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第1章『俺の召喚獣だけレベルアップする/雪ん子の章』
第2話 友人に誘われ、冒険者登録をする(2)
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俺と海渡の2人は、冒険者になるため、市役所へとやって来た。
ダンジョンを攻略する冒険者になるためには、市役所にいる神官(※1)から、職業を授けてもらわなければならないからだ。
市役所に行くと、多くの人々が居て、賑わっていた。
ある者は剣を片手に地図とにらめっこ、また別の者は弓を背中に背負って報酬の分配。
中にはなにか住民票とかの書類を出しに来た人も数人いるようだが、そのほとんどが冒険者として活動している人達であった。
そういう人達は剣や弓を持っている恰好というか、雰囲気で分かる。
彼らには、冒険者として活動しているという感じの、余裕さが見て取れるからだ。
もっと分かりやすく簡単に言えば、すっごく羽振りが良さそうに見える。
「賑わってるなぁ」
「そりゃあ、そうだろう。冒険者として活動する、これ以上にワクワクすることはないからなっ!」
海渡は至極当然といった様子だが、俺にはまだ信じられなかった。
だって、ダンジョンでは死ぬリスクだってある。
危険な怪物と戦うのだ、そういうのも当然あるだろう。
勿論、冒険者の体の一部でも持って帰れれば、神官様に治していただけるそうなのだが、それでも『死』が怖い人間がいないはずがない。
「(そのはずなのに、なんだ? この熱狂っぷりは?)」
冒険者ってのは、これが普通なんだろうか?
それとも、大金を得られるからという事なのだろうか?
「では、次の方。どうぞ」
「おっ、俺達の番だぜ? 行こうぜ、渉」
冒険者の様子におっかなびっくりしていると、いつの間にか俺達の番になったようだ。
海渡に促されるようにして、俺達は受付の人----つまりは、神官様の前に立つ。
彼女は綺麗な赤い髪の神官様ではあったが、冷たい……というか、無機質な顔の人だった。
「どのようなご用件でしょうか? 買取りですか、それとも依頼の受理でしょうか?」
「新規登録をお願いしますっ! 俺達2人です」
「……かしこまりました。ただいま、実行いたします」
まるで、ロボットのようだ。
俺は神官様の様子を見て、そう思った。
淡々と表情を変えず、まるで決められた台詞を言っているだけの操り人形。
人間らしさの欠片も感じられない、人間を捨ててるとしか思えない。
「(まるでNPC(※2)だな)」
神官は、神の声を聞く代弁者。
そのため、神によって感情を抜き取られているんじゃないかって、さっき調べたネットに書いてあったが、まさしくその通りだと思った。
「----むむっ、来ました」
目を瞑っていたかと思えば、神官は一心不乱にパソコンに情報を入力し始めた。
恐らく、神様から「こいつ? こいつはこの職業だな~」っていう情報を聞いたんだろう。
いや、神様がどういう口調かは知らないけれど。
「出来ました。まずは網走海渡さん、どうぞ」
「おっ!? どれどれ~?」
海渡が俺にも見えるように、神官から受け取った冒険者証を見ていたので、俺も一緒に見せてもらう。
===== ===== =====
【網走 海渡】
冒険者ランク;F
クラス;剣士
レベル;Ⅰ
命題;攻撃が2回攻撃になるが、大剣しか使えない
===== ===== =====
「"攻撃が2回攻撃になるが、大剣しか使えない"……良い感じの命題(※3)を引けたぜ!」
命題ってのは、神様からの宿題のようなモノだ。
