71 / 113
第71話 これぞ、ジュールのラーメン伝説配信
しおりを挟む
「----ラーメン! それは『麺』、『スープ』、そして『具』の3つの要素が劇的にマッチした事によって生まれる混成芸術アル!」
シガラキ代表の前に、ラーメンを置いた新型ゴーレムのジュール。
4本足でしっかりと立ちながら、ジュールは「ふふんっ!」とドヤ顔を披露していた。
「ラーメンはとにかく、速さが命! 麺が伸びるから、ともかく素早く作り上げる事こそが大切アル!」
ふふんっと言いながら、ジュールは【アイテムボックス】から鉢巻を取り出して、クルクルッと自分の頭に巻き付けていた。
鉢巻を頭に巻き付けて、気合を入れたジュールは、ラーメンを熱く語り始める。
「1つ目は"麺"! コシがないふにゃふにゃとした『バリやわ』から、小麦の風味を強く感じるほぼ生麵の『湯気通し』! 皆さんの好みに合わせた8種類の硬さを、瞬時に合わせるアル!
2つ目は"スープ"! あっさりとした『しょうゆ』、コクがあり濃厚な『味噌』、濃い味と強いコクの『豚骨』、そして見た目と味が上品な『塩』! 今はこの4つだけだが、順次、美味しいスープを作るでヨロシ!
最後に、"具"! 『チャーシュー』や『もやし』、『煮卵』、『ねぎ』など様々な種類の具にて、皆さんの好みを反映して----」
熱く、熱く語るジュール。
そう語るジュールに、ポンッと肩を叩く私。
「おい、ジュール」
「なんですか、ススリア代表? この私のラーメン愛はまだ語り終わってないのでアルが----」
まだ語り足りないとばかりに、ジュールに対して、
「シガラキ代表、ラーメンのおかわりを申し込んでいるようですが?」
「はいっ?!」
「もう1杯! 今度は別の味で頼めるかな?」
シガラキ代表の言葉に、ジュールは「はい、喜んで!」と喜び勇んで厨房で料理を作りに行くのであった。
ジュールが部屋を出ていくのを確認すると共に、シガラキ代表はガシッと私の手を掴んでいた。
「実に良い! 実に良いじゃないか、あのゴーレムは! この料理は!
麺とスープ、それに具さえ変えれば、様々な好みに対応できる! 文字通り、『千差万別』----様々な味が披露できる! 是非、前向きに考えさせていただきたく思います!」
こうして、私はシガラキ代表の依頼を完了させ、新型シェフゴーレムのジュールを納品させたのであった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
----それから、しばらくして。
ドラスト商会の食堂では、大勢の商人達が食事を待ち望んでいた。
「へいっ! 『カタ麺しょうゆ』、『豚骨』、そして『バリやわ塩』! 3つ、お待ちっ!」
----バンっ!
ラーメン3杯をカウンターを置くと、待ち望んでいた商人達が取って行く。
そして、ジュールはそれを満足そうに見送ると、すぐさま次のラーメンの提供を始める。
ジュールのラーメン作りは、至極単純なものだ。
麺の硬さは茹で時間などによって調整し、スープの方は基礎となる"たれ"を用意して対応。
ジュール自身は"たれ"とお湯、そして麺を入れ、最後に具で飾り立てて完成。
ラーメン1杯を作るのに僅か2分、3分ほどという超高速で完成させていた。
美味しいということもあったが、その短時間で出せるという料理に、時間を気にする商人達の心にヒット。
さらには食欲を誘う美味しそうな匂いによって、人々は食堂の、ジュールのラーメン目当てに集い始め、当初の予定であった5割どころか、なんと8割もの商人がここのラーメンを食べに来るのであった。
「----はいっ! 新作の『魚介』、お待ち!」
【アルファ・ゴーレムサポートシステム】によるゴーレムの情報収集能力により、色々な味のラーメンも開発。
これもまたヒットの要因となり、最近では取引先、果てはライバル商会からも足しげく通う者もいるのだそうだ。
「大盛況のようだな、ジュール君」
「おや、シガラキ代表!」
シガラキ代表の姿を見つけ、4本足で器用に厨房から出ようとするジュール。
それに対し、「いや、大丈夫だ」とシガラキ代表に言われ、ジュールは厨房へと戻った。
「はいっ! 利益の件も、順調に伸ばしておりますアル!」
「あぁ、それは私も知っている。文字通り、『うなぎのぼり』の成長だね」
元々、ススリアが「安くて、速くて、美味しいラーメン作りをするゴーレム」として開発されたジュール。
1杯1杯の値段は安く、原価率は30%と低い数値ではあるが、そもそも社食用で、最初は儲けるなんて考えてないからこれで大丈夫。
しかし、取引先やライバルをも虜にするラーメン人気を見ると、シガラキ代表に欲が生まれる。
「(ふむ、原価率をもう少し上げるラーメン、つまりは高級志向のラーメンを作るようにも検討するか。今度、ススリア君とも話し合おうじゃないか)」
稼げるラーメン店の未来に瞳を輝かせていたシガラキ代表に、疑問符を浮かべながら、ジュールは注文はないかと尋ねた。
「そうだな……では、『チャーハンセットのしお』を貰おうか」
----ざわっ!!
ジュールの言葉に、並んでいたお客がざわつき始める。
何故なら彼らの頭の中には、「ここはラーメンしかない」と聞かされていたからだ。
「はい! 少々、お待ちを!」
ジュールはそう言うと、しおラーメンをササっと作り上げ、その横に【アイテムボックス】の中から取り出したチャーハンを置く。
「はいっ! 期待の新作、チャーハンとしおラーメンのセット、お待ち!」
「あぁ、ありがとう」
皆の視線が注がれるのを感じつつ、なにも気付かない振りしながらシガラキ代表は受け取ると、席へと移動する。
そして、パラパラの熱々チャーハンを口にして----
「あぁ! これは、ラーメンに合う! 絶対に合う!」
----シガラキ代表は、美味しく食べ始める。
代表権限で早速仕入れておいた、"今日から発売するがメニューには書かない"チャーハンという、ラーメンに合うサイドメニューを。
----ゴクリっ。
誰が喉を鳴らしたかは、分からなかった。
しかし、次の瞬間には、ジュールの前には、多くのお客が我先にと集っていた!
「俺も! チャーハンセット! しょうゆで!」「ずるいぞ、俺が先だ! 俺はチャーハンとしおだ!」「ふっ、ここは豚骨が一番に決まっておる」「お前、肉は無理って言ってただろう?! いまさら、肉大丈夫とか、粋がるな!」「ジュールママは、種族的に食べられないと思っていた食材を食べさせてくれたんだ!」「おい、こいつママとか言い出してんぞ?!」「ふざけんな、私のママだ!」
醜く言い争うお客たちを見ながら、これぞ代表としての特権とばかりに、優越感に浸るシガラキ代表なのであった。
シガラキ代表の前に、ラーメンを置いた新型ゴーレムのジュール。
4本足でしっかりと立ちながら、ジュールは「ふふんっ!」とドヤ顔を披露していた。
「ラーメンはとにかく、速さが命! 麺が伸びるから、ともかく素早く作り上げる事こそが大切アル!」
ふふんっと言いながら、ジュールは【アイテムボックス】から鉢巻を取り出して、クルクルッと自分の頭に巻き付けていた。
鉢巻を頭に巻き付けて、気合を入れたジュールは、ラーメンを熱く語り始める。
「1つ目は"麺"! コシがないふにゃふにゃとした『バリやわ』から、小麦の風味を強く感じるほぼ生麵の『湯気通し』! 皆さんの好みに合わせた8種類の硬さを、瞬時に合わせるアル!
2つ目は"スープ"! あっさりとした『しょうゆ』、コクがあり濃厚な『味噌』、濃い味と強いコクの『豚骨』、そして見た目と味が上品な『塩』! 今はこの4つだけだが、順次、美味しいスープを作るでヨロシ!
最後に、"具"! 『チャーシュー』や『もやし』、『煮卵』、『ねぎ』など様々な種類の具にて、皆さんの好みを反映して----」
熱く、熱く語るジュール。
そう語るジュールに、ポンッと肩を叩く私。
「おい、ジュール」
「なんですか、ススリア代表? この私のラーメン愛はまだ語り終わってないのでアルが----」
まだ語り足りないとばかりに、ジュールに対して、
「シガラキ代表、ラーメンのおかわりを申し込んでいるようですが?」
「はいっ?!」
「もう1杯! 今度は別の味で頼めるかな?」
シガラキ代表の言葉に、ジュールは「はい、喜んで!」と喜び勇んで厨房で料理を作りに行くのであった。
ジュールが部屋を出ていくのを確認すると共に、シガラキ代表はガシッと私の手を掴んでいた。
「実に良い! 実に良いじゃないか、あのゴーレムは! この料理は!
麺とスープ、それに具さえ変えれば、様々な好みに対応できる! 文字通り、『千差万別』----様々な味が披露できる! 是非、前向きに考えさせていただきたく思います!」
こうして、私はシガラキ代表の依頼を完了させ、新型シェフゴーレムのジュールを納品させたのであった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
----それから、しばらくして。
ドラスト商会の食堂では、大勢の商人達が食事を待ち望んでいた。
「へいっ! 『カタ麺しょうゆ』、『豚骨』、そして『バリやわ塩』! 3つ、お待ちっ!」
----バンっ!
ラーメン3杯をカウンターを置くと、待ち望んでいた商人達が取って行く。
そして、ジュールはそれを満足そうに見送ると、すぐさま次のラーメンの提供を始める。
ジュールのラーメン作りは、至極単純なものだ。
麺の硬さは茹で時間などによって調整し、スープの方は基礎となる"たれ"を用意して対応。
ジュール自身は"たれ"とお湯、そして麺を入れ、最後に具で飾り立てて完成。
ラーメン1杯を作るのに僅か2分、3分ほどという超高速で完成させていた。
美味しいということもあったが、その短時間で出せるという料理に、時間を気にする商人達の心にヒット。
さらには食欲を誘う美味しそうな匂いによって、人々は食堂の、ジュールのラーメン目当てに集い始め、当初の予定であった5割どころか、なんと8割もの商人がここのラーメンを食べに来るのであった。
「----はいっ! 新作の『魚介』、お待ち!」
【アルファ・ゴーレムサポートシステム】によるゴーレムの情報収集能力により、色々な味のラーメンも開発。
これもまたヒットの要因となり、最近では取引先、果てはライバル商会からも足しげく通う者もいるのだそうだ。
「大盛況のようだな、ジュール君」
「おや、シガラキ代表!」
シガラキ代表の姿を見つけ、4本足で器用に厨房から出ようとするジュール。
それに対し、「いや、大丈夫だ」とシガラキ代表に言われ、ジュールは厨房へと戻った。
「はいっ! 利益の件も、順調に伸ばしておりますアル!」
「あぁ、それは私も知っている。文字通り、『うなぎのぼり』の成長だね」
元々、ススリアが「安くて、速くて、美味しいラーメン作りをするゴーレム」として開発されたジュール。
1杯1杯の値段は安く、原価率は30%と低い数値ではあるが、そもそも社食用で、最初は儲けるなんて考えてないからこれで大丈夫。
しかし、取引先やライバルをも虜にするラーメン人気を見ると、シガラキ代表に欲が生まれる。
「(ふむ、原価率をもう少し上げるラーメン、つまりは高級志向のラーメンを作るようにも検討するか。今度、ススリア君とも話し合おうじゃないか)」
稼げるラーメン店の未来に瞳を輝かせていたシガラキ代表に、疑問符を浮かべながら、ジュールは注文はないかと尋ねた。
「そうだな……では、『チャーハンセットのしお』を貰おうか」
----ざわっ!!
ジュールの言葉に、並んでいたお客がざわつき始める。
何故なら彼らの頭の中には、「ここはラーメンしかない」と聞かされていたからだ。
「はい! 少々、お待ちを!」
ジュールはそう言うと、しおラーメンをササっと作り上げ、その横に【アイテムボックス】の中から取り出したチャーハンを置く。
「はいっ! 期待の新作、チャーハンとしおラーメンのセット、お待ち!」
「あぁ、ありがとう」
皆の視線が注がれるのを感じつつ、なにも気付かない振りしながらシガラキ代表は受け取ると、席へと移動する。
そして、パラパラの熱々チャーハンを口にして----
「あぁ! これは、ラーメンに合う! 絶対に合う!」
----シガラキ代表は、美味しく食べ始める。
代表権限で早速仕入れておいた、"今日から発売するがメニューには書かない"チャーハンという、ラーメンに合うサイドメニューを。
----ゴクリっ。
誰が喉を鳴らしたかは、分からなかった。
しかし、次の瞬間には、ジュールの前には、多くのお客が我先にと集っていた!
「俺も! チャーハンセット! しょうゆで!」「ずるいぞ、俺が先だ! 俺はチャーハンとしおだ!」「ふっ、ここは豚骨が一番に決まっておる」「お前、肉は無理って言ってただろう?! いまさら、肉大丈夫とか、粋がるな!」「ジュールママは、種族的に食べられないと思っていた食材を食べさせてくれたんだ!」「おい、こいつママとか言い出してんぞ?!」「ふざけんな、私のママだ!」
醜く言い争うお客たちを見ながら、これぞ代表としての特権とばかりに、優越感に浸るシガラキ代表なのであった。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる