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第1章『俺の召喚獣だけレベルアップする/雪ん子の章』
第16話 友人に誘われ、クエストを考える(2)
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海渡は、俺と一緒に冒険者登録した友人である。
しかしながら、彼は【剣士】として、今一番勢いのあるレベルⅠの冒険者として活躍しているらしい。
なにせ、彼の命題は"攻撃が2回攻撃になるが、大剣しか使えない"。
攻撃力が高い代わりに、次の攻撃までの隙が大きい大剣の特徴なのに、彼は全ての攻撃が2回攻撃になるのだ。
レベルがどんどん上がって行けば、もっと活躍できるという事で、今後の活躍が期待されてるらしい。
そんな海渡が、どうして今、俺の前に来たのかは気になる所だけど。
「いやー、最近冒険者稼業が楽しくて仕方がなくてなぁー。この腕時計やネックレスも、冒険者で稼いだ金で手に入れたんだぜ!」
「……凄いな、本当に」
こっちはコンビニとほとんど変わらない収入で悩んでいると言うのに、そっちは冒険者で稼いだ金で豪遊ですか……。
これが大外れと呼ばれる【召喚士】になった俺と、今後の活躍が期待される【剣士】の海渡----との差、って事か。
「……で、そんな凄い冒険者である海渡さんが、大外れな【召喚士】の俺になんの御用ですかね」
「おいおい、卑屈になるなよなぁ? お前だって、けっこう冒険者として活躍してるって聞いたぜ? 聞いたぜ、《魔獣の狩場山》で隠しボスを倒したって」
----なるほど、それで話しかけたって訳か。
「お前が所属しているクラン(※1)が、Cランクダンジョン《上級魔物の狩場山》に挑んでるとかか?」
「ギクッ……!! やっ、やはり、渉は勘が鋭いなっ!!」
「でも、友人価格で教えてくれるとありがたいんだけど!」と、2万円と共にお願いをしてくる海渡。
友人と言う関係が、差し出された2万円によって音もなく崩れ去ってゆくような気がする。
お金の魔力……と言うべきだろうか。
「(それで、情報を差し出す俺もどうかと思うけど……)」
溜め息と共に、1つ、思いついたことがあったので、2万円の返却と共にお願いしてみた。
「なるほど……Eランクダンジョンに入りたいねぇ」
俺はレベルアップする召喚獣のことを語らず、ただ収入を増やすためにEランクダンジョンに入りたいとだけ伝えた。
実際、収入に関しては全然ないから、嘘は吐いていないし。
「あー……渉は確か、"人間とパーティーを組むことが出来ない"だったか。俺と違って、ランクが上の冒険者に同行してもらう訳にもいかないしな」
「パーティーを組めないだけで、一緒に入るだけなら出来るけど」
ただ、魔物を戦う際には俺だけしか頼れないというだけで。
「レベルⅠの冒険者じゃあ、どうしても1人で行ける範囲に限りあるしなー。クランの人達の話だと、なにか功績があると入るのも緩くなるって話だけど」
「功績?」
「Eランクダンジョンに、1人で行っても良いくらいの、功績」
功績……功績ねぇ……。
「急に言われても思いつかないけど」
「Fランクダンジョンの、誰も見つけてなかった隠しボスを見つけて倒した奴が、言うねぇー」
「でもまぁー、そういう事なら」とそう言って、1枚の書類を差し出してきた。
「うちのクエスト達成大好きっこが、ランクⅠの冒険者でもオススメだって教えてくれた奴があってな。確かそれがこれだったかと」
「ほうほう、これが……」
海渡が差し出してきたクエストを、俺は確認する。
===== ===== =====
ランクⅤ NPCからの 恒常依頼
Cランクダンジョン 《東神話大陸》 にて 農作業を 依頼
農作物を収穫 運搬に 冒険者の 協力 求む
ランクⅤ NPC ノーマン
===== ===== =====
「この依頼のために、ダンジョンが用意したNPC(※2)とは言え、ランクⅤがいるから安全は確保済み。さらにはCランクダンジョンとは言え、魔物がそれほど出てこないし、弱い場所で、農作物を刈り取って、運ぶだけ!
