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第1章『俺の召喚獣だけレベルアップする/雪ん子の章』
第4話 木こりの地縛霊(1)
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----1つ、問いを投げかけよう。
「冒険者が一番、金を使うモノは何か?」
ある者は《装備》と答えた、身を護るモノこそが一番大切だと。
ある者は《人員》と答えた、より良い人材を掴み取る事こそが大金を得るのだと。
ある者は《娯楽》と答えた、命の危険がある冒険を終えた時こそリフレッシュのために金を使うべきだと。
その全てが、正しい。
どれも間違いなどではなく、そういう答えがあって良いと、俺は思う。
と言う訳で、俺の答えはこうである。
「冒険者が一番、金を使うモノは《情報》だ」
俺は5体のゴブリン達と共に、Fランクダンジョン《木こりが暮らす水辺》を探索する。
同じレベルⅠの魔物ならば相手して倒し、レベルⅡ以上の倒せない魔物の場合は隠れてやり過ごした。
まぁ、《木こりが暮らす水辺》に出てくる魔物はほとんどがレベルⅠであったため、そんなに苦労はしなかったのだが。
そうしてじっくり時間をかけ、およそ2時間ほどでダンジョンの最奥----つまりはこのダンジョンのボスがいる広間の前まで辿り着いた。
この広間の中に一歩でも足を踏み入れた瞬間、ボスを倒すまで出られない戦闘が始まってしまう。
「うん、情報通り葉っぱの間から中が見渡せるな」
このダンジョンはほとんどが自然で出来ているため、部屋とはいっても蔦や樹などで辛うじて分けられているだけだ。
だから、葉っぱの間から、俺は中の様子をじっくりと観察することが出来た。
ボスは部屋に入らない限りは襲ってこないから、こうやって壁の間からなんの危険もなく覗くことが出来た。
部屋----とは言っても、違うのは一番奥に大きな泉がある事と、その前の切り株に足のない幽霊が斧を持って座り込んでいる事、くらいかな。
あの座っている幽霊が、この《木こりが暮らす水辺》のボス----《木こりの地縛霊》である。
===== ===== =====
【木こりの地縛霊】 レベル;Ⅱ 《木こりが暮らす水辺》ボス魔物
ダンジョンに取り込まれて死んだ木こりが、その理不尽を呪って生まれ変わった姿
その身に抱える恨みや妬みは、まだ生ある者に向けられており、自慢の2本の斧で襲い掛かる
===== ===== =====
あの木こり幽霊は、このダンジョンのボスである。
今は落ち込んでいて、静かに顔を伏している様子だが、ボスの広間に生きている人間たる俺が入った瞬間、斧を泉の中に落として襲い掛かってくる狂戦士だ。
「情報通りならば、あの木こりが、このダンジョンのボスの魔物。《金の斧、銀の斧》の木こりだな」
ダンジョンってのは《神が人間に与えた試練》、というのが、ダンジョンを調査する学者先生のお話らしい。
そして、それぞれのダンジョンにはテーマがある。
例えば、水中生物しか出てこないダンジョンや、火山の中を進むようなダンジョンがあったり。
そういうように、それぞれのダンジョンにはテーマがある。
そして中には、そのモチーフが、童話や神話なんかがモチーフのダンジョンがある。
この《木こりが暮らす水辺》もまた、そういった童話がモチーフのダンジョンであり、このダンジョンのモチーフは《金の斧、銀の斧》という童話である。
この童話は、正直な木こりが、泉に鉄の斧を落としてしまうことから始まる。
斧を落としたことを嘆いていると、泉の中から金の斧を手にした女神さんが現れて、木こりに問いかける。
「お前が落としたのは、この金の斧か?」と聞かれて、木こりは違うと答え、女神様は今度は銀の斧と共に木こりに再び問いかけるも、木こりはまたしても違うと答えた。
最後に差し出された鉄の斧をちゃんと自分の物と言えた木こりは、女神から正直者と評価され、鉄の斧だけではなく、金の斧と銀の斧という2つも手に入れました、とさ。
----と、問題はこの後。
