の召喚獣であり、その身体は硬くないし、動きもさほど速い訳じゃない。
そんなスケルトン達が多少なりとも、攻撃力や防御力、さらには素早さなどが上がるとどうなるだろうか。
今のスケルトン達は、劣化版の強化服を着こんだような状態だ。
より力強く、より素早く、我がスケルトン陣営の行動は素晴らしかった。
相手のサイドキック・スケルトン達はそれぞれの得物を構えて対応するも、明らかに劣勢であった。
短刀持ちの敵スケルトンは1体程度ならば倒せてるが、その後ろから来る10数体のスケルトン達相手は防ぎきれないみたいだ。
同じ理由で弓持ちの敵スケルトンも、それから大楯と大剣の2つ持ちの敵スケルトンの方も、明らかにこちらの方が上手くいってる。
「(やられてるのは10体もないし、あまりに戦力を過剰に用意しすぎたか? まぁ、本命はコイツラじゃないから、良いか)」
続いて、本命の幽鬼退治に戦力を回そうかと考えていると、スケルトン達の一団が吹っ飛ぶ。
幽鬼の攻撃かと思っていると、吹っ飛んだスケルトンの中には凍った状態で吹っ飛んだのもいる。
「どうやら、幽鬼と雪ん子の戦いの余波で吹っ飛んでるみたいだな」
2人の戦いはスケルトン達が多すぎたからか、全然見えないのだが、かなり激しいみたいである。
「よしっ! 他のスケルトン達も、2人の戦いに行って来い!」
【優しい木こりの鞭】で叩いてそう命令すると、俺の指示と補助効果を受けたスケルトン軍団はそのまま雪ん子達との戦いに参戦していった。
大量のスケルトン達を突入した目的は、あくまでも攪乱だ。
幽鬼が大量のスケルトン達に混乱しているところで、雪ん子が一撃を加えられるチャンスを増やすのが目的だ。
雪ん子に誤って当ててしまう可能性もあるが、それくらいのフレンドリーファイア(※1)は勘弁してもらいたい。
なにせ、雪ん子だって、うちのスケルトンの一群を凍らせているしな。
「まぁ、全員って訳じゃないが、なっ!」
俺はくるりと、自分の背後に向かって【優しい木こりの鞭】を振るう。
後ろへと振られた鞭は、そのままぺちんっと、何かに跳ね除けられて手元に戻ってくる。
《ギャアアー!》
「やっぱり生きてたか、サイドキック・スケルトン」
俺はすぐさま周囲にいた味方スケルトンに鞭を与えて、サイドキック・スケルトンの討伐を指示する。
スケルトンを初めとする屍鬼系の魔物や召喚獣は、体力が低いが、その分再生能力が高い。
浄化能力などでない限り、スケルトンを完全に倒すことは不可能だ。
倒したはずのサイドキック・スケルトンが復活したのはそういう理由だが、それはつまり俺のスケルトン達も同様って意味だ。
「サイドキック・スケルトンが何度復活しても構わない。俺のスケルトン軍団も、復活しても文句を言うなよ?」
サイドキック・スケルトンを倒すには、恐らく浄化能力ではなく、あいつらの主たる幽鬼タケシ・ハザマを倒せば、彼らも消えるだろう。
俺の役目は、サイドキック・スケルトンを足止めし、雪ん子が幽鬼を倒すまで時間を稼ぐ事だけだ。
それからしばらく、俺のスケルトン軍団が華麗に吹っ飛ぶ姿を眺めていると、メッセージウインドウが俺の勝利を告げた。
===== ===== =====
幽鬼タケシ・ハザマが 倒されました
ダンジョン介入を 削除します
限定的結界が解け ダンジョンから 出られるようになりました
===== ===== =====
「思ったよりも、呆気なかったな」
なんというか、戦ったという実感がまるでない。
大量の軍隊を指揮し、気付いたら標的を倒していたという感じである。
きっと、世界中で戦争の火種がなかなか消えないのは、こういう事なのだろう。
ボタンを1回押したら勝手に戦争が始まって、気付いたら作戦終了って言うね。
----あんまりのお手軽っぷりに、もう一度やりたいくらいだよ。