そんな簡単な依頼で、Cランクダンジョンに挑戦して帰ったという記録がつくんだから、功績としては良いと思うんだけど?」
「Cランクかぁ……」
正直、Eランクダンジョンにどうやって挑めば良いか迷っていたところなのに、いきなりCランクダンジョンと聞くとドギマギしてしまう。
なんていうか、大丈夫なんだろうかっていう。
「大丈夫! 大丈夫! なんだったら、この俺! ランクⅠ冒険者期待の星である、網走海渡様も一緒に行くからな! 泥船に乗った気でいろよな!」
「泥船だと、沈むんだが」
まぁ、今のは彼なりの冗談……場を和ませるつもりで言っただけだろう。
「(まぁ、せっかくの友達からの提案だ。そんなに悪そうに見えないし、行くのもアリかもな)」
俺はそう納得し、クエストの下の方にある参加者の欄に、自分の名前を記入する。
「おぉ! 渉! やっぱりお前なら行ってくれると信じてたぜ!」
「【召喚士】を、運搬用魔物を出す奴と思うんじゃねぇぞ? 俺が頑張っても、お前の活躍にはならないからな」
「……!! なっ、なんのことやら……ちゃーんと俺も運ぶつもりだったよぉ……」
本当にそうだと良いが?
俺の目には、魔物を大量に召喚して貰って、自分は紹介した名目で休むつもりに見えたんだが。
ともあれ、参加は今週末の土曜。
それまでは、せいぜいゆったりと休息を取らせてもらう事にしようじゃないか。
「ところで、言わない? 泥船に乗った気で任せろって」
「絶対に間違ってるからな、それ」
(※1)冒険者組合
いくつかの冒険者パーティーが、同じ目的で集まった集合体のこと。クラン内で情報共有したり、ダンジョン探索に行くメンバーが集まりやすかったりと、入るだけでもメリットが大きい
その分、クランの評価次第では、自分の今後も左右されるため、きちんと情報を精査してからはいるクランを見つけた方が良い
(※2)NPC
ノンプレイヤーキャラクター(non player character)のこと。プレイヤーが操作していない、ゲーム側の方で用意された者のこと
数多くあるダンジョンの中には、別世界の光景を再現したものがあり、NPCとはその世界に生きていた人達を再現したもの。知性もあるし、話も通じるが、魔物の一種。ダンジョンから冒険者が出る際にNPCの記憶は消され、新たなNPCとしてダンジョンが生み直していると言われている
しかしながら、彼は【剣士】として、今一番勢いのあるレベルⅠの冒険者として活躍しているらしい。
なにせ、彼の命題は"攻撃が2回攻撃になるが、大剣しか使えない"。
攻撃力が高い代わりに、次の攻撃までの隙が大きい大剣の特徴なのに、彼は全ての攻撃が2回攻撃になるのだ。
レベルがどんどん上がって行けば、もっと活躍できるという事で、今後の活躍が期待されてるらしい。
そんな海渡が、どうして今、俺の前に来たのかは気になる所だけど。
「いやー、最近冒険者稼業が楽しくて仕方がなくてなぁー。この腕時計やネックレスも、冒険者で稼いだ金で手に入れたんだぜ!」
「……凄いな、本当に」
こっちはコンビニとほとんど変わらない収入で悩んでいると言うのに、そっちは冒険者で稼いだ金で豪遊ですか……。
これが大外れと呼ばれる【召喚士】になった俺と、今後の活躍が期待される【剣士】の海渡----との差、って事か。
「……で、そんな凄い冒険者である海渡さんが、大外れな【召喚士】の俺になんの御用ですかね」
「おいおい、卑屈になるなよなぁ? お前だって、けっこう冒険者として活躍してるって聞いたぜ? 聞いたぜ、《魔獣の狩場山》で隠しボスを倒したって」
----なるほど、それで話しかけたって訳か。
「お前が所属しているクラン(※1)が、Cランクダンジョン《上級魔物の狩場山》に挑んでるとかか?」
「ギクッ……!! やっ、やはり、渉は勘が鋭いなっ!!」
「でも、友人価格で教えてくれるとありがたいんだけど!」と、2万円と共にお願いをしてくる海渡。
友人と言う関係が、差し出された2万円によって音もなく崩れ去ってゆくような気がする。
お金の魔力……と言うべきだろうか。
「(それで、情報を差し出す俺もどうかと思うけど……)」
溜め息と共に、1つ、思いついたことがあったので、2万円の返却と共にお願いしてみた。