木こりは3本の斧を手に入れ、途端にすべてがバカバカしく思えたのだ。
たった数分で手に入れた2本の斧と言う財宝を見て、自分が樹を斬るだけの毎日に戻るのがバカバカしくなったのだ。
するとそれに応えるように、女神から新しく貰った2本の斧が自分達の使い方を教えてきた。
金の斧は、木こりを財宝へと、富がある方向へ導いた。
銀の斧は、木こりの財宝を狙う者を知らせ、財を失うことを防いだ。
木こりは金の斧と銀の斧を使い、めちゃくちゃ凄い大富豪へとなった。
ただし、《木こり》という職を失ったのだが。
まぁ、《この後》の話は、あくまでもこの後のボス魔物である《木こりの地縛霊》の反応から推測された話ということだそうだ。
ボス広間に入った途端、あの足がない木こり幽霊は、手にした斧を泉へ投げ捨てる。
そして、金の斧と銀の斧を泉から手にした木こり幽霊は、2本の斧を手にしてこちらに襲い掛かってくるのだ。
金の斧はこちらが逃げるのを着実に追ってきて、銀の斧はこちらの攻撃を防いでくる。
2本の斧で攻防一体の攻撃を繰り広げるその様は、まさに狂戦士と言えるだろう。
「普通だったら、挑むのを躊躇するボス魔物」
だがその分、ドロップアイテム(※1)はデカい。
アイツを倒せば、アイツが持っている2本の斧----財宝の在処を教える金の斧、もしくは所有者に危機を伝える銀の斧のいずれかが手に入る。
しかも、どちらか選択して選べ、このチャンスはこの《木こりの地縛霊》の最初の討伐の際にしか現れないらしいのだ。
「俺が欲しいのは、金の斧の方だ。アレがあれば、ダンジョン探索が楽になるからな」
そして、お前の倒し方も----既に考え付いている。
勝負はもう、お前の負けが確定という形で進んでいるのだ。
(※1)ドロップアイテム
一部の魔物を倒した際にのみ出現する、特別なアイテムの事。稀にボス魔物を倒した際、2つ以上の選択肢の中から1つを選ぶという場合もある
中でも高い能力を持ったドロップアイテムは《アーティファクト》と呼ばれ、治療不可能と言われた難病を治したり、龍や神などの別の生き物に変身できたりするなど、高い特殊な能力を持っている
「冒険者が一番、金を使うモノは何か?」
ある者は《装備》と答えた、身を護るモノこそが一番大切だと。
ある者は《人員》と答えた、より良い人材を掴み取る事こそが大金を得るのだと。
ある者は《娯楽》と答えた、命の危険がある冒険を終えた時こそリフレッシュのために金を使うべきだと。
その全てが、正しい。
どれも間違いなどではなく、そういう答えがあって良いと、俺は思う。
と言う訳で、俺の答えはこうである。
「冒険者が一番、金を使うモノは《情報》だ」
俺は5体のゴブリン達と共に、Fランクダンジョン《木こりが暮らす水辺》を探索する。
同じレベルⅠの魔物ならば相手して倒し、レベルⅡ以上の倒せない魔物の場合は隠れてやり過ごした。
まぁ、《木こりが暮らす水辺》に出てくる魔物はほとんどがレベルⅠであったため、そんなに苦労はしなかったのだが。
そうしてじっくり時間をかけ、およそ2時間ほどでダンジョンの最奥----つまりはこのダンジョンのボスがいる広間の前まで辿り着いた。
この広間の中に一歩でも足を踏み入れた瞬間、ボスを倒すまで出られない戦闘が始まってしまう。
「うん、情報通り葉っぱの間から中が見渡せるな」
このダンジョンはほとんどが自然で出来ているため、部屋とはいっても蔦や樹などで辛うじて分けられているだけだ。
だから、葉っぱの間から、俺は中の様子をじっくりと観察することが出来た。
ボスは部屋に入らない限りは襲ってこないから、こうやって壁の間からなんの危険もなく覗くことが出来た。
部屋----とは言っても、違うのは一番奥に大きな泉がある事と、その前の切り株に足のない幽霊が斧を持って座り込んでいる事、くらいかな。
あの座っている幽霊が、この《木こりが暮らす水辺》のボス----《木こりの地縛霊》である。
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【木こりの地縛霊】 レベル;Ⅱ 《木こりが暮らす水辺》ボス魔物
ダンジョンに取り込まれて死んだ木こりが、その理不尽を呪って生まれ変わった姿
その身に抱える恨みや妬みは、まだ生ある者に向けられており、自慢の2本の斧で襲い掛かる
===== ===== =====
あの木こり幽霊は、このダンジョンのボスである。
今は落ち込んでいて、静かに顔を伏している様子だが、ボスの広間に生きている人間たる俺が入った瞬間、斧を泉の中に落として襲い掛かってくる狂戦士だ。
「情報通りならば、あの木こりが、このダンジョンのボスの魔物。《金の斧、銀の斧》の木こりだな」
ダンジョンってのは《神が人間に与えた試練》、というのが、ダンジョンを調査する学者先生のお話らしい。
そして、それぞれのダンジョンにはテーマがある。
例えば、水中生物しか出てこないダンジョンや、火山の中を進むようなダンジョンがあったり。
そういうように、それぞれのダンジョンにはテーマがある。
そして中には、そのモチーフが、童話や神話なんかがモチーフのダンジョンがある。
この《木こりが暮らす水辺》もまた、そういった童話がモチーフのダンジョンであり、このダンジョンのモチーフは《金の斧、銀の斧》という童話である。
この童話は、正直な木こりが、泉に鉄の斧を落としてしまうことから始まる。
斧を落としたことを嘆いていると、泉の中から金の斧を手にした女神さんが現れて、木こりに問いかける。
「お前が落としたのは、この金の斧か?」と聞かれて、木こりは違うと答え、女神様は今度は銀の斧と共に木こりに再び問いかけるも、木こりはまたしても違うと答えた。
最後に差し出された鉄の斧をちゃんと自分の物と言えた木こりは、女神から正直者と評価され、鉄の斧だけではなく、金の斧と銀の斧という2つも手に入れました、とさ。
----と、問題はこの後。
木こりは3本の斧を手に入れ、途端にすべてがバカバカしく思えたのだ。
たった数分で手に入れた2本の斧と言う財宝を見て、自分が樹を斬るだけの毎日に戻るのがバカバカしくなったのだ。
するとそれに応えるように、女神から新しく貰った2本の斧が自分達の使い方を教えてきた。
金の斧は、木こりを財宝へと、富がある方向へ導いた。
銀の斧は、木こりの財宝を狙う者を知らせ、財を失うことを防いだ。
木こりは金の斧と銀の斧を使い、めちゃくちゃ凄い大富豪へとなった。
ただし、《木こり》という職を失ったのだが。
まぁ、《この後》の話は、あくまでもこの後のボス魔物である《木こりの地縛霊》の反応から推測された話ということだそうだ。
ボス広間に入った途端、あの足がない木こり幽霊は、手にした斧を泉へ投げ捨てる。
そして、金の斧と銀の斧を泉から手にした木こり幽霊は、2本の斧を手にしてこちらに襲い掛かってくるのだ。
金の斧はこちらが逃げるのを着実に追ってきて、銀の斧はこちらの攻撃を防いでくる。
2本の斧で攻防一体の攻撃を繰り広げるその様は、まさに狂戦士と言えるだろう。
「普通だったら、挑むのを躊躇するボス魔物」
だがその分、ドロップアイテム(※1)はデカい。
アイツを倒せば、アイツが持っている2本の斧----財宝の在処を教える金の斧、もしくは所有者に危機を伝える銀の斧のいずれかが手に入る。
しかも、どちらか選択して選べ、このチャンスはこの《木こりの地縛霊》の最初の討伐の際にしか現れないらしいのだ。
「俺が欲しいのは、金の斧の方だ。アレがあれば、ダンジョン探索が楽になるからな」
そして、お前の倒し方も----既に考え付いている。
勝負はもう、お前の負けが確定という形で進んでいるのだ。
(※1)ドロップアイテム
一部の魔物を倒した際にのみ出現する、特別なアイテムの事。稀にボス魔物を倒した際、2つ以上の選択肢の中から1つを選ぶという場合もある
中でも高い能力を持ったドロップアイテムは《アーティファクト》と呼ばれ、治療不可能と言われた難病を治したり、龍や神などの別の生き物に変身できたりするなど、高い特殊な能力を持っている
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