「あなたはこういう感じの宿題をあげます。けど、頑張ったらご褒美もあげます」という形で、今回の場合は海渡はこの先ずっと大剣しか使えないが、一度に2回も攻撃できるようなるってことだ。
大剣ってのは、総じて攻撃力が高いのだが、それが2回攻撃できるようになる……。
本当に良いステータス構成で、なんだか、羨ましくなるな。
「まぁ、でも渉が魔法関連の良い感じのを引ければ、俺達最強のコンビとして活動できんじゃね?」
「……だな」
ここで調子に乗らずに、俺の事も考えてくれている。
それが海渡の良い所、である。
確かに俺が魔法を使えるようになれば、前衛を海渡、そして後衛を俺と言う形でパーティーを作ることが出来る。
そうなれば、多分、最高だろうな。
「----では続いて、冴島渉さん。どうぞ」
「おっ、次は渉の番だなっ!」
「俺のを見せたから、お前のも見せろよな」的な理論で、俺よりも先に冒険者証を覗き込む海渡。
まぁ、俺もそれに乗っかって、彼のを見てしまっている以上、文句も言えず、海渡に続くような形で俺も見る。
「なんだ、これ……」
俺は絶句していた、勿論同じように覗き込んでいた海渡の方も同じ印象を持っただろう。
なにせ、それだけ俺のステータスが、とてつもなく、酷い代物だったからだ。
===== ===== =====
【冴島 渉】
冒険者ランク;F
クラス;召喚士
レベル;Ⅰ
命題;魔力量が上昇するが、人間とパーティーを組むことが出来ない
===== ===== =====
そこに書いてあったのは、大外れと呼ばれる【召喚士】と、海渡のような良い冒険者と組むことが出来ないという。
----史上最低の組み合わせの、ステータスだった。
(※1)神官
神様の声を聞ける、特別な人間。多くの人が神様に促される形で、冒険者のサポートとして市役所に勤めている。神様の声を聞いて職業を記載したり、死んでしまった冒険者の肉体の一部を使って蘇生魔法を行使することが出来る
神様の声を聞けるという特殊仕様のせいなのか、総じて感情が薄い人間が多い
(※2)NPC
ノン・プレイヤー・キャラクターの略称。人間ではなく、機械が操作する意思を持たないキャラクターの事で、神官のように人間味が薄すぎる者を指す用語でもある
(※3)命題
神様からの宿題。何か制限を与える代わりに、ボーナス効果を授けてくれる
冒険者にとって職業の次くらいに、大事な要素の1つ
ダンジョンを攻略する冒険者になるためには、市役所にいる神官(※1)から、職業を授けてもらわなければならないからだ。
市役所に行くと、多くの人々が居て、賑わっていた。
ある者は剣を片手に地図とにらめっこ、また別の者は弓を背中に背負って報酬の分配。
中にはなにか住民票とかの書類を出しに来た人も数人いるようだが、そのほとんどが冒険者として活動している人達であった。
そういう人達は剣や弓を持っている恰好というか、雰囲気で分かる。
彼らには、冒険者として活動しているという感じの、余裕さが見て取れるからだ。
もっと分かりやすく簡単に言えば、すっごく羽振りが良さそうに見える。
「賑わってるなぁ」
「そりゃあ、そうだろう。冒険者として活動する、これ以上にワクワクすることはないからなっ!」
海渡は至極当然といった様子だが、俺にはまだ信じられなかった。
だって、ダンジョンでは死ぬリスクだってある。
危険な怪物と戦うのだ、そういうのも当然あるだろう。
勿論、冒険者の体の一部でも持って帰れれば、神官様に治していただけるそうなのだが、それでも『死』が怖い人間がいないはずがない。
「(そのはずなのに、なんだ? この熱狂っぷりは?)」
冒険者ってのは、これが普通なんだろうか?
それとも、大金を得られるからという事なのだろうか?
「では、次の方。どうぞ」
「おっ、俺達の番だぜ? 行こうぜ、渉」
冒険者の様子におっかなびっくりしていると、いつの間にか俺達の番になったようだ。
海渡に促されるようにして、俺達は受付の人----つまりは、神官様の前に立つ。
彼女は綺麗な赤い髪の神官様ではあったが、冷たい……というか、無機質な顔の人だった。
「どのようなご用件でしょうか? 買取りですか、それとも依頼の受理でしょうか?」
「新規登録をお願いしますっ! 俺達2人です」
「……かしこまりました。ただいま、実行いたします」
まるで、ロボットのようだ。
俺は神官様の様子を見て、そう思った。
淡々と表情を変えず、まるで決められた台詞を言っているだけの操り人形。
人間らしさの欠片も感じられない、人間を捨ててるとしか思えない。
「(まるでNPC(※2)だな)」
神官は、神の声を聞く代弁者。
そのため、神によって感情を抜き取られているんじゃないかって、さっき調べたネットに書いてあったが、まさしくその通りだと思った。
「----むむっ、来ました」
目を瞑っていたかと思えば、神官は一心不乱にパソコンに情報を入力し始めた。
恐らく、神様から「こいつ? こいつはこの職業だな~」っていう情報を聞いたんだろう。
いや、神様がどういう口調かは知らないけれど。
「出来ました。まずは網走海渡さん、どうぞ」
「おっ!? どれどれ~?」
海渡が俺にも見えるように、神官から受け取った冒険者証を見ていたので、俺も一緒に見せてもらう。
===== ===== =====
【網走 海渡】
冒険者ランク;F
クラス;剣士
レベル;Ⅰ
命題;攻撃が2回攻撃になるが、大剣しか使えない
===== ===== =====
「"攻撃が2回攻撃になるが、大剣しか使えない"……良い感じの命題(※3)を引けたぜ!」
命題ってのは、神様からの宿題のようなモノだ。
「あなたはこういう感じの宿題をあげます。けど、頑張ったらご褒美もあげます」という形で、今回の場合は海渡はこの先ずっと大剣しか使えないが、一度に2回も攻撃できるようなるってことだ。
大剣ってのは、総じて攻撃力が高いのだが、それが2回攻撃できるようになる……。
本当に良いステータス構成で、なんだか、羨ましくなるな。
「まぁ、でも渉が魔法関連の良い感じのを引ければ、俺達最強のコンビとして活動できんじゃね?」
「……だな」
ここで調子に乗らずに、俺の事も考えてくれている。
それが海渡の良い所、である。
確かに俺が魔法を使えるようになれば、前衛を海渡、そして後衛を俺と言う形でパーティーを作ることが出来る。
そうなれば、多分、最高だろうな。
「----では続いて、冴島渉さん。どうぞ」
「おっ、次は渉の番だなっ!」
「俺のを見せたから、お前のも見せろよな」的な理論で、俺よりも先に冒険者証を覗き込む海渡。
まぁ、俺もそれに乗っかって、彼のを見てしまっている以上、文句も言えず、海渡に続くような形で俺も見る。
「なんだ、これ……」
俺は絶句していた、勿論同じように覗き込んでいた海渡の方も同じ印象を持っただろう。
なにせ、それだけ俺のステータスが、とてつもなく、酷い代物だったからだ。
===== ===== =====
【冴島 渉】
冒険者ランク;F
クラス;召喚士
レベル;Ⅰ
命題;魔力量が上昇するが、人間とパーティーを組むことが出来ない
===== ===== =====
そこに書いてあったのは、大外れと呼ばれる【召喚士】と、海渡のような良い冒険者と組むことが出来ないという。
----史上最低の組み合わせの、ステータスだった。
(※1)神官
神様の声を聞ける、特別な人間。多くの人が神様に促される形で、冒険者のサポートとして市役所に勤めている。神様の声を聞いて職業を記載したり、死んでしまった冒険者の肉体の一部を使って蘇生魔法を行使することが出来る
神様の声を聞けるという特殊仕様のせいなのか、総じて感情が薄い人間が多い
(※2)NPC
ノン・プレイヤー・キャラクターの略称。人間ではなく、機械が操作する意思を持たないキャラクターの事で、神官のように人間味が薄すぎる者を指す用語でもある
(※3)命題
神様からの宿題。何か制限を与える代わりに、ボーナス効果を授けてくれる
冒険者にとって職業の次くらいに、大事な要素の1つ
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