「なるほど……Eランクダンジョンに入りたいねぇ」
俺はレベルアップする召喚獣のことを語らず、ただ収入を増やすためにEランクダンジョンに入りたいとだけ伝えた。
実際、収入に関しては全然ないから、嘘は吐いていないし。
「あー……渉は確か、"人間とパーティーを組むことが出来ない"だったか。俺と違って、ランクが上の冒険者に同行してもらう訳にもいかないしな」
「パーティーを組めないだけで、一緒に入るだけなら出来るけど」
ただ、魔物を戦う際には俺だけしか頼れないというだけで。
「レベルⅠの冒険者じゃあ、どうしても1人で行ける範囲に限りあるしなー。クランの人達の話だと、なにか功績があると入るのも緩くなるって話だけど」
「功績?」
「Eランクダンジョンに、1人で行っても良いくらいの、功績」
功績……功績ねぇ……。
「急に言われても思いつかないけど」
「Fランクダンジョンの、誰も見つけてなかった隠しボスを見つけて倒した奴が、言うねぇー」
「でもまぁー、そういう事なら」とそう言って、1枚の書類を差し出してきた。
「うちのクエスト達成大好きっこが、ランクⅠの冒険者でもオススメだって教えてくれた奴があってな。確かそれがこれだったかと」
「ほうほう、これが……」
海渡が差し出してきたクエストを、俺は確認する。
===== ===== =====
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「この依頼のために、ダンジョンが用意したNPC(※2)とは言え、ランクⅤがいるから安全は確保済み。さらにはCランクダンジョンとは言え、魔物がそれほど出てこないし、弱い場所で、農作物を刈り取って、運ぶだけ!
そんな簡単な依頼で、Cランクダンジョンに挑戦して帰ったという記録がつくんだから、功績としては良いと思うんだけど?」
「Cランクかぁ……」
正直、Eランクダンジョンにどうやって挑めば良いか迷っていたところなのに、いきなりCランクダンジョンと聞くとドギマギしてしまう。
なんていうか、大丈夫なんだろうかっていう。
「大丈夫! 大丈夫! なんだったら、この俺! ランクⅠ冒険者期待の星である、網走海渡様も一緒に行くからな! 泥船に乗った気でいろよな!」
「泥船だと、沈むんだが」
まぁ、今のは彼なりの冗談……場を和ませるつもりで言っただけだろう。
「(まぁ、せっかくの友達からの提案だ。そんなに悪そうに見えないし、行くのもアリかもな)」
俺はそう納得し、クエストの下の方にある参加者の欄に、自分の名前を記入する。
「おぉ! 渉! やっぱりお前なら行ってくれると信じてたぜ!」
「【召喚士】を、運搬用魔物を出す奴と思うんじゃねぇぞ? 俺が頑張っても、お前の活躍にはならないからな」
「……!! なっ、なんのことやら……ちゃーんと俺も運ぶつもりだったよぉ……」
本当にそうだと良いが?
俺の目には、魔物を大量に召喚して貰って、自分は紹介した名目で休むつもりに見えたんだが。
ともあれ、参加は今週末の土曜。
それまでは、せいぜいゆったりと休息を取らせてもらう事にしようじゃないか。
「ところで、言わない? 泥船に乗った気で任せろって」
「絶対に間違ってるからな、それ」
(※1)冒険者組合
いくつかの冒険者パーティーが、同じ目的で集まった集合体のこと。クラン内で情報共有したり、ダンジョン探索に行くメンバーが集まりやすかったりと、入るだけでもメリットが大きい
その分、クランの評価次第では、自分の今後も左右されるため、きちんと情報を精査してからはいるクランを見つけた方が良い
(※2)NPC
ノンプレイヤーキャラクター(non player character)のこと。プレイヤーが操作していない、ゲーム側の方で用意された者のこと
数多くあるダンジョンの中には、別世界の光景を再現したものがあり、NPCとはその世界に生きていた人達を再現したもの。知性もあるし、話も通じるが、魔物の一種。ダンジョンから冒険者が出る際にNPCの記憶は消され、新たなNPCとしてダンジョンが生み直していると言われている
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