「さて、それじゃあこのスケルトン軍団はどうしようか」
俺はそう言って、フロアを埋め尽くさんばかりに広がるスケルトン軍団の処遇を考える。
ボス戦はこれで良いが、流石にこの大人数での行軍は無理だろう。
ダンジョンで、パーティーメンバーが4人編成が多いのも、あまり大人数だと戦いだけじゃない、行軍に影響が出るからだし。
「送還……はメリットがないな。確実に何体かはやられているだろうし」
軍団形式で召喚する事の最大の欠点は、これだ。
1体でもやられてしまっている場合、送還できても魔力が回収できないのだ。
送還は召喚獣を送り返すことで魔力を回収するスキルなのに、魔力が回収できないのなら意味がないからな。
「かと言って、スケルトンは倒されはするけれども、完全に倒すことが出来ないという厄介な性質があるしね。どうやって消そうかな?」
まぁ、最終的な結論としては、魔力の回収を諦めての送還、ってな具合になるとは思うんだけれどもね。
「さて、それじゃあ早速----」
送還を開始しようとしたのだが、俺は目の前がすっきりしていることに気付いた。
目の前に映るのは、草木ばかり……つまりは、スケルトンが一切見えない、《木こりが暮らす水辺》の風景そのもの。
フロアを埋め尽くしていた、あの白いスケルトン軍団の姿は1体も見えなかったのである。
代わりに居たのは----骨の欠片を踏んづける、黒い着物の幼女。
愛らしい顔ながら、その顔は愉悦といった悪どい表情を浮かべており。
両手足は黒く禍々しい手袋をしており、背中にはひらひらとたなびかせる黒いマントをつけていた。
===== ===== =====
警告!! 警告!!
召喚獣が ルトナウムに 干渉を 受けています
雪ん子は 強力な人の悪意を 持っております
ルトナウムによる 変異が 開始されました
雪ん子は 《悪の手先》雪ん子に 変異しました
【《悪の手先》雪ん子】 レベル;Ⅱ+11
個体レベル;11
装備職業;悪の剣士
攻撃力;F+11
属性攻撃力;E+2
防御力;F+11
素早さ;F+12
賢さ;D+26
固有スキル;【氷結の申し子】;全ての攻撃に対し、氷属性を付与する
;【悪の申し子】;全ての攻撃に対し、悪属性を付与する
後天スキル;【剣技】;剣などの武器を持つ時、強力な技を発動する
;【嗜虐性】;相手を痛がらせるほど、ステータスが上昇する
;【殺意の目】;敵の弱点を瞬時に見抜くが、殺人衝動が起きるようになる
なお、召喚士のレベルよりも 召喚獣のレベルが高いため 制限を解除します
殺される可能性が あります
注意して ください
===== ===== =====
「雪ん子……?」
それは、俺が知ってる雪ん子と服が違っていた。
それはまるで、課金ゲームをやっていた時に見た、期間限定衣装(※2)に身を包んで、能力が上昇、変化するのと良く似ていた。
そして、一番の違いは----
「《アァ……主……。殺サセテ、モットいっぱい殺サセテっ!
ソレガだめナラ、主を殺サセテよッ!》」
雪ん子が俺に、殺意を向けているところである。
(※1)フレンドリーファイア
戦闘時に誤って、味方に攻撃してしまう事。意図的、無意識的のどちらであろうと、味方に傷を与えてしまった場合、これに該当する
武器やスキルのほとんどは最初からフレンドリーファイアが起きないように設定されてるが、これを解除した武器やスキルの方が威力が高いモノが多い
(※2)期間限定衣装
アプリゲームなどで見られる、通常のキャラの衣装とは違う、特定の季節や行事などに合わせた特別な衣装のこと。衣装を変える事でレア度や特殊能力などの上昇や変更などが見られる
水着や浴衣、ハロウィンなどのコスプレなど、種類も色々ある
1
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる