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第1章『俺の召喚獣だけレベルアップする/雪ん子の章』
第5話 木こりの地縛霊(2)
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木こり幽霊は、自分が守護するこの広間に侵入者が来たことに気付いた。
それはもはや感覚や長年の経験というよりも、システムだとしか言いようがなかった。
《侵入者が現れました》、そういう奇妙なメッセージが頭に現れたかと思うと、身体が勝手に動き始める。
ボスとして、魔物としての使命を果たせとばかりに、身体が迎撃の体勢を取るのだ。
まず手にしていた愛用の鉄の斧を、泉へ向かって投げ捨てる。
そして2本の金と銀の斧を手にし、侵入者へ攻撃する。
それが、この泉という地に縛り付けられた《木こりの地縛霊》の宿命なのである。
「(……?)」
しかし、木こり幽霊はいつもと違うことに気付いた。
いつまで経っても、斧を泉に投げようとしないのだ。
それどころか、侵入者が来るまで座っているだけの切り株から、まったく動けないのだ。
そうこうしている間にも、侵入者は近付いてくる。
侵入者を排除する者の宿命としてなのか、身体はピクリとも動かないのに、その侵入者の様子だけは鮮明に分かってしまった。
そいつは、男であり、ちょっぴり古ぼけた長い剣を手にしていた。
剣を持つ手にはまったく技術性を感じず、まるで包丁を握り始めた素人のように、今にもその長剣を地面へ落としそうだった。
そんな彼は、ぐさりっと、その長剣を木こり幽霊に突き立てた。
「ウグワーッ!!」
強い痛みではない、だが着実に木こり幽霊の身体から体力を奪っていく。
反撃することも出来ない、逃げることも出来ない、ただ死を待つのみ……。
「(あぁ、せめて……)」
斧さえ、泉に落とせたら----。
長剣をボスである【木こりの地縛霊】に突き刺して、およそ3分。
まるでカップラーメンでも作るかのようなお手軽さで、俺はボスの討伐に成功した。
木こり幽霊はそのまま切り株の上でうずくまり、座ったまま死ぬボクサーのような格好で消えていった。
「うん、上手く行ってよかった」
俺は、木こり幽霊の手が届かない後ろの方----そこに張り付けた、彼愛用の斧を見ながらそう思う。
仕込みは簡単だ。
と言うのも、そこまで情報を仕入れていたからこそ、レベルⅡであるこのボス魔物に挑むことを決めたんだけど。
このボス、【木こりの地縛霊】はレベルⅡの魔物であり、レベルⅠの召喚獣しか召喚出来ない俺には絶対に倒せない相手だ。
ただし、このボスには一定のルールがあり、"生ある者に反応"し、"斧を泉に落としてから"襲い掛かってくるというルールがある。
それが、このボスの攻略の鍵である。
俺はボスの広間に入る前に、ゴブリン1体を【送還】(※1)し、レイスを召喚した。
===== ===== =====
【レイス】 レベル;Ⅰ
身体を持たない、霊体のみで存在する召喚獣。陽の光を浴びると体力が奪われて、勝手に消滅してしまう欠点を持っている
消滅の回避のためか、この召喚獣は物に憑りつくという力を持っており、憑りついている間は物を移動させることが出来る
===== ===== =====
俺が召喚したレイスは、青白い炎のような、なんとも弱々しい炎の召喚獣だった。
俺はレイスに、ボスの間に入り、木こり幽霊が持つ斧に乗り移るように指示を出した。
レイスは俺の指示通り、ボスの広間に入る。
霊体であるレイスには、壁なんてまったく意味をなさなかった。
普通の召喚獣だったらこの時点でバレて襲い掛かられるが、生きていないレイスを【木こりの地縛霊】は敵と断定せず、そのまま斧に入って彼から十分離れてもらった。
後は簡単だ。
斧を投げなければ、武器である2本の斧を取るどころか、戦闘態勢に移行しないこのボス魔物に、俺が長剣でダメージを与えて倒すだけ。
「海渡は大剣しか持てないだけだが、お前は斧を泉に投げ捨てないと戦えないって、さらにデメリットが大きいよなぁ」
もし相手が海渡で、同じ手を使って大剣を奪い取ることが出来たとしても、すぐさま体術で攻められるか、大剣を奪い返してくるだろう。
別に大剣しか装備できないというだけで、海渡の身体は自由なんだから。
一方で、【木こりの地縛霊】はコンピューターのプログラムのように、最初の"斧を泉に捨てる"というコマンドが達成されない限りは、次の"戦う"という事にすら行きつかないのだ。
まぁ、この作戦が成功する確率は100パーセントだとは思ってなかったけれども、レイスが入っても襲わない時点で上手く行っているとは思っていたので、良かった。良かった。
「さて、ではお目当てのドロップアイテム~♪」
狙うは、【金の斧】ただ一択。
【銀の斧】の敵サーチ能力は確かに便利だが、それくらいなら今でも召喚獣を使ってやっていることだ。
「おっ、出てきたな。ドロップアイテム確認画面」
俺の目の前に、青白いステータスボード画面のような物が現れる。
これは冒険者が神様から頂いた特権みたいなもので、ステータスの確認やら、ドロップアイテムの確認なんかもこれでやっているのだ。
では、早速内容を確認して、【金の斧】で確定させて----
「……って、あれ?」
確定させようとして、俺は1つの文章に目が留まった。
それは15万という、お年玉数年分を情報料として払い集めた中に、いっさい無かった物であり、嘘か本当かも分からなかった。
----ただ、どうしても気になってしまったのだ。
===== ===== =====
Fランクダンジョン《木こりが暮らす水辺》のボス魔物を倒しました
確定ドロップとして、魔石(小)がドロップします
また、初回討伐特典として以下の物の中から、1つを選んで取得できます
なお、2回目以降は討伐特典は発生いたしません
1)【金の斧】……金色に光り輝く斧。その黄金色の光は、所有者を富へと導くであろう
効果;対象の運の数値を倍にし、魔物を倒した後に得られる金額を1.2倍にします
2)【銀の斧】……銀色に光り輝く斧。その魔を退ける銀色の光は、所有者を危険から守るだろう
効果;危機察知能力を常時発動し、どこの方向から敵が来るかを察知します
3)【召喚 レベルアップ可能】……【召喚士】が召喚獣を召喚する際に使うスキルに作用し、召喚獣をさらなる高みへ連れていくだろう
隠し条件(達成);【木こりの地縛霊】に、あらゆる物を金と銀に変える泉の力を使わせない
効果;召喚獣1体を対象にし、レベルアップ可能状態へ変更します。それ以降、その召喚獣は送還しても、効果を引き継ぎます
===== ===== =====
「召喚獣の、レベルアップ……」
それは【召喚士】が大外れだと言われるようになった原因であり、それを解消する手立てである。
それを見た瞬間、俺は迷うことなく、それを選んだのであった。
(※1)【送還】
【召喚士】が最初に手に入れる【召喚】と対を為すスキル。召喚獣を呼び出す【召喚】スキルの逆で、召喚獣を送り返すためのスキル
召喚獣が死亡すると、【召喚】のために使った魔力は全部消滅してしまう。だが、【送還】を使って召喚獣を送り返すと、【召喚】のために使った魔力の半分を回収できる
それはもはや感覚や長年の経験というよりも、システムだとしか言いようがなかった。
《侵入者が現れました》、そういう奇妙なメッセージが頭に現れたかと思うと、身体が勝手に動き始める。
ボスとして、魔物としての使命を果たせとばかりに、身体が迎撃の体勢を取るのだ。
まず手にしていた愛用の鉄の斧を、泉へ向かって投げ捨てる。
そして2本の金と銀の斧を手にし、侵入者へ攻撃する。
それが、この泉という地に縛り付けられた《木こりの地縛霊》の宿命なのである。
「(……?)」
しかし、木こり幽霊はいつもと違うことに気付いた。
いつまで経っても、斧を泉に投げようとしないのだ。
それどころか、侵入者が来るまで座っているだけの切り株から、まったく動けないのだ。
そうこうしている間にも、侵入者は近付いてくる。
侵入者を排除する者の宿命としてなのか、身体はピクリとも動かないのに、その侵入者の様子だけは鮮明に分かってしまった。
そいつは、男であり、ちょっぴり古ぼけた長い剣を手にしていた。
剣を持つ手にはまったく技術性を感じず、まるで包丁を握り始めた素人のように、今にもその長剣を地面へ落としそうだった。
そんな彼は、ぐさりっと、その長剣を木こり幽霊に突き立てた。
「ウグワーッ!!」
強い痛みではない、だが着実に木こり幽霊の身体から体力を奪っていく。
反撃することも出来ない、逃げることも出来ない、ただ死を待つのみ……。
「(あぁ、せめて……)」
斧さえ、泉に落とせたら----。
長剣をボスである【木こりの地縛霊】に突き刺して、およそ3分。
まるでカップラーメンでも作るかのようなお手軽さで、俺はボスの討伐に成功した。
木こり幽霊はそのまま切り株の上でうずくまり、座ったまま死ぬボクサーのような格好で消えていった。
「うん、上手く行ってよかった」
俺は、木こり幽霊の手が届かない後ろの方----そこに張り付けた、彼愛用の斧を見ながらそう思う。
仕込みは簡単だ。
と言うのも、そこまで情報を仕入れていたからこそ、レベルⅡであるこのボス魔物に挑むことを決めたんだけど。
このボス、【木こりの地縛霊】はレベルⅡの魔物であり、レベルⅠの召喚獣しか召喚出来ない俺には絶対に倒せない相手だ。
ただし、このボスには一定のルールがあり、"生ある者に反応"し、"斧を泉に落としてから"襲い掛かってくるというルールがある。
それが、このボスの攻略の鍵である。
俺はボスの広間に入る前に、ゴブリン1体を【送還】(※1)し、レイスを召喚した。
===== ===== =====
【レイス】 レベル;Ⅰ
身体を持たない、霊体のみで存在する召喚獣。陽の光を浴びると体力が奪われて、勝手に消滅してしまう欠点を持っている
消滅の回避のためか、この召喚獣は物に憑りつくという力を持っており、憑りついている間は物を移動させることが出来る
===== ===== =====
俺が召喚したレイスは、青白い炎のような、なんとも弱々しい炎の召喚獣だった。
俺はレイスに、ボスの間に入り、木こり幽霊が持つ斧に乗り移るように指示を出した。
レイスは俺の指示通り、ボスの広間に入る。
霊体であるレイスには、壁なんてまったく意味をなさなかった。
普通の召喚獣だったらこの時点でバレて襲い掛かられるが、生きていないレイスを【木こりの地縛霊】は敵と断定せず、そのまま斧に入って彼から十分離れてもらった。
後は簡単だ。
斧を投げなければ、武器である2本の斧を取るどころか、戦闘態勢に移行しないこのボス魔物に、俺が長剣でダメージを与えて倒すだけ。
「海渡は大剣しか持てないだけだが、お前は斧を泉に投げ捨てないと戦えないって、さらにデメリットが大きいよなぁ」
もし相手が海渡で、同じ手を使って大剣を奪い取ることが出来たとしても、すぐさま体術で攻められるか、大剣を奪い返してくるだろう。
別に大剣しか装備できないというだけで、海渡の身体は自由なんだから。
一方で、【木こりの地縛霊】はコンピューターのプログラムのように、最初の"斧を泉に捨てる"というコマンドが達成されない限りは、次の"戦う"という事にすら行きつかないのだ。
まぁ、この作戦が成功する確率は100パーセントだとは思ってなかったけれども、レイスが入っても襲わない時点で上手く行っているとは思っていたので、良かった。良かった。
「さて、ではお目当てのドロップアイテム~♪」
狙うは、【金の斧】ただ一択。
【銀の斧】の敵サーチ能力は確かに便利だが、それくらいなら今でも召喚獣を使ってやっていることだ。
「おっ、出てきたな。ドロップアイテム確認画面」
俺の目の前に、青白いステータスボード画面のような物が現れる。
これは冒険者が神様から頂いた特権みたいなもので、ステータスの確認やら、ドロップアイテムの確認なんかもこれでやっているのだ。
では、早速内容を確認して、【金の斧】で確定させて----
「……って、あれ?」
確定させようとして、俺は1つの文章に目が留まった。
それは15万という、お年玉数年分を情報料として払い集めた中に、いっさい無かった物であり、嘘か本当かも分からなかった。
----ただ、どうしても気になってしまったのだ。
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確定ドロップとして、魔石(小)がドロップします
また、初回討伐特典として以下の物の中から、1つを選んで取得できます
なお、2回目以降は討伐特典は発生いたしません
1)【金の斧】……金色に光り輝く斧。その黄金色の光は、所有者を富へと導くであろう
効果;対象の運の数値を倍にし、魔物を倒した後に得られる金額を1.2倍にします
2)【銀の斧】……銀色に光り輝く斧。その魔を退ける銀色の光は、所有者を危険から守るだろう
効果;危機察知能力を常時発動し、どこの方向から敵が来るかを察知します
3)【召喚 レベルアップ可能】……【召喚士】が召喚獣を召喚する際に使うスキルに作用し、召喚獣をさらなる高みへ連れていくだろう
隠し条件(達成);【木こりの地縛霊】に、あらゆる物を金と銀に変える泉の力を使わせない
効果;召喚獣1体を対象にし、レベルアップ可能状態へ変更します。それ以降、その召喚獣は送還しても、効果を引き継ぎます
===== ===== =====
「召喚獣の、レベルアップ……」
それは【召喚士】が大外れだと言われるようになった原因であり、それを解消する手立てである。
それを見た瞬間、俺は迷うことなく、それを選んだのであった。
(※1)【送還】
【召喚士】が最初に手に入れる【召喚】と対を為すスキル。召喚獣を呼び出す【召喚】スキルの逆で、召喚獣を送り返すためのスキル
召喚獣が死亡すると、【召喚】のために使った魔力は全部消滅してしまう。だが、【送還】を使って召喚獣を送り返すと、【召喚】のために使った魔力の半分を回収できる
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